稲垣吾郎さんとSMAPと新しい地図と。すべてが好きな主婦の日記 【無断転載禁止】

I love musical, I love jazz♪ (「恋と音楽Ⅱ」感想・ネタバレあり)

本当にこの舞台が見られて幸せです。しかも2回も見られるなんて私は幸せ者です。
楽しくて少しほろ苦くて、何よりもお洒落な大人のミュージカル。観に来るお客さんは色々な現実を抱えているけれど、このお芝居を見ると「もう少し勇気をもってまた頑張ろう」と思えるはずです。
こういう作品に出られる吾郎は幸せな役者だろうと思います。

前作の「恋と音楽」ではストレートプレイの中に歌がある感じでしたが、今作「恋と音楽Ⅱ~僕と彼女はマネージャー」は歌でストーリーを展開させている点でよりミュージカルらしい感じがします。最初はいきなり歌い出すので違和感がありましたが、その世界に入ってしまえば楽しくて仕方なかったです。
そしてテーマは前作と同じく「I love musical!」。ミュージカルへの愛を一貫して描いています。

会社員の3人の男女が通勤電車の窓から見かけたミュージカルスクールに入学するところから話は始まります。「平凡な生活も悪くはないけれどそれだけでは何かが足りない」という彼らの思いにまず共感できます。ミュージカルスターを夢見て1年間のレッスンに励みますが、彼らは本科への進学試験に落ちてしまいます。
最初の見せ場はこの落第直後のシーンです。今まで励まし合って頑張ってきたのに報われなかった虚しさと気まずさを真壁(吾郎)、君子(真飛聖さん)、横山(相島一之さん)が絶妙に表現しています。
吾郎のコミカルな演技には定評があって今回の舞台でもその持ち味は随所で生かされていますが、実は屈折した挫折感や虚無感を演じる時はコミカルな時の何倍もかっこよくなるんですよね。その両方を演じられるのが吾郎の強みだし、シリアスな演技の魅力があってこそコミカルな演技も光るのだと私は思います。特にこの場面で吾郎は生活に疲れた感じもリアルに出していて、そこがまた良いです。

場面は10年後に飛び、大御所ミュージカル俳優楠のマネージャーになった真壁、演出助手になった横山、大物ミュージカル女優洋子のマネージャーとして活躍する君子が再会します。楠と洋子は夫婦ですが、役者としてお互いに激しいライバル意識を持っています。10年前微妙な三角関係だった3人は、一癖も二癖もある楠と洋子をなだめ叱咤激励しながら舞台の成功を目指す一方、昔の甘酸っぱい感情を思い出します。
その結果ミュージカルは成功。2年後横山は演出家になり、真壁と君子は敏腕マネージャーとして成功を収めますが、思いもよらない事態が起き、真壁と君子の関係は拗れてしまいます。

さらに3年後楠夫妻はスキャンダル(注:ここがポイント)のため人気ががた落ち。起死回生の為の新作ミュージカルの初日なのに舞台に出ないと言い出します。真壁と君子がいくら説得しても楽屋から出て来ず、お客さんも帰り始めてしまいます。「これが失敗したら僕たち3人は2度とミュージカルは出来ないだろう」と危機感を抱いた横山が考え出した掟破りの解決策とは…?
最後は歌って踊って派手に盛り上がって、「これでいいのだ!これがミュージカルだ!」と劇場が一つになりました。

吾郎演じる真壁は最初は少々生活に疲れたサラリーマン、10年後には夢見たミュージカルの世界に足を踏み入れた初々しい新人マネージャー、成功した後はちょっと天狗になって嫌な感じもする男(でもミュージカルへの情熱と君子への恋心は変わらない)と様々な面を見せます。一方真飛さん演じる君子はキャラがあまり変わりませんが、40歳を目前にして揺れる女心を歌とセリフで表現する場面には説得力がありました。
「40歳目前」の真壁と君子の心情は今の吾郎と真飛さんが演じるからリアルな感じがしました。若さや勢いがなくなって色々な経験を積んできたからこその迷い。これを表現できるのが「大人のミュージカル」だと思います。
「夢も実現してしまえばそれが現実。」という横山の台詞にも考えさせられました。たとえ夢を実現させても成功を収めてもいい事ばかりではないんですよね。
横山さんは芸達者で舞台を走り回り、ブルースハープの見事な腕前も披露してくれます。
そして大物ミュージカル俳優負債を演じる小林隆さんと北村岳子さんの歌と踊りはさすが!小林さんはテレビドラマでよくお見かけしますがこんなにダンスが上手な方だとは知りませんでした。北村さんはベテランらしく安定した歌と踊りで舞台を華やかにしてくれました。

吾郎の歌声は優しく甘くていつもながら魅了されます。そして予想以上に声が良く伸び良く響いて安定していました。ミュージカル経験を積んだことで、着実に歌が上手くなっているのは嬉しい事です。

ところで今回私は2回観劇しました。1回目(6/24(火)マチネ)は後ろから2列目の上手端、2回目(7/4(金)マチネ)は前から6列目下手寄りの席でした。
(2回目は、今まで何回もチケを譲って下さっているCさんにまた譲って頂いて観る事が出来ました。Cさん今回もお世話になり有難うございます。)
2回目に気が付いたことですが、バンドの皆さんもバンドブースの中で色々とお芝居をしていました。あらかじめ演出されていたのかアドリブなのかは分かりませんが、その自由さがこの作品全体の持ち味になったようです。吾郎も含め役者さんの演技もどんどん変わっていったようで、まるでジャズのアドリブのような遊び心あふれたお芝居でした。


作者の鈴木聡さん、音楽の佐山雅弘さん、、吾郎と真飛さんをはじめとする役者の皆さん、バンドの皆さん。このカンパニーが作り上げた「恋と音楽Ⅱ」は温かくて品の良い何度でも見たくなるミュージカルです。
日本製ミュージカルの名作「ショーガール」の様に息の長いシリーズになって欲しいです。

10月には大阪公演も行われますので、今回見られなかった方は是非ご覧になってください。
その為にも、早く日程の発表をお願いします!


拍手ありがとうございます
以下ネタバレを含む感想を少しだけ(本当に少しだけです)

1回目と2回目で大きく違っていたのは以下の2か所。

1. このお芝居の一番の目玉(?)、真壁と洋子のソファプレイ。
1回目の時は
「魔法を掛けちゃうぞ」(洋子)→「かからないよ」(真壁)→洋子が真壁にのしかかる→しかしすぐに眠ってしまう→真壁がバタバタしながら洋子の下から起き上がる
という流れだったと思いますが、2回目の時はちょっと覚えきれないくらいのお遊びが満載♪
「魔法を掛けちゃうぞ」(洋子)→「こっちもかけちゃうぞ」(真壁が両手の人差し指で洋子をつつく)
「魔法を掛けちゃうぞ」(洋子2回目)→真壁が腰かけるソファにダイブするも、真壁がすばやくソファから身をかわして床に跪く(会場爆笑)
「破天荒ねえ」と洋子が足を高く上げてからソファの真壁にのしかかる→大暴れする(笑)洋子に「破天荒なババア」と真壁が言い返す→一瞬後に「ババアは取り消します」と撤回。
このほかにもいろいろあったのですが笑い過ぎて覚えていません。覚えている方がいらしたらコメント欄で補足して下さるとうれしいです。

2. 新作ミュージカルの開幕場面でバンドの皆さんがブースを出て舞台上手の袖に捌けるのですが…
2回目の時は佐山さんとバカボン鈴木さんがセット最上段の通路に左右から現れて、中央まで来て二人で肩を組み、まるでスターの様に腕を広げて客席から爆笑と喝采を浴びていました。
このシーンは色々なアレンジがあったようで、ジャズマンらしい自由な感じが良かったです。

最後に私が気になったツッコミどころを一つ。
真壁が君子に渡した睡眠薬入りのブランデー。「眠れないから飲んでるんだ」と真壁は言っていましたが、それってかなりヤバくないですか?しかもあの後自分も飲みましたが普通に歩き回ってましたよ?
ストレスの多いお仕事なのね…と心配したのはもしかして私だけでしょうか。

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コメント
いつもブログ拝見してます。

恋と音楽Ⅱ、本当に素敵な舞台でしたね!
自分は、3回行ったのですが、まだ見たい気持ちが強いです
大阪公演も必ず行きたいと思ってます

アドリブですが、僕が見たときは、
洋子『魔法をかけちゃうぞ~』
吾郎『あ~、かかっちゃった~』
洋子『お願い、添い寝して!それだけでいいの~』
というものでした。

あと、バンドのアドリブは、佐山さんだけ一人ゆ~っくり歩いて
真壁『早く歩いてください!』
という感じでした。

オーシャンズ11も何度か行きましたが、恋音Ⅱのほうがバンドの方も出演者という感じがして、一体感もあり、なにより出演者の方の演技や表情など繊細な部分もしっかりされていて、恋音Ⅱのほうが個人的には好きです

自分もこんな素敵な舞台に出会えて感謝の気持ちです
2014/07/07(月) 13:49 | URL | ヤスタカ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>ヤスタカさん

はじめまして。コメントどうも有り難うございます。
リプが遅くなり失礼いたしました。
ブログを読んでくださっているそうで有難うございます。

アドリブの内容を教えて下さって嬉しいです。
公演後半ではかなり自由にアレンジされていたようですね。

恋音Ⅱは、タイトルに「音楽」と入っているだけあって、音楽がセリフと同じくらい大きな役割を果たしていたと思います。バンドの皆さんも楽しんでお芝居に加わっておられました。
パルコは小さめの劇場で客席と舞台とが近く一体感が楽しめますし、出演者の表情なども良く見えるので私も好きです。
(「シアターオーブは音響が良いのでそこでもやってみたい」と吾郎はストスマで言っていましたが。)
大阪公演も楽しみですね。
2014/07/10(木) 01:10 | URL | はちミツ #-[ 編集]
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プロフィール

はちミツ

Author:はちミツ
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稲垣吾郎さん大好き、SMAP大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は25年目になります。
彼らがいつかまた集まりたいと思った時そうできるように、彼らがそれぞれ今いる場所で益々輝いていってほしいと願っています。
だから「SMAP大好き」という気持ちも「新しい地図の3人の活動を応援する」気持ちも私の中では同じ一つの思いなのです。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!
③「稲垣吾郎オフィシャルブログ」、twitterアカウント @ingkgrofficial も必見!

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walkwithgoro☆hotmail.co.jp
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