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彼の矜持

「週刊朝日」の吾郎と林真理子さんの対談を読んで、色々な事を思い出しています。

そして吾郎の
「今が一番楽しい」
「縛りが一切無くなった」
という言葉は、今までの吾郎の発言の延長線上にあるのだと気づかされます。

ジャニーズ事務所を退社する直前、「めざましテレビ」のインタビューで
「皆さんのロスをまた満たしていく」
と言い、
「GQ JAPAN」のインタビューでは
ジャニー社長と会社への感謝を語り、
「週刊文春」の阿川佐和子さんとの対談では
いつか何らかの形でSMAPのメンバーと共演したい、
と言いました。

そして、東京ファンミで吾郎は本当に嬉しそうで(勿論剛も慎吾もです)「懐かしい」と言いながらステージで跳んだりはねたり大はしゃぎしていました。

過去があるから今がある。
今が輝いている人は過去を大事に生きてきた人だと思います。

「今が一番楽しい」と言える自分でいることが吾郎の矜持なのでしょう。
そしてそれがファンのロスを埋めていく方法なのではないでしょうか。

今回の林さんとの対談からは
「どんな環境の変化もプラスにしてみせる」
という吾郎の強い意志を感じました。

私はそんな吾郎が大好きです。


拍手ありがとうございます



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平成最後の合評会スペシャル (「ゴロウ・デラックス」 2/15、2/22)

番組恒例、芥川賞・直木賞受賞作家SP。今回も盛りだくさんの内容で2週にわたって放送されました。

【前編】
第160回芥川賞受賞者、上田岳弘さん、町屋良平さん、直木賞受賞者真藤順丈さんがスタジオにそろい踏み。このお三方は平成最後の受賞者ということになります。
まずはこれも恒例、吾郎からの花束贈呈です。お三方にそれぞれ違う花束を渡しながら
「俺はこっちの方が良かった、とかありました?」と笑わせました。

課題図書 : 「ニムロッド」 上田岳弘 (講談社)
        「1R1分34秒」 町屋良平 (新潮社)
        「宝島」 真藤順丈 (講談社)

さて恒例の質問から。
「受賞されたとき3人が何をされてたのか?」(吾郎)
「新潮社の近くのカジュアルなバーで静かに・・・。」(町屋さん)
「僕らが一番想像するパターンですね。」(吾郎)と思いきや、
「店長さんが『ドラゴンボールZ』が好きらしくて『CHA-LA HEAD CHA-LA』という曲をかけていて、“へっちゃら”と言ってるからへっちゃらなんだ、と・・・。」(町屋さん)
「助けられたんですね。“掴もうぜドラゴンボール”だったらちょっと焦るよね。」(吾郎)
一方、上田さんは
「歌舞伎を観ながら待ってましたね。」
「歌舞伎どころじゃなかったんじゃ?」(吾郎)
「選考を待つのが嫌い、というか辛くて。(ノミネートが)3回目だったので、1回目2回目は待ち会をちゃんとやったけど、3回目になると“もう待ってらんねぇな”と。」(上田さん)
「僕は上田さん言うところの初回、初ノミネートだったので、20~30人集まって待ち会をやってみよう!と。そこに携帯電話が鳴って『受賞です』と言われてワーッとなりましたね。」(真藤さん)。
一番「らしい」受賞風景だったのですね。

上田さんはIT会社役員をしながら、町屋さんは営業の仕事をしながら小説を書いています。平日は会社員をしているのがお二人の共通点です。
ここからそれぞれの作品を紹介。今回は3人のゲストにお互いの作品を読んできて頂いたので、その感想にも注目です(←芥川賞・直木賞受賞作家がお互いの作品を読んできて感想を述べ合う、こんな贅沢な合評会を開けるのは「ゴロウ・デラックス」だけでしょう!)
町屋さんの「1R1分34秒」。主人公はプロボクサーの「ぼく」。デビュー以来負け越しが続きトレーナーにも見捨てられたが風変わりなトレーナー「うめきち」と出会い成長していく青春小説です。芥川賞選考委員の奥泉光さんは
「トレーニングの場面を徹底して描き込んでいく筆の迫力が一番評価された。実際のボクサーがこれを読んで『全く嘘だ』と仮に言われたとしても、“この作家に騙されても良い”と思わせるだけの言葉の力がこの作品にはあった。」
と絶賛しました。
その臨場感あふれるボクシングの試合シーンを吾郎が朗読。

ほんの数センチの差とはいえ、おそらく前二人の青志くんの対戦相手よりリーチの短い自分は、らくな距離に身をおいていると自分以上に相手のスイートスポットに入ってしまい、ちょうどジャブの力のこもる場所に目が位置してしまう。
肘から先で視界を遮られるような効果のジャブをもらうということは、プロとしてはあってはならない距離感覚で闘っている。
一ラウンドはまずその対応であたまがさーっと熱くなってしまい、結果的にわるくはない作戦ではあったのだがひたすら距離を潰してガチャガチャ打ち合った。
こんなボクシングばかりしていると、六回戦にあがったあとに未来はない。

町屋さんは目をキラキラと輝かせて朗読を聴いていました。そして、
「今熱のこもった声で朗読して頂くと書いた時以上に頭の中に試合の光景が浮かんできて不思議な気持ちになりました。」とおっしゃいました。
町屋さん自身20代中盤くらいからジムに通いボクシング歴は10年以上、一時期はプロのライセンスを取りたいと思っていたそうです。だからここまで「徹底された書き方」が出来たのですね。町屋さんにとってボクシングをやっていることは「足場」だそう。
「小説を書く時って現実から逸脱した所に手を伸ばさなければいけないときが来るんですけど、足場があったから手を伸ばしやすかったと言う事はあります。」

ここで上田さんに「1R1分34秒」の感想をうかがいました。
「初っぱなが好きです。(試合相手を)調べに調べて親友になってしまうところ。ボクシング小説として読み始めると最初脱臼する感じ。それが上手いな、と。」
今までの小説ならば最後にお互いの健闘をたたえ合って親友になるはずですが、この小説では逆なのです。
「ちょっと違う小説が始まるぞって感じはあった。」(吾郎)

今回お三方の執筆部屋と本棚を撮影してきて頂きました。
町屋さんの執筆場所はなんとお風呂!お風呂の蓋が机代わりです。
「原稿のチェックもお風呂で・・・」(町屋さん)
「うそお!」(吾郎)「紙じゃないですか?」(真藤さん)
小説を書くときには身構えがちですが、お風呂だと気合いが入りすぎない状態で書けるからいいのだそうです。
そして執筆道具は基本スマートフォン。なるべく日常の延長線上で書くようにしている、と町屋さん。スマホだと時間がかかりそうに思えますが「1R1分34秒」の初稿は2週間足らずで書きました。
「そういう勢いもこの小説の持ち味だったり、僕らが得る感覚だったりするんですよね。」(吾郎)
「はい、最初の原稿がとても大事だと思うので、勢いでしっかり書きました。」(町屋さん)

続いて上田岳弘さんの「ニムロッド」(芥川賞受賞作)を紹介。
主人公はIT企業に勤める中本哲史。社長命令で仮想通貨「ビットコイン」の取引データを記録する部署に異動になり、業務をこなす傍ら心に傷を抱えたキャリアウーマンの恋人紀子と鬱病を抱え小説家の夢を諦めた元同僚荷室仁(通常ニムロッド)との交流を通じ、効率化された社会に翻弄される人間の悲哀に満ちた姿を描いた作品です。
「3人の距離感がいい。切ないんだよね。『ニムロッド』と『ダメな飛行機』の・・・。」(吾郎)
作品を書いたきっかけは、2017年末のビットコイン高騰だったそうです。上田さんが興味を持ち調べると、提唱者は“ナカモト・サトシ”という日本名の人物でした。
「え、日本人だったの?と思うじゃないですか。でも実はそうではなくて、何人かも分からない。そこに興味を持った。もう一つ大きなモチーフとして『ダメな飛行機コレクション』というのがあるんですけど。」
『ダメな飛行機コレクション』とは、その時代の最先端技術を用いて開発されたもののろくに飛びもせず頓挫した飛行機を紹介するインターネット上に実在するまとめサイトの一つです。その中で紹介されていた「航空特攻兵器 桜花」という飛行機が作品を書くきっかけになりました。これはパイロットが生還できないように設計された飛行機で兵器としてみれば高性能の誘導ミサイルです。
「第二次大戦中に日本で作られた特攻機で、提唱者が太田正一さんと言うんですけど、戦後叩かれたわけです。で自殺を試みるんですけど死にきれず、名前を捨てて生きていく事を選んだ。ビットコインを提唱したサトシ・ナカモトと桜花を提唱した名無しの人が背中合わせに見えてきて、この2つのモチーフで何か書けないかな、と思いました。」(上田さん)
どういう作品になるか分からなかったけれど繋がっていくんじゃないか?という直感があったといいます。
「そこにニムロッドさんがいて、あの小説の世界があって、『バベルの塔』・・・」(吾郎)
「最初からそれがどういう事を意味しているのか分からなくて、書きながら探っていく感じでしたね。」(上田さん)
上田さんの作品について芥川賞選考委員の奥泉さんは
「大変完成度が高い。『バベルの塔』の神話的なイメージと「ビットコイン」「ダメな飛行機」・・・人類が積み重ねてきた上手く使えない飛行機を上手く組み合わせることによって1つの小説世界を編み上げた手際が高く評価された。」
と評しました。
ここで主人公中本とニムロッドとの会話部分を外山さんが朗読。普通の小説ではあり得ないほどの長台詞なので一部を紹介します。

「世界中で、無数のコンピューターが、君のロジックに則って稼働しているのは何も資産が欲しいだけじゃない。
社長の言う通り、一種のシステムサポートなんだ。あの社長もたまにはまともなことを言うんだな。
(中略)
書いているのは単なる取引履歴だけど、実際にそれで価値が生み出され、日本円やドルにもなる。
つまり、資金となって、人や世の中を動かすことができる。
僕は思うんだが、それって小説みたいじゃないか。僕たちがここにこうして、ちゃんと存在することを担保するために我々は言葉の並べ替えを続ける。
(中略)
世界中にいる無数の名無したちの手が伸びてくるから成り立っている。
その手がなくなってしまえば、君が掘り出した大切な変則Bは君の手元から真っ逆さまに、どこまでも下に落ちていく――」

「すごい長台詞ですよね。」(吾郎)「長台詞好き?」(真藤さん)
「長台詞好き」と上田さん。戯曲が好きでシェイクスピアを読むので、そのきれいな言葉遣いを小説でやってみたかったそうです。
ニムロッドが小説家を諦めたという設定には、賞の最終選考まで行って落ちたご自身の経験が反映されています。それを聞いて「自分も似た経験があるので」(町屋さん)「ニムロッド堪らないですね」(真藤さん)とお二人も共感されていました。
真藤さんに「ニムロッド」の感想を伺うと、
「誰も見たことのない、読んだことのない世界を模索している。それは“エンタメ作家”も同じで、他の人が書いてない物を探していく。」と題材の斬新な組み合わせに共感していました。

毎日決まった時間に執筆するという上田さんの執筆部屋はシンプルで、ストーブと机とパソコンしかありません。
「なにもない」(真藤さん)「かっこいい」(町屋さん)
こだわりはキーボード。パソコンは何台かあるのですがキーボードは同じ物を使っています。
「同じキータッチじゃないと進まない」と上田さんが言うと
「キータッチは大事ですよ」と真藤さんも同意。真藤さんは電気屋さんでずっとキーボードを叩いてタッチを確かめるそうです。
「スマホで書くなんて信じられない」と上田さんが言えば
「キータッチとかよくわかんない」と町屋さんが主張したので思わずみんな笑いました。町屋さんも時々パソコンを使うのですが、
「軽さしか考えてない。パソコンも風呂に持ち込んで書いたりするので。」
(←感電しないように気をつけて下さいね!)
上田さんの執筆時間は朝5時半から7時半まで。その後朝食を食べ出勤します。
「そうか、会社に行くんだもんね。」(吾郎)
「朝、規則正しく書いて、会社で過ごすうちに、“ちょっと違ったかも”って思う時ってありますか?」(町屋さん)
「僕、あんまり読み返さないんですよ。ずうっと書いていって、200枚の原稿だったら20%くらい多めに書く。」(上田さん)
「何となく20%?」(町屋さん)
「20%ですね。で、削っていくとちょうどになる。修正と言うよりは改稿していくタイプ。とにかく書きたい衝動を大事にしていく。」(上田さん)
「20%って大体決まっているのが面白いですね。」(町屋さん)
作家さん同士で執筆方法を話すなんてなかなか聞ける機会はありません。貴重な番組ですね。


【後編】
まず3人の近況をお聞きしました。
「小説家でやっていくのは正直難しい。でも芥川賞を受賞すると、周りが『頑張って』『おめでとう』と言ってくれる。周りの人が素直に喜んでくれるのが嬉しい。」(町屋さん)
「僕は、今回初めて地元の高校に横断幕が・・・」というのは上田さん。色々なところから祝福されますね。
「僕の場合は開店休業というか、賞からお声がかからなかったり重版がかからなかったりという期間が長かったので、それでもずっと伴走してくれた編集者の方々が本当に喜んでくれて。それが一番良かったです。」そう話す真藤さんは本当に良い笑顔をしていました。
しかしそういう真藤さんは2008年、ホラー、エンタメ、SF、ライトノベルと4分野の文学賞に入選して華々しく作家デビューした方なのです。
「すごいデビューじゃないですか。」(吾郎)
「いろんなジャンルに出して。純文学にも出したことありますよ。」(真藤さん)
「1年に4作書けるのがすごい。」(上田さん)
「でもこれ、全部同じ年に書いたわけじゃないですよね?」(吾郎)
「同じ年です。」(真藤さん)
「これ、どのくらいの期間で書いてるんですか?」(外山さん)
「ひと月に一本書いて、12ヶ月で12作出そう、と。」(真藤さん)
「すごすぎますね。」(町屋さん)
「それで1年やったんですか?」(外山さん)
「途中でこれらの賞が決まって、編集者に『出さなくて良いです』と。だから12本は出してないんですけど。」(真藤さん)
なんと、1本目2本目3本目4本目と続けて賞を取ったそうで、これには町屋さんも上田さんも「すごい!」と驚いていました。
「でも、それまでずっと一次選考も通らなかったんです。これをやるようになって最終選考に残り始めた。」(真藤さん)
「1ヶ月に1本って、町屋さんどうですか?」(外山さん)
「僕なら3ヶ月で倒れますね(笑)。」(町屋さん)

真藤さんの「宝島」は戦後・アメリカ統治下の沖縄が舞台。米軍基地から食料や薬などの物資を盗み出す「戦果アギヤー」という若者の集団が主人公です。
「すごい時代なんだね。」吾郎がしみじみと言いました。
「沖縄の戦後史ということで敷居が高くなるかなと思ったんですが、エンタメ小説でもあるので・・・。」(真藤さん)
「でも最後泣いちゃう感じだった。」(外山さん)「切なかったね。」(吾郎)
直木賞選考委員の林真理子さんは
「平成最後の直木賞に相応しい素晴らしい作品を選ぶことが出来たと思います。沖縄への愛をものすごく感じまして、よく東京生まれ東京育ちの方がこれだけ沖縄のことを調べて、沖縄の人のメンタリティーを身につけて、これだけリアリティを持って書けたなと私は感嘆しました。」
と絶賛しました。
「沖縄生まれかと思った」と外山さんと吾郎は口々に言いましたが、真藤さんは「沖縄にルーツはなく親戚もいない」そう。沖縄の外の人間が書くことで出てくる意味もあり、沖縄の人には書けない切り口とか普遍性の取り出し方もある、と真藤さんは言います。
とはいうものの、途中2年間書けない時期もありました。
「沖縄にルーツを持たない自分が書いてもいいのか。今の問題とも繋がっているので、自分の中で覚悟が固まりきってない時期は書けなかったです。」
と真藤さんは葛藤があった事を明かしました。
「史実なんですよね?飛行機が学校に墜落してしまったりとか毒ガスの事とか。」(吾郎)
「毒ガスはびっくりしました。知らなかったです。」(外山さん)
「作中で起こってる事件はほぼ全部史実です。」(真藤さん)「暴動とかね。」(吾郎)
「沖縄のことは全く知られていない。『戦果アギヤー』も・・・勿論教科書に載るような存在ではないので。」(真藤さん)
「なんで知らないんだろう。」(吾郎)
「教科書からこぼれ落ちる所なんでしょうね、存在的に。」(真藤さん)
1970年のコザ暴動など実際に起きた事件を基に構成し、戦後の沖縄を描いた「宝島」。上田さんと町屋さんは、真藤さんの取材方法に興味津々です。
「情報量がすごい。どのくらい取材したんですか?」(上田さん)
「資料であたりをつけてからフィールドワークするんです。現地の路地をうろついたり、現地の図書館へ行って当たりをつけておいた新聞の縮刷版を読んだり。」(真藤さん)
「お年寄りにお話をうかがったりとか?」(外山さん)
「そうですね。沖縄の方は酒場とかで話しててもゆんたく(お喋り)好きなので、色々聞かせてくれるんです。で、ちょっと眉唾物の話も出てくるんですけど、後で調べると本当にそういうスパイ組織があったことが分かったり。」(真藤さん)
「戦果アギヤー」は実在した組織で、メンバーはその後経済界や裏組織に流れていったと言われています。一方物語に登場する「アギヤー狩り」(戦果アギヤーが奪った物資を横取りする人たち)は真藤さんが創作した架空の集団。史実と虚構が絶妙に混じり合っているのは小説だから出来ることだ、と真藤さん。
「僕はお二人みたいに書きながらお話を作っていくことが出来ないんです。“エンタメ”と“純文学”の違いだと思うんですけど、プロットを作る方が多いですね。」(真藤さん)
「純文では言葉のドライブ感で引っ張っていくのが最近の主流ですよね。」(上田さん)
「最近は両方をやっている方も出てきて、その境目はあまり意味がなくなってる感じもしますけど・・・。」(真藤さん)
「真藤さんも純文学を以前はやられてたんですよね?」(吾郎)
「ええ、でもそれはデビュー前で、今はエンタメ側の人間だと思ってますけど、お二人の作品を読むと文体に影響されたり(笑)。文章の力で言えばやはり純文学は強い。町屋さんの作品は影響されます、文体がね。洗練されたそぎ落としていく文章ですね。」(真藤さん)

町屋さんに「宝島」の感想を伺いました。
「長い物語を書いていく中で僕が面白いと思ったのは、こういう長い物語を書くと文章の量も長くなってくるので、風景の描写で文章に緩みが出たりとかは割としょうがなかったりするんですけど、『宝島』に関してはむしろ、緊迫した場面に行くにつれて沖縄の土地感の描写が定型に収まらない文章でしっかりしていて、そこでグッと風景が出てくることで引き締まって、土地の感じが立ち上がってきて緊迫したシーンになるのがすごい好きなんです。」
「もう(小説家のキャリアが)10年になるので、締めるところ、面白がるところ、さっと流したほうがいいところ(のメリハリ)が前よりも上手くなったなと思います。ずっと直して文章を濃密にすれば良いわけではない。」(真藤さん)
「沖縄の方の反響はどうでした?」(吾郎)
「沖縄の方は『宝島』が沖縄の小説だってしばらくは知らなかったんですよね。今直木賞で追い風が、すごい爆風が吹いてて、“沖縄の外の人間が沖縄の話をどう書いたか知りたい”と手を伸ばしてくださってるみたいですね。」
沖縄の方の反響を知りたい、と真藤さん。
「特にその世代を生きてきたの方のね。」(吾郎)

「宝島」の主要人物はオンちゃん、グスク、レイの3人。1952年の夏、彼らは極東最大の米軍基地「キャンプ・カデナ」に侵入し物資の持ち出しに成功しますが米軍に見つかり生死をかけた逃走劇となります。
物語が大きく動き出す部分を吾郎と外山さんが朗読。

「あがあっ」
そこでオンちゃんがうなった。
撃たれた、オンちゃんが撃たれた!
立ち上がって方角を確かめていたところで、飛んできた銃弾がその肩口をかすめた。
オンちゃんは荷台にくずおれる。
(中略)
戦果アギヤーたちは荷台から放り出された。
「グスク、まだ踏ん張れそうね?」
肩の銃創で血だらけになり、走る車から投げ出され、ぼろぼろになりながらもオンちゃんは立ち上がって、声をかけてきた。
その不屈ぶりはどこから来るのか、それはコザの神秘だった。驚異の源だった。
(中略)
数方向からライトを照らされて、戦果アギヤーたちは散りぢりに逃げだした。
木々が縫い目のように点々と生えている一帯を、移動するうちに眩暈が強くなり、耳鳴りまでひどくなって、だれがついてきていて、どこをどう走っているのかも見当がつかなくなっていた。
そうこうするうちにグスクとレイははたと気がつかされた。
オンちゃんの声がしない。
親友(イイドゥシ)の、兄(ヤッチー)の姿がどこにも見当たらない。
ついさっきまですぐそばを走っていたのに。
夜陰や木立を渡りつぐうちに、オンちゃんとも他の仲間ともはぐれて、グスクとレイはふたりきりになっていた。

「すごいんですよね、このオンちゃんが。」(外山さん)
「戦後の日本というのは英雄を探すような時代だったなあ、と思います。スクラップアンドビルドで敗戦から立ち上がっていく中で英雄像を追いかけていく・・・戦時中の英雄の面影を追うのか、新しい英雄の姿を探していくのか、という時代だったと思うので『英雄の不在』を物語の一本の軸にしたかったんです。」(真藤さん)
「そうかぁ・・・」真藤さんの力強い言葉に、吾郎はうなりました。
3年かけて「宝島」を生み出した真藤さんの執筆部屋の写真を拝見すると・・・PCの周りにも机の周りにも本がうずたかく積まれています。ここはご自宅の近くに借りている仕事場だそうです。会社員の上田さんや町屋さんと違い、ルーティーンは決まっていないとか。
「日によって夜型になったりとか、三度寝することもあったりとか。朝型が良いというのは寝起きが良いからじゃないですか、頭が冴えて。だから寝起きの状態を何度も作り出したいから何度も寝る。」(真藤さん)
「フル充電されてますもんね。」(吾郎)「なるほど!」(外山さん)

今回はお三方の執筆部屋だけでなく、本棚の写真も見せて頂きました。
町屋さんは本棚から本があふれ、外に積まれている状態。
「これはダメじゃないですか。整理したいですね、整列フェチの僕としては。」と吾郎に突っ込まれてしまいました。
上田さんの本棚はきちんと整理され、大好きだというドストエフスキー、夏目漱石、シェイクスピアの文庫本がまとめられています。
「その隣に『タッチ』もありますね。」と吾郎がめざとく見つけました。「タッチ」も大好きだそうです。
真藤さんの本棚には本の他に大好きな映画のDVDもたくさん収められています。
「僕の場合映画が主食だったので。映画は僕の血肉、滋養ですから。」
真藤さん、吾郎と話が合いそうですね。

最後に今後について。
「何か新しい物を探さないといけないんですが、さっきの本棚みたいに心の中がまだ整理できてないので、少し落ち着いた後に自分の新たなものが見つかったらしっかり書いていきたいです。」(町屋さん)
「今までいろんなジャンルで書いてきたので、それぞれのジャンルで代表作を書いていきたいですね。」(真藤さん)
「一昨年から去年にかけて連載した物が700枚くらいになっていて今単行本にしているので、まずはそれですね。『ニムロッド』と並行して書いていたので、モチーフがリンクしているんです。だから『ニムロッド』を読んで頂いた方には是非読んで頂きたいです。『キュー』というんですけど・・・。宣伝です(笑)。」(上田さん)

AD山田くんの消しゴムはんこはお三方の似顔絵。とてもよく似ていました。

2週間にわたった「芥川賞・直木賞受賞作家SP」、本当に見応えがありました。お忙しい中お互いの作品を読んできてくださってテレビで合評会をして、執筆部屋や本棚の写真も撮ってきてくださって、こんな贅沢な番組は他にないと思います。本当に続けて欲しいです。


拍手ありがとうございます

【緊急】「LIFE LIFE LIFE」本日12:00より先行先着販売

おはようございます

突然のお知らせですが、本日12:00(正午)よりチケットぴあで「LIFE LIFE LIFE」のプリセール(先行先着販売)があります。
この時刻にアクセスできる方はチャンスです。皆さんチケットが取れますように。

詳しくは チケットぴあ をご覧ください。


拍手ありがとうございます

「半世界」感想

2月14日、先行上映で「半世界」を観てきました。しかも2回続けて。
1回目と2回目では随分印象が変わるのものですね。「あれ?こんな台詞あったっけ?」とか。たぶん観れば観るほど様々な発見をするのでしょう。何回でも観たくなる映画です。

全体的な感想を言うと「丁寧に作られた映画。本当に観て良かった。」
映像も音も美しく、無駄なシーンがない。伏線の張り方も回収の仕方も自然でストーリーに無理がない。何より俳優陣が全員いい。演技に見応えがある。
吾郎ファン的には吾郎が登場するファーストカットで一瞬吾郎と分からなかったのに驚きました(私だけ?)。軽トラのルームミラーに映る目が今まで私が見てきた吾郎の目と違って見えたのです。それくらい炭焼き職人の紘になりきっていました。

とはいうものの、感想をきれいにまとめるのは難しいです。今私の手元には映画を観て感じた事を箇条書きにしたメモがあるのですが、これをつないで書いてもいわゆる感想にはなりません。この映画が普通の人たちの普通の生活を丹念に描写していて、特別大きな出来事があるわけではないからかも知れません。

でも日常生活の中でもほんのささやかなドラマは起きています。仕事のこと、夫婦のこと、子どものこと・・・。自分でも気づかないうちに色々なことが起きている。そして吾郎演じる紘は本当に何も気づかない人なのです。
そんな紘に変化を起こすのが、突然帰ってきた同級生の瑛介。自衛隊を辞め離婚して空き家になっていた実家に住み始めます。紘は同じ同級生だった光彦を呼び、何かと瑛介の世話を焼きますが、瑛介は
「お前達は世界を知らない。世間しか知らない。」
と言って自分の殻の中に引きこもろうとします。
それでも紘の炭焼きの仕事を手伝ったり、光彦と3人で飲んだりしていくうちに瑛介は少しずつ心をf開いていきます。そして紘も光彦や妻・初乃の言葉に耳を傾け、反抗期の息子・明と向き合う決意をしますが・・・。

まず、舞台となった南伊勢町の山と海がとても美しいですね。吾郎が「南伊勢の自然が引っ張っていってくれた」と様々なインタビューで話していますが、納得です。
そして私が興味を持ったのは登場人物達の人間関係が濃密なこと。なにしろ「真実が本人の口から語られない」のです。本人が語らなくても代わりに誰かが語ってくれる。紘がなぜ炭焼きの仕事を継いだのか、紘と父親との関係がどうだったのかを明に伝えるのは瑛介です。そしてその瑛介の過去を紘は第三者(ネタバレを避けるためここではこう書きます)を通じて知ります。
今の日本、特に都会ではこういう行為は嫌がられると思いますし、実際早くにこの町を離れ海外赴任も経験した瑛介は自分の過去を知られて怒りますが、この町では不思議とそれで人間関係が上手く回ってしまいます。山と海に挟まれたこじんまりしたこの町ではそうなんだろうな、と見ていて納得させられる環境ではあります。
物語は途中で思いも寄らない展開になりますが、本当はこれが日常の延長線上の出来事なんですね。それを思うと自分の生き方はこれでいいのかと考えさせられます。家族や友達を大事にしようと思いました。


もし4年前に吾郎がこの映画に出演していたとしたら瑛介役をやっていたかも知れないなぁ、と見終わってから漠然と考えました。だとすると今、このタイミングで「紘」というこの役を演じられたのは恵まれたことですね。
「半世界」は間違いなく稲垣吾郎の代表作になると思います。少なくとも私の中では「笑の大学」を超えました!
オファーをしてくださった阪本監督に「ありがとうございます」と心から言いたいです。

そして早くまた観に行きたいです。


拍手ありがとうございます

まだまだ続くプロモーション

いよいよ映画「半世界」の公開が明後日に迫りました。先行上映館では明日から公開です。
雑誌、ラジオ、新聞など色々な媒体でプロモーションをしていますが、まだまだあります。
今分かっている範囲でまとめてみます(ほとんど自分用メモです)。

【雑誌】
現在発売中 「週刊朝日」

【TV】
2/14 (木) 23:00~23:30 BS日テレ 「木曜日のシネマ★イブ」 (稲垣吾郎x阪本順治「半世界」) ←明日放送です!

【ラジオ】
2/18 (月) ・ /25 (月) 22:00~23:10 NHK第1 『NHKジャーナル』 (稲垣吾郎、阪本順治)
(※生放送の為、事前の予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください)
2/20 (水) 「編集長稲垣吾郎」 (ゲスト : 阪本順治監督)

拍手ありがとうございます

吉本ばななさん登場 (「ゴロウ・デラックス」 2/8)

今回のゲストさんにもビックリしました。日本だけでなく海外でも有名な吉本ばななさん!滅多にテレビに出ない方だと思いますが、ついにゴロデラに出演して下さって光栄です。
しかも、
「今回は吾郎さんのキャスティングだそうで」(外山さん)
「キャスティングというわけではないんですが、きっかけは僕です。」(吾郎)
どんなお話が伺えるか楽しみです♪

吉本ばななさんは23歳の時のデビュー作「キッチン」が「ばなな現象」と言われるまでの大ベストセラーとなり、世界30カ国で翻訳され累計500万部を超える大ヒットを記録。その後の作品でも国内外の賞を受賞し名実ともに世界的な作家の地位を築きました。

吉本さんと吾郎の最初の出会いは20年前、恵比寿の隠れ家的バーでだったそうです。吉本さんはデザイナーさんと編集者さんと一緒で「ベロンベロン」状態。
「今度うちの雑誌に出て下さいよ。サングラス取って。」
「嫌です」
といったやりとりがあったとか(笑)。
時は流れ、昨年の舞台「No.9」を吉本さんは奥貫薫さんのお客様として鑑賞。楽屋で再会すると今度は吾郎の方から
「出て下さいよ」
と直談判して今回のご出演が決まったのです。

吉本さんは今年で作家生活30年を迎えましたが、なんと5歳の時から小説家になると決めていたそうです。
「他の職業が考えられなかったですね。」(吉本さん)
そして7歳で初めての小説を執筆します。
「(書き方を)誰かに教わったんですか?」(吾郎)
「いえ、自分一人で書いて親にも見せないで。」(吉本さん)
ちなみに吉本さんのお父様は「戦後最大の思想家」と呼ばれる文芸評論家の吉本隆明さんですが、文章を教わった事はなく「そこの恩恵は受けてない」そうです。
「(文章の書き方を)覚えるもんなんですか?7歳で。」
「だんだん上手くなりますね。」
情熱を注いで文章を書いていた吉本さんは1987年、23歳でベストセラー作家になりましたが
「私の人生設計が全部壊れた。動揺した。」作家にはなりたかったがもっと地味にやっていきたかった、と言います。しかしその後、海外でも作品が出版され数々の賞を受賞し世界的に有名な作家になりました。

今回は特別に吉本さんの仕事場を見せていただきました!撮影して下さったのは吉本さんの事務所のスタッフさんです。
吉本さんの主な執筆場所はリビング。ご自分の部屋と机はあるのですが、ペットの世話があるのでリビングで書くそうです。
執筆に欠かせないのはまずヘアバンド。「ちょうど良いゆるさに育った」猫耳付きのヘアバンドをすると、VTRを見ていた吾郎が「あはっ!かわいい!」と笑いました。そしてメモ作成専用機のポメラ。
「なぜかというと、Macだとメールをつい読んじゃったり、お知らせが来てつい開いちゃったりして気持ちがそがれるので。ポメラで下書きをして、SDカードに保存してそれをMacに入れて清書をするんです。これが思いのほか効率が良くて、専用機っていいな、と。」吉本さんは嬉しそうです。
(ブログを書くつもりなのについついtwitterを見てしまうのと同じようなものでしょうか。←絶対違う)

更には本棚もテレビ初公開。ご自分の部屋の本棚には本がぎっしり。本当に大切な本は事務所に置いているので、ここにあるのは「比較的カジュアルな」本だそうです。部屋の隅にはお父様の全集も。そしてクローゼットの中にも本が積まれています。
「うちのトランクルームをお貸ししましょうか」と吾郎が言ったほど本がぎっしりでした。

さて、今回の課題図書は吉本さんが“最も書きたかった”という最新作です。

課題図書 : 「吹上綺譚 第二話 どんぶり」 吉本ばなな (幻冬舎)

異世界への扉があり屍人(しびと)がうごめく不思議な町吹上町での人間模様を描く哲学ホラー小説です。
この小説を書いた動機について吉本さんは
「以前『王国』という続き物の小説を書いたんですけど主人公と気が合わなくて辛かったんです。『どうしてこの人を選んじゃったんだろう』と後悔したので、今度は意見の合いそうな人達で長く書きたいと思ったんです。」と説明しました。
「やっぱり作家さんって登場人物と対話しながら進めていくものですものね。・・・合わなかったんだ。」(吾郎)
「そういうこともあるんですね。」(外山さん)
「役を演じるのも一緒ですね。作家さんの話を聞いていていつも思うんですけど、同じだなって。役と向き合いながら。」(吾郎)
「合わないところもあって。」(吉本さん)「そうですね。」(吾郎)
「でもこの人ならこうするだろうな、と思いながら。」(吉本さん)
「ええ、あくまでも自分であって・・・。そう、その想像のプロセスは非常に俳優と作家は近いなって思います。
吉本さんは吾郎のこの発言に感心されていました。「ゴロウ・デラックス」を8年続けてきた蓄積から生まれた吾郎の言葉ですよね。

“どんぶり”は「キッチン」にも登場していた吉本さんにとって大事なアイテムです。
寝たきりだった主人公の母が親子丼を食べて力を取り戻すシーンを外山さんが朗読。どんぶりのおいしさ温かさ包容力、が文章から伝わってきます。
「命を感じる食べ物、ですよね。」(吾郎)
「どんぶりは包み込む感じがあるし、一食で色々満たされるし、すごく温かい食べ物。」(吉本さん)
「食べたとき、俺元気じゃん、って感じしない?空腹なんだ俺、って。食べ方難しいし。汁残っていっちゃうし(笑)。」と吾郎の話が面白く脱線しかかったところで吉本さんから吾郎にリクエストが。
「純粋に聴きたいのと、最近の映画の予告編で一番良いところを見せちゃう感じで・・・。」ということで、吉本さんがこの作品で伝えたい部分を吾郎が朗読。
幻想的で抽象的で哲学的な言葉を読む吾郎の声はとても柔らかくて聴く人を包み込むようでした。死と生、自然の摂理について淡々と語られる美しい場面でした。
「執念にも抗えないものがある。」読み終わると吾郎が言いました。
「そうですね、自然の法則が一番強いな、と。その事を書きたいと思います。順番とか歪められない時間の流れとか。」(吉本さん)
「そこが哲学。哲学ホラー。」(吾郎)
「哲学が入ってないとただのどんぐりを食べてばっかりになってしまう。」と吉本さんは謙遜しました。

ところでこの小説の執筆中に、吉本さんは大事な方々の死を体験しました。その一人が昨年亡くなった漫画家のさくらももこさんです。
「どんな方だったんですか?」(吾郎)
「落語みたいな。出会ったときからずっとそうで。最初は対談で会ったんです。どんな方かな、漫画家ってナイーブな方が多いからあんまり私もバリバリ話さないでおこう、と思って会ったら、いきなり落語だったのですぐ仲良くなっちゃって。」(吉本さん)
「楽しませて下さる方だったんですか?」(外山さん)
「そうですね。」イメージを損なっちゃうといけないから差し障りのある事は言えないけど、と吉本さんは前置きして
「最後に一緒に飲んだときに、彼女が『ギンギラギンにさりげなく』をめちゃくちゃ踊って歌ってる動画を見せてくれて、『これ最高でしょ?』って。それでアシスタントの方とか息子さんとかがアハハアハハと笑ってて、『私今ちびまる子ちゃんの中にいるみたい』って思いましたね。本当にあのままで。それがいい思い出ですね。」としみじみと言いました。
さくらももこさんが亡くなった事は悲しいですが、こういう形で「ゴロウ・デラックス」に登場して下さった事は嬉しいです。

最後に吉本さんは
「吹上綺譚ってジャンル分けが難しい小説なので、ちゃんと伝わってたって事が分かって嬉しかったです。」
とおっしゃいました。
出演して下さった作家さんに喜んでいただけるのが「ゴロウ・デラックス」の良いところです。本当に続けて欲しい番組ですね。


拍手ありがとうございます

吾郎が「クリムト展」のスペシャルサポーターに!!

ゴロデラの存続のお願いのメールを出したり葉書を書いたりしているところへ今度は嬉しいニュースが入ってきました。

4月から上野で開かれる「クリムト展 ウィーンと日本 1900」のスペシャルサポーターに吾郎が就任しました!
吾郎とウィーンと言えば舞台「No.9」でベートーヴェンを演じた縁もあります。クリムトの世界観と吾郎の雰囲気もあっていると思いますし、適任でしょう。
しかも!音声ガイドも務めるそうなのでとても楽しみです。少し前の吾郎のラジオでもその話題が出ていた気がします。また吾郎の新たな可能性が開かれると思うとワクワクします。早速「鑑賞ガイド付き前売り券」をオムニ7で注文しました(←気の早い^^;)。
舞台「LIFE LIFE LIFE」と一緒に観る事も出来るかも知れませんね。

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
期間: 4月23日(火)~7月10日(水)
場所: 東京都美術館 (東京・上野)

詳しくは 新しい地図topics をご覧下さい。


拍手ありがとうございます

実録企業再生小説 (「ゴロウ・デラックス」 2/1)

初めに正直なことを言うと、今回は私はあまりピンと来ない内容でした、面白くはあったのですが。なので本当にざっくりとした感想になります。

課題図書 : 「破天荒フェニックス」 田中修治 (幻冬舎)

スタジオに登場した田中さんは髪は短く黒っぽいTシャツに茶色のジャケットというシンプルなファッションです。
「目がキレイですね」と吾郎が言うと田中さんは思わず照れました。吾郎にそんな事を言われたら男性でも照れるでしょうね。でも本当に目力の強い方です。
田中修治さんは現在41歳。30歳の時14億円の負債を抱えたメガネチェーン「オンデーズ」を買収し、数々の独創的なアイディアで再生させ、現在では世界12カ国で店舗を展開するまでに成長させました。課題図書は弱冠30歳の若者がある日突然倒産寸前のメガネチェーン店を買収し再生させるまでを小説の形で描いています。
いわゆるビジネス書ではなく小説の形にしたのは、「会社のストーリーを伝えて
ストーリーのファンになって買いに来てもらいたい」から。どこで買ってもメガネは一緒だから、ストーリーを伝える事で他社との違いを出すのだそうです。
「この本を読んでこのお店に行きたいって思いませんでした?私行ってきたんです!」と外山さんが嬉しそうに買ってきたメガネを見せました。それこそが田中さんの狙いなのです。
まず、田中さんが「オンデーズ」を買収しようとしたくだりを吾郎と外山さんが朗読。吾郎が田中さん、外山さんが現在「オンデーズ」の財務を担当している奥野さんの部分を読んだのですが、外山さんの読み方がとても上手くて、奥野さんが買収に猛反対する様子が目に浮かぶようでした。

僕の名前は「田中修治」、30歳。
肩まで伸びた髪の毛を金髪に近い茶色に染め、破れたジーパンに黒いジャケットを羽織ったスタイルをトレードマークに、早稲田の住宅街の片隅で数名の社員たちと、小さなデザイン企画の会社を経営している。
この物語は、そんな流行りの若手IT社長を気取る僕のもとに、仕事を通じて交流のあったビジネス誌の編集者が、全国に60店舗を展開する低価格メガネのチェーン店「オンデーズ」の創業者で、会長職に就いていた松林氏を紹介してきたところから始まった。

「14億円の負債を抱え込んで買収しようとしたのは?」(吾郎)
「今の僕なら買いませんよ。お金があるんで。でも当時は貯金もないし家族もいないし、取られるお金もないし。」(田中さん)失う物がないから14億円の負債もリスクではなかったと言います。
「僕小さな会社をやっていたんですけど、そのまま小さなデザイン会社を経営している33歳と、50~60店舗の会社を買収して倒産させた33歳とでは後者の方が経験値がある分絶対いいじゃないですか。」
(そういう発想を理解できない私は会社の経営に向いていない、とここではっきり悟りました。)
しかし、突如現れた金髪に破れたジーンズ姿の新社長に社員たちは拒否反応を示し「口聞いてくれなかった。でも今当時の自分の写真を見ると『そりゃ口聞かねえわ』と思いますね。」(田中さん)
田中さんは自分を冷静に見る目を持っています。買収に反対した財務の奥野さんも冷静に助言をくれましたし、「冷静さ」を兼ね備える事は社長に必要な条件なのでしょう。

そんな中田中さんは文字通り破天荒な改革を断行します。
1.「なついた社員だけえこひいき」
「言い方が・・・」と田中さんは苦笑。「自分の考えに共感し率先して動いてくれる社員を大事にする方が経営者としてはやりやすい」という意味だそうです。
「でも全員にこうしろ、と強制はしません。」と田中さん。
2.「お金がないのに全品半額セール」
「もう負債を抱えているのにどうして全品半額セールをやったんですか?」(外山さん)
「(売り上げ)20億円で14億円を返すより40億円で14億円を返した方が楽じゃないですか。だからとにかく売り上げを倍にしよう、と。そのためには倍のお客さんに来てもらわなきゃならない。で倍のお客さんに来てもらうためには10倍の人に「オンデーズ」を知ってもらわないといけない。」(田中さん)
「知名度って事ですね。」(吾郎)
「かといってお金ないからテレビCMも出来ないし。(メガネを)2500円で売れば赤字にはならない(原価を割らない)から、店に行列が出来ればそれが宣伝になる。」(田中さん)
その効果はてきめん、5日間で1000人くらいのお客さんが来て、社員たちの気持ちが高ぶったそうです。
「たくさん人が来てくれたら嬉しいですよね。」(外山さん)
3.「資金難でも雑貨チェーン店を買収」
しかし買収した雑貨チェーン店側に騙されピンチに立たされます。
「こわーい!」(吾郎)
「いやでも、自分が本当最悪のピンチで何もかも投げ出したかった時助けてくれたのはムカつく人たちでしたね。仲間じゃないです。苦しくてしんどくて『もう止めようかな』と思ったときに、今までに辞めていった社員とか俺を馬鹿にしてた銀行の人の顔とかが頭に浮かんでくるわけです。ここで俺が今辞めたらあいつらすげぇ喜ぶな、と。その嫌なヤツらが笑うのが許せないから、一番の仕返しは自分が幸せになる事だから。」(田中さん)
「(南海キャンディーズの)山ちゃん式だ!」(外山さん)
「失敗もその後良くなれば失敗じゃなく投資になるんです。」(田中さん)
(ここのくだりが今回私は一番共感できました。)
そしてその絶体絶命の時に救いの手が差し出されました。老舗フレームメーカー「藤田工学」の藤田社長が2億円を出資してくれたのです。その藤田社長は田中さんを「とても商売熱心で、いつも仕事の話してるんですよ。商売のアイディアを。」と評しました。「こんなの売れるよね、こんなことやったらいいよね、と。そこが意気投合して惹かれましたね。『この人は絶対化けるな』と。」
4.「部下が上司を決める総選挙を開催」
「メガネ屋が部長決めてるだけ」(田中さん)なのをここまで派手にする必要があるのか?・・・とも思いますが、総選挙を経験した社員さんは「今まで育ててくれた人たちへの感謝と、周りでその時に一緒に働いてたスタッフに感謝しかない。こういう気持ちも選挙がなかったら持てなかった。」と言います。
「派閥もなくなる」(吾郎)
「この選挙は世界中でやってるんですよ。海外に進出して上手くいったのは選挙が上手くいったからじゃないかな。」

田中さんはオンデーズの将来について、
「医療が進歩すれば、将来メガネはいらなくなるかも知れない。でもメガネがなくなったからと言って全部の店を閉めて社員をリストラするわけにはいかないから、その時は大根を売っても良いし鞄を売っても良い。とにかく世界中の『オンデーズ』というお店には素敵な人たちがいて楽しくなる空間があって・・・と思ってもらえるようにするのが僕らの目標ですね。」と語りました。
モノを売るだけではなくお店に来て買う事をお客様に楽しんでもらいたいのでしょうね。夢のあるお店ってやっぱりちょっと気になります。


ちなみに来週のゲストは吉本ばななさん。海外にもファンの多い著名な小説家です。このようにどんなジャンルの本でも柔軟に紹介できるのが「ゴロウ・デラックス」の良いところ。是非存続して欲しい番組ですね。


拍手ありがとうございます

半世界キックオフ

2月になり、映画「半世界」の公開まで2週間となりました。待ち遠しいですね。
そしてキャンペーンもますます盛り上がってきました。いろいろあり過ぎて覚えきれないほどです。
そこで「新しい地図」のサイトで発表されている物をまとめてみました。

【「半世界」バレンタインデー舞台挨拶中継つき上映&初日舞台挨拶】
公開日は2月15日ですが、前日の14日(バレンタインデー)に舞台挨拶&中継つき先行上映が行われます。そして初日舞台挨拶も。
14日の中継付き舞台挨拶上映はTOHOシネマズ日比谷で2回(15:20開演と19:00開演)。中継を行う劇場は決定次第発表されます。
15日の舞台挨拶はTOHOシネマズ日比谷で1回(9:00開演)、TOHOシネマズ新宿で2回(10:20開演と13:10開演)、TOHOシネマズ府中で1回(13:00開演)。
詳しくは 新しい地図topics をご覧下さい。一番下のリンクから「半世界」公式サイト→チケットぴあの購入サイトへ行けます。
(抽選受付は2月2日(土)11時~2月10日(日)11:00です。)

【ラジオ】
2/4 (月)~2/8(金) 18:00~18:10頃(予定) InterFM897 「Happy Hour!」 映画「半世界」~The Backstage Talk~
2/7 (木) 11:00~11:30 TOKYO FM 「坂本美雨のディア・フレンズ」 ゲスト出演
2/8 (金) TBSラジオ 「金曜たまむすび」 (13:30頃~「ニュースたまむすB」ゲスト出演)
2/8 (金) 文化放送 「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」(17:20頃~「世の中SAKIDORI/ビジネス先取り」ゲスト出演)

この中で私が特に注目しているのは2/8のTBSラジオ「金曜たまむすび」です。というのも、MCが外山アナなのです。「ゴロウ・デラックス」コンビがラジオでどういうトークをするのか楽しみです。

【雑誌】
2/5 (火) 「サンデー毎日」2月17日号 表紙&インタビュー
2/7 (木) 「InRed」3月号
2/7 (木) 「日経WOMAN」3月号

雑誌はまだあるかも知れません。新しい地図HPを小まめにチェックしないといけませんね。

2/16~/18は東京でのファンミがあるので吾郎は本当に大忙しです。こちらも頑張って応援します。


拍手ありがとうございます

プロフィール

はちミツ

Author:はちミツ
【注意:当ブログの内容の無断転載は禁止します。】

稲垣吾郎さん大好き、SMAP大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は26年目になります。
彼らがいつかまた集まりたいと思った時そうできるように、彼らがそれぞれ今いる場所で益々輝いていってほしいと願っています。
だから「SMAP大好き」という気持ちも「新しい地図の3人の活動を応援する」気持ちも私の中では同じ一つの思いなのです。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②「稲垣吾郎オフィシャルブログ」、twitterアカウント @ingkgrofficial も必見!
③「ゴロウ・デラックス」再開熱望!

メールは↓へ。
walkwithgoro☆hotmail.co.jp
(☆を@に変えて下さい)

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