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「うんこ」は楽しい言葉?! (「ゴロウ・デラックス」 8/25)

えーと、先週は三島由紀夫だったんですよね?で今週は…。

オープニング。
「今回はある言葉ばかり使って日本中で大ヒットという漢字ドリルの作者が登場します。吾郎さんご存知ですか?」(外山さん)
ここで吾郎はなぜか吹き出しました。
「うんこ、ですよ。うんち、じゃなくてうんこ。」
「はい。今日は貴重な時間ですね。吾郎さんの口から何回…」(外山さん)
「うんこ!うんこうんこうんこ…」
吾郎はすでにアクセル全開のようです。

課題図書 : 「うんこ漢字ドリル」 古屋雄作

発売5カ月で274万部の大ヒットとなり子供たちに大好評の「うんこ漢字ドリル」。「うんこ」を使った例文3018個を作った方が今回のゲストです。
古屋勇作さん。映像ディレクターの傍ら趣味で2003年に自分のHPで「うんこ」という言葉を使った「うんこ川柳」を発表しました。その「うんこ川柳塾」の企画は当初は出版社やテレビ局に受け入れられなかったのですが、2015年にある出版社から「うんこを使った教育教材を作りましょう」と持ち掛けられ、打ち合わせを重ねて生まれたのが「うんこ漢字ドリル」です。

「自分の好きな事をやらせてもらったのでこの反響には驚いていますね。」と古屋さんは謙遜しましたが、吾郎が「今日のゲストは『うんこ漢字ドリル』の人だよ、って周りに言ったらみんな知ってましたもん。」と言うと喜んでいました。
早速外山さんが、古屋さんの「うんこ漢字ドリル」への熱い思いの部分を朗読。

漢字を効率よく覚える方法は「繰り返し書くこと」であると言われています。
しかし、同じ文字をただ延々と描き続けるだけでは、子供にとって集中力の続かない「作業」になってしまいます。
本書が目指したのは書き込むことが楽しくなる漢字ドリル。日本一楽しい学習書です。
「うんこ」という単語を大人は忌避しがちかもしれませんが、子どもにとっては気持ちが盛り上がる言葉であり、口にするだけで楽しくなる魔法のような言葉でもあるのです。
「勉強するのはつらいことじゃない。とっても楽しいことなんだ。」
そんなふうに、勉強への意識が変わり、笑顔で机に向かう子どもたちが増えることを、心から願っています。


「子供にとっては気持ちが盛り上がる言葉…もう盛り上がってますね吾郎さん。」(外山さん)
「盛り上がってますよ。…でもそもそもなぜ”うんこ”という言葉に着目したんですか?」(吾郎)
「今まさに吾郎さんがそうだったように”うんこ”という言葉の中毒性なんですよね。」と古屋さん。自分の精神年齢が幼かったせいかもしれないけれど小学校時代が楽しかった、男の子同士でうんこの話で盛り上がっていたはずなのに段々そんなことで笑うのは恥ずかしい気持ちになり、離れていくのが淋しかったのだそうです。
「僕はうんこから離れられなくて今まで来たんですけど、そういう心の叫びがうんこ活動になっている。」
と古屋さんが言ったので吾郎も外山さんも笑いだしました。
「真面目な顔して言われても!」
と吾郎が突っ込むと古屋さんも笑ってしまいました。

ところでこの「うんこ漢字ドリル」、元々は違う形だったそう。なんと本当にうんこの形で表紙も茶色だったのです。その実物を手に取って
「かわいいじゃないですか!」と吾郎。
「これが本屋にあったら子どもが食いつく。」(古屋さん)
「これは手に取りたくなりますね。」(外山さん)と第一印象は好評でしたが、
「でもちょっと使いにくそうですね。めくりにくそう。」(吾郎)「書きづらいかも。」(外山さん)「本棚に入れにくい。」(吾郎)
と次々と問題点が指摘され、値段が高くなってしまう事もあって実現しませんでした。
「面白さ」だけでなく「機能性」も追及したところも「うんこ漢字ドリル」の特徴だそうです。
「漢字ドリルとしてちゃんと使えるのか、という所はすごく注意してこだわっています。そしてデザインはうんこが嫌な感じにならないポップなデザイン。それから書くマスもお子さんに実際にやって頂いて書きやすい大きさを決めてもらって、2㎝取っています。書き順の所に数字も入って矢印も入ってコメントも入っている所は結構自慢ポイントです。漢字ドリルとして文句がつけられないように頑張っています。」(古屋さん)

ここで古屋さんが3018個の中から選んだ「BESTうんこ例文」を3つご紹介。
1. 「うんこをもらした政治家の持率が、なぜか上がった。」 (5年生)
「このを書いてください。」と古屋さんに言われ、吾郎、外山さん、そしてなぜかうんこの被り物をしたAD山田くんはドリルに向かいました。
「『うんこ漢字ドリル』の世界観なんですけど、明るく楽しい温かい世界観にしたかったんです。ポジティブで真っすぐ前向きに笑える。うんこをもらした政治家の支持率も下がるのではなく上がってほしいな、と。」(古屋さん)
「かわいいもんね、うんこをもらした政治家の支持率が上がるって。実際は大変だけど(笑)。」(吾郎)
2. 「はるらしい色のうんこだ。」 (2年生)
3人はこれもちゃんとドリルに書き込みます。この例文のポイントは
「嫌悪感をなくす、という事なんですけど、臭い、色、食べる、そういううんこの嫌な所からどんどん離れてなるべく抽象的なうんこにしようとしたところ。」と古屋さん。
「確かに春らしい色のうんこって…。」(外山さん)「どんなうんこだろう?」(吾郎)「若草色とか…。」(外山さん)「そうですね。」(古屋さん)とイメージは膨らみましたが、
「本当にそういうのが出たら病院へ行った方がいいですけどね。」と最後は外山さんの冷静な一言で締め。
3. 「花ふんが入らないように、鼻のあなをうんこでふさいでおこう。」 (4年生)
これには全員爆笑。山田くんは思わず「くさい!」と叫びました。
「一番くだらない」から古屋さんは好きなのだそうです。
と、ここで
「今思い出した!小学生の頃の僕の悲劇。」と吾郎から思わぬカミングアウトが。
「好きな女の子の家に行ったんですよ、たまたま好きな女の子の家で勉強会があって。僕そこでうんこしたんですよ。そしたらちょうどトイレが断水になって、そのタイミングで流れなくなっちゃった。」
「えー!で、どうしたんですか?」と外山さんが少し青ざめながら聞きました。
「で『ちょっとトイレが流れないんですけど。』とその女の子のお母さんに言ったんですけど、『あ、今その時間帯になっちゃったから、そのままでいいから。大丈夫だから。』と言われて。でも絶対見られるじゃないですか!流さないで好きな女の子の家に”うんこ”を残してしまった…。」
「相当ヘビーですね。」(古屋さん)
「ヘビー過ぎて忘れてました、そのトラウマを30年以上。今思い出しました。」笑うに笑えない「うんこの悲劇」ですね。

「うんこ漢字ドリル」には約30年の歴史を持つ教育図書専門の編集プロダクションによる厳しいチェックが入りました。
ゲラ原稿の実物を見せて頂くと赤ペンと青ペンで色々な書き込みがされています。赤ペンはコンプライアンス的な直し、青ペンは文法的な直しだそうです。
「ずっと先生に怒られてる感じでした。」と古屋さん。
ここでTV初公開、教育図書専門の編集プロから怒られた「赤ペン例文」も紹介しました(つまりNG集ですね)。
1. 「子どもたちがうんこを壁に投げて遊んでいる。」
この例文には「これは街を汚す行為なので犯罪です」との赤ペンが。「確かにね。」と吾郎と外山さんは納得しました。実際の本では
「子どもたちが、うんこに土をかけてあそんでいる。」になりました。
「これは1年生のなので、もし真似をしてこれが原因だという事になったら良くない。」と古屋さん。教育的な影響も考えているんですね。
2. 「校長が朝礼でうんこを始めたため、大混乱となった。」
「はっはっは!」と吾郎は大笑いしましたが、編集者からは
「校長という身近な人物の奇行は現実と重ねやすいので避けたいです。」と赤ペンが入りました。
「『おじいちゃんが和室のど真ん中でうんこをしている。』と変わらないじゃない。おじいちゃんだって身近な人物だし奇行でしょ?紙一重だよ。」と吾郎は納得できない様子です。
3. 「彼は危険を承知で猛獣のうんこに近づいていく。」
これには赤ペンで一言、「猛獣に近づくのは危険です」。
4. 「大男が斧で巨大なうんこを叩き割る。」
「これなんでダメなんですか?『ものすごい筋肉をした男が、かわいいうんこをしている。』と変わらなくないですか。」と吾郎は疑問を呈しましたが、理由は「不審なおそろしい人を連想させます」。「斧を持った大男」のイメージがおそろしいから、という事らしいです。
5. 「もううんこを口に隠すしか手段がない。」
「衛生上避けたいです」との指摘ですが、吾郎が「衛生上全部駄目!」と突っ込んだので古屋さんは爆笑しました。

「真剣にチェックして、的確に答えが返ってくるんですね。」(外山さん)
「チェックしながらも、真面目な顔して結構プッと笑ってますよ、きっと。」(吾郎)

ここで古屋さんから吾郎にお願いが。
「『うんこ漢字ドリル』の6年生の最後の文章が自分の中でクライマックスなので、是非心を込めて呼んで頂けたらな、と。」
実は最後の3ページはストーリー仕立てになっているそうで、そのラストを
「初心に戻って、初めてうんこという言葉を言う気持ちで」吾郎が朗読。

うんこ漢字ドリルがもまもなく最終ページにる。
いよいよ全てのうんこを付ける時がやって来た。
道だけうんこを運び、帰りは手ぶらで歩いた。
部屋の方のかべをうめていたうんこが全てなくなった。
庭に作ったうんこの墓にお花をえる。
うんこを必要とする全ての人々にうんこを給したい。
たちがうんこうんこと笑っている。
うんこがなくなった日、ぼくは落ち込んだ。
うんこがなくなった週、僕は泣いていた。
うんこがなくなった年、ぼくは中学生になった。


吾郎は徐々に感情を込めていって、最後は感動の結末になりました。
「はぁ…切ない。」と外山さんはちょっと放心状態でしたがすぐ「古屋さん、笑うの止めてもらえます?」と言いながら自分も笑ってしまいました。
「本当にうんことお別れなんだなぁって。」(吾郎)
「そうなんですよ。最初うんこはかけがえのない存在なんですけどどこかで大人にならなきゃいけないじゃないですか。そこでうんこと別れる時がやってくる。映画「STAND BY ME」の小学校の時の友達、すごく仲のいい友達なんだけど全然会ってないみたいな、うんこはそんな特別な存在じゃないかと思うんです。」と古屋さんは熱く語りましたが、吾郎は
「でもこれ、『片道だけうんこを運び、帰りは手ぶらで歩いた。』って、どこかに捨ててきちゃった…。駄目だよ。「STAND BY ME」じゃない。」とバッサリ。外山さんは笑い転げ、
「今しみじみ仰っていましたけど、お別れできなかったからコレ作ってるんですよね!?そういう事ですよね?」と古屋さんに確認していました。

「でもまた教材を作ってほしいですよね、こういうエンターテインメントと教育ということで。」と吾郎が言いました。古屋さんのもとには次回作の要望が色々来ていて、「うんこ英会話はいけるかな」と考えているそうです。
「英語の教科書って凄い文章が普通じゃないですか。そこにうんこが入る余地がある。」(古屋さん)
どんな本が出来るが注目ですね。


今回は吾郎がリラックスして終始ニコニコしていたのが印象的でした。前回真面目に三島由紀夫の文学世界と向き合ったのとは全然違う雰囲気でしたがこの振り幅の広さが「ゴロウ・デラックス」の魅力ですよね。
次回ゲストは光浦靖子さんで手芸がテーマだそうなので、これまた楽しみです。


拍手ありがとうございます



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