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「ハングリー!」 #6

第6話は前半の山場のような回でした。今回はいよいよ英介と時男の直接対決見せ場は何と言っても後半での時男の長台詞です。これを見られただけでもこの「ハングリー!」というドラマを見た価値があったのではないでしょうか。

英介は「ル・プティシュ」の看板を賭けて時男にフルコースの料理を出します。前菜を一口味わった時男は
「なんだこの味は?…美味いじゃないか」と不敵な笑みを浮かべます。その後も次々と英介の料理の味を絶賛する時男。しかし食事を終えると一言、「ここはフレンチレストランではない。」と切り捨てます。そして料理の華のなさ、接客のまずさ、テーブルの配置、居心地の悪さなど、店の欠点を一気に並べ立て「これがシェフ山手華子の『ル・プティシュ』を引き継いだ店と言えるのか?ありえない、絶対にない。」と断じます。
英介の父親が「あなたは悲しい人だ。英介とみんなが一所懸命にやっている事を華子は喜んでいると思う。」と反論すると、時男は一瞬顔を曇らせます(この表情も美しい)が、「私の母親はネグレクト、育児放棄でしたよ。親の温かい手料理なんて食べた事がない。でもこうやって大人になり、レストラン経営者として財をなした。」「愛と友情、結構ですねぇ。でもそれでは何も出来ない。」と自信たっぷりです。
「私はシェフじゃない、経営者だ。商売の為なら何でもする。」と英介に宣言して店を出た時男でしたが、外へ出た途端、足元から崩れ落ちてしまい…。

今回はこのくだりを見れば充分、と言える程吾郎の演技が圧巻でした。長い台詞を、緩急つけながら動きながら淀みなく喋って、まるで舞台劇のようでした。
しかもファッションも素敵。日本人の男性でアスコットタイがあれほど似合う人は珍しい。時男は仕事の時とそうでない時とでファッションも切り替えるんですね。最後、コートを腕にかけて颯爽と店を出て行く身のこなしも美しくてウットリしました。
崩れ落ちて四つん這いで笑った時は(何か病気があるのか)と思いましたが、録画をリピしたら印象が変わりました。多分英介の料理の味にショックを受けたのではないでしょうか。

麻生時男は英介のライバルですが決して悪役ではないですね(少なくとも今の所は)。人を傷つける様な言い方をしていますが、言っている事は正しい。イメージは「美味しんぼ」の海原雄山です。
英介も「あの男の指摘はいちいちその通りだった。」と認めています。それを認められる英介は偉いですね。

以前華子の下で働き今は「ガステレア」のシェフをしている東が、保管していた華子のレシピノートを英介に届けた事で、英介に心境の変化が起きるようですし、時男にも変化が起こりそうですし、今後の展開に期待が持てそうです。


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「ハングリー!」 #5

今回はとても面白かったです。今までで一番完成度が高かったと思います。
「食育」をテーマに、英介と時男を対比させながら描いたのが良かったです。
しかも今までの一見漫画チックな設定が伏線として効いてきたり、名言が次々と飛び出したりと、見る人を引き付ける要素が沢山ありました。

時男は英介の料理の実力を知りたくて、「ル・プティシュ」のシェフをしていた東に探りを入れますが、東も英介の料理を食べた事はないと言います。でも英介が料理をしている所を見た事はあると良い、手際が良かったと褒めますが、時男はこう言い切ります。
「シェフにとって大事なのは技術じゃない。美味しいか美味しくないかが分かる味覚です。」
更に時男は英介について詳しく調べます。愛用のiPadには詳しいデータが…(笑)。
「ガステレア」のシェフ柏木は、昔の英介を知るだけに恐れをなしています。柏木は時男にこう言います。
「山手英介がロックをやめて料理に戻ったとすれば、それはロックの神が彼を見捨てたのではなく、料理の女神が彼を手放さなかったからです。」
そう聞くと時男は英介への対抗心を更に高めます。
「潰し甲斐があるということだ…」(この時の時男の横顔が素敵過ぎて卒倒モノです)

一方英介は、バンド時代のマネージャーの白山から突然「息子を預かって欲しい」と頼まれます。急な出張が決まったがシッターが見つからないというのです。1日3万円のシッター代を払うからと言われ、息子を押し付けられますが、この息子(飛優馬という名前が今風です)がスナック菓子を抱えた太った子で偏食がひどく、店のまかないを一切食べません。その夜英介は家で、大根の葉の実物を見せ、それを使って炒めご飯を作ります。最初は嫌がっていた飛優馬ですが、一口食べるとその美味しさと温かさに感動、あっという間に完食します。飛優馬が食べているのを見ながら、英介は子供の頃両親にフランスに連れて行かれた事を話します。安い飛行機を乗り継ぐ節約旅行だったが、食事は一流の物を食べさせてもらった、高級店にも何度か行った、今でもその時の味を何となく覚えている、と語り、英介はこう言います。
「俺が料理を上手いとすれば、それは俺のセンスなんかじゃねえ、親のお陰だ。」(口は悪いが大事な事はちゃんと分かっているのですね)
飛優馬は学校で女子たちからブタと呼ばれいじめられていました。「僕、やせたい、変わりたい。」という訴えを聞いて、英介は子供料理教室を開こうと思いつきます。
子供料理教室では英介は子供達に食材に触らせ料理を作らせます。「ル・プティシュ」のスタッフと千絵も手伝いサンドイッチと太巻きが完成。そこへ、飛優馬を心配して仕事を早く切り上げた白山が駆け込んで来ます。飛優馬が作った太巻きに感激し、白山も参加者のお母さんたちも、子供達の作った料理を一緒に食べて楽しいひとときを過ごします。

時男もまた食育の大切さに注目していました。「美しい食育」という本を出版し(写真付きの帯が素敵、欲しい!)、食育シンポジウムを開き、麻生食育スクールを開く事を発表します。晴れやかな表情で自信たっぷりに講演をする時男でしたが、その最中にふと思い出したのは、空っぽの冷蔵庫をあさり「ママお腹空いたようー」と泣いていた幼い日の自分の姿でした。(この時の時男の寂しそうな目が最高♪時男の過去に何があったのか俄然興味がわきました。)

今回は時男の横顔2連発(?)と時男の子供時代に目が釘付けになりました。貧しかったのかそれとも親に捨てられたのか?冷蔵庫をあさる衝撃的なシーンを入れた事で、麻生時男の人物像に深みと幅が出たと思います。
一方英介は親の愛に恵まれて幸せな子供時代を過ごした事が分かりました。対照的な育ち方をした2人だからこそ対立も深いのではないかと思います。と同時に理解しあえる部分もありそうな気がします。

次回は時男がいよいよ英介の料理を食べる事になります。予告では「ル・プティシュ」の外で時男が四つん這いになって泣き笑いをしていましたが…何が起きるのでしょうか?期待が高まります。

それから、今回まりあが参加した「シェフを夫や恋人に持つ女たちのオフ会」ですが、あんなにシェフの事を悪く言って良いんですかね?ある程度リサーチをした上で脚本を書いていると思いますが、シェフの皆さんの気を悪くしないかと少し心配になりました。


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「ハングリー!」 #4

第4話になり、いよいよ英介と時男の本格的対決が始まると思いきや、そう単純にはいかない所がコメディらしいですね。今回は特にドタバタ要素が強かったかもしれません。

時男が「ル・プティシュ」にブルゴーニュから取り寄せたオマール・ブルーを持ち込み、これで料理を作ってみろと勝負を持ちかけます。10尾のうち1尾は時男が食べ、もし美味しかったらオマールの代金はいらないが、不味かったら10尾分の代金を払えという条件です。英介の料理の腕を直接確かめようと言う訳ですね。1尾1万円はする最高級のオマールを見て英介はどうしても料理したいと奮起します。
一方従業員たちに初めての給料を払う為、夜中に工事現場で働く英介。そんな英介の苦労を知らないまりあは「私はミュージシャンの英介が好きだったの。レストランは食べに来る所で、好きな人が働く所じゃない。」とひどい事を言ってしまいます。
オマールフェアの当日は「ル・プティシュ」も盛況で9尾はあっという間に売れますが、どうしても海老が食べたいというおばあちゃんと孫娘がやって来て…。この肝腎な最後の客のシーンがなんとも漫画チックで、お手軽な感じがしました。本当は時男に出す筈のオマールを、約束を破ってお客さんに出すにはそれなりの葛藤がある筈ですが、それが出ていたとは言い難かったです。
案の定、時男は英介が約束を破った事を非難し、「経営者として間違っている。代金は即金で払ってもらうよ」と言い渡します。英介は「お詫びの印に」と自分の作った海老ドリアを時男に渡します。ガステレアにそれを持ち帰った時男が一口食べた途端に衝撃がなぜか子供の頃食べたおにぎりの味を思い出したのです。時男の過去に何がなぜ海老ドリアを食べておにぎりを思い出すのか来週に乞うご期待

…と大まかなストーリーはこんな感じでしたが、今週も時男さまは素敵でした。
・水槽の中のオマール・ブルーをうっとりと眺めウインクをする。
・いつの間にか「ル・プティシュ」に入りこみ「シャバダバダ~」と「男と女」を口ずさむ。
・従業員を集めてメニューの検討会議。最終的に試食をし、「これで行こう」と満足げな表情を浮かべる時男さま。それを見て従業員全員が礼…まるで王侯貴族の様です。
・売上目標と実際とを比較し「オマールフェアは成功だな。」と微笑む。使っているのはもちろんi-Padです(笑)。
・そして最後に英介の海老ドリアを食べ、激しく動揺する表情が素晴らしかったです。時男は英介の料理を始めて食べた訳ですが、英介の才能が予想以上でショックを受けたのでしょう。これからの対決が益々楽しみです。

私は英介の恋愛模様にはどうしても興味が持てませんが、今回拓が農業少女千絵を好きになった様で、これから二重の三角関係が展開しそうな模様です。どうしたらいいのでしょう?


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「ハングリー!」 #3

今週のスマスマは普通に楽しかったのですがビストロがまだリピ出来ていないので、「ハングリー!」の感想の方を先にあげます。なぜならこちらの方が早く書けそうな気がするから…

ドラマは英介のサクセスストーリーと恋愛とを描いていますが、私は時男と英介との関わりを見ているので、制作陣には申し訳ないけれど恋愛部分には全く関心が持てません。それなので、感想も時男と英介の対決と英介の成長にのみ絞ってあげて行きます。

お父さんに笑顔が足りないと指摘され英介はふてくされます。店にはバンドをやめて行ったボーカルの拓が行き場をなくして転がり込んで来ますが、以前から拓とそりが合わなかった英介は彼を追い出します。
時男の店「ガステレア」ではシェフの柏木が自信をなくしていました。英介と同じ調理学校に通った柏木は英介の才能を知っていたからです。そんな柏木に時男はオニキスのブレスをプレゼントし、「何を恐れる必要がある?自分を信じろ。そして何より僕を信じるんだ。」と叱咤激励します。
「ガステレア」には食通で知られる女優高嶺薫の予約が入っていました。時男はスタッフにてきぱきと指示を出し来店を待ちますが、薫はふと目に入ったチラシに誘われ「ル・プティシュ」へ行ってしまいます。フレンチレストランとは思えないお粗末な接客に呆れさらには英介の料理を「未熟な味」と厳しく批判しますが、同時に母華子の味を思い出したと言って薫は泣き出します。薫は華子の古い友人で、「ル・プティシュ」の常連客でした。華子は飛び入りでフロアの仕事を手伝った拓の接客の上手さを褒め、華子が英介の為にレシピノートを作っていたと英介に話して帰っていきました。
後日「ガステレア」を訪れた薫は時男に「ル・プティシュの料理は粗削りだけれど可能性を感じるから、あなたも食べてみた方が良い。」と話します。この時初めて時男は英介を脅威と感じるのでした…。

今回の英介の成長ポイントは、嫌いだった拓の接客の上手さを認め(高校生の時からホストクラブでバイトをしていた・笑)、「ル・プティシュ」に必要な人材として受け入れた事でしょう。拓を演じる三浦翔平くんは上手く役にハマっていたと思います。典型的なお調子者で自己中で、でも笑顔はピカイチ(笑)。英介自身も笑う練習を始めて(すごくぎこちなく笑うのは難しいですね)、変わろうと努力しているのが伝わってきました。

一方の時男ですが、今の所非の打ちどころのない実業家として辣腕をふるっています。シェフの柏木が自信をなくしていると見ると、高価なオニキスを与え「君は僕が見込んだ男だ。」と励ます。状況を冷静に捉え(英介は10年料理から離れている)、期待と暗示とで部下のやる気を引き出す。完璧な上司じゃないですかしかも「何よりも僕を信じるんだ。」と言った時の黒い瞳はオニキスより輝いていましたよ(腐)。こんな上司の下で働きたいとみんな思うのではないでしょうか。
そんな時男も高嶺薫の一言で冷静さを失い、店の奥へ行くと壁を「バンッ」と叩きます。余程の屈辱を感じたのでしょう。この時の時男の瞳の深さも尋常ではありませんでした。吾郎の演技はこのドラマの中で次元が違う気がします。
気になったのは壁を叩いた時、水晶とオニキスがパラパラと床に落ちた事です。時男もオニキスのブレスをしていたのでしょうか。と言う事は、柏木とおそろ…?(←注目するのはそこ?!)
高嶺薫役にはかたせ梨乃さん。いかにも女優!という雰囲気を思いっきり出して迫力がありました。ストーリー展開によってはまた出演もありそうな気がします。

来週は時男が「ル・プティシュ」に乗り込み、対決を持ちかけるようです。ソファに座って鼻歌を歌う時男に今からワクワクしています


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「ハングリー!」 #2

前回よりも面白くなりました。ストーリー本体が動き出した感じです。

英介は相変わらず言葉遣いや立ち居振る舞いはガサツですが、料理に関しては細やかで向上心がある事が伝わってきました。時男の店「ガストレア」の良さを認める謙虚さもあります。初めて来た普通のお客さんに喜んでもらおうと熱心に料理を作り、本気で店を成功させようと言うやる気も出て来たようです。

一方の時男は英介を「ガストレア」に招いて英介の店の名前(「ル・プティシュ」)を変えてくれと迫ります。(にこやかな顔から一転「紛らわしいまねはするな、と言う事です。」と言う時の悪意に満ちた顔は吾郎の名演技でした。)それに対して英介は「山手華子(お母さん)の精神を受け継いでいるのはこんな店じゃない。」と時男に宣戦布告します。この態度が気に障った時男は「思った以上に腹立たしい。潰してしまおうか。」とつぶやきますが、「ガストレア」の若いシェフは英介の事を知っている様で…。

今回は英介の心境と行動の変化を中心に描いたため、時男の出番は少なく最初の方とラストだけでしたが、存在感と迫力はずば抜けていました。敵役はこうでなければ♪
今後英介は正攻法で時男に立ち向かってくる筈なので、出来れば時男も堂々と受けて立って欲しいです。英介の料理の実力を知って焦り、せこい方法で邪魔する、なんて展開になりませんように。

ところでヒロインの女子大生の描き方はこれでいいのでしょうか。イマドキの女子大生を描こうとするとあんな感じになるのですかね。演じる女優さんの演技が去年の他局ドラマの時と同じなのが気になります。「ハングリー!」自体が漫画チックなドラマではありますが…。


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