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【古川日出男の「ライフ」編】 (忘文 2/21)

「小説家としてのルーツ」
演劇。「役者さんですか?」と目を輝かせて尋ねる吾郎に、「いや役者はともかく・・・」と古川さんは苦笑して、「高1の時何か新しい事をやろうと思っていたら部活の勧誘で肩を叩かれ「演劇をやらないか?」と誘われたので入部したところ、1年生が一人しかいなくて秋には演出をやらせてもらえた。それですっかりハマった。」と説明。

「小説家へ」
例えば100人の登場人物を思いついても100人の役者を揃えられない事がある。演劇をやっている時そういうエクスキューズが多かったので、それなら小説で表現しようと思った。ただ戯曲と小説は全く違うので、最初の4年は苦しかった。書けるようになるまで6~7年かかった。
飽きないのでこれが天職なのだと思う。
「吾郎さんなど役者さんがどう読み取るか、その読み取り方に興味がありますよ。一人一人違うから。」と古川さん。

「小説と音」
小説には音が足りない。そこで音を足していったらいつの間にか「古川さんの文章は声に出して読みたくなりますね」と言われるようになり、それが朗読ギグにつながった。

「村上春樹」
日本の小説家では一番影響を受けた。15年ほど前は「おしゃれな小説を書く作家」としか思われていなくて、皆がジメジメした小説を書いている時におしゃれな小説を出してくるアヴァンギャルドさに誰も気付いていなかった。村上さんの作品の中には、年を取って読むと全く違った感じを受ける小説が幾つかある。これが本当に素晴らしい。

「ワイン」
村上さんの旅行記を読んでワインが好きになった。人の味覚の好みを変えてしまう文章を書ける村上さんは特Aの小説家。
楽しい時、書けた時に飲む。土の匂い(産地の匂い)がするのがいい。
この話題の時、吾郎が終始嬉しそうな顔で聞いていたのが印象的でした。


古川日出男さんからの忘文

「完璧な文章なんて存在しない」

村上春樹さんのデビュー作の冒頭の文章を参考にした。文章の正解はいくつもある。その時の正解はこれ、と決めていく。生き方もそれに似ていると思う。


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