直木賞作家の本音 (「ゴロウ・デラックス」 1/27)

オープニング。吾郎の髭が更にたくましくなってます!
「今夜なんですが、作家界の重鎮の方がいらしてます。」(外山さん)
「ちょっと緊張しますね。怖い方だったらどうしよう。」と吾郎はホントに緊張の面持ちです。

「でも嬉しいですよね。ずっとオファーし続けて」(吾郎)「ようやく」(外山)
2人は声を弾ませました。そう、今回のゲストは浅田次郎さんです。登場した浅田さんは着物姿。上品な方ですね。
浅田さんは1991年のデビュー以来著作は200冊以上。1997年「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞を受賞し、2007年からは直木賞選考委員を務めておられます。
「いつも芥川賞・直木賞を受賞した方にゲストで来て頂くんですが、審査する側の方のお話を聞く事はまずない。」と吾郎は興味津々の様子です。
今回の受賞作品、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」について「音楽という、字では本当は表せないものに果敢に挑んだ所に高い評価が上がりましたね。」と浅田さんは言いました。
「どんな話し合いなんでしょうね。」(吾郎)
「皆さん熟読して来られますからね 2時間位かな、もっとあっさり決まる事もありますが。」(浅田さん) 
審査会場は料亭の新喜楽です。
「(審査会場の)お座敷にいきなり入る事はないですね。芥川賞が1階で直木賞が2階でなんですが、同じ階にある控室にまず入るんです。そこでは不思議なほど作品については話はしない。それはタブー。控室に全員揃ってから選考会場のお座敷に入って、コの字型に組まれた席について話を始める。だから作品について先入観はないですよ。」(浅田さん)
更に浅田さんは直木賞の持つ重みについても放して下さいました。
「他の文学賞では「~賞作家」とは言われないでしょう?でも直木賞は一生言われる。作家人生の中では重いものなんですよ。(直木賞を受賞する事は)その人の作家人生を決めることでもある。」
「議論が白熱してもめてしまう事は?」と吾郎が尋ねると「ありますよ。」と浅田さんは即答。自分の意見だけが違う事もあるようで、
「孤独のマルもあるし孤独のバツもあるし。その作品のどこが良いか論理的に説明できなきゃいけない。」(浅田さん)
「先輩に気を遣ったりしますか?」(吾郎)
「不思議と文壇では先輩後輩という意識はないですね。」(浅田さん)
「そうあって欲しいですね。」(吾郎)
浅田さんは今年、直木賞の発表記者会見も担当しました。
「(発表する人は)どうやって決まるんですか?」(吾郎)
「一応(その作品を)推した人の誰かですが大概みんな推してますから 選考が決まった途端にトイレに行った人ですね。」浅田さんの意外な答えに外山さんが爆笑。「7~8年前も今回もそうだった。トイレから帰ってきたら決まっていて「しまった」と。うっかり行ってしまって。」こういう内幕はなかなか聞けないイチョウなお話ですね。

課題図書 : 「黒書院の六兵衛」 浅田次郎

江戸末期、大政奉還を舞台に明け渡しが迫った江戸城に無言で座り続ける謎の武士六兵衛を描いた小説です。
先ず吾郎が朗読。六兵衛が登場する最初のシーンです。その描写から六兵衛は「キチンとした人」(外山さん)であることがよく分かります。
「歴史小説だから難しいのかなと思った。恥ずかしいけど分からない言葉とかもあって…。でも引き込まれて読んじゃった。」と吾郎。(「分からない言葉とかもあって。」と素直に言えるのが吾郎の良さですね。)
「江戸城で鬼ごっこする夢を見たんです。時々そういう夢を見るんです。江戸城で武士に追っかけられる夢で怖かった。それを書いていたら話が出来ちゃったんです。日経新聞の連載の締め切りも迫っている事だしこれにしよう、と。」(浅田さん)六兵衛が現実離れした雰囲気なのは夢から着想したからなのかもしれません。
続いて外山さんの朗読。謎の侍六兵衛がどんどん奥へ入ってついに御三家の殿様の御座所に座ってしまい、そこへ御三家の大殿様が現れるというシーン。自分の席に座っている侍を見ていったい何者なのか、余程身分が高い者なのか、と大殿様が推測しながら何も言えない状況が可笑しいです。
「最初にこの人が出てきて、最後どうしようか決めているんですか?」(外山さん)
「大体決めてますがキッチリ決めてはいないです。若い頃はノートを作ってきっちり決めていたんですが、作家は想像力が命だからある程度の弾力性は必要なんじゃないか、と。それでノートはやめた。特にこれは新聞の連載小説ですから、一日分は原稿用紙2枚半。それを何百回と続けるので段々膨らんでくるんですよ。」(浅田さん)
「やはりそういうものですか。」(吾郎) 浅田さんは読者が楽しめる事が一番で、そのために自分も楽しみながら書くそうです。
「書いている途中で『アレはこうじゃないですか、これからこうじゃないかと思うんですけど』と周りから言われることはありますか?」(外山さん)
「編集者などから言われる事はあります。で、それが良いアイディアだとそのまま貰う事もあります。」(浅田さん)
「連載だとそういう事も出来るんですね。読者との対話みたいな。」と吾郎は感心した様に言い
「映像になったところを見てみたいですね。」 と続けました。すると浅田さんが小声で
「主人公で…」と吾郎を見たので
「本当ですか?先生がそう言ってくだされば、『これ映画化したいんですけど』って話が来た時に先生が『主人公はゴロウ・デラックスって番組で会った稲垣くんでなければ嫌だ』と先生が一言言ってくれれば、僕、出来ます。」と吾郎は力強く訴えました。
「セリフのない主人公ですよ?」と浅田さんが念を押しました。
「役者としては、役者冥利に尽きます。最初の方で『チラッと見て視線を落とした』なんて描写もありましたけどあれも難しい。」と吾郎も身を乗り出して言いました。自分ならこの主人公をどう演じるか想像しながら読んだのでしょうか。
「しな(品)の良さ、表情の良さがないとできないですね。」と浅田さんは言いましたが、稲垣吾郎なら、できますよ、先生!
浅田さんの作品は「鉄道員」をはじめ映像化されたものも多いので期待しています!

ところで浅田さんは現在4作を執筆中。大体3本は同時に書くそうです。例えば時代物とコメディタッチの物という風に、同時に書くのは全然違う色合いの物なので、同時に書いていてもごっちゃになる事はないとの事。「他の作品が気になるというのは、その作品の世界に入り切れていないという事。」と浅田さん。
浅田さんが賞を獲ったのは40歳になってからで、いわば遅咲きの作家です。
「デビューしてからも自分を信用しなかった、何の保証もないから。」(浅田さん)
「直木賞を取ってもですか。」(吾郎)
「文学賞は励みにはなります。もう『大丈夫だ』と言われてる気がする。それでも信じていいものかどうか…。自分から小説を取ったら何も残らない。それを教えてくれたのが直木賞ですね。」(浅田さん)
「自分からこれを取ったら何も残らない、というものがあるのがスゴイですね(外山さん)
それこそが自分にしかない強みですよね。

更に今回は書斎の写真も見せて下さいました。光がたくさん入る明るい和室で、着物姿で文机に向かっています。
「かっこいいですね。」(吾郎)
「畳に座る人は着物でないと長く座っていられないんです。ズボンじゃダメ。」(浅田さん)「なるほど」(吾郎)
「なぜ畳に座るかというと360度に資料が置けるから。「黒書院~」の場合、右側に江戸の地図を置いて左側に江戸城の地図を置いて後ろに辞書と資料。椅子だと360度に置けないでしょう。だから時代小説を書く人は必然的に畳で書く事になり、畳で書くには必然的に着物になり…。だから仕事着ですよ。出かける時は着替えます。」(浅田さん)
「いやいや」(吾郎)
「だって恥ずかしいじゃない。」(浅田さん)
「いやかっこいいですよ。」(吾郎)
「だって家から着物で出てきたら・・・せめてトレーニングウェアに着替えます。」(浅田さん)話が意外な展開になってきました。
「今日もTBSさんに『着物で来てくれ』と言われて。恥ずかしいから急いで飛び乗る、車に。」(浅田さん)
「えー!」(外山さん)「浅田さんは着物でいいんですよ。」(吾郎)
「だから普段の生活は洋風ですよ。」(浅田さん)
「じゃコーヒーもよく飲まれるんですか?」(外山さん)
「コーヒーばっかりですよ。TBSでも『お茶は冷たいのにしますか温かいのにしますか?』と言われて、そう見られているのかって。」(浅田さん)
「イメージがね(笑)」(外山さん)
「(ぼそっと)コーヒーって…。」(浅田さん)
「コーヒーって言ってくださいよ(笑)」(外山さん)
ここのやり取りが可笑しくて大笑いしました。パブリックイメージと実際の姿が違うのはタレントだけではないようです。

「原稿用紙にもこだわりがあって決まったものを…」と吾郎が話題を変えました。
「字を書くのが好き」という浅田さんは、中学生の時から(!)浅草駒形の満寿屋さんの原稿用紙を愛用しています。
「原稿用紙に字を書くのは気持ちいい。エクスタシー。」と浅田さんは言います。
「パソコンも覚えようとしたんですよ。早いのも分かるし読みやすくなるのも分かる。これはすごい武器になると思ったけど気持ちよさが足らなかった。機械に半分渡してる感じがした。」(浅田さん)
「肉体の一部でないと。自分の肉体から出るものだから。」さすが吾郎、良い事を言いますね。
「その時に止めようと思って今日に至る。」字を書く気持ちよさからも面白い小説が生まれているんですね。

最後はAD山田くんの消しゴムはんこ披露。しかし山田くんはちょっと自信なさそうです。山田くんが作ったのはちょんまげ姿の浅田さんでしたが、「着物で外出するのは恥ずかしい」発言を聞いてしまった後では確かに…。浅田さんはじっと見て「よく頑張ったね。」と仰いましたが山田くんは「また会いましょう。」と頭を下げて下がってしまいました。この次頑張ろう、山田くん。


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はちミツ

Author:はちミツ
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稲垣吾郎さん大好き、5スマ大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は24年目になります。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②吾郎出演映画「少女」は2016年10月8日公開♪
③吾郎出演ドラマ「不機嫌な果実」のDVD、Blu-RayBOXは2016年10月19日発売♪
④「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!


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walkwithgoro☆hotmail.co.jp
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