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ゴロウ・デラックス深夜寄席 (「ゴロウ・デラックス」 6/1)

オープニング。
「今日は人間国宝が認めたという本格派、今一番チケットが取れないという人気落語家の方がゲストです。」(外山さん)
「楽しみですね!最近すごい落語に興味があるので。」(そういえば吾郎は風間杜夫さんの落語会に行ったのでしたね。)
「そうですか。因みに吾郎さん、『まくら』ってご存じですか?」(外山さん)
「あのー、落語の本題に入る前の“フリートーク”、テレビでいうと“アイドリングトーク”・・・その『まくら』が面白いんです!」(吾郎)
「そうなんです、その『まくら』にも定評がある方で、この度『まくら』をまとめた本を出版されたんです。・・・今日のゲストはこの方です!」
と外山さんに紹介され、軽快な出囃子と共に登場した春風亭一之輔さん。
「非常にやりにくい始まり方でございます・・・」と切り出し
「いいですね、1対2の落語。何これほんとにやりにくいったらありゃしない。」とぼやいてから(外山さんは既に大笑いしています)いよいよ「まくら」に。
「今日は『ゴロウ・デラックス』ということで、ウチのカミさんなんかは色めき立っちゃって、カレンダーの今日の日付に『ゴロウ・デラックス』って書いておくんですけど、段々日を経つごとに『ゴロウ』の文字が太くなっていくんですね。カミさんが忘れないように忘れないように太くしてる。で今日家出るときに『今日デラックスでしょ?』って言うから『『デラックス』って略し方ないと思うんだけど・・・』。『今日吾郎さんに会うんでしょう?吾郎さんに恥かかせるな!』そういう送り出し方をされて今日やって参りました。どうなるか分かりませんが、一つよろしくお願いします。カミさんの尻に敷かれて・・・そういう人間は落語にいくらか出てきて、
『ちょいとお前さん!どこ行くの今日は。』
『ちょっと今日は本の宣伝で『ゴロウ・デラックス』行ってくるから、じゃ行ってきますよ』
なんて落語があったりして・・・これから一つよろしくお願いします。」
外山さんも吾郎も笑いながら拍手喝采。
「すみません、やりづらいですよね、眼の前に2人だと・・・。」と外山さんに言われ
「やれ、と言われたら何でもやりますけどね。」と返す一之輔さんの切れ味は鋭いです。

春風亭一之輔さんは古典落語に現代風のアレンジを加えた独自の話芸の持主で、2012年に21人抜きで真打に昇進(当時34歳)。これは年功序列の落語界では異例の出来事で、人間国宝の十代目柳家小三治さんが「久しぶりに見た本物」と大絶賛したほどです。
一之輔さんの落語の魅力の一つは「まくら」。ぼやくような「まくら」でお客さんの笑いと共感を誘います。

課題図書 : 「いちのすけのまくら」 春風亭一之輔 (朝日新聞出版)

旬な話題や日常をテーマにした「まくら」だけが綴られている本。もちろん実際の高座で披露したものです。
その一つを、TBSの過去の落語番組から特別公開。番組収録で落語を聞きに来たお客さんをネタにした「まくら」はなかなか皮肉が効いています。無料で収録にきたお客さんの中に反応が鈍い人がいるとか、逆にお金をもらって収録に来たお客さんは反応が過剰だとか(笑)。それがまたお客さんにウケるのです。

「面白かった!・・・普段どうやって『まくら』を考えるんですか?」(吾郎)
「考えようと思って考えると言うより、電車に乗ってたりする時に前に座っている人を見て、変な行動をしている人がいたらメモしたり。あと子どものネタとかね。子どもが生まれる前は自分の子どもやカミさんの事を高座で話すのは嫌だなと思っていたんです、芸人だから。でも生まれちゃうとこんなに面白い奴らはいない、ネタになる。ウチの次男がちょっとバカで、小学校4年生なんですけど、『ゲーム買ってくれ』って言う。『ウチはゲーム禁止だ』と言うと『じゃあおもちゃ買ってくれ』と段々落としてくるんですよ。『おもちゃかぁ・・・』『買ってよおもちゃくらい』と言うから『じゃあ今乳歯がグラグラしてるだろ?』って、ちょっと(買うのを)長引かせようとして。『乳歯が抜けたら何か・・・買ってやろう・・・かな・・・』と言い終わらないうちに自分でバーッと抜いた。」(一之輔さん)
吾郎も外山さんも爆笑です。
「『はいっ!』って血をダラダラ流しながら『抜けたから買って!』と泣きそうな顔をして。『買うよ!』って(笑)。」(一之輔さん)
「『買うよ!』としか言えない・・・(笑)」(吾郎)
「そういう人がいっぱいいるのでネタには困らない。」(一之輔さん)「そうかあ・・・」(吾郎)
「だから子どもが主人公の落語が結構あるんです。その時はうちの子どもの今みたいな話とかしながらスッと落語に入って行ったりとか、そういう事。」(一之輔さん)
トーク中にも「まくら」(おもちゃのくだり)を披露してくださった一之輔さん。サービス精神旺盛ですね。

課題図書の中には、一之輔さんが春風亭一朝師匠に弟子入りした時のエピソードも「まくら」として収録されています。その部分を吾郎が朗読。

春先、落語界には入門志願者がたくさんやって来ます。「新人」以前の若者が、寄席の楽屋口でお目当ての師匠が出てくるのを待っているさまは、挙動不審すぎて実に微笑ましいものです。
私もおんなじでした。
15年前、4月21日から7日間。
新宿末廣亭の楽屋口から10メートルほど離れた、向かいのビルの社員通用口の凹みで、従業員にチラチラいぶかしげに見られながら、師匠を待ち続けていました。
なにも7日待ち続けなくても初日に声を掛けりゃよかったんですが、根が臆病なもので、
「あー、師匠、向こうに歩いてっちゃった……明日にしよう」
「今日機嫌悪そうだな……明日にしよう」
「あれ?雨降ってきた。今日はやめて晴れの日にしよう」
「あらー、今日お休みか?じゃ明日にしよう」
「なんか、おなか痛くなってきた……うーん、明日にしよう」
「よし行くぞ!……(すれ違って)……通り過ぎちゃった……そうだ、明日にしよう」
そんなこんなでようやく27日に師匠に声を掛け、弟子入りのお願いをしたのでした。

「明日にしよう」のくだりを吾郎が面白おかしく読むので、一之輔さんも思わずニヤリと笑いながら聞いていました。
「臆病ですね!」と読み終わるなり吾郎は笑いました。
「とんだチキン野郎ですね。」一之輔さんも笑いました。「腰抜けもいいとこですね。思ったところと違うところを師匠が歩いていると…それだけで…」
「行けなくなっちゃうんですか。」(吾郎)
「『日が悪い…明日にしよう』と(笑)」(一之輔さん)
そうやってやっとの思いで落語の世界に飛び込んだ一之輔さん。落語家を目指した元々のきっかけは「寄席との出会い」だったといいます。
「春日部だったんですけど、高校が。浅草に電車一本で行けるので浅草をフラフラしてたら、浅草演芸ホールという寄席が…そこに初めて入ったんです。1300円くらい、学生で。で、朝から夜まで入れ替えなしでずっといられるんで、映画観るよりいられるから入ってみようかな、と。入ってみたら(客が)弁当食べたりガチャガチャしてる。で一生懸命落語やっている人はいるんです。一生懸命聞いてないんですよ、客が。弁当ガーッと食ってたりビール飲んでたり。それを客として見てて『なんなんだろうなこの空間は』って。そしたら“寄席”って何人も(芸人が)出てくる、リレーしていくわけですよ、15分やって下がる、また15分やって下がる。すると弁当を食べ終わったお客さんがスーッと前のめりになって、トリが出てきた頃には完全にドカーンドカーンと大爆笑。で幕がスーッと閉まって。『あれ?これ普通のエンターテインメントとは違う』と。なんかゆるい、ふわーっとした空気で、でも最終的にはお客さんは満足して帰る・・・。」
このお話を吾郎は身を乗り出して聞いていました。
一之輔さんにとって寄席は自分だけが見つけた大人の空間、同級生は行かない秘密の遊び場でした。そして、
「それが『出たい』に繋がったんですね。」(吾郎)
「かっこいいんですよね。ウケてない人もいるし大笑いさせている人もいるけど、何も言い訳せず、自分の時間が終わってオチを言い終わったら頭を下げてスーッと袖に帰る。そういう落語家の形がいい形だなって。」(一之輔さん)
「へぇー・・・」吾郎から思わず笑みがこぼれました。

現在は日夜高座に上がり多忙を極める人気落語家の一之輔さん。
「そんな一之輔さんの一日に密着させていただけて・・・」(外山さん)
「ほんと迷惑。」その一言でスタジオを笑わせる一之輔さん、流石です。
この日、一之輔さんは本番30分前に浅草演芸ホール入り。お弟子さんに手伝ってもらって着物に着替え、お弟子さんが持ってきた「ネタ帳」をチェック。この「ネタ帳」には今日誰が何をやったかが書いてあり、
「ネタは決まってないので。これを見てその日に(ネタを)決める。」(一之輔さん)
寄席では事前にネタを決めていないので、本番直前に他の出演者のネタを確認し、かぶらないように演目を決めるのだそうです。そして「まくら」は、
「(高座に)上がってからなんとなく・・・。その場に応じて長めか短めかとか、お客さんの様子を見て」決めると一之輔さん。そこで舞台袖からお客さんの年齢層や人数などを確認します。
「見るんだ!」(吾郎)「よく見えるんですよ」(一之輔さん)
「僕もこうやってよく見ます、舞台で。」(吾郎)
江戸家小猫さんの動物のモノマネに子供が笑っているのもしっかりチェック。そしていよいよ出番が来て高座へ。
注目のこの日の「まくら」は
「動物の鳴き声をしてお金もらうって、世の中どうかしてる…」という具合。
「また言ってますよ、皮肉を」吾郎がニヤリとしました。
そしてこの日演目に選んだのは「初天神」。初天神に父と息子がお参りに行くのですが、息子が駄々をこね始め父は様々な物を買い与えるという噺です。
「面白そう!」吾郎も楽しそうに見ています。
高座での持ち時間は20分ほど。終わるとすぐに着替えて次の寄席へ向かいます。
因みに「初天神」を演目に選んだ理由は、それまでに子供を題材にした噺が出ていなかったことと、2階席に中学生がたくさん来ていたからだそうで、
「子供たちが喜んでくれてよかった。『また来たいな』って子供が思ってくれるような、確実に笑ってもらえる噺をやるのが、自分の役割。」と一之輔さん。
40分ほど歩いて上野鈴本演芸場に到着。移動は大体歩きだそうです。
「浅草から歩くんですか?!」外山さんは驚きました。
着替えて寄席のネタ帳を確認すると、一之輔さんは自分のネタ帳を開きました。ずらりと並んだ落語の題名の横には何回話したのかも記録されています。この中から演目を選ぶのです。先に入っていた林家二楽さんから「今日のお客さんはおとなしい感じ」と聞いた一之輔さんが選んだ噺は「鈴ヶ森」。間抜けな新米泥棒が親分の指導の下追い剥ぎの訓練をするが全く成功しない、という噺です。よく聞くと途中で「パードン?」と英語のセリフも入れています。
「こういうのが面白いんだよね。」(吾郎)
この高座を終えて次の寄席へと歩きながら
「お客さんが重かったのでちょっと起こさなきゃいけないかなと思って、陽気な笑いの多い、得意にしてる噺にした」と「鈴ヶ森」を選んだ理由を教えてくださいました。
「2つ3つ噺を考えながら高座に上がるんですよ。『まくら』を喋りながら今日はこの中のコレだな、って決める感じです。」(←すごい!)
この日はもう一軒、内幸町ホールで妹弟子・春風亭一花さんの二つ目昇進披露公演に出演しました。ここで選んだ噺は「笠碁」。下手ながら碁が大好きな旦那二人の意地の張り合いが光る人情噺です。この噺を選んだ理由は
「あいだはちょっとのんびりした噺のほうがいいかなと。(一つ前の)宮治がウケてたから、もう“笑い”はいいでしょ。後の(翁家)和助兄さんが曲芸でウケるから、(あいだの自分は)人情噺がいいかなと。…また明日、って感じです。」
最後はちょっと愚痴っぽくなって、それがまたおかしかったです。この後打ち上げにもいらっしゃったとか。
吾郎も
「客の状況や雰囲気で変える、すごいですよね。そんなステージ他になくない?」と驚いていました。
「あと、自分だけで満足しちゃいけなくて、渡し方、次の出演者への…そういう事まで考えてやるのがすごいな、と思います。」外山さんも熱っぽく語ります。
お客さんの年齢層や客席の雰囲気、共演者の持ち味や演目の流れなどを見て「まくら」を考え演目を選ぶ。思った以上に即興的なんですね。
「(寄席は)一人が目立っちゃいけない。個人なんだけど、寄席の場合は(全体を)ひっくるめてのものなので、トリが一番喝采を浴びないといけないんです。そこまで上手くどう繋ぐか。野球の打順と一緒ですね。一番バッターは塁に出ればいい、二番バッターは送って…という感じで、何となく役割が出番によって決まってるんですよ。」(一之輔さん)
寄席の世界って本当に面白そうですね。
「行ってみたい。」と吾郎も興味津々でした。

「今後はどんな落語家さんを目指していきたいですか?」吾郎が最後に訊きました。
「最終的には一日一回寄席で落語を喋って…生きていければいいかな、と。」と一之輔さんは静かに笑いました。
一日一席喋って寄席に出続けるというのが一番の目標、としみじみ語ったところで、
「そのためには今のうちにお金稼いどかないと。」と言いながら課題図書をカメラの方に向けました。さすがは落語家さん、最後に笑いを取るのを忘れません。
今回はAD山田くんもお弟子さんのような着物姿で消しゴムはんこを披露したのでした。


一之輔さんのお話を聞いたら、吾郎に落語家役を演じてほしいと思いました。似合うと思いませんか?


拍手ありがとうございます
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はちミツ

Author:はちミツ
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稲垣吾郎さん大好き、SMAP大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は26年目になります。
彼らがいつかまた集まりたいと思った時そうできるように、彼らがそれぞれ今いる場所で益々輝いていってほしいと願っています。
だから「SMAP大好き」という気持ちも「新しい地図の3人の活動を応援する」気持ちも私の中では同じ一つの思いなのです。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②「稲垣吾郎オフィシャルブログ」、twitterアカウント @ingkgrofficial も必見!
③「ゴロウ・デラックス」再開熱望!

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