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男気の男 (「ゴロウ・デラックス」 12/1)

オープニング。
「吾郎さん男気って何ですか?」(外山さん)
「僕にないもの。男気があると言われたことはない。」(吾郎)
…そのきっぱりした口調に私は吾郎の男気を感じたのですが。

課題図書 : 「男気の作法 ブロンソンならこう言うね」 みうらじゅん、田口トモロヲ(ブロンソンズ)

世界一の男気を誇った伝説のハリウッド俳優、チャールズ・ブロンソン。そのブロンソンに憧れるみうらじゅんさんと田口トモロヲさんが、お互いの悩みにブロンソンになりきって男気たっぷりに答えるお悩み相談を纏めた本です。
チャールズ・ブロンソンはその男臭さで日本のシニア世代に強烈なインパクトを与え絶大な人気を誇った俳優でした。「サザエさん」や「ブラック・ジャック」にも登場するほど当時の日本人を魅了したのです。更には「北斗の拳」の原作者武論尊さんもチャールズ・ブロンソンから名前を取ったとか。

「それでは登場していただきましょう、みうらじゅんさんと田口トモロヲさんです。」と外山さんに紹介されて入ってきたお二人は、黒のカウボーイハットを被り黒いサングラスをかけています。
「そもそもこの格好は何なんでしょうね?」(吾郎)
「ブロンソンズでーす!」みうらさんと田口さんはV字型にした手を顎に当てポーズを取りました。
みうらさんはゴロデラには3度目の登場。「プロジェクトX」の名ナレーションや役者、映画監督として知られる田口さんは初出演。お二人とも大のブロンソンファンなのです。
まず初めに、この本が生まれるきっかけの部分を吾郎が朗読。

みうらじゅんと田口トモロヲ。
当時親交を深め始めた二人の会話に、ふと、「チャールズ・ブロンソン」という単語が上がった。
それまでなら、「だからいま、誰もブロンソンの映画なんか見ないんだよね」と笑って終わる話題のはずだった。
しかし文科系を自覚し、ロックやパンクを指針に生きてきた二人だったが、30代も半ばを過ぎ、人生に惑うことも殖えてきていた。
だからこそ、天啓の様にこう思った。
「ブロンソンこそがかっこいい。自分たちにないものは、すべてブロンソンが持っている」
そしてそのブロンソンの生き様はこの言葉に集約できた。
男気。


「いい話ですね。」吾郎の朗読が終わるとみうらさんは拍手しました。しかし
「そこだけ我々が書いてない、という。」田口さんがいきなり暴露しました。
「そこを選んで頂いてありがとうございます。」(みうらさん)「ナイスチョイスですね。」(田口さん)
「そもそもブロンソンというのは俳優さんですよね?」吾郎が確認しました。
「そうです。ハリウッド映画最後の俳優かも知れない。」(みうらさん)「大スターですね。」(田口さん)
「アメリカン・ニューシネマとかが70年代で始まる時のちょっと前の、ギリのハリウッド俳優の一人です。」(みうらさん)
「ブロンソンが好きになったきっかけって?」(外山さん)
「中学生くらいの時にブロンソンブーム、大ブームだったんですよ。」(みうらさん)
すると、
「あれ?顎に何かついてますよ。」突然田口さんが吾郎に言いました。吾郎がちょっとビックリして思わず顎に手をやると
「ん~、マンダム」
と田口さんとみうらさんが決めゼリフ。それで外山さんは「あ~、はいはい!」と納得しました。
「その言葉は聞いたことあります。」と吾郎。

当時「クラス全員がやってた」(みうらさん)というほどの大ブームを巻き起こした「ん~、マンダム」(1970年)のCMを、今回は特別にフルヴァージョンで見ました。本当に貴重な映像です。「都会のカウボーイ」と言った感じの人物設定で、ブロンソンは最初はビルの役員室に座り電話をしていますが(ただしなぜかカウボーイハットを被っている)、途中から完全なカウボーイになって砂漠を馬で駆け回ります。(当時私も見たはずですが(思い切り歳がバレる)こんなに長くストーリー仕立てになっていたとは知りませんでした。)
「この顔がすごいんですよね、ぶちゃむくれ顔が。衝撃だったわけですよ。」と田口さん。ぶちゃむくれ顔、は言い得て妙です。
「鼻の穴がでかい。」(吾郎)「しかもあおりで撮る。大林宣彦監督ですよ。」(田口さん)
「イメージビデオですよね。」(吾郎)「そうですね。」(みうらさん)
「え?これCMですか?」(外山さん)
「CMです。しかもこれ、日本で撮ってないんです。日本に来てないんですよ、一回も。」(みうらさん)
「当時画期的なCMでしたね。」(田口さん)そしてCMは有名な
「ん~、マンダム」
で終わりました。
「ここから来たんですか!」と吾郎。生まれる前のCMですから初めて見たわけですね。
「でも『ん~、マンダム』は知ってますよね。」(外山さん)「知ってるよ。」(吾郎)
因みに「あの当時ラブホテルには必ずマンダムが置いてあった」(田口さん)そうです。(←へぇー)
「男の体臭みたいなものが70年代初期に流行ったんですよ。今ちょっと『ムシューダ』じゃないですか。」(みうらさん)
「むしろアロマの香りとか。」(吾郎)
「今はそうだけど、前は(臭いが)強烈な方がいいんだよね。それはブロンソンが作ったブーム。日本ですごい流行った。」(みうらさん)
「じゃ、ずっと続いたんですか?」(外山さん)
「3~4年は続きましたね。ピークでしたね。」と田口さん。当時はブルース・リーも大人気で、チャールズ・ブロンソンと二人の「B」がブームだったそうです。
「そんなに人気あったんですか?」吾郎が身を乗り出して訊きました。
「知らないでしょ?日本中で大ブームだったんですよ。」(田口さん)
「だって、ブルース・リーは今でも伝説になってますけど…。」(吾郎)
「当時はブルース・リーより人気ありました。」(みうらさん)
「未だにブルース・リーは世界のアイコンとして語られてるのに、ブロンソンは全く語られなくなったじゃないか、と。その話が盛り上がって、じゃあ我々がブロンソンの男気を世界中に広めていこうじゃないか、と。」(田口さん)
「NO LIFE No Bronson」を合い言葉にするほどブロンソン中毒なお二人。そのお二人がブロンソンのような男気ある生き方を送るための
「ブロンソン五箇条」
を披露して頂きました。

【ブロンソン五箇条】
一。外見を超える男気を持て
「こういう顔の俳優さんって最近いないじゃないですか」と吾郎が言う通り、ブロンソンの顔には強烈なインパクトがあります。「ぶちゃむくれ顔」(田口さん)「岩が落ちているのかな、という感じの顔」(みうらさん)…つまりお世辞にも美男子とは言えないのです。
「朝起きてあの顔になってたらどうします?」とみうらさんに訊かれて
「いやぁ…芸能界にはいられない…。」と吾郎は困った顔をしました(←失礼な!)。「そうでしょう。」と頷く田口さん(←だから失礼な!)。
「コマーシャルの2年くらい前に『さらば友よ』というフランス映画でアラン・ドロンとブロンソンが共演したんですけど、アラン・ドロンといえば当時世界一の男前ですよ。その男前とぶちゃむくれが共演してぶちゃむくれが喰ったと言う革命がね…。」(みうらさん)
「誰が見ても、アラン・ドロンよりも格好良かったんです。それを我々は『ぶちゃむくれ革命』と呼んでいるわけですよ。価値観の転換をしてくれる大革命だった。」(田口さん)
「ブロンソン自身もコンプレックスがあったんですか?」(吾郎)
「ええ、一切鏡は見ない。『こんなブサイクな顔嫌いだ!』って言い切ってますね。男らしいですよ。」(田口さん)

一。仕事は選ぶな
「アカデミー賞は取ったんですか?」(吾郎)
「いやいやノミネートもされてない。」(みうらさん)
「ブロンソンの凄いところは、普通は歳を取ったらアクションがキツくなるから演技派に転向したりクリント・イーストウッドみたいに監督業に転向したりしますけど、そういう事に振り向きもせずに『キープ・オン・アクション』なんですよ。だから70代で暴力寅さん。ゴルゴ13と同じ状態なんですね。いつまで経っても歳を取ってもアクション一筋。そういう所が逆に我々にとっては格好いい。タランティーノが敬愛しているB級映画の帝王なわけですよ。」(田口さん)
「あ、ちょっとB級だったんですか。」(吾郎)
「ブロンソンのBですから。」(田口さん)「A・B・Cじゃない。ブロンソン級って意味ですよね。」(みうらさん)
「代表作はあるんですか?」(吾郎)
「『さらば友よ』だと思いますね。」とみうらさんは言って「その後はとりあえず銃を撃ってるって人。」と説明しました。「撃ちっぱなし。」
「『狼よさらば』っていう映画があるんですけど、愛するファミリーを殺されたブロンソンが街のチンピラ共に復讐していくという自警団の話で。世界で初めて自警団映画として大ヒットして、それがブロンソンの当たり役になって。それが初代自警団映画ですね。」(田口さん)
「『マッドマックス』が最初じゃないんですか?」と吾郎が訊くと
「いやいや全然違います、ブロンソンです。」とみうらさんと田口さんは強調しました。
「え?復讐劇って『マッドマックス』が…。」と吾郎が言いかけるのを遮って
「ブロンソンです!」「ブロンソンだから!」とお二人は言い張りました。そこは譲れないとのこと。
「初め小さい銃だったのに最後バズーカを撃ったり、町中消滅させたり。」(みうらさん)「最終的にはロケットランチャーを撃ったりしますからね。どんどんすごいことになってく。」(田口さん)
「そこら辺からちょっとおかしいなってみんなが気が付いてきて、あまり(ブロンソンの映画を)見なくなったと思うんですけど。」(みうらさん)

一。女房を愛しつくせ
一。ファミリーは命をかけて守れ
ブロンソンは大変な愛妻家で、共演するヒロイン役には必ず妻のジルを起用させたそうです。また後年には息子を映画音楽監督にするなどファミリー主義者だったとか。
「そういうところにまたグッときたわけですよ。」(田口さん)
「奥さんもかなり老けてたんですけどかなり若い役とかやってた。多分ブロンソンが『嫁とでないとやらない』とか言ったと思うんですよ。」(みうらさん)
「公私混同の走りですね。バカップルの原点。」(田口さん)
「でもなんか、若い方と再婚…(笑)」(吾郎)
「はい、それを我々ブロンソン業界では『2代目ジル』と…」(田口さん)「『2ジル』ですね」(みうらさん)とお二人が悪乗りすると
「『2ジル』って…やだあ、その言い方。」と笑いながら外山さんがダメ出ししました。

そして五箇条の最後は…
一。たまったら出せ(中で)
「すみません…それぐらいの気持ちで恋をする。本気でぶち当たれという意味です。」(みうらさん)
「ガチンコですよ。」(田口さん)
「男の生理現象をガチンコで言うとこういう言葉になる。」とみうらさんは言いました。
「だから子どもができちゃいますよね。」と吾郎が指摘すると
「たくさんいるんですよ。」とみうらさんが身を乗り出しました。ブロンソンは3回結婚、最初の2人の奥さんの連れ子とジルとの間の実子合わせて7人の子どもがいたそうです。
「ビッグダディの走りですね。」と田口さんが言ったので
「全部走りだ。」と吾郎は感心しました。
「すべてを持ってるわけですよ、ブロンソンは。」田口さんが誇らしげに言いました。
「女の人からするとこれはどうなんですか?」とみうらさんに訊かれた外山さんが
「うれしくはないですね。ただ出しゃいいってもんじゃない。」と冷静に答えたので吾郎は思わず笑いました。

さて、ここからいよいよブロンソンズについてお話を伺います。ブロンソンの様な男気あふれる男を目指して活動しているそうですが、具体的には?
「まず飲み屋活動。それから中古ビデオはほぼ買いました。都内のビデオ屋でトモロヲさんと僕とでほぼ(全部)買って、中古ビデオのブロンソンのコーナーの値を上げました。」(みうらさん)
「二人で自分の首を絞めました(笑)。」(田口さん)
「高くなったやつをまた買いました。」(みうらさん)それだけではなく、
「テレ東の昼間の映画のブロンソン特集の時は、僕ら解説までやってる。」(みうらさん)
「ほんとですか?」映画の解説と聞いて吾郎は目を輝かせました。しかし
「それ、ちゃんと頼まれてやったんですか?」と続けたので
「いやいや」とブロンソンズのお二人はずっこけてしまいました。
「それはないでしょう…。いくら初対面でも失敬ですよ!」(田口さん)
もちろんちゃんと仕事として頼まれているんですよね。失礼しました(笑)。
「他に命日にも活動されているとか。」(吾郎)
「『チャールズ・ブロン葬』っていうんです。ダジャレですけど。」とみうらさんが言うと、画面にその画像が映りました。ブロンソンのハットとサングラスをつけたお二人が喪服姿で立っています、みうらさんがブロンソンの遺影、田口さんが位牌を持って。
「勝手に遺影も作って。」(みうらさん)「本当にやってる!」(吾郎)
「ちゃんとライブハウスを取って、信者を寄せて、仏式でやらせて頂きました。」(みうらさん)「へえ!」(外山さん)「お坊さんも呼んで。」(みうらさん)
「お客さんもいらしたんですか?」(吾郎)「はい、来ました。」(みうらさん)
「二人だけではなくて?」(吾郎)
「二人だけじゃないですよ(笑)」(みうらさん)「それ、ヤバい人達じゃないですか!おかしいじゃないですか。」(田口さん)
写真には写っていないだけで、お客さんはたくさんいらしたそうです(笑)。
それにしても吾郎のツッコミが一つ一つ冴えていました。

そして、課題図書にもなった、ブロンソンになりきってのお悩み相談。ブロンソンズの中心的な活動です。それにしてもなぜ、ブロンソンになりきるのでしょうか?
「ブロンソンが乗り移ることによって、逆に言うと本音が言えるんですよね。友達だと言ってはいけないこともあるじゃないですか。ブロンソンだったら言える。…新興宗教のやり口ですけど。」みうらさんはそう言って外山さんを笑わせました。
「宗教より早かったですね。」(田口さん)
「でも自分がブロンソンになれるんだったら、自分の悩みは自分で解決できそうですけどね。」吾郎が核心に触れる発言をしてしまいました。
「あ…それも気が付いてはいた…」(みうらさん)
「気が付いてました?(笑)」(吾郎)
「はい。よく電車の中で独り言を言ってる人になっちゃいがちでしょ?」(みうらさん)
「一人だけだとヤバい人ですね。」(田口さん)
といいつつも吾郎が
「折角ブロンソンズのお二方がいらしているので、悩み相談を…」と切り出したので、みうらさんは
「降ろしてみますか?」と乗り気になりました。チャールズ・ブロンソン降霊お悩み相談です。
今回は外山さんが悩みを発表し、みうらさん田口さん吾郎の3人が答えます。
ブロンソンは誰の元に降霊しどんな男気あふれる答えを出すのでしょうか。
「男の人に必要なのが男気。だったら女の人に必要なのは何なのか?」というのが外山さんのお悩みです。
「千駄木とか女気とか、いろんな”ギ”がありますから、当然女気もあるんでしょう。」(みうらさん)
「ええ。女気とは?」(外山さん)「なんなんでしょうね。」(吾郎)
「大切なものですよね、女気。」(外山さん)
するとみうらさんはテーブルに突然突っ伏しました。「大丈夫ですか?」と田口さんに声をかけられ顔を上げると、顔になんとブロンソンの髭が!(笑)
みうらさんは今までとは違う厳かな低音で
「ワキ毛をはやすんだな。」と言いました。これがブロンソン口調らしいです。
「ワキ毛ですか?」と戸惑う外山さん。
「余計女らしくなくなるんじゃ…。」と吾郎も戸惑っています。
「女に大切な物は何か、って訊きたいんです。」(外山さん)
「大切な物を守る為には大切じゃないものを生やさないとダメ…なんですよ。」(みうらさん)
「敬語になってますよ。」と田口さんがみうらさんに突っ込みました。
「じゃあワキ毛…」(外山さん)「生える…でしょ?」(みうらさん)
「生やす様にしますね。」と外山さんが言うと、みうらさんは素に戻って
「マジですか?」と訊きました。
すると今度は吾郎がブロンソンの髭をつけて
「君のワキ毛が見たいな。」と一言。
これにはみうらさんが「変態」とバッサリ。一方田口さんは
「アタシは今グッときたけどね。」と吾郎を擁護しました。

番組はあっという間にエンディングへ。
吾郎は「(ブロンソンが)降臨しましたね、今日は。」「降臨しましたよね。」
と外山さんやみうらさんに念を押しました。
みうらさんは「したと思います。」と言って下さいました。

AD山田くんの消しゴムはんこはスーツにカウボーイハット姿のブロンソン。
「うまいね!」「そっくり!」「ほんとに似てる!」と全員に絶賛されました。
そして最後はみうらさん田口さんのブロンソンポーズで決めたのでした。


拍手ありがとうございます



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