SMAP稲垣吾郎さん大好きな主婦の日記 【無断転載禁止】

舞台「ヴィーナス・イン・ファー」感想 【後半ネタばれあり】

舞台「ヴィーナス・イン・ファー」を観てきました。
吾郎は翻訳劇との相性が良いと感じました。「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?」にしても今回の「ヴィーナス・イン・ファー」にしても外国人の役を演じているのに全然違和感がありません。吾郎は今後はシェイクスピアを演じてみたいそうですがとても似合いそうなので、是非やって欲しいです。それに欲を言えばギリシャ悲劇にも挑戦して欲しいですね。

私が観たのは6/18(火)と6/22(土)でどちらもマチネ(昼の部)でした。18日は1階後方上手側のほぼ端の席で双眼鏡越しに観ましたが、22日は1階最前列中央ブロックのやや上手寄りという大変良い席に恵まれました。
遠くからだと吾郎のスタイルの良さ、脚の長さがよく分かり、近くだと細かい顔の表情や囁くようなセリフもよく聞こえます。今回は2回観られて本当にラッキーでした。

2回目の方が1回目より明らかに進化しているのが分かってとても嬉しかったです。吾郎も中越さんも演技がとても熱かったです。元々二人のセリフが戦うようにぶつかり合う、言葉の格闘技の様なお芝居ですが、22日マチネは特に二人のセリフが熱く、吾郎が叫ぶセリフでは劇場全体の空気が震えました。
吾郎はトーマスとクジエムスキー、中越さんは女優ヴァンダとヴァンダ・ドゥナーエフを演じます。二人とも声の使い分けが見事です。正確に言うと吾郎も中越さんも3種類の声を使い分けています。これだけでもこの舞台を見る価値があると思います。

勿論大人の色気にあふれたシーンも沢山あります。WS等で流れた、トーマスがヴァンダにブーツを履かせるシーンは俯いたトーマスの美しい顔も勿論ですがヴァンダの恍惚とした表情にも注目です。このシーンは二人のセックスの暗喩ですね。そしてこれよりさらに密着度の高いラブシーンも…。こういう色気のあるお芝居は久しぶりなのでそれも嬉しかったです。

最初は演出家>女優の力関係だったのがオーディションの本読み(劇中劇)でドゥナーエフ>クジエムスキーを演じるうち二人の力関係が変わっていき最後には…?。ラストシーンでの吾郎の演技はテンションが最高潮でスピード感がありあらゆる意味で圧巻です。そして衝撃と謎と混沌を残してこのお芝居は終わります。

そしてカーテンコールではトーマスではなくなった吾郎が晴れやかな顔でお手振りをしてくれました。役者の顔から瞬時にして稲垣吾郎の顔に変わるのを観られるのも舞台の楽しみの一つだと思います。

今日から始まる大阪公演ではさらに熱くさらに深いお芝居になっている事でしょう。
大阪でご覧になる皆さん、どうぞ楽しんできて下さい。



以下、ネタばれを含む私の(かなり強引な)感想です。

ヴァンダとは何者なのか?
ヴァンダ・ジョーダンは謎めいた女優です。オーディションが終わった後突然「遅刻?やっぱり遅刻だ!フ○ック、最悪!」と駆け込んできてオーディションして欲しいと強引に頼みます。しかしオーディションリストに名前が無い事、オーディション用の部分台本ではなく完全台本を持っている事、トーマスの婚約者ステイシーについても知っている事、ラストシーンでトーマスの「一体君は誰なんだ?」という問いに「私、ここに来た事あった?」と不思議な答え方をしている事などから、もしかしたら実在の人物ではなくトーマスの幻想なのではないかと私は感じました。
観劇後にパンフを読んだのですが期せずして中越さんが同じ事をおっしゃっていて、この解釈もありかなと思っています。
ちなみに、なぜステイシーについて知っているのかとトーマスに聞かれてヴァンダが「スポーツジムで会ったの、シャワー室で。それであんたの事を探って欲しいって頼まれたの。」(注:細かい所はうろ覚え)と答えるものの「彼女はスポーツジムではシャワーを浴びないんだよ。」とトーマスに言い返されるシーンがあります。スポーツジムではシャワーを浴びないと知っているって文字通り大人の関係ですね。このお芝居ではセリフの端々から漂うこういったエロティシズムにドキドキしました。

ヴァンダはなぜトーマスの前に現れたのか?
ヴァンダが「理想の女優」である事は明らかです。一見今時の軽くて「アホ」な女の子に見えますが、作品の時代背景や人物造形について積極的に質問し自分の意見も言う。そして演技は完璧。もし遅刻せずに会場に現れたら間違いなく役を射止めたでしょう。
(ここからは「ヴァンダがトーマスの幻想である」という前提で考えます。)
ステイシーがこの台本をどう思っているのかとヴァンダに聞かれたトーマスは「実はあまり気に入っていない」と顔を曇らせます。自信たっぷりな態度とは裏腹に、トーマスの中には自分の書いた台本に対して迷いがあるのだと思います。もしかしたらトーマス自身が気が付いていないこの迷いがヴァンダという幻想を生んだのかも知れません。
ヴァンダは台本に描かれた1870年代の女性ヴァンダを演じ、神話のヴィーナスを演じ、横暴な男性クジエムスキーを演じた後21世紀のヴァンダに戻って、この作品は女性蔑視だポルノだと批判しトーマスの中にある女性蔑視を罵倒します。この辺りにはフェミニズム的文学批評の影響を感じます。ラストシーンは最強のSMプレイですね。作家(演出家)にとって作品を否定される事は最大の屈辱ですから。

このラストシーンはトーマスの芝居が失敗に終わる事を暗示しているのでしょうか。
それともこの体験によってトーマスが自分の作品に対する理解を深めまた新鮮な気持ちで別の女優をオーディションし、芝居を成功に導くのでしょうか。
吾郎はパンフのインタビューの中で「ラストシーンの状態がずっと続くとは限らない」と言っています。
だとすれば後者であると私は思いたいです。


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はちミツ

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稲垣吾郎さん大好き、5スマ大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は24年目になります。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②吾郎出演映画「少女」は2016年10月8日公開♪
③吾郎出演ドラマ「不機嫌な果実」のDVD、Blu-RayBOXは2016年10月19日発売♪
④「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!


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