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2作目で恋愛とサッカーを語る ({ゴロウ・デラックス」 5/19)

オープニング。吾郎の髭が少しすっきりしたように見えます。いや髪かも?どちらにしろいい感じです。
「今夜のゲストは待望の2作目を出した方です。」(外山さん)
「日本中が注目してる2作目。」(吾郎)
ゴロデラには2015年5月に初出演しデビュー作「火花」は311万部の大ヒット、文学界のスターとなった又吉直樹さん。今月注目の2作目が発表されました。

課題図書 : 「劇場」 又吉直樹

「こんなにも主人公の事が嫌いになったり好きになったりする小説もあまりないよね。これも又吉さんの仕掛けなのかな。」吾郎はいきなり深い指摘をしました。
外山さんに呼ばれて入ってきた又吉さんは初出演の時に比べるとすっかり落ち着いています。作家としての自信も少し見えます。
「結構出て下さってるんですよね。4回目。」(吾郎)
「(古井由吉さん宅の)ロケも含めると。」(外山さん)「ありがとうございます。」(又吉さん)
「どうですか、2作目ができた今のお気持ちは。」(吾郎)
「ようやく書けたな、という感じですね。僕としては満足いくものが時間もかけて作れたと思ってます。」(又吉さん)
「『火花』で芥川賞を取られて、生活は変わりましたか?」
吾郎は芥川賞・直木賞を取った作家さんには必ずこの質問をしますね。
「いや、僕自身の生活は変わらないですけど、仕事のオファーとかは以前とはまた違ういろんなのが…。」(又吉さん)
「どういう仕事が増えるんですか?」(吾郎)
「バラエティには勿論出てるんですけど、何でしょうか、大人の方と喋る機会が増えた。」(又吉さん)
「色々な方と対談とか、報道の番組とかありそう。」(吾郎)
「そうですね。だからバラエティ番組とかで、『先生』って相方とかにいじられている分には良いんですけど、たまに地方に講演に行った時に本当に楽屋に『又吉先生』って書いてあって(笑)、それは本当に恥ずかしかったです。」(又吉さん)

「今書店では又吉さんが帯を書いた本が本当にいっぱいあって。『あ、これも又吉さん、これも又吉さん』って。溢れ返っているんですけど。」(外山さん)ゴロデラならではの鋭い切り口ですね。
又吉さんが帯を書いた本の一覧表が出てきました。
「えー、こんなにあるの?!」(吾郎)「ほんの一部ですけどね。」(外山さん)
「へえ、村上春樹さんも。」(吾郎)
「ええ、先輩の芸人に『お前のオススメの本を読もうと思ったけど、本当のオススメはどれやねん』って。」これには吾郎も外山さんも爆笑です。
「しかもすごい薦めてますよ。」(吾郎)
「いや、全部オススメなんですよ。」(又吉さん)

「2作目のプレッシャーはやっぱりありましたか?」(吾郎)
「そうですね、いろんな方から『2作目が大事だぞ』と言われて。僕自身はもっと気楽でいたんですけど、それだけ言われると『2作目って本当に大事なんだな』って。」(又吉さん)
「『火花』に対する今までの批評や評価は見ましたか?」(吾郎)
「かなり目を通しました。いろんな人の感想を聞くとそれぞれ矛盾していたり。ある人はここはいい、でも他の人はそこはアカンとか…。みんなの意見を聞くと何も残らへん。難しいな、と最初2作目に向かう時に思ったんですけど、途中ですごく当たり前の事を思い出して。子供の頃から僕、そもそもみんなの人気者じゃなかった(笑)。だからみんなの意見を聞く必要が無い、というか。」(又吉さん)
「参考程度に覗くと良かったのかも…。でもいいよね、又吉さんのこのスタイル。読みやすいよね。相方(ピース綾部さん)も今回は読んでくれるんじゃない?」(吾郎)
「今回はね、『最初の何十ページかを我慢してくれたら前より読みやすい』と言ったんですけど。」(又吉さん)
「我慢したのかな?」(吾郎)
「『読まなきゃな』とは言ってたんですけどね。でもそんな気合を入れて読むものでもないし(笑)。」(又吉さん)
「で、結局綾部さんは『火花』は読んだの?」(吾郎)
「『火花』は読んだと言ってました。」(又吉さん)
「感想は?」(吾郎)「長かった、って。」(又吉さん)「長い?!」(吾郎)「長くないです、中編小説ですから。」(又吉さん)
又吉さんと綾部さんの会話を想像すると面白いですね。

「今回は恋愛小説で…。なぜ恋愛小説を?」(外山さん)
「ぼく今まで、『火花』を書く前にエッセイをいっぱい書いてきたんですけど、自分自身の恋愛についてほとんど書いてこなかったんです。でも少しそれらしきものを書いたのを読んだ編集者の方から『又吉さんの感覚で恋愛小説、長いものを作ったら何か面白いものが立ち上がるかも』とアドヴァイスを貰って。確かに恋愛に詳しい人だけが恋愛小説を書いていい訳ではないので、恋愛に苦手な僕が考えているものはどうなのかなと思って、興味が最初に沸いたんです。」(又吉さん)

「劇場」は小劇団「おろか」を主宰する脚本家・演出家の永田と女優を目指し青森から上京してきた専門学生沙希との不器用な恋愛を描いています。
「本当に振り回されたな、主人公に。でも主人公の事をずっと好きでなくてもいいんですよね。」と吾郎が楽しそうに言いました。
「今回いくつかテーマはあるんですけど、その中の一つとして、共感されにくい人物を書きたかったんです。皆さん『面白い』と『共感』が一緒になっていることが多くて。『共感できた』『共感できなかった』ってことが面白いかどうかにつながっているんですけど、実は共感できなくても何かを感じるってことはあるんじゃないかと思って、その辺を描いてみたいなと思いました。」と又吉さん。「火花」で出演されたときにも感じましたが、自分の視点や描き方を明快に説明する方です。
「ああ、それはもう的中しましたよ、僕は。」吾郎、我が意を得たりとニコニコ。目がキラキラと輝いています。

稼ぎの少ない永田は沙希のアパートに居候することに。二人の関係性がよく分かる場面を吾郎と外山さんが対話する形式で朗読。
永田は沙希の些細な一言で自分のちっぽけなプライドが傷ついたと感じ、言いがかりをつけて沙希を泣かせてしまいます。
「永田酷いやつですね。」(又吉さん)
「それを沙希ちゃんがぐっとこらえて…。心配になってくるんですよ、自分が沙希ちゃんの友達みたいな感じで。」(外山さん)
「女性としてはそういう読み方が多いかもね。」(吾郎)
「そういう読み方も嬉しいですね、もちろん、女性がこれでいいんか、っていう。これが昭和なら男が偉そうにして女性が支えるスタイルってあったじゃないですか。今は男女っていう関係性の捉えられ方が変わってきてて、僕も男女が楽しく過ごせるように移行していくのは大賛成。でも時代って移行していく時に次の日から急に考え方や生活のスタイルが変化するわけじゃない。昔のやり方を引きずっているカップルとか夫婦もいて、もしかしたらみんながそうだった時より現代の新しい価値観の中で昔のスタイルをしている人の方が辛いんじゃないかって。沙希は現代の、みんなが男女のあり方に疑問を持っている中でああいう生活になってる人として描いている。」(又吉さん)
「なるほどねえ…。でも女性を描くんですね、又吉さんは。かわいい女性をね。ちょっと恥ずかしくない?」(吾郎)
「まあ、そこを突っ込まれると恥ずかしいですね。」(又吉さん)
「だって、男が理想とするかわいくて性格の良い素直な女性を又吉さんこんなに描くんだ、とも思って。男がこうあってほしい。女の子の仕草とかさ。」(吾郎)
「だろうなと思った、読んでて(笑)。」と外山さん。どうやら沙希ちゃんは吾郎の好きなタイプの女性の様です。
「壁にさ、背中をくっつけて脚を伸ばして指をくにゃくにゃしてるとことかの、描写とか好き(笑顔)。」吾郎、目を輝かせて話しました。本当にこの小説が好きなようです。

「小劇場を舞台にした理由は?」(吾郎)
「今回恋愛小説を書く時に、恋愛と恋愛をしてる人の仕事って関係あるんじゃないか、と思って。サッカー選手だったらサッカーの出来が恋愛にもこぼれてくるというか。恋愛がうまくいけばそれがサッカーにも反映するしその逆も…。恋愛と仕事両方が影響しあう人の方が多いんじゃないか、と僕は思っていて。で(小説の題材は)何がいいんかなと思った時、演劇って…。演劇も脚本があって誰かが演じて、でも思い通りにならなかったりなったり。恋愛も二人が良いビジョンを持つんですけどその通りになったりならなかったり…そこが似てると思ったし、恋愛と演劇はお互いに良い影響を与えあうんじゃないかなと思ったんです。」(又吉さん)

ここで、主人公永田がサッカーゲームで一人遊ぶシーンを吾郎が朗読。永田は著名な作家たちで自分のチームを作っていて、ゲームの中で作家たちはボールを追って躍動します。高校時代サッカーでインターハイに出場した又吉さんの本領発揮ともいうべき活き活きとした描写がユーモラスで笑えます。
「何ですかこれは(笑)」(吾郎)
「小説家の名前がいっぱい出てきましたね。」(又吉さん)
「『芥川が太宰に駆け寄り』(笑)」(吾郎)
「こういう部分は自分もやってました。」(又吉さん)
そこで登場したのは、サッカー解説でおなじみの選手のポジションを示すボード。但し選手の名前は全員作家。ピッチにはこのシーンの描写通りに作家たちが配置されています。
「作家の作品を読んできた中で、サッカーに置き換えたらポジション的にどこか、という事です。」(又吉さん)
「ああ、そうですか。」(吾郎)
「もちろん谷崎純一郎がセンターバック?と思う人は多いと思いますが…」と又吉さんは話し始めました。
「芥川はスピード感があるのでフォワードに置いておきたいし、太宰も華があっていろんなパターンがあるので(フォワード)。」
「ツートップですね。」吾郎は必死でついていきます。
「サイドはトリッキーな人を置きたいので泉鏡花。相手を惑わす幻想的な作品。そして中原中也ですね。『ゆあーん ゆよーん』と相手を惑わすドリブル。」(又吉さん)
吾郎は思わず下を向いて笑いました。
「で、夏目漱石がセンターなんですよね、ゲーム全体を作る。で三島はこの辺(FW芥川とセンター夏目の間)に置きたいと…。」(又吉さん)
「三島そこですか?」(吾郎)
「そこは意見分かれると思うんですけど。」又吉さんは大真面目です。
「言ってみただけですけど…すみません。」と吾郎は恐縮しました。
「三島はもしかしてサイドでもいいかも知れませんね。というのは三島は太宰との関係が良くないので、近くに置くとコンビネーションが取れない、と。」(又吉さん)
「なんか今が一番活き活きしてますねえ。」と外山さん。
又吉さんの作家サッカー談義が止まらないのでVTRを早送り。
「…トップ下に誰を置くかなんですが…。」(又吉さん)
「川端康成さんとかどうですか?」と吾郎。明らかに思いつきですよね。しかし又吉さんは
「いいですよ♡」と川端の名札をトップ下の位置に置きながら「面白いです。」とにっこりしました。
「何となく知っている名前を言っただけなんです。」(吾郎)
「川端はね、また太宰ともめた経験があるんですよ。」(又吉さん)
「あるんですか!伊豆の踊子。」(吾郎)
「『伊豆の踊子』はすごい移動する小説ですから。ものすごく歩くので、サイドで運動量を期待できる。…太宰との関係でいくと(坂口)安吾なんかいいかもしれない、2~3回一緒に飲んだ事がありますから。」(又吉さん)
又吉さんの作家サッカー構想はまだまだ止まりません。
「相手チームの事は考えなかったんですか?」(吾郎)
「海外文学でチームを作ろうと思ったんですが、読むの大変やなって思って。」(又吉さん)
「そのために読むのもおかしいしね。」(吾郎)
「(課題図書で)このシーン長かったですもんね。早くストーリー進めてほしい(笑)。『又吉さんもう分かったから、この先どうなんの、沙希ちゃんと、ねえ!』って(笑)。」(吾郎)
「だって朝までゲームやってるんだもん(笑)。」(外山さん)
「よかったら(このボード)持って帰ってください。」(吾郎)
「あ、いいですか?有難うございます。お正月これで遊べます。」(又吉さん)
思う存分遊んでくださいね。

また話は変わって。
「『火花』と『劇場』って似ていると思ったんですけど。」(外山さん)
「そうですね。編集の方も『どっちがというわけではないけど『火花』『劇場』はレコードのA面とB面の関係だ』とおっしゃってましたし、僕も『火花』と『劇場』は似ていると思いますね。」(又吉さん)
「『火花』を読んだ方は『劇場』を続けて読むとすごくいいですね。こういうスタイルの作家さんなんだなって。やっと分かった気がして、又吉さんの事が。」(吾郎)
「例えば現実の世界に『火花』の徳永や神谷とか『劇場』の永田がいたとして、ピースの又吉として彼らに飲み屋で会ったら、『それ気にし過ぎちゃう?』とか『相手の事をもうちょっと考えてあげたら?』とか僕は助言するんですけど、それを作者が書く時にしていいのか?という問題があるじゃないですか。そしたら今の僕に似たような登場人物ばっかりになってしまうから、僕とは違う自分勝手な部分とかをちゃんと残したいと思っていて。今はそれが出来るけど、この先書きたくもない、こんなこと考えたくもないって言う時代が来るかもしれませんね。そういう意味では今のうちに書いておきたいなっていうテーマではありましたね。」(又吉さん)
今書けることを書く、又吉さんの意欲が伝わってくる言葉でした。

AD山田くんの消しゴムはんこは劇団「おろか」の公演を再現したもの。山田くんも課題図書をしっかり読んでいるんですね。

今回は吾郎が終始ニコニコして熱心に感想を話していたのが印象に残りました。多分「劇場」が本当に気に入ったのだと思います。そして又吉さんを作家としてリスペクトしているのも感じられました。


拍手ありがとうございます




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