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諸々ありがとう、そしておめでとう!

雑なタイトルですみません。
昨日は「No.9 -不滅の旋律-」の余韻に浸りパンフレットを読み耽っていたら午前0時を過ぎてしまい慌てて寝ました。私の初日は素晴らしかったです。特に第2幕では吾郎にベートーベンが乗り移ったようで、私の目はずっとうるうるしていました。これからご覧になる方はご期待ください。
さて、毎日色々な情報が入ってくるので、まとめて上げますが、あいにくPCが不調で携帯から更新しているので情報ソースのリンクを貼れません。なのでお手数ですが、詳細は検索などしてご確認ください。

1. 吾郎がウィールチェア・ラグビー日本選手権にスペシャル・ゲストとして出演 (12/16)
12月14日から16日まで千葉ポートアリーナで行われるウィールチェア・ラグビー日本選手権の最終日に吾郎がゲスト出演します。吾郎とウィールチェア・ラグビーとの出会いはきっと新鮮でしょうね。
12/2(日) 23:59までチケットの先行抽選の申込を受け付けています。興味ある方は是非。
詳しくは 新しい地図topics をご覧ください。

2. 「略してブラリク」がメルカリアプリで限定配信 (12/1~)
RKB毎日放送(福岡)で放送される「略してブラリク」がメルカリアプリで配信されることになりました。これで地域の壁を越えて全国で見られます。メルカリさんは剛をCMに起用して下さった企業ですね。有り難い事です。詳細は新しい地図topicsをご確認ください。
これで、

東京BTH ➡ Amazonプライム
略してブラリク ➡ メルカリアプリ
ななにー ➡ Abema(無料でも見られますがプレミアムに入ればすべてを見られます。)

とネットとの関わりがますます深くなりましたね。
ここで一つ疑問。スマホを持っていない人はPCで観られるのでしょうか?

3. 吾郎が「Pen クリエイター・アワード2018」を受賞!
今回一番お伝えしたかったのは実はこれです。吾郎おめでとう!話題性だけでなくこの一年の活動が認められての受賞だと思うのでとても嬉しいです。
12/1(土)発売の「Pen」に記事が載ります。


拍手ありがとうございます
(はぁー、やっと書けた)
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愛にとって過去とはなにか? (「ゴロウ・デラックス」 11/23)

オープニング。
「吾郎さん、別人になりたいと思った事あります?」(外山さん)
「うーん…一日だけとかね、また戻ってこられれば。」(吾郎)
「やっぱり自分が良いんですね?」(外山さん)
「やっぱり自分が良いね。」と、ちょっとかっこつけてみせる吾郎。
「今夜は別人として生きる人物を通じて愛のかたちを描いた作家さんをお招きしました。」(外山さん)
「ようやく来て下さった。」(吾郎)
吾郎がとても会いたかった作家さんのようです。楽しみですね。

今回のゲストは小説家の平野啓一郎さん。1998年、京大在学中に書いた処女作「日蝕」で第120回芥川賞を受賞。大学生の受賞は石原慎太郎、大江健三郎、村上龍に続き4人目の快挙で「三島由紀夫の再来」「神童」と呼ばれました。最近では「マチネの終わりに」(2016年)が20万部を超える大ヒット。新聞連載中から反響を呼び、完結直後には「マチネロス」という言葉まで生まれたほどです。天才ギタリストと通信社記者との大人の切ない恋愛を描いたこの物語は、来年福山雅治さんと石田ゆり子さんで映画化されます。
今年で作家生活20年。平野さんの作品の魅力に迫ります。

吾郎は林真理子さんと対談した時「マチネの終わりに」を薦められたと話しました。
「“この主人公、吾郎さん良いですよ”って林さんが凄く盛り上がって。それでまあ、映画化されて…福山さんだったんですね(笑)。でも確かにあれはクラシックギターだから…ギターをちゃんと弾ける俳優さんが…うん…。でもちょっとやりたかった。ギター練習したんです。」と吾郎は残念そう(本当はギター弾けるのに…)。
「(その)対談を楽しみにしてて、拝見して。光栄でしたね。」(平野さん)
「有難うございます。嬉しいなあ。」(吾郎)

課題図書 : 「ある男」 平野啓一郎

宮崎県の田舎で暮らす里枝は林業を営む谷口大祐と結婚し、家族4人で幸せな生活を送っていた。しかし夫が伐採中の事故で亡くなってしまう。里枝は夫の一周忌を境に、疎遠だと聞いていた夫の家族と連絡を取る。するとある衝撃の事実が発覚する…!
その衝撃の事実発覚のシーンを外山さんと吾郎で朗読。

大祐の兄・谷口恭一は、手紙を受け取るとすぐに宮崎まで飛んで来た。里枝は仏間に案内して、「どうぞ。」と勧めた。母は少し離れたところから二人の様子を窺っていた。
恭一は、正座をして、しばらく遺影を見ていたあと、
「これは?」と振り返った。
「大祐の遺影はないんですか?」
「……それですけど?」
恭一は、眉間に皺を寄せて、「ハ?」という顔をした。そして、もう一度写真に目を遣って、不審らしく里枝の顔を見上げた。
「これは大祐じゃないですよ。」
「……え?」
恭一は、呆れたような、腹を立てているような眼で、里枝と母を交互に見た。そして、頬を引き攣らせながら笑った。
「……いや、全然わかんない、……ハ?この人が、弟の名を名乗ってたんですか?えっ、谷口大祐、ですよね?」
「そうです。……変わってますか、昔と?」
「いやいや、変わってるとか、そういうんじゃなくて、全然別人ですよ、コレ。」

「……衝撃。」外山さんが囁くような声で言いました。
「ねぇ…。他人に成り代わる設定を使って小説を書こうと思ったきっかけはあったんですか?」(吾郎)
「自分自身が40代になって、人生は1回しかないって事をつくづく考えるようになったんです。普通にしてても他人になりたいと一時的に思う事がありますけど、今の人生がつらかったりすると切実に“違う人生だったら良かったな”と思う事もあるんじゃないか、と。その辺から物語を作り始めたんですけど。」(平野さん)

里枝は夫の正体を知るべく、弁護士の城戸に調査を依頼。大祐の過去を調べる城戸を主人公に物語は進行する。

「弁護士の城戸さんを主人公にした理由はあるんですか?本来ならこっち(大祐)が主人公に…」(吾郎)
「そうですね。この人は一体誰だったんだ?とその人の人生を辿っていく、というのが大きな物語なんですけど、(一体誰なんだ?)とその正体を探っていきながら、段々自分の人生にフィードバックしていって色んな事を考えさせられる人物を設定したかったんです。それは、どこかで人間は他人の人生他人の物語を、生きていく上で必要としているんじゃないか、ということを最近小説を書きながらよく考えていて。」(平野さん)
主人公の城戸は、赤の他人の“ある男”の正体を探っていくうちに自分の人生の見方が変わり自分の悩みに向き合っていく。それとは裏腹に真実を知った里枝はショックを受け、亡き夫への愛を自問する。

愛にとって過去とはなにか?

これは平野さんが「ある男」で一番描きたかったテーマだそうです。
「今回はがテーマです。」(吾郎)「そうですね。」(外山さん)
「(夫に)言われなかったら嫌でしょ。何で言ってくれなかったの?って。」と外山さんは妻の立場を主張しました。
「言ったかも知れないじゃん。次の日に。」(吾郎)「長く生きてるとね。」(外山さん)
二人のやり取りを聞いていた平野さんは
「そんなに綺麗事じゃないんですよね、愛は。続いてくって事が愛にとっては重要で、受け入れがたい事も受け入れて。その時に相手を愛し直すというか、これまで通りの形では続かないけれど、違う形で愛し直す事で続くものもあるんじゃないか、と。」(平野さん)
「なるほどねぇ、そうか…」吾郎は腕組みをしながらしみじみと言いました。
「吾郎さんは、お付き合いしてた方に暗い過去があったとして受け入れられますか?」外山さんの問いに吾郎は一瞬考え込みましたがすぐに目を上げて
「僕はそうですね。ここまでの経験はしてないから分からないけど、どれ位のショックを受けるかとか。でも僕は比較的今を見てると思うし、あまり気にしない。」と答えました。「もちろん過去もあるから今のあなたが好き、というのも間違ってはいないし、過去を知りたくもなるし。男って想像しますよね、子どもの頃どんなだったんだろうとか…。それは思うけど、でもそれが嘘偽りであったとしても、今…でいいかな。」そして平野さんに訊きました。
「未来で過去は変えられますかね?僕は変えられるんじゃないかって。」
「そうですね。その人がどういった人間として生きていくかという事が、未来が過去を変えていく事はあるという気がします。」
吾郎の問いも真っ直ぐ、平野さんの答えも真っ直ぐ。聞いていてとても気持ちの良い対話でした。

近年は話題作を世に送り出す平野さんですが、デビュー当時は文壇の異端児と呼ばれました。その一つがデビューの方法。
「僕は新人賞じゃない形でデビューしたいと思っていて。その時『我々はこういう新人を求める』という企画が『三田文学』という雑誌に載っていて、その編集長に自分の作品を読んでもらいたいという気持ちになって手紙を書いたんです。ただ、そのたった一人の心を動かせないというのは作家になる人間としてどうなんだろうと思って、どうしても僕の書いた小説を読みたくなるような手紙を書いた。」(平野さん)「へぇー!」(吾郎)
「まあ勿論、真面目に自己紹介して、こんな事を考えているという事を一生懸命書いたんですけど、『そこまで言うなら送ってきてください』という話になって。幸いにしてその編集長が僕の作品をすごく評価してくださってデビューになったんです。」(平野さん)
こうしてデビュー作「日蝕」は雑誌「新潮」の巻頭を飾りました。新人の小説が巻頭に載る事は異例だったそうです。「日蝕」の舞台は15世紀末のフランス。神学僧のニコラが錬金術師や両性具有の人造人間など異端の世界に触れるファンタジー小説です。華麗な文体は「三島由紀夫の再来」と評され文壇の注目を集めました。翌1999年には同作で芥川賞を受賞。当時史上最年少の受賞でした。その後、小説の可能性を追求し、視覚的実験作品と呼ぶべき小説を次々と発表します。
「現実がどんどん変わっている中で、文学がそれまでの技法だとその現実を捉えきれなくなっていて。どうやったらそれを上手く書けるか、自分の中で実験しながら探っていた時期なんですね。」(平野さん)
「女の部屋」という小説では、見開き2ページを女性の部屋に見立て、カーテンのある位置にカーテンの描写の文章が、机のある位置に机の描写の文章が来るように配置されています。そして見開きによって文字や文章の配置も違います(とこう書いていても私もどういう事かよく分かりません)。
「(ページによって)全部感覚違うよね。独特な感じになるよね。」(吾郎)
また「氷塊」という作品は喫茶店で偶然視線が合った男子中学生と30代女性の物語ですが、ページの上段は男子中学生の視点、下段は女性の視点で描かれていて2つの別々の物語が並行して進んでいきます。
「2つの物語が別々に進行していて、少年は偶然見かけた女性が死んだと言われている本当の母親ではないかと思いこんでいるんです。で女性の方は不倫をしていて、いつも見かけるあの少年は不倫相手の子でここへ様子を見に来ているんじゃないかと、お互いに勘違いしているんです。その2人が接点のある時だけ文章が共有されてる。結局それぞれ誤解のまますれ違っていくんです。」(平野さん)
「ちょっと最初は迷うけどね。一気に上だけ読んでそれから下を、というのも違うよね。やっぱりずっと(上下を)読まないと。」(吾郎)
「読者も色んな読み方をしていて、最初に上を読んでそれから下を読んで…という人もいるし、女性がこうしている間に少年はどう…とチラチラ見ながら読む人もいますね。」(平野さん)
さらに「閉じ込められた少年」はいじめられた少年が復讐する物語ですが、復讐の場面の文章を中心にして同じ文章が左右対称に綴られています。しかも最初から普通に読んでも違和感なく読めるのです。
「モーツァルトの曲で一枚の楽譜を頭と最後から同時に演奏するとハーモニーになってるというのを見たことがあって。それで小説も最初から読んでいくのと最後から読んでいくのとが同じになって真ん中で交差するものがありえるんじゃないか?と思って。一応(その手法は)テーマとも合致してて、この少年はすごくいじめられててその挙句にいじめっ子を刺しちゃうんです。その思い切った行動の為に、彼は自分のやった事から逃れられなくなっちゃう、記憶の中でも経歴でも。その閉じ込められてる感じを、時間がずっと回り続ける感じで表現しようと。」(平野さん)
「なるほど。」(吾郎)「普通こんな事考えないですよね。」(外山さん)
「僕は自分の中で第2期と呼んでるんですけど。実験をやったので、そこでついていけないという読者もいましたね。でも僕自身にとってはすごく重要な時期だった。」(平野さん)
「第2期は終わって、次は何かやろうかなと考えているんですか?」(外山さん)
「やはり短編を書くと長編のアイディアが纏まることがあるんですね。今しばらく長編を書いているから短編を書きたいですね、実験的なものを。」(平野さん)
「見てみたいね。」(吾郎)

作品によって文体や時代設定も一変させる平野さん。そのインスピレーションの源は何なのでしょうか。
ということで、平野さんの書斎の映像を撮ってきていただきました。書斎の机からは壁一面にびっちり本が並んだ本棚が見えます。
「この圧迫感の中で仕事をしています。」と平野さん。そしてマックス・クリンガーの版画「闘うケンタウロス」が飾られています。
「これを眺めてるとインスピレーションが湧いてくるというか。」
もう一枚のお気に入りは
「畠山直哉さんの『BLAST』という作品です。発破をかけて岩が爆発している写真なんですけど、非常に好きで数年前に購入しました。“破壊的な創造力”を失わないようにという事で刺激的な作品ですね。」
書斎に飾ったお気に入りの版画や写真がインスピレーションを与えてくれるのですね。
「刺激的な作品ですね。」(吾郎)「闘うとか、ボーン(爆発)とか…」(外山さん)
「あんまりそういうキャラじゃないはずなんですけど、言われてみるとそうですね。」と平野さんは笑いました。何か眺めるものがあった方がいいそうです。
「小説に出てくる音楽はご自身でも好きな音楽なんですか?『マチネの終わりに』だったらクラシックギターとか。」(吾郎)
「まあ、自分の知ってる音楽でないとなかなか書けないですけど、音楽ってその人のアイデンティティとすごく関わっていると思うんですよね。だから登場人物のイメージを考えていく時にこの人はどういう音楽を聴くだろう、とは考えますね。」(平野さん)
「なんかさ、知らなかったりするとその場でダウンロードしたり。読みながら結構…。」(吾郎)
「へぇ、これ読みながらダウンロードしてたんだ…」(外山さん)
すると吾郎は「ちょっと見てもらっていい?」とポケットからスマホを取り出して
「これですか?」と画面を平野さんに見せました。どうやら同名異曲だったようですが、「嬉しいです、そんなとこまで(読んでくれて)。」と平野さんはにっこりしました。
吾郎ファンとしては吾郎のスマホが見られて得をした気分でしたね(笑)。

ここで特別企画。「平野さんが吾郎さんを主人公に小説を書くなら?」
「考えて考えて考え込んでしまって、段々分からなくなってきたんですけど(笑)。最初はギャップがある物語がいいと思ったんです。僕、自分自身の憧れもあるんですけど、スイスに『独立時計職人』っているじゃないですか、1年に2個ぐらいすごく複雑な時計を作る人たちが。彼らは本当に『難しい部品を1個設置する』事にその日の全てがかかっているんですよ。『机に噛り付いて』という慣用句がありますけど、本当に彼らは机を噛んで上半身を固定してそーっと部品を置く。とても静かな自然のきれいな所で、その世界の中に吾郎さんがいるイメージが浮かんだんです。1つの見事な時計を静かな環境の中で作ってる。」(平野さん)
「嬉しいなぁ。でも実際の僕はイラチだから『うぅーん!』てなりそう。絶対なるよね。ピンセットとか使えないから。」(吾郎)
「やっぱりね物語はギャップがあった方がいいから、そういう人がやった方がいい。」(平野さん)
「イラチじゃない姿が見られるからいいじゃないですか。」(外山さん)
「やっぱり人がいない場所で何かに没頭している表情を見てみたいですね。」(平野さん)
「嬉しい。いいですね…。じゃあ書きましょう、明日から。」吾郎はすかさず平野さんにおねだりしました。吾郎をも出るに新しい小説が書かれたら嬉しいですね。

AD山田くんの消しゴムはんこは髪いっぱいに平野さんの顔をたくさん押した作品。なかなかの迫力でしたが「それ…似てる?」と吾郎の評価は辛めでした。


時計職人ではないですが、来年になれば炭焼きに没頭する吾郎さんが映画で見られますね!


拍手ありがとうございます

吾郎主演映画「ばるぼら」来年公開!

前の記事でお知らせした「吾郎の新しい情報」が解禁されました。

映画「ばるぼら」
原作 : 手塚治虫
監督 : 手塚眞
撮影監督 :クリストファー・ドイル
出演 : 稲垣吾郎 二階堂ふみ 他

これだけの名前が並んでいるとワクワクしますね。
芸術やエロティシズムやオカルティズムをテーマにした手塚治虫さんの異色作を初めて実写化したそうで、刺激的な内容のようです。しかも日独英共同制作とのことなので、海外展開も含め大きな作品になると良いと思います。

一昨日行われた手塚治虫生誕90周年記念パーティの席でこの発表が行われた事からも、期待の大きさが覗えます。
来年の公開が本当に本当に楽しみです。

制作記者会見については NB Press Online に詳しい記事が出ています。「インタビューがとても貴重なので全文掲載しました」とのことで、読み応えたっぷりです。
そしてこの記事の下の方には海外向けの予告も張られていますが、美しくてエロティックでスリリングで、何度もリピしています。
興奮して眠れそうにありません(笑)。こちらもお楽しみに。


拍手ありがとうございます

土は回収できません。 (「ゴロウ・デラックス」 11/16)

オープニング。
吾郎の衣装が変わりました。ベージュと黒のボーダーシャツの下から白いTシャツがのぞき、上にベージュと黒のカーディガンを羽織っています。お髭と相まってワイルド&カジュアル。素敵です。
「今夜はごみ問題を真面目に考える30分です。ごみ清掃員の方が執筆した本が今大変な話題になっているんです。」(外山さん)
「ごみのエキスパートの方が登場するんですね。じゃあ今日は勉強しましょう。」(吾郎)

今夜のゲストは滝沢秀一さん。外山さんに呼ばれて登場すると「どうも~。よろしくお願いします。ありがとうございます。」と明るく挨拶して席に着きました。青い作業着を着ています。
「洋服着慣れてますね。」(吾郎)
「その格好でいつもお仕事を?」(外山さん)
「そうですね、6年間毎日この格好をしているので。で今年は特に猛暑だったので、個人的に僕は空調服という…」と言うと滝沢さんは立ち上がって腰のあたりを見せました。
「あ、扇風機が付いてるんですね!」(外山さん)
「そうなんですよ。ゴロウさん着てみますか?」(滝沢さん)
「いや、見るだけで良いです(笑)」(吾郎)
でも…と滝沢さんはどうしても吾郎に空調服を着せたいらしく、脱ごうとしました。
「マイク…」と吾郎が心配し音声さんが駆けつけてきたので
「いったん止めましょうか」(吾郎)と収録は仕切り直し。

「普段はどこの清掃会社にお勤めなんですか?」(吾郎)
「普段は太田プロという所に…」(滝沢さん)「…え?」(吾郎)
「太田プロってご存じですか?」(滝沢さん)
「ええ、芸能プロダクションの。」(吾郎)「はい。」(滝沢さん)
混乱する吾郎に外山さんが助け船を出しました。
「この方、マシンガンズという…覚えてますか?すごく怒ったネタで…」
「ああ、あ!」と吾郎は一応相づちを打ちましたが明らかに知らないというリアクションです(笑)。
滝沢秀一さんは1998年に漫才コンビマシンガンズとしてデビューした芸人さんです。2008年にキレる漫才でちょっと話題になりましたが以降芸人としての消息は分からなくなってしまいました。しかし今年彼の書いた本が脚光を浴びたのです。

課題図書 : 「このゴミは収集できません」 マシンガンズ滝沢秀一 (白夜書房)

芸人である滝沢さんがゴミ清掃員として働く日常を描いた本。去年滝沢さんがtwitterで始めた「ゴミ清掃員あるある」が大きな反響を呼び書籍化されたのです。
芸人らしくコミカルで赤裸々、しかもごみ清掃員の目線から社会問題にまで切り込んだユニークな本は数々のメディアに取り上げられ、日本最古の英字新聞「The Japan Times」では「ごみの話をする才能を持つ芸人(The comedian with a knack for trash talk)」と紹介されました。
それにしても、芸人さんがなぜゴミ清掃員になったのでしょうか。ここで吾郎の朗読。

マシンガンズというお笑いコンビを始めて、今年で丸20年になる。
その間にいろいろなことがあった。
テレビに出させてもらったこともあるし、全国各地のイベントにも呼んでもらって、漫才を披露したこともあった。テレビでやったネタを披露すれば、お客さんが喜んでくれたこともあり、お金ももらえた。
お金をもらえる時期が長ければ長いほど良いが、そんな都合よく人生が進むはずもなく、やがて極貧になった。これは困った。
36歳の時、嫁に金を持ってこいと言われた。子どもができたからだった。
いくらだ?と聞くと、40万円だと言う。
僕はその場で小便をチビりそうになって、震える声でそんなに大金が必要なのか?と聞くと、請求書のような殴り書きの内訳を突きつけてきた。
すぐに携帯片手に目ぼしいバイト募集のページをあさるが、どこの募集も35歳までと書いてある。
僕は世の中のことを何もわかっていなかった。
35歳を越えるとバイトすらないなんて。

「はぁ、そうだったんですねぇ。」(吾郎)「はい」(滝沢さん)
「40万円持ってこい、と…」(外山さん)
「出産費用で40万円持ってこい、と言われて。貯金ゼロだったんで、そこから40万円持ってこいと言われてもこれは困ったと思って。まあアルバイトでも探そうかなと思ったんです。でも35歳を越えるとアルバイトもなかなか見つからないんですね。『36歳ですか、じゃあごめんなさい。』みたいな。」(滝沢さん)
「そこ(35歳)がボーダーラインなんだ。」(吾郎)
「そう。だから9社ぐらい断られましたよ。で最後に、芸人を辞めた人たちは就職してるんじゃないかなと思って電話したんです。その一つにたまたまゴミ清掃があった。」(滝沢さん)「へぇ」(吾郎)
「やれるのか、と言われて『明日からやれるよ』みたいな感じで次の日から働かせてもらったんですけれども。」(滝沢さん)
そうやって2012年にゴミ清掃の仕事に就いた滝沢さんはその真面目な仕事ぶりを買われ、2016年に正社員になりました。
「じゃあ今は両方正社員なんですね。」(吾郎)
「えーと、本職はゴミ清掃員ですね。お笑いの方はアルバイトでやってます。」滝沢さんの語り口は終始明るくユーモラスです。

家族を養うため6年間ゴミ清掃員として働くうちに、ゴミを見れば“あることが見える”ことに滝沢さんは気付いたと言います。
題して「ゴミを見れば日本社会が見える」。
1. 貧富の格差
滝沢さんの説明はこうです。
「僕は色々な地域を回るので、お金持ちの地域もあればそうでもない所もある。そこをしばらくやっていると、何か違いがあるなと気付いたんです。一番違うなって思ったのがタバコの吸い殻。これがお金持ちの地域からはあまり出てこないんですね。で、そうでない所は結構吸い殻が出てくる。後思ったのは…お金持ちのところからは高級な美容液が出てきたりちょっと前に流行った健康グッズなんかがよく出てきます。で、そうでない所からは栄養ドリンクが結構出てくるんです。」
「あ、逆にね。健康志向じゃなくて疲れてる…。」(吾郎)
「あと、握手券付きのCDとか。」(滝沢さん)「あ、アイドルの。これはそうでない方?」(吾郎)「そうでない方ですね。」(滝沢さん)
それから「そうでない所」では大量に一気にゴミを出す傾向もあるとか。
これらを分析すると、
「お金持ちの方は自己投資をされる方や健康志向の方が多いんじゃないかと。そうでない所の方は、タバコとかドリンクとかから考えると、小さな依存を繰り返してる、みたいな。嘘をつけないんですね、ゴミは。」(滝沢さん)
タバコを吸って疲れて栄養ドリンクを飲んでいたら二重に無駄遣いしている感じがしますね。確かにお金は貯まりそうにない…。
2.治安
「治安も?」(吾郎)
「そうですね。集積所を見れば治安は分かります。」(滝沢さん)
一般的に治安が悪いと言われている地域の集積所は汚れていることが多いそうです。
「どういう事かというと、集積所が汚れていても周りの人が気にしない、つまりお互いを監視する目がないんですね。監視する目が緩いと治安も緩くなる。」(滝沢さん)
「なるほど。見えてきますね、社会が。」吾郎の目がキラリと輝きました。
そして今夜滝沢さんが最も伝えたいことは「日本のゴミ問題」。その部分を外山さんが朗読します。

世界一ゴミだらけの日本。
ゴミの量が減れば、僕らの仕事が楽になるから、そうしてくれと言いたいわけではないのでございます。
異常だからです。
もはや怖いと言っても過言ではありません。
調べてみれば、やはりというか、そりゃそうだろと言うべきか、一人の人間が一年間に出すゴミの量は日本がダントツの世界一です。ゴミ総発生量こそはアメリカに譲りますが、日本人が一人一年間、ゴミを出す量は320キロで、2位のフランスが180キロ。正真正銘のぶっちぎり1位です。
ついでに言うと焼却炉の数も2位のアメリカ351ヶ所を大きく上回り、日本が1243ヶ所と、有無を言わせない圧倒的な強さを誇っているのです。
これはきっと、王、長嶋以外にも柴田、森、広岡、城之内、宮田のような名選手がいなければV9が達成できなかったように、いろいろな要素が絡んでいなければ成り立たない数字なのです。

最後の部分で笑いをこらえていた滝沢さんは朗読が終わると
「冗談のところを真面目に読まれるとちょっと恥ずかしい。」と照れ、
「その例え話、必要?」と吾郎が突っ込みました。
しかし笑い事ではありません。
「1人あたり1日に出すゴミの平均量ランキング」では日本が925gで1位。2位のフランスが493gですからぶっちぎりの1位です。
「一年間で言えば日本が320キロ。フランスが180キロなんで倍近くという事ですね。」と滝沢さん。過剰包装がその原因の一つではないか、と滝沢さんは考えています。
「この間、羊羹をお土産でもらったんです。まず(手提げ)袋でもらって、まずこの袋を取るとゴミになりますね。それから周りの包装紙を剥がす、これもゴミですよね。で箱が出てきてそれを開けて、これもゴミですね。そしたら羊羹が一個一個包まれてたんです。それを開けてやっと食べられた。ここまでで(包装が)4つ。」(滝沢さん)
そして滝沢さんは今ある危機感を抱いています。
「毎日毎日凄い量のゴミを見ているじゃないですか。それで思うのは、日本はゴミで埋まるなあ、って。」
「はぁ…。埋立地は追いつかないですか。」(吾郎)
「埋立地は寿命あと50年と言われてますね。東京に関してはあと50年。でも僕が小さい頃学校で習ったのはあと30年だったんですね。寿命は延びているんです。」(滝沢さん)
「それは色々技術が進歩したから?」(吾郎)
「そうですね。ゴミの研究者が一生懸命頑張って、例えば焼却炉…最新のでは不燃ゴミの中から燃やせるものは無いかということでプラスチックを燃やせるようになったんです。今までの400~500度の焼却炉ではダイオキシンが出たんですけど、1000度~1200度で燃やせるようになったらダイオキシンが発生しなくなった。だったらプラスチックを不燃ゴミから可燃ゴミにしよう、と。それで不燃ゴミが減ったんです。」(滝沢さん)
「それは大きいですね。」(外山さん)
「でも可燃ゴミだって灰が…」(吾郎)
「そうです。それでその灰もなんとかしようとゴミの研究者たちは一生懸命頑張って、灰に電気とガスを加えてスラグ化という…小さな石ころみたいにしたんです。」(滝沢さん)
「再利用?」(吾郎)
「そうなんです。元々のゴミの大きさの40分の1位になるんですよ。その石っころみたいなものを再利用ということで、アスファルトの材料にしたり。これは人体には害にならない。そこまでの執念でゴミの研究者たちがやって、それでやっと埋立地の寿命が30年から50年になったんです。」
そう熱く語る滝沢さんによれば世界有数のゴミ先進国はスウェーデンだそうです。
「商品を作ったら最後のゴミまで面倒を見なきゃいけない、という法律があるんです。」(滝沢さん)
「なるほどね。製品化するときにゴミの事まで考えて。」(吾郎)
「そうなんです。例えばジュース1本作る時も、この瓶を回収するのはこの会社、って決まってるんですね。だから余計な過剰包装をしない。でリサイクルをどんどんやっていったら全体のゴミの1%しか埋立地に埋めないんです。もうほとんど埋めない。それがスウェーデンのゴミ事情ですね。」(滝沢さん)
「すごいね、スウェーデンって。」(吾郎)

とここで話題は変わって、
「滝沢さんは吾郎さんに何か訊きたい事が…」(外山さん)
「そうですね、吾郎さんはゴミ分別されてますか?」(滝沢さん)
「もちろん!」(吾郎)
「ちゃんと分別できているか、クイズをやっても良いですか?」(滝沢さん)
「やばいな、好感度下がるかも。」(吾郎)
…ということで、
「知識があれば何でもできる、ゴミ分別やればできるさクイズ~!」
と精一杯テンションを上げた吾郎のタイトルコールで始まりました。
「僕ね、タイトルコールしないんですよ。タイトルコールしてる瞬間だけ自分じゃない気がしてくる。」とすぐにぼやきましたが。
3人の前に「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「ペットボトル」…等々と書かれたゴミ箱が並んでいます。クイズのルールは簡単。滝沢さんが選んだゴミを吾郎が分別しゴミ箱に入れるのです。
1問目はビデオテープ。
「もうなかなか無いでしょう、ビデオテープ。」(吾郎)
「これ、でも、結構捨ててる方がいらっしゃるんですよ。DVDに移してビデオを捨てる方が。」(滝沢さん)
「どうぞ、吾郎さん(笑)」(外山さん)
「分からない時は不燃ゴミにすれば、罪は軽くなるのかな…」(吾郎)
「うーん、なるほど…」(滝沢さん)
「燃やせないものを燃やす方がさ、手間暇かかりそうじゃん。」(吾郎)
と考えて吾郎はビデオテープを「不燃ゴミ」のゴミ箱へ。
「不正解です!」と滝沢さん。(残念!)
「でもホントにいい所まで来てましたね。これはプラスチックなので可燃ゴミになるんです。」(滝沢さん)「燃えちゃうんですね。」(外山さん)
「僕らが子どもの頃はプラスチックは不燃ゴミだったんですけど、焼却炉の技術がアップして今は可燃ゴミで出してもいいという事になったんですね。」(滝沢さん)
「ほぼほぼの地域で大丈夫ですか?」(吾郎)
「だいたい大丈夫ですね。昔は低温で焼いてたのでダイオキシンが出てたんですけど。」(滝沢さん)「そうか、公害になっちゃうんだ。」(吾郎)
「でも今は高温で焼いてるのでダイオキシンが出ない、ということで、現在は可燃ゴミの方が多いです。」(滝沢さん)
そして滝沢さんは足もとのビニール袋から2問目のゴミを取り出しました。
「これです。カイロ。」
「これは、絶対不燃。」吾郎は滝沢さんからカイロを受け取るなり、「不燃ゴミ」のゴミ箱へポイ!と投げ込みました。
「お?理由を教えて下さい。」(滝沢さん)
「え?だってこれは中身が…」と吾郎はゴミ箱からカイロを拾い上げ「カイロだから鉄とか…?」とつぶやくと外山さんが
「吾郎さんがゴミ箱からこうやって拾うとこってなかなか見られないなと思って。」と笑い出しました(流石外山さん、着眼点が鋭い!)。
で、答えは見事正解!
「さすが、今仰ったとおりで、中身は鉄なんですね。だから不燃ゴミです。」(滝沢さん)(地域によっては可燃ゴミになっている所もあるそうですが、基本は不燃ゴミです。)
そして最後の問題は、お花作りに欠かせない、土。
「(お花といっても)うちは生けてる(切り花)から…」(吾郎)
「じゃあ土は全く使わないですか?」(滝沢さん)
「でも胡蝶蘭には土があります。」(吾郎)
「なるほど。じゃあ胡蝶蘭が枯れてしまって土がいらなくなったとしたら、何ゴミで捨てるか。」(滝沢さん)
吾郎は土の袋を抱えてズラリと並んだゴミ箱の前を行ったり来たりしました。そして
「そんなに難しく考えなくても良いでしょ。基本、可燃ですよ。」と可燃ゴミのゴミ箱に入れたのですが、滝沢さんの答えは…
「吾郎さん、不正解です!!」
「土は可燃で出さないで下さい。これは最も駄目なんです。土は燃えないですよ。」(滝沢さん)
「ヤバイ…」と吾郎は呆然。
「ひょっとして今まで可燃で出されてたとか…?」(滝沢さん)
「いや…花屋さんに回収してもらった。」(吾郎)
「あ、でもそれが一番良いですよ。」と滝沢さんはフォローしながら土の袋をゴミ箱から取り出して、
「土は地域(区)によってはごく少量ならという条件付きで不燃ゴミになるんですね。これは火を通しても燃えないですから。で、だいたいの区では回収できないんですね。これはどういう事かというと、業者さんにお願いしなくちゃいけない。」と一番端にある「回収できない」のゴミ箱に入れました。
「これは分からないよねえ。」(吾郎)
「公園に持っていって撒くとかは?」(外山さん)
「それは不法投棄になるんじゃないですかね。危ないですよ(笑)。」(滝沢さん)
外山さん、それはやっちゃいけませんよ!

「結構難しいね。迷ったらやっぱり聞く、だね。」(吾郎)
最近はごみアプリなどがあるので、それを活用すると良いようです。

番組はエンディングへ。
「いやぁ、ゴミ清掃員のプロの方にお話を伺っているような気になりましたが、芸人さんなんですよね。」(外山さん)
「これくらいイキイキと漫才して欲しいですよね。」(吾郎)
「それとこれとはまた別の話で…」と滝沢さんが笑い出すと、そこへAD山田くんが現れました。青い作業服にヘルメット姿です。
披露した消しゴムはんこはゴミ清掃の現場で活き活きと働く滝沢さん。
「(消しゴムの)削りかすはどうしてる?」吾郎が突っ込むと
「ADが纏めて捨ててます。」と山田くんはちょっと焦りました。
滝沢さんによると、消しゴムは可燃ゴミでいいそうです。これで山田くんも一安心?

滝沢さんの観察眼と分析力、そしてそれを面白く伝えるトーク力に芸人の素養を感じました。
因みに私の地元ではごみの捨て方のパンフレットが市役所から配布されているので、分別が分からないときはそれを見るようにしています。土はやはり回収してもらえません。


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情報ラッシュ

一日の内に色々な情報が入ってきてついて行けなくなっています。今年の流行語「ボーッと生きてんじゃねーよ!」状態です。

1.「半世界」文庫本発売 (12/9)
「半世界」 (キノブックス文庫)
豊田美加:著 阪本順治:脚本
2月の映画公開前にノベライズ本が読めるのは嬉しいですね。

2. 吾郎、剛、慎吾がRKB毎日放送(福岡)の番組「略してブラリク」に出演♪
つい忘れていましたが、3人がジャニーズから独立した後、揃って地上波の番組に出るのはこれが初めてなのだそうです。福岡の皆さんと触れ合ったロケはどうだったのでしょうか。観られる方は是非楽しんで下さい。
放送は12/1(土)・12/15(土)です。
番組HPは こちら
新潟でテレビ局のイベントに出演したり、福岡の番組に出演したり、キー局とかローカル局とか関係なくお仕事している今がとても自由に見えます。そしてその様子をネットで知る事ができるのがありがたいですね。

3.明日吾郎の新しい情報が解禁されるそうです♪
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、手塚治虫さん関連のお仕事ですね。楽しみです。


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「SPUR」に3人で登場

雑誌の情報です。

11/22 (木) 発売の「SPUR」に、吾郎、剛、慎吾の3人が登場します。
詳しくは こちら をご覧ください。

その前日、21日には「新春すてきな奥さん」にも登場します。高級路線のファッション誌から主婦向けの雑誌まで守備範囲が広いのは流石ですね。久々の雑誌貧乏で嬉しい悲鳴です。


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佐山雅弘さん

舞台「No.9」が連日好評な中、悲しいニュースが入ってきました。

吾郎の舞台「ぼっちゃま」「恋と音楽」シリーズ、「FREE TIME, SHOW TIME 君の輝く夜に」を素敵な音楽で彩ってくださったジャズ・ピアニスト佐山雅弘さんが亡くなりました。享年64。早すぎます。本当に残念です。

「恋と音楽」は吾郎初のミュージカルで、これによって俳優・稲垣吾郎の可能性が更に大きく広がりました。それを思うといくら感謝しても足りないです。佐山さん本当に有難うございます。出来ればまた吾郎主演のオリジナルミュージカルを作って頂きたかったです。
心からお悔やみ申し上げます。


吾郎が佐山さんをどれだけ尊敬し感謝していたか、ブログに書いていますので、ここで改めて紹介したいと思います。

稲垣吾郎オフィシャルブログ 「音のオートクチュール」(2018/8/22)


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BGMは「Paint It Black」 (「ゴロウ・デラックス」 11/9)

オープニング。
「今日は伝統工芸の職人さんがゲストです。」(外山さん)
「珍しいですね。」(吾郎)
「世界中を飛び回っているんですって。」(外山さん)
世界中を飛び回っている伝統工芸の職人さんってどんな方なんでしょう。

外山さんに呼ばれて入ってきたのは背が高くすらりとした男性。白いTシャツに眼鏡を引っかけ黒いジャケットを羽織っていて、雰囲気が吾郎にちょっと似ているかも…。
「職人さんという感じではないですね。」(外山さん)「俳優さんとか。」(吾郎)
この方は青柳貴史さん。硯を作る職人さんです。
「硯を作る為に世界中を飛び回っているんですか?」(吾郎)
「そうですね。硯は毛筆文化圏の中でしか作られていないので、日本、中国、朝鮮半島ですね。で中国は日本にくらべて大きいですから、北から南まで探せば日本よりも良い石がでる確率も大きいですし、中国の大陸の起こりからしても様々な石が出てくるので。」(青柳さん)

課題図書 : 「硯の中の地球を歩く」 青柳貴史 (左右社)

中国で生まれ5000年の歴史を持つ硯。採石地が限られているため硯は非常に貴重で、昔は皇帝への賄賂として使われたそうです。青柳さんはその貴重な硯の原石を求めて世界を飛び回る「硯ハンター」。また、青柳さんの作る硯は多くの書道家に愛用され、本場中国から皇帝が使っていた硯の修理を依頼されるほどの一流の硯職人でもあります。そんな青柳さんのディープな硯愛が詰まっているのが今回の課題図書です。
番組スタッフが、青柳さんが行ったり目星を付けている硯採石国の世界地図を作りました。最高級なものはやはり中国だそうで、
「端渓(たんけい)と歙州(きゅうじゅう)、それから後発で出てきてる澄泥(ちょうでい)、この3つが(中国)三大名硯です。」(青柳さん)
「全部行かれているんですよね?」(外山さん)
「はい、大好きな所です。」(青柳さん)
その他に「可能性あり」のところも。
「インド、ノルウェイ、ニュージーランドっていうのは、専門家の間で持っている地質図マップがあって、その情報によるとニュージーランドやノルウェイにも可能性はあるということなので…。」(青柳さん)
「夢があるよね、ロマンが。」と吾郎が言い、最近ある石との出会いがあった、と話しました。
「飛行機で海外に行って、帰りにね席を交換してあげたの。そしたら客室乗務員の方が『こちら石です』って。石のプレゼント。」(吾郎)
「へぇ、どういうことですか?石くれたんですか?」(外山さん)
「マダガスカルの。柄があって大きさはこのくらいの…」吾郎は手を丸めて見せました。写真で見るとつやつやに光ってとても綺麗な石です。
「なんか握り心地が良くて…」と吾郎が言うと
「あ、いいですねえ。」と青柳さんが反応しました。
「それを硯にしちゃいたい、という話で振られたんじゃないですか?(笑)」(青柳さん)
「違う違う、ごめんなさい、硯じゃない。」吾郎は思わず笑いました。

青柳さんが愛して止まない2つの硯について書かれた部分を吾郎が朗読。2つの硯をそれぞれ本妻とセカンドワイフに例えたちょっと官能的な文章です。

ぼくには妻が二人いる。
一人目は中国・安徽省出身で推定年齢一億歳以上。彼女はいつも家にいる。
夜、仕事を終えて帰宅すると、彼女と一緒にお風呂に入ることがささやかな楽しみだ。
タオルに彼女を忍ばせて湯船にそっと入れる。
気持ち良さそうだ。思わず笑みがこぼれる。
二人目は中国・広東省出身でやはり推定年齢一億歳以上。彼女はずっと工房にいる。
夜七時、一日の仕事納めに日記を書く。彼女の出番だ。
少しの水を垂らし、墨を軽くすべらせるだけで、とろーっと、ふわーっと墨がおりる。
そのとろみは彼女を一層艶っぽくさせる。

「完全に変態ですね、こうやって聞いてみると。」青柳さんはちょっと恥ずかしそうに言いました。
「いやいや、ラブストーリーですよ。」(吾郎)
青柳さんは実際に硯と一緒にお風呂に入っているそうで、
「やはり…水の中に浸けて出てくる石の表情だったり、美しさがあるんです。」
青柳さんの硯は私たちが一般的に見る硯と全く形が違うのだとか。
「そうなるとお会いしたくないですか?奥様に。」(外山さん)
「お会いできるんですか?」(吾郎)
「今日は何と、紹介して下さるそうです。」(外山さん)「嬉しい!」(吾郎)
青柳さんが最初に見せて下さったのは「本妻」こと中国・歙州硯の眉子紋です。
「すっごいキレイですね!」(吾郎)「こうなってるんですか!」(外山さん)
細長く丸みを帯びた黒い石の表面には斜めに波のようなでこぼこ模様があり、全体に滑らかな艶があります。
「液晶のチリチリチリ…としたのが(カメラで)拾えるかなぁ…」(青柳さん)
「ちょっとオーロラっぽい。」(外山さん)
歙州硯は安徽省の山で1億年以上かけて堆積した石で、複雑な石紋が出るのが特徴です。この硯は青柳さんが安徽省に行った時川の中から見つけたものです。
「硯っていうことは、ここ(表面)で墨を擦るんですか?」(外山さん)
「ここ全部を使って頂いて良いんですけど、触ってみるとここの肌とここの肌が違うんですよ。」青柳さんは親指で優しく硯の表面をなでながらいいました。
「こうやって触って良いんですか?青柳さんの奥さんを僕が触って良いんですか?」吾郎は身を乗り出しています。ある意味深夜番組らしくなってきました(←違う?)。
「官能的ですね。(笑)」(青柳さん)
吾郎は青柳さんがやった様に、親指の腹で石をそっとなでてみました。
「この感触が(墨の)擦り心地になるので…」(青柳さん)
「ほんとだ違う…あ~違う!…でもね、触り心地というよりか、まず見た目がすごい!川の流れにも見えるし、今にも天気が崩れそうな空にも見えるし、森にも見えるし魚にも見える。」(吾郎)
「こんなにキレイだとは思わなかった。…で、セカンドワイフも今日は持ってきて下さってるんですよね。」(外山さん)
青柳さんは嬉しそうにその「第二夫人」を取り出しました。本妻とは違い表面は一見ツルツルですが、アップにすると鋒鋩(ほうぼう)という繊細な凹凸が見えます。
「きれい、かっこいい。」(吾郎)
これは中国の端渓硯。広東省の山の中で1億年以上かけて生成された石です。「硯の王様」と呼ばれる端渓の中でも最上とされる「老坑」で採石されたものですが、老坑が封鎖されたため価値が高騰しています。青柳さんも自分では採石できず、この硯は中国のバイヤーから譲り受けたそうです。
「歙州硯は山を切り崩して採るんですね。これ(端渓硯)は海抜0m以下から採れる。山の底なんです。水を抜いてそこへ人が入って採る。」(青柳さん)
「山の中にあると思っていい?」(吾郎)
「山の内部です。地球の中です。」青柳さんはそう言うと「どうぞ」とその硯を吾郎に手渡しました。「こっちの方が表面がさらっとしてると思うんです。」
吾郎は両手で硯を受け取ると親指でゆっくりと撫でました。
「ほんとだ、ツルツルしてる。」そしてなぜか頬を近づけていきます。
「そうやって頬を近づけて指で擦ると音がするんです、磨墨音。墨を擦るときの音が分かるんです。」(青柳さん)
「ほんとだ!音でも楽しめる。」(吾郎)
「石って匂いもありますし、鉄っぽいとか砂っぽいとか。例えばこの歙州は鉄っぽいんです。でこの端渓はどっちかというと無味無臭なんですけど…。」(青柳さん)
「あれ?味覚までありましたか?」(吾郎)
「表現できるとすれば…端渓硯は清々しい。歙州硯はえぐ味がある。凄く似た石も出るので、自分が実際に行って石を掘って舐める事で、間違いなくここの石はこの味って分かるんです。」(青柳さん)
「いや石の味までは…」吾郎は圧倒されています。
「じゃあ、この二つを超える石を見つけたくて世界中を旅してるんですね?」(外山さん)
「まさにそうですね。」(青柳さん)

ということで、番組は青柳さんの採石調査に密着しました。
この日青柳さんが向かったのは千葉県の武蔵嵐山の山奥。
「ちょっと可能性があるかな、と思って来てみたかった。」と歩く足取りも軽やかです。
「成分調査をして可能性があれば2回目3回目を来てみたい。」
そう話す青柳さんは満面の笑顔。スタジオにいるときよりもはるかにニコニコしています。
そう言いながらも立ち止まって遊歩道の脇の山肌に目を光らせます。残念ながらここには硯になる石はありませんでした。
さらに山の奥へ。遊歩道ではない所まで行きます。
「山の全ての石は貴重な原石の可能性を持つ」
と考える青柳さんは道なき道を突き進み、「可愛かったり佇まいが良かったりする」石を拾います。そして
「どっかでさっきの石を加工したいんですけど。」
良さそうな石を見つけると、その場で硯化するのが青柳流。川の水で石を濡らし、石同志を擦り合わせて硯になるかを確かめます。
「これ、擦れますね。良いですよ。」と青柳さんは満足げです。やがて掌よりも小さな硯が完成しました。
すると青柳さんは筆箱のようなものを取り出しました。これは墨と筆のセットで、アウトドアメーカーのモンベルさんと一緒に作っているものだそうです。
「僕が山に来て日記を残すのに使ってる。可愛いでしょ。どこでも使えるんですよ。」と青柳さん。作ったばかりの硯で日記を書くのも青柳流です。
「ほら(墨が)おりるでしょ。しかもかなり良い。十分使えますよ。」
青柳さんは作った硯で墨を擦り、その墨で葉書を書き始めました(達筆!)。
「予備調査の段階ですけど、墨が擦れる石があったというのは非常に嬉しい出会いだった。満足です。」と青柳さんは喜んでいました。
青柳さん、密着させて頂き有難うございました。

そしてスタジオには青柳さんの作品をお持ち頂きました。
1つめは端渓麻子坑秋葉(しゅうよう)硯。中国で縁起が良いとされる植物・秋海棠(しゅうかいどう)が硯の縁に飾り彫りされていて、清朝末期に流行した硯を完全再現したものです。
「麻子坑という場所で採られたもので、縁に飾り彫りするのが清朝時代の代表的な彫り方ですね。秋海棠はたくさんの実りを付けるので、秋海棠の実を彫ることで…。」(青柳さん)
「豊作祈願」(吾郎)「そうですね、あと子孫繁栄。」(青柳さん)
「模様を彫るときは吉祥図案を彫るというのがフォーマットとしてありまして、描写的な彫刻を彫るのが特徴です。」(青柳さん)
「端渓ということはさっきのセカンドワイフと同じ…?」(外山さん)
「そうですね。」(青柳さん)
「黒くて細かい…」(吾郎)
「吾郎さん、段々ピンと来始めてますね。」青柳さんは嬉しそうです。
2つ目の硯は玄昌石天然如意池(にょいち)硯板。宮城県石巻市で採石された5000万年前の石で、特有の黒さを持っているため磨くと黒く美しい艶が出ます。軟らかいのも特徴です。
「側面がゴツゴツしていますよね。これ、東日本大震災で津波が引いた後に湾の中に残った石なんですね。ゴロゴロゴロゴロ転がされて傷が付いた。その傷をそのまんま残して吉祥(文様)の万事如意を彫ることで『復興が進みますように』と祈念して作ったんです。」(青柳さん)
「素敵ですね。」と吾郎。SMAPが毎週スマスマで東日本大震災の復興義援金の呼びかけを続けていた事と思わぬところで接点があって、私は嬉しかったです。
最後は黒くて上の面が平らな小石。
「小さいですけどこれ硯なんですか?」(外山さん)
「はい」(青柳さん)「えー!」(外山さん)
「これは火星と木星の間から飛んできた硯で…」(青柳さん)
「隕石って事!?隕石の硯ってあるんですか?」(吾郎)
「硯の定義は『墨を擦ることが出来る石』ですから。」(青柳さん)
この隕石で作った硯は地球上にない鉱物を含み非常に硬いそうです。火星や木星の間で小惑星になり損ねモロッコに落下した隕石から作られました。
「これは地球が誕生する前に出来上がった石です。」と青柳さんがサラリと言ったので
「えー!」「何それ?!」と外山さんと吾郎はびっくり。
「それで硯に適してたんですか?」(外山さん)
「これは適してます。」(青柳さん)
その会話を聞いていた吾郎は
「青柳さん…宇宙人が妻ですよ。」と静かに言いました。
硯は地球からの贈り物だと感じていましたが、宇宙からの贈り物なんですね。そして時間のスケールは地球を遙かに超えている…気が遠くなりそうです。

青柳さんは15年以上にわたって採石地を巡る旅を続けています。その旅の中で起こった心境の変化について書かれた部分を外山さんが朗読。

地球の視点は、ぼくの中でどのように育まれてきたのだろうか。
二十歳の駆けだしの頃は石を加工する技術、造形、様式のおもしろさに夢中だった。
二十七、八歳で独り立ちして中国へ採石に行っているときも、意識を向ける対象は山であり石であった。
「ここが硯の採れる山か」
という程度だった。それが当たり前だった。
三十五歳のとき、石の表情を残して造形している硯を目にしたとき、なぜ石の表情を残したのだろうか、これをつくった当時の人は何を考えていたのだろうか、という疑問が湧き上がった。
山に熱心に入り始め、日本各地、中国各地の石の表情と山の表情を見比べていった。
やがて、人工的な彫刻は地球がつくった表情には勝てないのではないかと考えるようになった。
そのとき、本当の大自然を感じた。
ぼくは「地球」に気づいた。

「壮大ですね…。地球と向き合うということだから、」(吾郎)
「僕にとっては国という境はないと見えてるんです。硯=造形ではなくて硯=石なんですね。そして石を誕生させてくれた地球…表皮一体です。」青柳さんのお話は壮大なスケールになりました。
「吾郎さんどうです?久しぶりに硯で墨を擦って字を書いてみたいという気になったでしょう?」(外山さん)
「その、ふわとろの感触を味わいたい…」(吾郎)
「ね、ふわとろって凄いですよね。」(外山さん)
ということで、青柳さんの指導の下、外山さんは本妻、吾郎はセカンドワイフをお借りして、ちょっと早い年賀状作りに挑戦しました。
「(硯に)2~3滴の水を垂らします。」(青柳さん)
「こんなちょっとで良いんですね。」(外山さん)(だから小石でも硯になるんですね。)
吾郎も2~3滴の水を硯に垂らしました。
「ここからは擦るだけ。」(青柳さん)
外山さんと吾郎は墨を擦り始めました。
「もっと大胆に大きく円を描くように…」(青柳さん)
「あ、出てきた出てきた、セカンドワイフから出てきた(笑)」と吾郎は嬉しそう。
「青柳さんの本妻ではなくセカンドワイフと向き合ってることに興奮してきた。」とはしゃぐのを
「なに変態みたいなこと言ってるんですか」と外山さんが冷静にバッサリ。
「ここでどちらからも墨の香りがしてくるはずです。」(青柳さん)
吾郎が擦りかけの墨を鼻に近づけて
「ああ、いい香り!」とうっとりしたので
「なんか小学生の稲垣君を見ているみたい」と外山さんは笑いました。
「そちらの墨はムスクの香り」と青柳さんが言うと
「これ、フランスのワインにもありますよ。この香りってワインにあります。」と吾郎は興奮気味に言いました。
擦っていくうちに段々とろみが出てきました。
「早く書きたい~!」と駄々っ子吾郎発動です。
筆に墨を含ませて「ふわとろだね!」と感触を確かめると吾郎は葉書に向かいました。
「こっちはサラッとしてる。」と言いながら外山さんも葉書に文字を書き始めました。
「書くの楽しくなりますね。」(外山さん)「楽しい楽しい。」(吾郎)
出来上がった吾郎の年賀状を見て青柳さんは
「僕はその年賀状をもらえるのを非常に楽しみにしてます。」と言いました。
外山さんの年賀状は可愛らしい感じに仕上がりました。二人とも楽しそうでした。

AD山田くんの消しゴムはんこは青柳さんの顔の隣に四角い硯を押したもの。スマホじゃなくちゃんと硯に見えるからさすがです。

そして最後に(画面右上に小さくですが)吾郎の舞台「No.9 -不滅の旋律-」の告知も出してくれました。当日券が発売されるそうです!そちらも楽しみですね。


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木村くん46歳のお誕生日おめでとう!

日が変わってしまいましたが、

木村くん46歳のお誕生日おめでとうございます!

最近は元気が戻ってきたようでホッとしています。ネットでも姿が見られるようになったのも嬉しいです。
来年にはまた映画(「マスカレード・ホテル」)が公開されますね。映画の大スクリーンが似合う木村くんだから、華やかな作品になるでしょう。
あなたが周りの人に愛され更に輝きますように。
その為にもまず、元気でいてください。


拍手ありがとうございます

サンデー毎日

「サンデー毎日」を買ってきて読みました。
吾郎がこういう週刊誌の表紙になるのは珍しい気がしますが、違和感が全然ないのは流石です。
グラビアも美しくてため息が出ますし、インタビューからは舞台「No.9 -不滅の旋律-」への意気込みが伝わってきますし、山田美保子さんの連載コラムは東京国際映画祭の吾郎のレッドカーペットのレポですし、至れり尽くせりの内容です。
特にインタビューでは再演舞台の話題で「広島に原爆を落とす日」の事や「半世界」とはたぶん違う映画の事にも触れていて読んでいて楽しくなります。
是非読むことをお勧めします。


拍手ありがとうございます

「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?」待望の再演決定!!

来週(11日)から舞台「No.9 -不滅の旋律-」の再演がいよいよ始まります
毎日ワクワクが高まっていますが、更に嬉しいお知らせが飛び込んできました。

舞台「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?」が再演されます
(2019年4月)


詳しくは新しい地図topicsをご覧ください(中にシス・カンパニー公式サイトのリンクもあります)。
2006年読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した伝説の舞台が帰ってきます。

当時私は2回見ることが出来ましたが、見終わった後色々な感情が自分の中に起こって不思議な気持ちになりました。その後新国立劇場で「象」(2010年)を観たとき、アンケートの「今後上演して欲しい作品」にこの「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?」の名前を書いたのを覚えています。いつかまた観たいと思いながら気が付けば13年…。大竹しのぶさん、段田安則さん、ともさかりえさん、吾郎の4人のアンサンブルはきっとパワーアップして素晴らしいお芝居を見せてくれるでしょう。
チケット発売は来年ですが、今から期待して待っています。


拍手ありがとうございます。

大作を完成させて (「ゴロウ・デラックス」 11/2)

今回の吾郎の衣装はピンクのシャツの襟を開けそこにスカーフを巻いたお洒落なファッション。これからはスーツでなくノーネクタイでいくのでしょうか。

オープニング。
今回は長年芥川賞の選考委員を務めている文学界の重鎮の方がゲスト。吾郎も外山さんも口々に「緊張する」と言っています。
「なかなかテレビに出られない方だと思いますし。」(吾郎)
そして二人の後ろには分厚い単行本がズラリと並んでいます。
「今回この作品が37年かけてついに完結されたということで。」(外山さん)
どんなお話が聞けるのでしょうか。

今回のゲストは宮本輝さん、71歳。1977年「泥の河」の太宰治賞受賞でデビューし、30歳の時2作目の「螢川」で芥川賞を受賞。現在は芥川賞選考委員を現役最長の23年務める日本文学界の重鎮のお一人です。
実は芥川賞選考委員の方がゴロデラのゲストにいらっしゃるのは今回が初めて。
「どんな雰囲気なんですか?」(吾郎)
「緊張しますね。人の運命を決めますから。」(宮本さん)「そうですよね。」(吾郎)
「僕ら選考委員は才能を見つける仕事なので。この1作がいくら良くてもこの人はもう次からは書けないだろう、と何となく分かる人もいるんですよ。」(宮本さん)「ああ、そうなんですか。」(吾郎)
「で、この人は今はそんなにたいした作品じゃないけど、年輪を経ていくうちにいい作家になるんじゃないかとかね。新しい作家を見つける仕事ですから。」(宮本さん)
「あ、その年の一番の作品を見つけるのではなくて…」(吾郎)「それももちろんありますけども」(宮本さん)
「その先?」(吾郎)
「その先の事を僕は考えますね。」(宮本さん)「そういうもんなんですね。」(吾郎)
「(選考委員)全員がそうかは分かりませんけど。だから1回読んでこれあんまり大したことないと思っても、2回目読むと『あれ?こんないいところもある』というところが出てくるんですよ。だから最低でも2回は読みます。」(宮本さん)
「だからこそ熟考された選考になるって事だよね。」(吾郎)

課題図書 : 「流転の海」シリーズ全九部 宮本輝 (新潮社)

主人公・松坂熊吾の50歳から71歳までの波乱の生涯を描いています。
「第九部『野の春』を書き上げて完結、ということで。」(外山さん)
「お疲れ様でした。」と吾郎は頭を下げました。
「本当に疲れました。」と宮本さんは笑顔を見せました。
宮本さんが34歳の時から書き始めた作品です。
「主人公より年下から始めて、ようやく同い年になったんですよね。」(外山さん)
「第五部くらいからね、世の中には『未完の大作』というものがある、と。それは作者が亡くなったからなんですけど、亡くならなくても小説が書けなくなる病気もいっぱいありますからね。『満月の道』(第七部)になると僕は60代に入ってきますから、あちこちガタがくるんです。で、ふと『これ、最後まで書き終えられるかな…』と。でそういう状態の時に限って読者からお手紙が届くんですよ。『私は今78歳で、ずっと『流転の海』を第一部第二部第三部…と読んできました。宮本さんもお年を召されてる。私が生きてる間に完結編を読むことが出来るでしょうか?』…イヤな手紙やな(笑)」(宮本さん)
「まあ、嬉しいけど…」(吾郎)
「嬉しいけど、そんなプレッシャーかけないでくれよ、と。だから夜でもふと目が覚めると今すぐにでも続き書かないと、何かあったら大変だ、とそんな状態がずっと続きましたね。」(宮本さん)(←その方がお身体に悪いと思いますが…)
「でも最後の五行は決まってたので、その最後の五行に持っていくというね。」(宮本さん)
「すごいね。想像を絶するね。」と吾郎は感心しました。

「流転の海」の主人公松坂熊吾と妻・房江、そして一人息子の伸仁(のぶひと)は実は宮本さんのご両親とご自分がモデルで、つまり「流転の海」シリーズは自伝的小説なのです。
ここでAD山田くんが大きなボードを持って入ってきました。「流転の海」全九部の内容が纏められています。これを使って「流転の海」シリーズの内容を見ていきます。
その前に主人公熊吾の人柄が分かる部分を第一部から朗読(抜粋)。
元部下・海老原が独立し、会社の新築披露バーティに熊吾が招待された場面です。

海老原は熊吾が怖かった。
怒らせたら伊予の突き合い牛よりまだ恐ろしい。
海老原は亜細亜商会を発展させて、三ノ宮駅の裏にあった五坪の事務所から、このレンガ造りのビルに移った際、取引き相手や、世話になった人間たちを招待してビルの新築披露宴をもった。
そのとき、周囲の人間の目を意識しながら、思わず、熊吾に
「松坂さん」
と呼びかけてしまった。
「松坂さんとは俺のことか」
熊吾は言うが早いか、テーブルの上に並べられていたローストビーフを手でつかみ、それを海老原の顔に叩きつけたのである。
それから熊吾は升酒をあおりながら、披露宴が終わって招待客が帰っていくまで、延々と三時間以上も海老原にからみつづけた。
海老原が土下座して謝るまで、熊吾は許さなかった。
うぬぼれるな。
お前なんかまだ小僧だ。
(中略)
海老原はそんな熊吾の形相を見て、実際殺されるのではないかと震えたほどであった。
熊吾の情の深さを知っている海老原は、自分のことを思って言ってくれていると感じながらも、人前で、それも晴れのビル新築祝いの席で恥をかかされた恨みを忘れてはいなかった。
海老原は、恩と仇とのふたつの感情をそれ以来ずっと熊吾に対して抱いているのである。

「実際のお父様もローストビーフを投げつけたんですか?」(外山さん)
「まあ、そういう人ですね。」(宮本さん)
まずそこに驚きますが、気性が荒く豪快な熊吾と家族の波乱の人生とはどのようなものなのでしょう。

時代は戦後の大阪。熊吾(50歳)と房江(36歳)の間に息子・伸仁が生まれるところから物語は始まります。
【第一部・流転の海】
元々営んでいた自動車部品会社を再建しようと熊吾が奮闘する中ある事件が…。部下に裏切られ百万円(現在だと約一億円)を失う。
【第二部・地の星】
病弱な妻子のため愛媛に帰郷、ダンスホールを経営し始めるが、妻の浮気を疑い暴力を振るう。
「結構酷いんですよね」(外山さん)
【第四部・天の夜曲】
富山で新事業を始めるも上手く行かず、大阪に戻り中古車販売業を始める。しかし…部下に会社の資金を持ち逃げされる。
「またですね。」(吾郎)「またです、部下に持ち逃げされてしまいます。」(外山さん)
更に私生活では…ストリップダンサーと不倫。
「奥さんのことは疑って殴ったりするくせに自分は浮気をするという…」外山さんは歯切れ良くズケズケと言いました。
「だいたい男ってそういうヤツが多いんです。」(宮本さん)
「そうですよね。ここは何なんだと思って。怒りましたよ。」(外山さん)
「僕は痛快でしたけどね。」(吾郎)
「そうですか?でも熊吾のことも嫌いにはなれないんですよ。だって、いい人なんだもん、とても。」(外山さん)「うん。」(吾郎)
「凄く人の面倒を見るし。こういう男の人って今あまりいないと思うし。」(外山さん)
「良い意味でも悪い意味でも明治の男ですよね。」(宮本さん)
その後も大型駐車場の運営に乗り出したり、中古車販売事業を再開したり、熊吾は仕事に邁進します。しかし…
【第七部・満月の道】
「板金塗装の事業を始めるんですが…またです、部下の不正経理発覚、大金を失う。」(外山さん)
「何回騙されたらいいのかな。」(宮本さん)
「ほんとですね」(外山さん)
【第八部・長流の畔】
熊吾の浮気が発覚。
「この浮気というのが、ストリップダンサーのひろみさんと再会しちゃうんですよね。」(外山さん)
「再会するもんなんですよ、やっぱり。」(吾郎)
宮本さんは思わず笑いました。
「で、家族にもバレてしまう。妻・房江はアルコール中毒に。さらに…自殺未遂。」(外山さん)
実はこの出来事がきっかけとなり、宮本さんは小説の世界にのめり込んだのだそうです。
「お母さんが自殺未遂した後、伸くんが押し入れの中で『あすなろ物語』を読むシーンがありますね。お母さんのお見舞いに行かずに、というか、行けなくて。」(外山さん)
「行けないというか、自分が行ったら息を引き取った母親を見るような気がしたんですよ。これも本当のことだから言いますけど。」(宮本さん)
「これも本当のことなんですか。じゃあこういう少年だったんですね、輝さんは。押し入れの中で…」(外山さん)
「ええ、絶対行かないと。助かったか死んだか、知らせが来るまでこの押し入れから出ない。で、本でも読もうと。」(宮本さん)
机の上にあった本と電気スタンドとを持って押し入れの中にこもったのです。
「それが、どうしてそんなに小説の世界にのめり込んだのか未だによく分からない。」(宮本さん)
「へえ、のめり込んだ…」(吾郎)
「で、あともうちょっとで読み終わる時に電話がかかってきて『助かった』と。その時の気持ちがね…助かった良かった、という思いと、母への憎しみ……いわば僕を捨てたわけですから。その時本を置いて、小説、文学っていうのは本当に素晴らしいものだなと思ったんです。『こんなに小説って面白いんだ』と。」(宮本さん)
「すごいね、その出会い方が。」(吾郎)

そして完結編(第九部)「野の春」から吾郎が朗読。熊吾が病気で倒れる前、息子に語る言葉に注目です。

「お天道さまばっかり追いかけるなよ」
と熊吾は言って、鍋焼きうどんができあがるまで待った。
(中略)
「わしは若いころからお天道さまばっかり追いかけて失敗した。お天道さまは動いちょるんじゃ。ここにいま日が当たっちょるけん、ここに坐ろうと思うたら、坐った途端にもうそこは影になっちょる。慌ててお天道さまの光を追って、いまおったところから動いて、日の光のところへとやっと辿り着いたら、またすぐにそこは影になった。
そんなことばっかり繰り返してきたんじゃ。
じっと待っちょったら、お天道さまは戻ってくる。お前は、ここと居場所を決めたら、雨が降ろうが氷が降ろうが、動くな。春夏秋冬はあっても、お天道さまは必ずまたお前を照らす」

これも宮本さんが実際にお父様から言われた言葉だそうです。
「でも凄い言葉だね…。」(吾郎)
「ご自分でそういう事をしてきて、その上での息子さんへの言葉ですものね。」(外山さん)
「言われたときにどう感じられたんですか?」(吾郎)
「本当にその通りだな、と思いましたね。そりゃどこだってね、完全に気に入った職場なんてないですよ。嫌なヤツはいるしね。だからそいつが辞めるまで動くなってことですよ。」宮本さんがそういうと吾郎は自分のことを話し出しました。
「僕はこの仕事をして30年経つんですけど、動きようがなかったというか。まだ子どもだったし、あまりにも世間のリアクションが大きかったというか。で天職って思い込んでしまった。」
「めったに誰も経験できない青春ですよ。」宮本さんは頷きながら言いました。
「今はもう他のことは出来るわけじゃないから。でも若いときには絶対そういう悩む時期って誰でもあるはずなんですよね。僕はそこにいなきゃいけなかったから。」(吾郎)
「これからもずっとそこへ坐っててください。」宮本さんの言葉は温かかったです。ありがとうございます。
「今完結されてお父様に伝えたいことは?」吾郎は居住まいを正して宮本さんに尋ねました。
「あの人がいなければこの全九巻ていうのは生まれなかった。そこへ松坂房江…母がモデルですけど…この二人がいなければ全九巻、原稿用紙7000枚の小説は生まれなかったわけで。だから…『お父さん、俺親孝行したやろ?』って言いたいですね。」(宮本さん)
「いやもう最大で最高の親孝行ですよね。」(吾郎)

そして今回は特別に宮本さんの書斎を撮影させていただきました。
「気が付いたら入ってきてました(笑)。」(宮本さん)
ということで、番組スタッフが兵庫県伊丹市の宮本さんのご自宅にお邪魔しました。
宮本さんの書斎は広く、窓も大きく明るくて、木目調の壁に木の机、温かみのある空間です。机の上にはパソコン、原稿用紙、万年筆、愛飲する煙草が置かれていて、作家の机らしい感じがします。
「(原稿は)2~3枚なら手書きですけど、70を過ぎるくらいの頃から手が震えるようになってきて、今はパソコンで打っています。」
第七部「満月の道」までは全て手書き。ご自分の名前入りオリジナル原稿用紙に万年筆で綴られた原稿も見せていただきました。その万年筆は
「Sailorの先っぽが非常に太いやつ。僕は筆圧がすごく高いので普通のだとすぐ先が割れてしまう。これだと頑丈なので。」
執筆は「大体2時からと決めている。」と宮本さん。2時から5時(調子のいいときは6時)まで書きあとは焼酎のお湯割りを飲むそうです。
机の隣にはベッドがあります。「これは僕の読書ベッド。仰向けになって読む。」と宮本さん。その為「ちゃんとした四六判の本を買っても別に文庫本も買う。」軽いので最近は電子書籍で読むこともあるそうです。2台の電子書籍の中にはそれぞれ400冊、500冊の本が入っていて、本に囲まれた生活なのがよく分かりました。
吾郎と外山さんは「ほぉ…」と感心しながら観ていましたが、VTRが終わると
「(筆が)進まないときもあるんですか?」と吾郎が訊きました。
「ありますよ、勿論。でもしょっちゅう考えてるんですよ。酒飲んででもテレビ見てても、やっぱりどこかで考えてる。『書けば名作が書ける』と自分に思い込ませるんです。書けなくとも書くんだと。」(宮本さん)

滅多にテレビにお出にならない宮本さんが今回伊丹から東京までいらして下さって、色々貴重なお話を聞かせて下さったのは本当に有難かったです。
吾郎も言っていましたが、とても楽しそうに話して下さったのが何よりも良かったですね。



拍手ありがとうございます
以下ちょっと脱線する話なので畳みます。

続きを読む

「半世界」が観客賞を受賞!

今日、東京国際映画祭のアウォード・セレモニーが行われ、吾郎主演の「半世界」が観客賞を受賞しました。
おめでとうございます
この受賞で弾みが付いて、これからもっと注目される作品になるといいですね。

ワールド・プレミア上映後の監督Q&Aで、阪本監督から「新しい道に進んで稲垣くんの露出が減るだろうから何か力になれればと思った」という趣旨の発言があったとTwitterで知り思わず泣きました。本当に有難いことです。
この観客賞は吾郎やその他の出演者の皆さんへの応援であると同時に、吾郎の事を気に掛けチャンスを下さった阪本監督へのファンからの感謝の表われでもあるでしょう。とても大きな価値のある賞だと思います。

2月の公開が益々楽しみになりました。


拍手ありがとうございます

諸々

おはようございます
また色々と嬉しいお知らせがあります、

1.「半世界」ムビチケ本日より発売開始!
公開は来年2月ですが、今日からムビチケが発売されます。ミニノート付きのは数量限定ですので欲しい方はお早めに…といっても発売される映画館がまだ少ないので、遠くの方は買いに行きづらいかも知れません。上映館がもっと増えるといいですね。
(詳しくは 「半世界」公式サイト をご覧下さい。)

2.サンデー毎日の表紙&インタビュー
11/6 (火)発売のサンデー毎日に吾郎が登場します。表紙とグラビアとインタビューで「No.9 -不滅の旋律-」について語るそうです。その他山田美保子さんのコラムも合わせると8ページの展開になるとか。楽しみです。

映画に舞台に楽しみが沢山あってワクワクしますね。


拍手ありがとうございます

プロフィール

はちミツ

Author:はちミツ
【注意:当ブログの内容の無断転載は禁止します。】

稲垣吾郎さん大好き、SMAP大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は26年目になります。
彼らがいつかまた集まりたいと思った時そうできるように、彼らがそれぞれ今いる場所で益々輝いていってほしいと願っています。
だから「SMAP大好き」という気持ちも「新しい地図の3人の活動を応援する」気持ちも私の中では同じ一つの思いなのです。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②「稲垣吾郎オフィシャルブログ」、twitterアカウント @ingkgrofficial も必見!
③「ゴロウ・デラックス」再開熱望!

メールは↓へ。
walkwithgoro☆hotmail.co.jp
(☆を@に変えて下さい)

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