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コンビニと理髪店の風景 (「ゴロウ・デラックス」 9/9)

今回のゲストは第155回芥川賞・直木賞受賞者、村田紗耶香さん(37)と荻原浩さん(60)です。
すっかり恒例になった吾郎からの花束贈呈で番組はスタート。村田さんと荻原さんを見ると吾郎は
「カップルみたい。」と第一印象を言ってから
「受賞されて何か変化はございますか?」と尋ねました。
荻原さんは「特に大きな変化はありませんが知らない人からおめでとうと言われますね。」
村田さんは「今バイトをお休みしているのが一番大きな変化ですね。」
そう、今回芥川賞受賞者が現役のコンビニ店員だという事が話題になっています。

荻原さんはコピーライターの傍ら小説を執筆し、1997年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を、2004年「明日の記憶」で本屋大賞2位を獲得。「明日の記憶」は渡辺謙さん主演で映画化もされヒットしました。直木賞には過去4回ノミネートされ今回五度目の正直で受賞しました。
村田さんは2003年「授乳」で群像新人賞を受賞。「殺人出産」など話題作を発表し、今回「コンビニ人間」で芥川賞を受賞しました。
吾郎はそんなお二人を見て「授賞式で初めて会ったんですよね。初々しいかカップルのような…(笑)。これから時間を共にすることも多くなりますから。」確かにお二人の雰囲気は良さそうです。

課題図書 : 「コンビニ人間」 村田紗耶香 (第155回芥川賞受賞作)
選考委員川上弘美さんは「コンビニでしか生きられない、コンビニで生きる動物として生きるという非常に変わった主人公を設定し一見異常な主人公を描写することによって、かえって『普通』という人達に対する批判にもなっている」と評しました。

「みんなびっくりしたと思いますよ。本当にコンビニで働いていらっしゃるなんて。」と吾郎。
「店長に会ってちょっとお休みします、でもまた復帰しますと話しました。」と村田さんは淡々としています。
「コンビニを舞台にした小説を書いたのは実際に働いているからですか?」と外山さんが訊くと
「自分に近すぎるものはいつも書けないので、多分一生コンビニを題材にした小説は書けないと思っていたんです。でもとてもリアルな小説を書きたくて、今書いてみようと思ったんです。」と村田さん。ご自分ではむしろ苦手な題材で書いた物が受賞したのですね。

吾郎の朗読。主人公は36歳、未婚の女性古倉で学生の時から同じコンビニでアルバイトを続けています。数字を多用してその時間の流れを描写しているのが印象的です。そして「コンビニで働いている間はマニュアル人間として社会の歯車になれるが、マニュアルのないコンビニの外の世界では自分がどうふるまったらいいか分からない」人物です。
「36歳で独身というのはご自分と同じですが、やはりモデルはご自身?」(吾郎)
「そこ以外は共通点があまりないかも知れないですね」(村田さん)
「それを聞いて安心しました。本の中の人間と作者とを読者は同一視されるんですよ。変な趣味があるんじゃないかとか。自分はそれを経験している筈なのに、今回のを読んでいるとあまりにリアルだから、作者とイコールなのかなとついつい思ってしまう。その罠にハマってしまいます。」と荻原さんが褒めました。
「私は私小説を書こうとして挫折したので、例えば主人公の洋服とか髪型とか体重とか誕生日とかを色々似顔絵にしてノートに描いて人物を設定しないと書けないんですよね。」(村田さん)
「ストーリーはカチカチ位には決めないんですけど、僕も登場人物は似顔絵を描いて決めます。」(荻原)
「似顔絵の話が一致したこと初めてです。」と村田さんは嬉しそう。絵の描ける小説家ってとても素敵で憧れますよね。
因みに身長も決めるそうです。 「目線の高さとかきちんと決めないと書けないですよね。」(荻原さん)「結構重要な要素ですよね。」(村田さん)
「意外と共通点ありますね。」と荻原は嬉しそうに言い 「お互い似顔絵を見せ合ったりしたいですね。」と村田さんもにっこり。
意外なところでお二人は意気投合していました。

古倉がバイトの同僚のダメ男白羽から強烈なダメ出しを食らうシーンを吾郎が朗読しました。古倉の人格を全否定する様なダメ男のセリフを読んだ後カメラ目線でにやっと笑う吾郎がクセになりそうで…。ここが今回のハイライトだったかも知れません。その迫力に荻原さんから「すごい」の一言が。
「ダメ男と付き合った経験は?」と吾郎がさらりと訊きました。
「付き合った人をダメにしてしまう付き合い方を若い頃はしていましたね。何でも相手に決めてもらって相手のいう事を何でも『いいですよいいですよ』と聞いていると、だんだんリミッターが外れてきて、常識から外れた変な事を言い始めるんですよ。それでも私が『いいですよいいですよ』と言っていると、その人が壊れてしまうんですよ。」村田さんがこれまたさらりと怖い事を言ったので
「これはもっとすごい話が書けるかもしれませんね。」と荻原さんが言いました。
「コンビニ人間」についての荻原さんの感想は「セリフ自体がすごく上手いな、と。普通は理路整然としゃべらないじゃないですか。でも文章にすると固くなってしまう。それが本当に自然で。多分頭の中で音声が聞こえているんじゃないですか。」
「そうですね、頭の中に映像や音声があって、それを書き写している感じです」(村田さん)
村田さんがこの作品で伝えたかったことは「人数が多いから『普通』であって、カメラの位置を変えて古倉の位置から見るとそれがグロデスクだったりヘンテコだったり。それを慈しむように可愛いと思って書いていたので、見る人によっては怖い小説かも知れないけれど、自由に読んで欲しいです。」だそうです。
村田さんのバイトは朝8時から午後1時まで。「バイトの身支度をする朝6時まで時間があるので、2時に起きて集中して書く。」と聞いて荻原さんは「2時って朝じゃないですよ?!」と驚きました。そして
「たぶん村田さんの場合生活のためじゃなくて生活のリズムのためですよね。」と補足しました。
「そうです。専業(作家)の方は曜日の感覚や季節の感覚が無くなってしまうので。自分はコンビニでバイトしないと生きていけない。」と村田さんも認めました。

課題図書 : 「海の見える理髪店」 荻原浩 (第155回直木賞受賞作)
選考委員の宮部みゆきさんは「圧倒的な読み心地の良さということと心に残る短編集だということ。なかなかそういうまとまった作品集は珍しいということも高い評価の理由です。ベテランの熟練の技に私たちが心を打たれたという点でも高い点数を集めました」と絶賛しました。
「読み心地の良さというのはコピーライターという職業が活きているんですか?」(吾郎)
「最初は本当に長いものが書けなくて。でも(小説もコピーも)同じ文章だと思って。で文章にこだわる。小説には好き嫌いがあるので、一個一個の言葉を磨けば読み心地の良い文章になるんじゃないかと。」(荻原さん)
ここで外山さんが表題作(「海の見える理髪店」)を朗読。理髪店の店主がお客から何かを感じ取って饒舌になるシーン。客商売らしい親しみと丁寧さが混じった口調に独特の心地良い響きを感じます。
「今回理髪店を舞台にしたのは何故ですか?」(外山さん)
「僕は自分の書きたいものを書くんですが、ある時全然仕事と関係のない席で編集者の方が、自分の父が祖父と一緒に暮らせない事情があって、小さい島に住んでいたんだけれど一軒しかない理髪店が唯一会える場だった、という話を聞いて。その話をください、と言って書いたんです。」 しかし荻原さん自身は普段は美容室派だそうで、「一度は理髪店に行かねばと思って行きました。」一度の取材で道具の並んだ店の様子などをしっかり見て、その後は写真などで補いながら書いたそうです。
村田さんの感想は「『実は私人を殺めたことがあるんです』というセリフがあるじゃないですか。あそこで急展開する。あのセリフがあるだけで、これはいい短編だと分かります。」
荻原さんは 「読んだ方が一編一編印象に残ったシーンを思っていて持ち帰って欲しいなと思います。」とこの作品についての思いを語って下さいました。終始穏やかで温かい話し方だったのが素敵でした。

最後は「消しゴムはんこ人間山田くん」(by 吾郎)から恒例の消しゴムはんこのプレゼント。
正味21分の短い番組ですが2編の小説の魅力をたっぷり詰め込んだ密度の濃い番組でした。


拍手ありがとうございます
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