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言葉の高みへと (「ゴロウ・デラックス」 11/13)

今回のゲストは、今年の芥川賞受賞者又吉さんが勝手に師匠と決めて敬愛している小説家の方です。

課題図書 : 「雨の裾」 古井由吉

「純文学の最高峰と言われる方です。」(外山さん)
「ついにここまで来ましたよ、ゴロウ・デラックス。粗相のないように。」(吾郎)二人とも緊張気味です。

古井さんがセットに入って来ると吾郎は立ちあがって迎え、古井さんが席に着くと先ず「稲垣吾郎と申します」と丁寧に挨拶しました。
「この歳でテレビに出ると。」と古井さんはニコニコしました。
「テレビですよテレビ。」吾郎は古井さんの気持ちをほぐすように言いました。
古井さんは現在77歳。東大でドイツ文学を専攻し、卒業後大学の先生をしながらドイツ文学の翻訳をしていましたが、32歳で仕事を辞め小説に専念。才能はすぐに開花し翌年の1971年に「杳子」で芥川賞を受賞しました。
「雨の裾」は古井さんの最新作です。
「七面倒くさいでしょ」(古井さん)
「面倒くさくはないです。気配というか匂いというか惹かれる所があって」(吾郎)
「僕だって人のものを読んでいる時それほど分かるわけじゃない。でも分かる分からないと惹かれるのは別な事でしょ。分からないから惹かれるっていう。」
古井さんは以前、まだ小説を書く前の又吉さんと雑誌で対談しました。その時は又吉さんがどういう人か知らなかったそうですが
「舞台の話になりましてね。芸人さんも歌舞伎役者も役者でしょ。役者は自分の役の先々の運命を全部分かっているんだけど、演者としてはあたかも何も分かっていないように演じなければならない。その面白さ。机の上も同じ事でね。」
「そうですそうです。僕も役者をやらせてもらっていますけど、そこが快楽でありやりがいであり…。」
吾郎はここで自然と身を乗り出していました。古井さんと演技について話せて嬉しかったのでしょう。目が輝いていました。
この後はVTRへ。外山さんと又吉さんとで古井さんのご自宅に伺いました。古井さんの書斎の壁は全面本棚で本がぎっしり並んでいます。中には外国語の本も。古井さんはドイツ語の他フランス語とギリシャ語も「一応」(古井さん)読めるそうです。大きくて立派な机は芥川賞の賞金で買ったもので
「正しい遣い方ですね。」と又吉さん。
ここでもまた、舞台の上と机の上は共通する点が多いという話になりました。小説家は書こうとする内容や心の中の読者に触発されて思わぬ文章が生まれてくる。芸人はネタを考えたり、即興でモノボケをやらされたりするときに思わぬ笑いが生まれてくる。そこが似ているというのです。
又吉さんの自由俳句に何かを感じた古井さんは又吉さんに小説を書くよう勧め、そこから「火花」が生まれたのだそうです。古井さんの勧めで小説を書いた方は山田詠美さんなど沢山いらっしゃるとか。「文壇のスカウトマン」なのだそうです。
古井さんと又吉さんはお互いに似たものを感じているそうでこの後も話は弾み3時間にも及んだとのことです。

映像は再びスタジオに戻って古井さん、吾郎、外山さんとで「雨の裾」から古井さんが選んだ場面を朗読しました。言葉が豊富で美しいです。情景は目に浮かぶように具体的ですが、主人公の内面を語る言葉は観念的でもある。言葉の美しさを追求して高みを目指している感じがしました。正統派の純文学です。
「どうしてここを選ばれたんですか?」吾郎が尋ねると、
「ここが全体を象徴する場面だから。現在から過去へすっとおりるでしょ?それもどこの過去か分からない。自分一人の事か大勢の見知らぬ人間の事か分からない。」
「今の若い作家さんの事をどう思いますか?」(外山さん)
「非常に苦しいでしょうね。文学では新しい物はそうそうは生まれない。言葉は古いものですからね。古い記憶を引きずっているから。」
「これからどんなものを書きたいですか?」(吾郎)
「小説とも随想ともつかないものを書きたい。老人の繰り言を面白く書きたい。」

古井さんの声と語り方は終始穏やかで不思議な魅力がありました。吾郎は舞台中でハスキーボイスになっていたので、朗読がいつにも増して色っぽかったです。

古井さんのご自宅訪問のVTRが長くその部分も勿論面白かったですが、内容の濃さではスタジオでの吾郎とのトークも負けていなかったと思いました。


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