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「心療中 -in the Room-」 #6

今回天間先生はカウンセリングの最中に笑顔を見せるなど、感情が表に出るようになりました。何か内面に変化が起きたのでしょうか。しかし先生の取った行動は…。

冒頭、天間先生は離婚届を取りだしました。資料のファイルの間に挟んで持っていたのです。それに署名しようとした時、突然カウンセリングのシーンに変わります。

天間先生が一人のクライアントを送りだして玄関のドアを開けると、そこに卒業生の温人がいました。車を運転しているうちふらりとここに来たという温人を天間先生はにこやかに迎え入れます。
2年前天間先生のカウンセリングを受けた温人は、卒業後ミュージシャンになりました。最初はニコニコしていた温人はしかし、「先生に言われてミュージシャンになったけどやっぱり大学に行けば良かった」と天間先生を攻撃し始めます。実は温人はプロデビューしてシングルを1枚出したけれど売れず、行き詰まっていたのです。そこへ父親からの着信があり、温人は顔を曇らせます。温人は父親に仕送りしていますが、今月はまだ送れていないと言います。
突然気分が悪くなり温人はトイレに駆け込みます。吐いた後温人はなぜか洗面台のキャビネットを開け、奥から薬の袋を取り出しました。それは睡眠薬らしいのですが温人は迷うことなく掌に3錠取りだして(袋には「1回1錠」と書いてある)水で一気に飲み込みました。そしてトイレから出てくると何事もなかったかのように帰ろうとしますが、天間先生は引きとめようと食い下がります。その時温人はとっくの昔に事務所から解雇されたと本当の事を言いますが、そのまま倒れてしまいます。驚いた天馬先生が妻の香苗を呼ぶ所でいきなり画面が暗転します。

この温人とのセッションは大変謎めいているので後でもう少し詳しく考えてみます。

後半では想像妊娠が発覚した蓮と菜々のカップルが登場しました。最初は蓮が一人でやってきて一人でカウンセリングを受けたいと希望します。天間先生はカップルセラビーを途中で一人のセラビーに変える事は出来ない、もし一人で受けたいなら別の分析医にする方がいいと忠告しますが、蓮は「先生にとっては僕は患者の一人だろうが僕には先生でなければならないんだ。」と言い張ります。そして本当は一日も浮気が止められなかった、自分と付き合う前の菜々は完璧だった、自分と付き合ってからおかしくなってしまったと訴えます。
そこへ菜々がやって来てカップルセラビーが始まりますが、一人の時は素直に天間先生と話せていた蓮は表情を硬くしてしまいます。菜々も「私と付き合い始めてから蓮は発情したような眼になった」と蓮を傷つけるような事を言った為、蓮は「菜々には俺よりいい人がきっといるから」と言い残して帰ってしまいます。
一人残された菜々は初めて自分の気持ちを正直に打ち明けます。浮気をされて傷ついた事、傷ついても蓮の事は全て許してしまおうと思う事、果たして自分が傷ついても構わないと思うほど誰かを愛していいのかという疑問…。菜々は「先生、人って変われる?」と天間先生に問いかけます。

菜々が帰った後天間先生は離婚届を広げ、少しためらった後ついに署名を…。

今回印象に残ったのは天間先生がセッションの間に見せる表情の変化です。今までは努めて冷静に自分の感情を出さないようにしていましたが、今回はニコニコ笑ったり、当惑した顔をしたり、「(パートナーに浮気されたら)先生は許せますか?」と菜々に聞かれて動揺したり…。分析医としてはあまり良くない事かも知れませんが、生徒たちの問題を自分の問題としてとらえ「自分ならどうするか」と考えているように見えました。

そこで特に気になるのが温人とのセッションです。このシーンだけ天間先生の服が違うので、この場面は過去の出来事だと分かります。温人は最初はにこやかに話していたのに、「ミュージシャンになろうと決めたのは先生」と責任転嫁のような態度を取り始めます。そして父親からの度重なる電話(仕送りの催促?)に吐き気を催す程追い詰められます。
そして一番不可解なのがトイレの中での温人の行動です。洗面台のキャビネットを開け、奥に置かれた薬の袋を何のためらいもなく取りだし、「不眠時」に丸が付いたその薬を飲んでしまいます。薬の調剤日は平成25年1月25日ですが、2年ぶりにここに来た温人が置き場所を知っていたという事は2年以上前から同じ薬がこの場所にあったという事です。この薬は天間先生の物でしょうか?しかし他の人に見つかるかもしれない場所にそんな薬を置くでしょうか?更に温人は依然もこの薬を飲んだ事があるようですが、天間先生に見つからなかったのでしょうか?
規定量の3倍の睡眠薬(入眠剤?)を飲み車を運転すれば(温人は車を運転してクリニックに来ました)どうなるか…温人は自殺を図ったのでしょうか?
そこまで温人を追い詰めたのが父親との関係だとするなら、天間先生と父親との関係にも通じるものがあるのでしょう。だからこそ天間先生は温人とのセッションを回想したのだと思います。

天間先生は生徒たちとのセッションを振り返りそこに自分自身の問題を重ねてみた結果、離婚を決意したように思えます。それで天間先生は救われるのか、とても気になります。


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