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「分かってるじゃん、稲垣くん」 (「ゴロウ・デラックス」 1/18)

今回のゲストは湊かなえさん。大ヒットして映画化もされた「告白」がデビュー作というのも驚きですが、5年で12作の小説を発表しているのも驚きです。
「荒唐無稽な話ではないんですよね。『告白』もそうだったけど、ごく普通の人がそうなってしまう恐怖。」と吾郎、さらに「この感想で良いかな?」「今カーテンの向こうにゲストの方がいるじゃない。その時に的を得た(正しくは「射た」ですよね?)感想を言いたいんだよね。『分かってるじゃん、稲垣くん』って。」
そこへ「分かってるじゃん、稲垣くん」と言いながら湊さんが入ってきました。

課題図書:「夜行観覧車」 湊かなえ

湊さんはほわんとした可愛らしい方で、ミステリー作家には見えません。そう小島さんに言われると「アニメみたいな声なので…」と湊さんも認めました。そう、声がアニメキャラの様で可愛らしいのです。でもその声で語られる小説の作法はとても緻密で論理的です。
「夜行観覧車」から吾郎は「とても衝撃的だった」という冒頭部分を朗読。遠藤家で娘・彩花が癇癪を起して暴れまわるシーンです。「癇癪劇場」という表現が吾郎の印象に残ったようです。
「このシーンは吾郎さんにとって非日常的な光景?」と小島さんが聞くと「そりゃあ非日常ですよ」と答える吾郎。それに対して「私こんな感じだったよ」と小島さんは言い、「そしてどうしてこうなってしまったか、という原因が全てこの中に書いてあるの。遠藤家の親と娘の関係にも、高橋家の親と息子の関係にも、小島家の親と息子の関係にも原因があるの。で、それが私が苦しかった理由、私の母が苦しかった理由なの。」小島さんはとても共感できたようです。
小島さんは舞台となる高級住宅街「ひばりが丘」の空気が伝わってくる一節を朗読。遠藤家の主婦・真弓が小島家の主婦・さと子から皮肉を言われるシーンです。
「ひばりが丘で中途半端に土地が余ったのでそこを買って小さな家を建てた」遠藤家。ご近所にうまく馴染めず娘は夜な夜な大声を出して暴れます。お向かいの高橋家は絵に描いたような幸せそうな家庭ですが、「実は結構いっぱいいっぱい」(湊さん)。そしてその高橋家で殺人事件が起きる…という物語です。
「名前の付け方は何かあるんですか?」との吾郎の質問に「なるべくありがちな名前を。子供の名前だったらその年の多い名前ランキングの10位~15位くらいで。」と湊さん。「10位~15位って細かいですね。」と小島さんが突っ込むと「ベスト10内の名前だと流行に乗っていると思われるので。親は考えていい名前だと思っているけど実は20位以内には入っているという…。」つまりその程度に平凡という意味ですね。
「これは共感を込めて言うんですけど、湊さん結構意地悪ですね。」と小島さんが指摘すると「そうですね」と湊さんは認めて、
「この人を一番傷つけるには何を言えば効果的かな、とはすごい考えますね。」
とさらりと言いました。成程これがミステリー小説の本質なのかな、と私は目からうろこが落ちる思いでした。
ディズニーランドで行列している時も前後の人の会話に聞き耳を立てたり、十代の子を描こうとする時にはマックに行って女子高生の隣の席に座り会話を聞いて参考にしたり、人間観察が大好きな湊さん。だから設定の立て方が論理的でストーリーも緻密なんですね。
意地悪について、吾郎は「僕も結構意地悪なところがあるから、受け止めて(笑)。グループではそういう所を出せない、むしろ受け止める側だから。だからこの番組がないとデトックスできない。」と本音を。どうぞどうぞいくらでも本音を言って下さい。この番組が長く続くといいですね。

最後に小島さんが「ドラマ化されるんですよ。」と言いドラマの予告編が流れると「あー、出たかったな、これ!」と吾郎は悔しそうです(実際にはスケジュール的に無理でしょうが)。
「でもとても今日は楽しかったです。今度はロケを是非。」と吾郎がお願いすると湊さんは「はい、是非。」と答えて下さったのでもしかするとロケが実現するかもしれませんね。それも期待したいです。

ゴロデラでドラマの番宣をするのは今回が初めてでしたが、原作の著者をお呼びしての番宣も新鮮で面白かったです。これなら、4月6日公開の映画「桜、ふたたびの加奈子」の宣伝の為に原作者新津きよみさんをお呼びして「ふたたびの加奈子」について吾郎と語る、という番組も大いにアリでしょう。
そう思ってゴロデラにお願いのハガキを出しました。


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