稲垣吾郎さんとSMAPと新しい地図と。すべてが好きな主婦の日記 【無断転載禁止】

電子辞書で漱石を身近に (「ゴロウ・デラックス」 6/2)

オープニング。ベージュのスーツが吾郎によく似合ってすっきりとした感じです。
「今日のゲストは『声に出して読みたい日本語』の火付け役…」(外山さん)
「これは確か2002年の…僕も読ませて頂きました。声に出して読んでました。」(吾郎)
「私も読んでました。」(外山さん)
「ブームになりましたよね。本当に気持ち良かったんですよ。」と言いながらセットに上がる吾郎の後姿に目が釘付けになりました。先週と2週続けてプリケツを拝めて幸せです(←そこ?)。

今回のゲストは教育学者で明治大学教授の斉藤孝さん。2002年「声に出して読みたい日本語」が260万部超のベストセラーを記録し日本語ブームの火付け役となりました。バラエティ番組などテレビでも活躍中です。
斉藤先生と吾郎は初対面。一方外山さんは
「一度お会いした事があります。永さんが『声に出して読みたい日本語』は素晴らしいと言って一度ゲストに…。」「ラジオでしたね。」(斉藤先生)
「今日は言葉、緊張しちゃいますね。」と吾郎が言うと
「でもね、こちらが言葉遣いを間違えるとするじゃないですか。それを面白い発想ですねって思ってくださるんです。」と外山さんがフォローしました。
「生徒に対しては常にポジティブに(笑)。困った時にはファンタスティック(笑)って。」(斉藤先生)「なるほどファンタスティックなんだ。」(吾郎)

課題図書 : 「漱石を電子辞書で読む」 斎藤孝

本を読んでいる時何気なく見過ごしてしまう単語を電子辞書で調べることで語彙力を上げる新しい斎藤メソッドが書かれた本です。斉藤先生は漱石にまつわる本を6冊出しているほどの漱石ファン。今年は漱石生誕150年ということもあり、「坊ちゃん」と「こころ」に登場する面白い単語を調べて楽しく語彙力をアップする方法を学びます。ちなみに語彙力とは単語・熟語・慣用句などの知識量と利用能力の事です。
それにしても語彙力を上げるのになぜ漱石なのでしょうか。
「今の日本語を作ったのは漱石だと思うんですね。今私たちが普通に使っている日本語を。それ以前はもっと古い日本語だった。漱石なら私たちが今でも読めますよね。」(斉藤先生)
「そうですね。時代劇の台本なんて読むのが大変だものね。」(吾郎)
「そう。漱石が使った日本語がスタンダードになっていったという意味で、漱石の語彙を知ると日本語の基盤が出来る。」(斉藤先生)
ロマンに「浪漫」という字を当てたのも漱石だそう。現代の日本語の原点を作った漱石作品は語彙力アップに最適、と斉藤先生は言います。TVではめったに授業をしない斎藤先生が今回は特別授業をしてくださいます。

まずなぜ電子辞書を使うのでしょうか?斉藤先生はマイ辞書を取り出して
「今日はこれを使います」と言いました。「EX-word」という辞書です。中身が充実しているので言葉に広がりが出るのだそうです。
「昔は紙の辞書で大変でしたよ。机の上に5冊6冊出してやっていたんですからね。嘘の様ですよ。」と斉藤先生。
ここで思い出したのですが、国文学者だった私の祖父も自分の仕事机の隣に小さなサイドテープルを置き、そこに広辞苑、岩波国語辞典、漢和辞典、コンサイス英和辞典など5冊くらいの辞書を積んで、少しでも疑問があるとすぐに引いていました(辞書は本棚に並べるものではなく箱から出して手の届くところに置いておくものだ、と祖父は言っていました。)。

さて、ここから電子辞書を使って「坊ちゃん」を読みます。
「坊ちゃん」は、負けん気が強くいたずらが過ぎたために両親から可愛がられなかった”坊ちゃん”が1人で赴任した四国の中学校での波乱万丈な日々を描いた不朽の名作です。
学校に赴任した坊ちゃんが同僚の教師にあだ名をつける場面を吾郎が朗読。このシーンではどの単語があだ名かが注目ポイントです。吾郎が読み終わると
「いやあ吾郎さんうまいですね。いい朗読。心に入ってきますね。」と斉藤先生は褒めました。
「有難うございます。気持ちいいですね。エクセレントですか?」(吾郎)
「エクセレントですね。ファンタスティックではなくエクセレント。」(斉藤先生)
こう褒められると嬉しいですよね。人を褒める、あるいは良いところを言い表す語彙を豊かにしたいものです。
「ここで何か聞きなれない言葉はありますか?」(斉藤先生)
「そもそも『うらなりの唐茄子』ってどういう野菜ですかね?」(吾郎)
「で、ここでほっとかないで辞書を引いてみる。」(斉藤先生)
「うらなり」を引く。電子辞書には複数の辞書が搭載されているので、意味を比較することで正確に意味を把握できるのです。
「若干外山さんの方が早いような…」斉藤先生は2人の手元を見て言いました。

うらなり(末生・未成)
①瓜などの蔓の末に実がなること。またその実。小ぶりで味も落ちる。
②顔が長く青白くて元気のない人


「これじゃないですか?顔色の青白い元気のない人って。」(吾郎)
「これですね。漱石がそういう意味合いで使ったんですね。」(斉藤先生)
「それが辞書に出てる(笑)。」(吾郎)
「では唐茄子は?今の若い人は唐茄子って何のことか分からないかも知れないですね。」(斉藤先生)
「カボチャのことなんですか。」(吾郎)
「ということは、蔓の末の方にできた栄養の良くないカボチャという意味ですね。他に意味ありますか?」(斉藤先生)
「あります。人をののしる言葉。」(外山さん)
「そうですね。昔は容姿の良くない人を『この唐茄子!』とののしっていた。…これで出てきた人間の青白い顔が思い浮かぶと良い。栄養が行き届いていないそういう人だという事です。」(斉藤先生)
「分かりますね。」(外山さん)
「そう。これはあだ名なんですね。漱石が同僚にあだ名をつけた、その一つがうらなりの唐茄子。漱石はあだ名付けの名人で、それでとても人気があったんです。」(斉藤先生)
続いて外山さんが「坊ちゃん」の冒頭部分を朗読。とても有名な一節ですが、ここに作品全体を物語る重要な単語が入っています。

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。
小学校にいる時分、学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。


「この中には坊ちゃん全体を読み解くキーワードがあるんですがどれでしょう?一つ選ぶとすれば。」(斉藤先生)
「無鉄砲。」(外山さん・吾郎)
「そう、無鉄砲。この無鉄砲が全編通して続くわけです。」(斉藤先生)
「ええ」と言いながら吾郎は電子辞書に手を伸ばしました。それを斉藤先生はすかさず見つけて
「いいですね。こういう生徒がいると助かります。常に準備をしてくれる。…では『無鉄砲』を引いてみましょう。」
「出ました!」(吾郎)「早いですね稲垣君。」(斉藤先生)
「『無手法(むてほう)』の変化した語。…理非や前後をよく考えないで事を行う事。」(吾郎)
「『手法』を引くと『物事のやり方』、という意味が出てきますけれども。では『理非』というのを調べてみましょう。」(斉藤先生)
この場合は「ジャンプ」機能を使うと簡単に調べられます。
「理と非。道理に合っていることと背いていること。」(吾郎)
「道理に合っているのが?」「理」「背いているのが?」「非」
このようにジャンプ機能を駆使することで新しい単語も覚えられるのです。確かに便利だし楽しいですね。
「ではこの意味を踏まえて、外山さんに雰囲気が出るようなテンポで読んでいただきたいと思います。」(斉藤さん)
「親譲りの無鉄砲で、小供の時から損ばかりしている。」外山さんの読み方がさっきよりはきはきとテンポよくなりました。
「さすがアナウンサー、滑舌がいいですね。『無鉄砲』という言葉を最初に出してそれが物語全体を貫いているのが漱石のうまさです。」(斉藤先生)
「漱石さんってすごいですね。」(吾郎)
「冒頭の一文で全てを凝縮して言ってしまうというのがポイントですね。」(斉藤先生)

続いては高校の教科書にも載っていて日本で一番売れている文庫本である「こころ」を読みます。
奇妙な友情で結ばれている「先生」と「私」。ある日「先生」から遺書が届く。そこには「あなただけに私の過去を書きたいのです…」と書かれていた。
先ずは吾郎が「先生」と「私」の重要なやり取りの部分を朗読。繰り返し出てくる単語に注目です。
吾郎が読み終わると先生は「いいですねえ。」と拍手しました。
「朗読CDとして売りたいですね。気品がありますね吾郎さんの声には。」と斉藤先生。
「なんか気分がいいですね。ノッてきましたよ。」(吾郎)
「ではこの中でのキーワードは何でしょう?」(斉藤先生)
「キーワード?…あ、でもここ『真面目』という言葉が4回…」(吾郎)
「ここでこのキーワードが分からなかったらどうしようかと思いましたが(笑)」(斉藤先生)
この「真面目」という言葉は「こころ」の中で20回も出てくる重要な単語だそうです。
「これはこの小説全体を貫く重要なキーワードでもあるんですよ。では『真面目』を電子辞書で引いてみてください。」(斉藤先生)
本気であること。まごころがこもって飾り気がない事。誠意があること。」(吾郎)
「真面目と言う言葉を引くと私たちが普段使っているよりも重い言葉だなという事が分かって頂けると思います。飾り気がないとか誠実とか。今の私たちは軽く『あの子真面目だよねー』とか言いますが、本当はもっと重い言葉だった。」(斉藤先生)
「今は何かカタカナ位の印象がありますね。マジメ、って。」(吾郎)
「漱石の頃の『真面目』は非常に重い言葉で、真面目に生きるかどうかが人物の評価の分かれ目なんです。真面目でないと言われるとダメ人間だと言われているのと同じなわけです。」(斉藤先生)
「これは真面目という言葉を簡単には使えなくなってきますね。」(吾郎)
「『あなたははらの底から真面目ですか』ですから。こんなことを言われたらどうですか?」(斉藤先生)
「ちょっと答えられないですね、そんなことを言われちゃったら。」(外山さん)
「普通に真面目ですけど、って言うと叱られそうですよね。では『はらの底』を電子辞書で引いてみましょう。」(斉藤先生)
こころの奥深いところ。また胸の奥底で考えていること。」(吾郎)
「そう。胸のさらに深いところですね。」(斉藤先生)
「あれ?心の奥なのに腹って…?心ってここじゃないですか。ハート。さらにその下というか奥なんですね。」(吾郎)
「そう。だから切腹っていうのは自分の本心を出す、という事なんですね。」(斉藤先生)
「腹黒い、とか…。」(吾郎)
「腹黒いと言われたら人間として終わってますよ。ただ黒いだけじゃない、心の奥底まで真っ黒だから。」(斉藤先生)
「腹が立つ、というのもそうなんですか。頭にくるとも言いますけど。」(吾郎)
「頭にくる、よりももっと奥底で…」(外山さん)
「はらわたが煮えくり返るような感じですかね。腹が立つ!シックスパッドみたいな感じで(笑)。」(斉藤)

最後に物語のクライマックス、「先生」が「K」の自殺を発見する場面を外山さんが朗読。ここには重要なキーワードが2つあります。

私は顫える手で手紙を巻き収めて再び封の中へ入れました。私はわざとそれを皆なの眼に着くように元の通り机の上に置きました。
そうして振り返って、襖に迸っている血潮を始めてみたのです。


斉藤先生は拍手し、吾郎は「美しい言葉ですね」と言いました。
「美しいですけど怖いですね。」(外山さん)
「ホラーですね。ここで引いてみたい言葉はありますか?」(斉藤先生)
「…血潮。」(吾郎)
「いいですね。じゃ『血潮』を調べてみましょうか。」(斉藤先生)

血潮
1. 潮のように流れ出る血。ほとばしり出る血。鮮血。
2 .燃えるような激しい感情。


「…今はこっちの方じゃないですか?燃えるような激しい感情の例えで。」(吾郎)
「そうですね、そっちですね。」(斉藤先生)
「今は鮮血っていいますもんね。血潮とは言わない。」(吾郎)
「今ほとばしり出る、って言葉がありましたけど、『ほとばしる』も引いてみて…」(斉藤先生)
勢いよく飛び散る、飛び上がる、たばしる…。勢いよくバァーッと…。相当ですね。…迸っている血潮。」(吾郎)
「襖に血潮が、潮のようにバアッと、しかもそれが迸っている…。それを振り返ってはじめて見たわけです。その前にですね、「K」が突っ伏しているのを見ているんですよ。死んでる!…と振り返ったら、
襖に血潮が迸る。
これは絵にしたら怖いですね。これが最後のKの命の形なんです。最後の形を襖絵に残したようなもんです。恐怖の小説…。でここで出てくる『襖』ですけど、実はこれもキーワードなんです。皆さん高校生の時にこの一節を読んだ方は多いと思うんですけど、襖に注目した人はなかなかいないんじゃないか。このたび私が日本初であろう、この小説を『襖小説』と呼ばせて頂きます。」(斉藤先生)
「へえー!」(外山)
「襖というのは部屋と部屋とを仕切るもの。実はこれを書いた「私」と自殺してしまった「K」とは襖一枚で隔てられているんです。だから咳とかの音が聞こえるんです。で、話したいときは襖をちょっと開ける。話したくない時は閉める。開いたり閉まったり。襖1枚でやりとりしている2人の関係性が表れているんですね。襖はまさに2人の関係の象徴。」(斉藤先生)
「なるほど。」(吾郎)
「なんとこの襖、「こころ」という小説の中で21回も出てきます!襖が21回も出てくる小説って珍しいです。」(斉藤先生)
「心理状態を表しているんだねぇ、開いたり閉じたり。でその襖に血潮が飛び散ったという事は…。」(吾郎)
「そう、2人の関係を表している襖に血潮がザァーッと…。これを見た時に、2人を関係づけていた襖がこんな形で現れたらそれを見た私はその光景が忘れられなくなっちゃう、ということなんですね。ですから『真面目』『血潮』『襖』、この辺りはこの小説全体のキーワードです。」(斉藤先生)
「へー、それを踏まえて読むとまた、ね。」(吾郎)
「そうなんですよ!これがまたたまらないでしょ?どんな小説?と聞かれたら真面目小説、血潮小説、襖小説…こんな読み方があったでしょうか。電子辞書を引いたら引いたでゴキゲンになっちゃう。引けば引くほど言葉が楽しくなっちゃう。」(斉藤先生)
「これ高校の時にこういう読み方をしたらもっと面白かったと思う。」(外山さん)
辞書を引く大切さを改めて教えられた授業でした。何冊もの辞書が収録されていて持ち運びも簡単な電子辞書、もっと活用しようと思いました。

「すみません、今日もはんこ作ってきたんで…。」とAD山田くんが入ってきました。
「ああー、先生が千円札になってる!」(外山さん)
「おおー素晴らしい、エクセレント!」と斉藤先生は拍手して「アイディアが素晴らしい、こういうアイディアを工夫して形にするのが私たちが目指している新しい学力です。」と褒めました。
山田くんは「褒められなれてない…。」と照れました。良かったね山田くん。

最後におまけ。斉藤先生曰く「『こころ』は最初は自費出版同然だった。出版社に少しお金が足りなかったので、漱石が『じゃあ、足りない分お金を出そう』と。」面白いエピソードでした。

斉藤先生が仰ったとおり吾郎の声には品があるので、文学作品を朗読したCDは是非出してほしいですね!


拍手ありがとうございます




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はちミツ

Author:はちミツ
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稲垣吾郎さん大好き、SMAP大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は25年目になります。
彼らがいつかまた集まりたいと思った時そうできるように、彼らがそれぞれ今いる場所で益々輝いていってほしいと願っています。
だから「SMAP大好き」という気持ちも「新しい地図の3人の活動を応援する」気持ちも私の中では同じ一つの思いなのです。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!
③「稲垣吾郎オフィシャルブログ」、twitterアカウント @ingkgrofficial も必見!

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