「ハングリー!」 (終)

最終回の感想を一言で言うと
「惜しい!先週で終わりにして良かったのに…」
となります。ある程度予測はついていましたが、あそこまでグダグダになるとは…。

「お前はフランスで頑張れ、俺たちは日本で頑張る」とカッコいい事を言った賢太と剛は結局麻生コーポレーションで2週間しか続きませんでした。30歳にもなって職場でのストレスやセクハラに上手く対処できず逃げてしまうのが情けなくて、まずここで萎えてしまいました。更に2人を見て英介のフランス行きへの決意が揺らぎ、最後には麻生に土下座(この古臭さにも違和感がありました)してフランス行きを断ってしまう…。
スケールが小さい!情けない!折角才能があって応援してくれる人もいるのに、それを伸ばして多くの人を喜ばせようとは思わないのか?!オバサンはガッカリしたよ!
そう言えば私の娘(今ではもう社会人)が以前「私の大学でも留学はおろか海外旅行にも行きたくない、って人は結構いる」と言った事があります。「ハングリー!」の主人公たちの内向きな姿勢は今のこんな若者の気質を反映したのかも知れません。

それに比べて麻生時男は器が大きいです。何しろ英介に向かってこう言ったのですから。
「僕はね、君と一緒に、食でこの日本を変えたいんだよ。」
わーっ麻生時男は海原雄山かと思ったら実は坂本龍馬だった
更に賢太と剛については「あの2人が辞めた事は知っているよ。1カ月はもたないと思ったが…。彼らの分まで君が頑張るんだな。」落ちこぼれてしまった2人をダメな奴とは言わず、「その分まで君が頑張れ」と英介を励ます。素晴らしい上司だと思いました。こんな上司の下で働きたいです、ハイ。
ああ、それなのにそれなのに英介ときたら…。唯一の救いは英介が時男の目を見て「ホントに感謝してる。色々全部、アンタのお陰だ。」とお礼を言った事。ここでは英介の成長を感じる事が出来ました。
私は英介にフランスへ行って欲しかったです。フランスで超一流の技術とセンスを身につけた上で、誰でも気軽にフランス料理を楽しめる店がやりたいと決意してカジュアルなフレンチレストランを開く、という結末なら良かったのに。
何となく続編が作れそうなラストシーンでしたが、正直続編は作らなくていいです。
それより、親の手料理もロクに食べた事がない麻生時男がどうしてあれだけの素晴らしい味覚を持ち、どうやってあそこまでのし上がったのかというスピンオフを見たいです。

考えてみるとこのドラマの中で麻生時男は唯一ぶれなかった人物です。そして中盤以降は時男がストーリー展開の軸になっていきました。多分企画段階では時男はもっといやらしくてずる賢い男に設定されていたのでしょうが、実際のドラマの出来あがりや視聴者の反響を見ながら時男の役割を修正していったのではないかと思います。吾郎ファンとしてはその点が有難かったです。

最終回の見どころは何と言っても時男と英介の最後のシーン。
「フランス行きをキャンセルさせて欲しい」と英介に言われ思わず笑い出す時男。そこから「笑うな!」とブチ切れ、「後悔するぞ。こんなチャンスは2度とない。」と英介を睨みつけた時の怒りに満ちた怖い顔。英介を追い出した後涼しい顔で「久しぶりに怒ったら腹が減った。先ずは食事だ。」と優雅に微笑む表情。全てが完璧でため息が出ました。
吾郎が演じたキャラクターとしては「ブルドクター」の名倉先生より「ハングリー!」の麻生時男の方が私は好きです。

役者さんのなかでは塚本高史くん(賢太)と三浦翔平くん(拓)が印象に残りました。塚本くんはかなりのキャリアがあって演技が上手かったです。三浦君は前半のチャラい感じと後半の真剣に千絵に恋する純情な感じとが上手くマッチしていて光っていたと思います。CHEMISTRYの川畑要くんは今回が俳優デビューでしたが頑張ったと思います。どのシーンにも自然に溶け込んでさりげなくセリフを言えたのが良かったです。歌で培った表現力なのでしょう。これからドラマのオファーが増えるのではないでしょうか。

色々突っ込みつつも楽しい3か月でした。何より麻生時男という魅力的な人物に出会えた事に感謝します。
スタッフ・キャストの皆さんお疲れさまでした


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