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東京の空の下、大家さんと僕はほのぼのと (「ゴロウ・デラックス」 4/13)

オープニング。
「今夜のゲストは大家さんとの一風変わった二人暮らしを描いた漫画が大ヒットしているお笑い芸人の方です。」(外山)
「今では中々観られない大家さんとの心温まる交流が新鮮でしたね。ほっこり致しましたよ。」(吾郎)
今夜はほっこりする30分です。

課題図書:「大家さんと僕」 矢部太郎

お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんはいじられキャラとしてバラエティ番組で活躍する傍ら、初の漫画「大家さんと僕」を出版。昨年発売されると同時に話題となり20万部の大ヒットを記録しています。
「漫画の大ヒットおめでとうございます」と吾郎が挨拶すると
「恐縮です」と矢部さんは頭を下げました。
「読んだ方が良いと思いますよ、この漫画」(外山さん)
「羨ましいですよ、この大家さんとの日々が。」(吾郎)
大家さんと矢部さんとの関係は独特なもの。洗濯物を取り込んでくれたり余った食べ物を分けてくれるだけでなく、休日に二人でお茶しに行ったり家に帰ったら電話したり、挙げ句は二人で鹿児島旅行に行ったりと、大家さんと入居者の枠を超えています。そしてそれが8年も続いているのです。
「お家に住むきっかけは?」(吾郎)
「この前に普通のワンルームマンションに住んでたんですけど、深夜番組のロケを部屋でする事になって、ポケバイを部屋の中で走らせたりとか霊媒師の人が来てお札を貼りまくったりとかして…」(矢部さん)
「そういうのありますよね。」吾郎は苦い顔をしました。
「そのマンションの大家さんが(その番組を)ご覧になって『矢部さん更新しないでもらえます?』と言われちゃって。それで探してたらこの物件が見つかって。」(矢部さん)
「入居した決め手は?」(吾郎)
「ご挨拶に行ったときに大家さんに『ごきげんよう』と言われて。ごきげんよう、と挨拶する方は生まれて初めてで。」(矢部さん)「珍しいですよね。」(吾郎)
「スゴイ素敵な方だなと思って。一目惚れで住むようになりました。」

そうやって始まった矢部さんと大家さんとの交流は一風変わっています。
摩訶不思議な関係その1 サプライズバースディ!ケーキは…
そのサプライズのシーンを吾郎(矢部さん役)と外山さん(大家さん役)が朗読。

大家さんにお買物用のカートの組み立てをお願いされました。
「こういうカートって便利そうですね。」
「便利というか、これがないと転んで最悪死んでしまいますから。」
急に緊張感が…。(失敗できない!ネジ良し!)
その時
「はぴいばすでい とぅ やあべさあん」
大家さんが僕の誕生日をお祝いしてくれたのです。
明かりが付くと大家さんのケーキはおはぎでした。
刺さっているロウソクは仏壇用でした。
「誕生日の歌初めて歌ったわ。戦時中は英語は禁止だったから。英語を使うと一回につき五銭罰金だったの。」
ビッグ3ゴルフ?
「おはぎもあの頃、砂糖の配給が終わってしまってからは甘くなくってねえ。おやつって言っても炒った豆とか」
節分!!
「塩とか」
調味料!?
「今からは想像も出来ないでしょうね…これ良かったら」(と包んだお金を渡そうとする大家さん)
「ええ?いや…」
「なにか美味しいものでも食べて。」
大家さん、食べづらいです…

「本当の誕生日は明日ですよね?」「え」
「年寄りは今日お祝いできて良かったわ。明日は大事な人とパーティーですものね。」「あ、いや…は、はい」
次の日(家の外で時計を見ながら)
「まだ早い…」
大家さん、来年は当日でもいいですよ。


途中でクスクス笑いが起きるほどユーモラスなやり取りです。
「おはぎ…」(吾郎)
「でもその気持が嬉しいですよね」(外山さん)
「翌年からの誕生日はどうなったんですか?」(吾郎)
「正直に『僕当日も暇です』って言ってお祝いしてもらって。僕、さくらんぼが大好きって話をしたらそれを覚えててくれて、今度はさくらんぼにロウソクを立てて…」(矢部さん)
「えー?!」(外山さん)「さくらんぼに?」(吾郎)
「ケーキがあまり好きではないのかな、と…」(矢部さん)
さくらんぼにろうそくを立てるのってどうやったのでしょう。おはぎに立てるのより難しいですよね。見てみたい…
「大家さんの誕生日はどうしてるんですか?」(吾郎)
「この間マグカップをプレゼントしたんですけど、『矢部さんからもらったものは使えないわ』と飾ってくれてましたね。」(矢部さん)

摩訶不思議な関係その2 伊勢丹ランデブー
矢部さんとのお出かけを楽しみにしている大家さん。特に思い入れのある場所は伊勢丹だそうです。
今度の朗読では矢部さんが伊勢丹の店員さんなどの部分を担当します。

「伊勢丹でお食事しましょう」「はい」
「いらっしゃいませ。お話ししてたお二階の方ですか?」「そうです」
「入口にあった絵、長嶋茂雄さんの描いた絵よ。ランチのコースにしましょう。」
「きのこのいい香り もうすぐ秋ですね」
食事で季節を感じるなんていつ以来だったでしょうか。
「これ半分食べきれないのでどうぞ」「はい頂きます!」
「お刺身も半分どうぞ。これも固いから全部どうぞ。」「あ、はい…」
「最後はウニとアワビの炊き込みご飯お取り分けします。」
「あの…少しで良いです…」
「矢部さん 昔は食べ物なくって大変で…」
「全部頂きます!」
「いいお味でしたね。今度いいひととランデブーでいらしたら?」
「あの…今日は僕に御馳走させてください。」
ランチなのに一万円超えてる!恐るべし!長嶋さんの絵がある店!
「あ、あの…この後のお茶を御馳走…」
「いいのよ、地下でお買物いいかしら」
「いらっしゃいませ」「あら今日はお付き添い?」
「たらこくださる?」
「今日のたらこ、いいですよ」「えー僕も買おうかな」
なんか地元の商店街っぽい結構人情あるんですね。
たらこが二千円?百円スーパーで百円のを買ってる僕には!
「家にまだあったかな…」
「あの…いつも伊勢丹で買われるんですか?」
「そうね 食品、洋服、家電、なんでも」
「家電も売ってるんですね…えっとなんで…」
「なんで?そうねえ…家族で乗りに来たの」「乗りに?」
「初めてエスカレータが出来たときに。楽しい乗り物だったわ」「乗り物?」
「戦前の話よ。私もお子様だったの。その頃から変わらないからここは。周りは新しい知らない建物ばっかり。私は入れないわ」
(帰りのタクシーで)
「お買物ですか?」「あー」
「ランデブーです」「え?」
今日から…僕にとっても伊勢丹が大切な場所になるには…まず収入が…
たらこ…二千円…

「なんかもう恋人みたいな関係というか。」吾郎は微笑みました。(吾郎の読み方も微笑ましかったです。)
「ちょっとデートみたいで。」(矢部さん)
「いやデートですよ」(吾郎)
伊勢丹でランチをし、別館か近くのカフェでお茶して、帰ってきて家でほうじ茶などを飲むのがランデブーのコースだそうです(所要時間4時間!)。

摩訶不思議な関係その3 一緒に鹿児島旅行!!
「さすがに一線越えたな、と思いました」と矢部さん自身も語る鹿児島旅行。
きっかけは大家さんが「死ぬまでに一度行きたいところがあるの」と言った事でした。
「『一人じゃ行けないわ、自信ないわ』と言うので、『じゃご一緒しますよ』と…。」(矢部さん)
大家さんの夢を叶えるために行った旅行で矢部さんは大事なことを学んだそうです。そのくだりを朗読。

「本当に来られたわ、東洋のハワイ。」
大家さんと飛行機で鹿児島空港に着きました。
旅の前に大家さんが鹿児島の本を一冊貸して下さっていて、それは観光名所やグルメ情報の載ったガイドブック…ではなく
70年以上前の鹿児島のことが書かれた本でした。
この旅は特攻隊の基地のあった町を目指す大家さんとの二人旅…ではなく
「ようこそー!お久しぶりー!」
大家さんのお友達えみちゃん(58歳)とのふしぎな三人旅が始まりました。
次の日知覧特攻平和会館に行きました。そこにはたくさんの写真があって
それは若いのに遺影でたくさんの手紙があって
それは遺書でした。
「当時17歳。私と同い年。私はこんなおばあさんになってしまったわ。
えみちゃん私も涙が止まらない。ドライアイで出てこないけれど。」
館内はとても広かったので車椅子を用意してもらうことにしました。
「どうぞー」
2台!
「すみません!遠くから見たらおじいさんかと!」「あ…ああ…」
外に出ると青い空と青い海がありました。

「ここに来たかったんでしょうね」吾郎がしみじみと言いました。
「大家さんと同世代だと思うんです、特攻隊の方が。」(矢部さん)
「同じくらいの歳の方が一番たくさん戦争に行って亡くなっている世代ですよね。」(吾郎)
「大家さんも多分追悼の気持ちみたいなものがあったと思うんですよ。」(矢部さん)
「中々聞けないですもんね、昔の方のお話って。それに昔の方のお話ってこうして語り継いでいかないと。風化させちゃいけないじゃないですか。」(吾郎)

日々の出来事をお互いに報告し合う大家さんと矢部さん。矢部さんは今回のゴロデラ出演のことももちろん話しました。今回はその時のことを漫画に書いてきて下さいました。書き下ろしです!

「今度稲垣吾郎さんの番組に出るんです。」「稲垣さん?」
(スマホに入っている画像を大家さんに見せる)
「この方です」
大家さんはニュースや国会中継以外はあまりテレビをご覧になりません。
「この方!ずっと好きよ。かわいい」
そしてこう言われました。
「矢部さんすごいわね 今が一番いいときですね」
僕は人生のピークを迎えたようです。
「本の番組なんです。作家さん誰が好きですか?」
「そうねえ…芥川と太宰は顔がタイプだったわ」
顔が…
「あとは女学校の頃通俗小説だけど菊池寛は殆ど読んだわ。お友達の本をみんなで回して一人一晩しか借りられなくて必死で読んだわ。素敵な文章を書くの。顔はブスだけど。」
ブスって!!
「そ…そうなんですね」
「稲垣さん太宰に似てる…」
「え?」

大家さんは面食いなんですね(断定)。顔は芥川と太宰が好みで、「稲垣さん太宰に似てる」って…分かります!とても分かりやすくて嬉しいです。吾郎も
「嬉しい。僕のこと知ってくれてるんですね。」と顔を輝かせました。
「ホントに芸能人とかあまり知らなくて。それが『ずっと好き!』って。」矢部さんが興奮気味に言いました。
「大家さん、僕とランデブーですよ」吾郎が必殺カメラ目線でアピールすると
「取らないで下さい僕の大家さん」と矢部さんは慌てました。

「吾郎さん、こういうお話を聞くと矢部さんのお家に行ってみたくなりませんか?」(外山さん)
「行きたい、どんな所か見てみたい。」(吾郎)
「実は私、行ってきたんです!」(外山さん)

ということでVTR。外山さんがお邪魔したのは新宿区内の一軒家の二階にある矢部さんのご自宅です。
広さは22畳あり窓が大きく明るいお部屋。
「大家さんから色々頂いたものがあるそうですが…私、さっきから目に付いているのがあの赤いスーツケース!」と外山さんは部屋の隅を指さしました。
「はい、これも頂いたものです。」
そのスーツケースを矢部さんはキャスターが壊れるまで何度か海外ロケに使ったそうです。
「大きくて角張るので処分しようと思ったんですけど、外に出しておいたら大家さんが『矢部さん外に置き忘れてるわよ』って。」(矢部さん)
「大切にして下さい」(外山さん)
「僕それで心を入れ替えました、すみません。」(矢部さん)
他にも、
「お裾分けを皿ごと『どうぞ』ってくださるんですよ。」と矢部さん。洗ってお返ししようとしても「物を減らしたいから貰って」とおっしゃるそうです。かくしてお皿はだんだん増えて現在5枚(笑)。
それから、トースターも。
「家の更新をするときに『更新料を貰うの申し訳ないからお返ししたい』って言われて。『トースター無いんで下さい』と言ったら伊勢丹で一番いいトースターを下さって…申し訳ないなと思って。」と恐縮する矢部さん。「フル活用させてもらってます」とのことです。
中でも矢部さんが一番大事にしている物は
「お手紙をすごく下さるんですよ。ポストに入っているんです。大家さんは携帯とかメールとかしないので、大家さんからしたらメールとかLINE代わりなんですね。」
「矢部太郎様」と表書きされた封筒に入ったお手紙は何気ないあいさつや伝言なのですが
「帰ってきて郵便受けに大家さんからのお手紙が入っていたら嬉しいですね。」(外山さん)
「ずっと捨てられなくて」(矢部さん)
「取っておいた方が良いですよ。」(外山さん)
携帯やLINEが無い時代には当たり前なはずだったことが今ではとても貴重な体験になっているんですね。
大家さんと矢部さんのほのぼのした交流が伺えるご自宅訪問でした。

「素敵なお部屋ですね。」VTRが終わると吾郎が言いました。
そして今回は矢部さんのお宅から持ってきた物が…。
「テーブルの上を見て下さい。これ、いつもと違うでしょう?」外山さんに言われてみると蝶や鳥の絵の付いたお洒落なティーカップが置かれています。
「これ、絶対僕の部屋の方が似合う。」(吾郎)「ちょっと待って下さいよ!」(矢部さん)
これも大家さんから頂いた物なのです。でも
「僕の部屋にはどこに置いて良いのか分からない。」と矢部さんは素直に認めました。
中身もいつもと違って
「お紅茶。」と吾郎(お紅茶、って言い方がちょっと古風で素敵ですね。)
「フォートナムアンド…」(矢部さん)「メイソン」(吾郎)
「あ、ご存じですか?」(矢部さん)
「僕も好きで、よく伊勢丹で買います。」(吾郎)「えー!?すごい!」(矢部さん)
「大家さんとすれ違ってるかも知れないですよ。」外山さんが感心しました。

エンディングでは
「これから大家さんといろんな思い出を作っていって欲しいし、それを僕らに伝えて欲しいですね。」と吾郎。

矢部さんの漫画はシンプルな線だけで描かれていてとてもほのぼのとしています。余白に大家さんと矢部さんの間に流れる温かな気持が溢れているようでした。

(矢部さんが段ボールをまとめて紐でくくっていると)
「矢部さあん お茶いかが。 段ボールまとめられなくって助かります。」
「いえいえ」
「力持ちね」
「だいぶ非力なほうですけど…同世代では」
「いいひと見つかりました?」「いやあまだまだ」
「じゃあまだお二階に居てくださるのね」
「はい…また来年もこうして一緒に桜見たいですね。」

「矢部さん」
「梅よ」




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