監督と役者の対話 (「ゴロウ・デラックス」 9/2)

オープニング。
「ゴロウさんはこの方の作品をご覧になった事がありますか?」(外山さん)
「勿論。1990年代から。多分全部観ているんじゃないかな。大好きですよ。お会いしたかったので楽しみです。」と吾郎が興奮気味に語る今回のゲストは…。

是枝裕和さん。ドキュメンタリー監督を経て1995年「幻の光」で映画監督デビュー。2004年「誰も知らない」の主演男優柳楽優弥くんがカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を史上最年少で受賞しました。2013年には「そして父になる」がカンヌで審査員賞を受賞し、今年アカデミー賞の審査員に選ばれるなど、日本を代表する映画監督の一人です。

課題図書:「映画を撮りながら考えたこと」 是枝裕和

作品の撮影秘話や映画界やテレビ業界への批判など、20年間に考えたことが綴られています。
まず「海街diary」(2016年)の撮影秘話から外山さんが朗読。四姉妹の四女役、広瀬すずさんのオーディションのくだりです。
口伝え、フリートーク、台本(方言を交えた会話部分)の3通りのやり方で行ったところ広瀬さんはどれも上手に出来たが、本人が「他の現場では経験できないと思うので口伝えでやりたい」といったので口伝えで演出した。相手のセリフをよく聴いて相手の表情を見て芝居しなければいけないので「耳を使った」 と広瀬さんに言ってもらえた、という話です。
吾郎は身を乗り出して
「大事なことだよね。相手のセリフをちゃんと聞くのはお芝居をするうえで一番大切なことだよね。でもだんだん出来なくなっちゃう。 それに気付いた彼女がスゴイ。」と広瀬さんを絶賛しました。
「現場で出てくる事が一番面白い。」という是枝監督は「海街~」で、四姉妹が風吹ジュンさん演じる女性が切り盛りする食堂を訪ねるシーンを増やしました。主演の綾瀬はるかさんと風吹さんが以前から仲良しで、素の雰囲気が画面に出たからだそうです。
「吾郎さん、シーンが一つ増えますと言われたらどうしますか?」(外山)
「いや嬉しいでしょうね、この雰囲気の現場だったら。テレビの収録でもう一本増えますと言われたら怒るけど。」(吾郎)
「現場でセリフががらりと変わるという事は?」と今度は是枝監督が吾郎に訊きました。「ありますよ」と吾郎が答えると「それを聞いて安心しました」と是枝監督。他の現場の様子を知りたいようです。
今回は貴重な台本もスタジオに持ってきて下さいました。家で台本を作ってもどんどん変わるのでその日の分は現場でスタッフがPCに打ち込んで作るのだそうです。その為時には「こちらの意図がちゃんと伝わっていなかった」(是枝監督)ということもあるとか。

ここで吾郎が珍しく自分の話を始めました。
「この間映画をやって、自分で自信があっていい演技ができたと思った所がカットされていた(是枝監督が「分かる」という感じで笑う)。後ろ姿だけになってて。演技は顔だけじゃないよね…大丈夫ですか?」と自問自答する吾郎に「大丈夫です。」と是枝監督は力強く一言。吾郎が更に
「気持ちよくお芝居したからだめだったのかな。」と言うと是枝監督は
「役者さんのやった感とそれが作品の中でいいかどうかは…」と言い
「違いますよね、分かってるんです。こんなこと言いたくなかった。」と吾郎は反省モードになりました。「でも…こっち(横)からアップで撮ってていい具合にこちらの目から涙が流れて良かったかなと思ったら後ろ姿で終わってた。」と何となく納得していない様子です。
「気持ちは分かる、僕も(どうしようかな、これは使わないかも知れない)と思いながら撮ったアップって後で結構悩むんですよ。」と是枝監督も理解を示しました。
「これ僕言わない方がいいですか監督に?」と吾郎が訊くと、是枝監督は吾郎の目をまっすぐ見て
「いやそんな事はない。(言う方が)お互いにとっていいと思う、きっと。わだかまりがあるよりは。」ときっぱり言いました。
「でも監督だったら言われたくないですよね?」(吾郎)
「そういうこと言われることありますよ。」(是枝)
二人の会話を聞いていた外山さんが「もしそういうこと言われたら監督は「そこはカットしたんです」ってちゃんと…」と間に入りました。是枝監督は頷いて
「説明します、説明する義務があると思う。「ちゃんと背中が泣いていたので」って。」 はっきり言いました。
そしてここで映画「少女」から吾郎と山本美月ちゃんのシーンが流れました。初出のシーンだったので嬉しかったです(しかもGLIM SPANKYの主題歌もバックに流れました♪) 10/8の公開が益々楽しみです。

番組後半は映画製作についての話になりました。ここで吾郎の朗読。是枝監督は東京国際映画祭の問題点を指摘しています。来日した監督や俳優のケアをきちんとするべきだ、と。東京の物価の高さ故食事に困る監督もいたそうです。今年は大分改善されたそうですが。
「何が足りないんでしょう?」(吾郎)
「僕たちはつい、「映画が私たちに何をしてくれるのか」を考えがち。でも本当は「映画が潤うために私たちが何ができるのか」が大切。」(是枝監督)
「そうか、映画が潤えば僕らの心も潤うんですね。」(吾郎) さらに
「作家を育てていくこともなかなか出来ていない、と書いていますね。」(吾郎)
「映画祭は作家を発見し育てていく場所。例えば自分たちで賞をあげた監督の新作を数年後に「おかえり」という感じで上映すれば、その監督がその映画祭から育ったという意識がお互いに芽生える。そうやって10年20年継続して映画祭と作家が共に育っていく場が映画祭だ、という意識が特にヨーロッパでは強いですね。」(是枝監督)
映画文化が育つには時間がかかるのですね。

是枝監督はベネチア国際映画祭出身。映画祭に育ててもらった反面それが壁になってしまう事もあるそうです。
「カンヌに溶け込むのに時間がかかった。審査員になるにはもっと時間がかかると思う。」と監督は言います。そして
「ベネチアはのんびりしてて本当に映画が好きな人達が集まる。カンヌは本当に華やか。80~100か国位集まるので、映画を素早く売るにはいい映画祭。」2つの映画祭にはかなり違いがあるそうです。
そして気になるお金の話。細かい事は私にはよく分からなかったのですが、興行収入や監督の取り分など「生々しい話」も是枝監督はしてくれました。「(監督は)夢を見られない。」とドキリとする発言も。
「監督はそういう事考えなくていいよね、芸術家なんだから。」と吾郎が言うと
「僕は知りたがりなのでそういうお金の話を知るのは嫌いじゃない。」と是枝監督。芸術家であると同時に現実的な方だと思いました。

是枝監督が今までで一番嬉しかった賞は「海街diary」で受賞した東スポ映画大賞。実は監督賞は北野武さんに決まっていたのですが、壇上で北野監督が「これお前にやるわ」とくれたのだそうです。「それが一番嬉しかったですね。」と是枝監督。「だから僕の机の上には『監督賞 北野武』と名前の入ったトロフィーが置いてあるんです。「そのままください」とお願いして。」

AD山田くんの消しゴムはんこは北野監督と是枝監督が2人でコマネチをしている図。発想がユニークで良かったです。

是枝監督と吾郎の会話から、良い作品を作るために監督と俳優が必死で模索している姿が少し分かった気がしました。
吾郎にはこれからも色々な映画に出て良い作品を作って欲しいです。


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はちミツ

Author:はちミツ
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稲垣吾郎さん大好き、5スマ大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は24年目になります。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②吾郎出演映画「少女」は2016年10月8日公開♪
③吾郎出演ドラマ「不機嫌な果実」のDVD、Blu-RayBOXは2016年10月19日発売♪
④「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!


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