「福家警部補の挨拶」 #11

「福家警部補の挨拶」最終回はとても見応えがありました。何回でもリピしたいです。

今回の犯人は上品な老夫婦。15年前娘が母親の目の前でストーカーに殺され男は自殺。その悲しみと怒りから、法で裁かれなかった犯罪者達に復讐をしていきます。逃走中の銀行強盗犯グループを巧妙に罠にかけ爆弾で殺害したのです。
夫婦は昔化学肥料会社を経営しており、技術部門の責任者だった妻が爆弾を製造し計画を主導します。車椅子生活の妻と常に付き添い支える夫。一見穏やかに見える老夫婦が心に抱える傷の深さがとても悲しいです。
犯人役は八千草薫さんと山本學さん。八千草さんが犯人役を演じるのはほぼ初めてだそうですが、福家の追及を笑顔でかわし、時に挑発する演技は迫力があり引き込まれました。
福家に決定的な証拠を突き付けられた老夫婦は、娘の部屋に篭り自爆してしまいます。
ラストシーンでの福家の号泣は犯人を逮捕寸前まで追い詰めながら自殺されてしまった悔しさからなのか、老夫婦を救えなかった悲しさからなのか?
どこまでも救いのない話ですが、「福家~」らしいテイストで良かったと思いました。

そして最終回では石松警部(警視に昇任決定!)の見所が沢山ありました。
その1. 石松警部自身の物語が明らかに!!
今回の爆殺事件のきっかけになった15年前のストーカー殺人事件の捜査に石松警部が関わったらしいのです。「僕が警察の限界を感じた事件であり、上を目指すきっかけにもなった」と語り、「君もそうすべきだ」と「警部昇任承諾書(?)」を福家に渡します。
前回のラストで言っていた「福家警部警部補の処分」とは警部昇任の事だったのです。「(書類に)サインをしなさい」と命令する厳かな口調に痺れました。
その2. 石松警部のアクションシーン♪。銀行強盗犯グループの1人が生き残り老夫婦に命を狙われている事に気付いた福家と石松警部は男のアパートに向かいます。駐車場の車の下を探す福家の後ろで石松警部はたった一人で男と格闘!福家が爆弾を見つけて「爆弾です!」と叫ぶと「離れろ!!」と太い声で叫び跳ねる様に地面に伏せます。私は吾郎がふとした瞬間に見せるワイルドな面が大好きなので、この石松警部の男らしさを堪能しました。
その3. ラストシーンでの福家との静かな語らい。このドラマの締めくくりに相応しい重みのあるシーンでした。一度は福家に昇任を迫った石松警部が「僕の方から断っておきました。」と静かに告げます。石松警部は福家の経歴や性格を理解したうえでそうしたのでしょう。石松警部と福家警部補との不思議な信頼関係を感じました。

石松警部は初め「融通が利かない無理解な上司」という感じのキャラ設定だったと思いますが、回を追う毎に実は福家の能力は認めているような雰囲気になってきました(福家の単独行動は絶対に許しませんでしたが)。最終回では福家といいコンビになりましたし、最初のキャラ設定とかなり違ってきました。吾郎が演じる事で役の意外な面が引き出されたように思います。

終わってみるともっと見たいという気になってきました。でも続編だと石松警部は昇進・異動するから出番はなくなりそうなので、福家と石松警部の過去を描くスピンオフが良いかも知れません。
公式BBSにはDVD発売と一緒にお願いしてきます。


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「福家警部補の挨拶」 #10

完全に周回遅れになり、まもなく最終回が始まるので、手早くまとめます(大汗)。

ラストに来て福家の経歴が物語の中心になったように思うのは私だけでしょうか。その為今回は殺人事件がサブストーリーのように感じられました。これは」「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」ではなかった事です。
今回は誘拐監禁された元ヤクザの娘の指紋が凶器についていた事から、犯人はあっさり予測がついたので(でも犯人役の岩城滉一さんはとてもかっこ良かったです♪)、福家が沈黙を守ったままの少女の心をどのように開かせ真相を語らせるかがポイントになりました。
一方石松警部は福家のロッカーに仕舞われた沢山のポラロイド写真を見つけ、彼女の過去を辿っていきます。特に目を引いたのは頭に包帯を巻いた福家が同じく頭にけがをした少女の肩を抱いて笑っている写真。この写真は何を表しているのでしょうか。
福家は第6話(女優が犯人の回)で母と子の関係に強いこだわりを見せましたが、もしかしたら海外の紛争地域で傷ついた子供たちを沢山見たからかもしれません。
そしてラストシーンで石松警部が上司に語った「福家警部補の処分」とは何でしょうか。最終回が気になって仕方がありません。

そしてもちろん最終回の犯人役にも注目です。なんと八千草薫さん!長い女優生活の中でも犯人役はおそらく初めてだとか。これも大いに楽しみです。


そして相田冬二さんのコラム「楽天エンタメナビ SMAPコラム Map of SMAP」の今日の更新分では石松警部について書かれています。相田さんは石松警部が本当にお好きなようで、実に4回連続で石松警部について論じています。こちらもぜひ読んでみてください。
(当ブログのサイドバーにリンクを張ってあります。)


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「福家警部補の挨拶」 #9

「一体あなたは誰なんです?」
「あなたはここで何をしようとしているんですか?」

今回の隠しテーマはこれ。事件の謎解きと同時に「自分とは何か」という哲学的な問いも含んでいたと思います。

医療過誤で兄を亡くした男が当時の担当医師を殺す。そこへ看護師が入ってきたので、犯人は咄嗟にそばにあったシーツで遺体を隠し備品の白衣を着て新任の医師に成りすます。更にそこへ大きなカバンを持った男となぜか福家が入ってくる。外からカギがかけられて出られなくなった状況で4人は遺体を見つけるのだが…。
一方石松警部は署で病院での連続窃盗の容疑者を取り調べていた。患者名が同じで病名の違う2枚のカルテを男が持っていたことを石松警部が追及すると思いがけない事実が浮かび上がる。
更に石松警部は福家の経歴についても調べていて…。

今回は原作にないオリジナル作品で、ストーリー展開も福家のキャラも今までにない新鮮な感じでした。
病院の使われなくなった救急医療センターで展開する密室劇は舞台のようで面白かったです。福家は入院している知人(なんと二岡君!)の見舞いに来て道に迷ったと言い、かなり焦っていて終始コミカルな感じでした。そしていつも通り鋭い観察力と推理力を発揮するのですが、警察手帳を持っていない為刑事だと信じてもらえません。一方殺人犯でも白衣を着てそれらしく振舞えば医者のように見えるのです。「自分が何者か」を証明するのは難しいのかも知れません。
「一体あなたは誰なんです?」
「あなたはここで何をしようとしているんですか?」
4人がお互いを犯人ではないかと疑い疑心暗鬼になります。
外部との唯一の連絡手段はニセ医者(=犯人)の持つ携帯電話のみ。犯人は警察に通報するふりをしますが勿論実際には掛けていません。なかなか警察が来ないことに疑問を持った福家はニセ医者をじわじわと追い詰めていきます。
そんな時被害者の携帯が鳴ります。福家が出てみると相手は何と石松警部!石松警部は被害者に会う為病院に向かっていました。以前医療過誤を犯したのは若い研修医で被害者となった医師は責任をかぶっただけだったのです。病院の連続窃盗犯は実はその研修医で、自分の医療過誤の証拠のカルテを盗み出すのが目的でした。
結局、犯人は勘違いから人を殺してしまったのです。

「一見悪者そうな被害者が実はいい人だった」というどんでん返しを最後に盛り込み過ぎた気はしましたが、全体にテンポがよく楽しく見られました。
看護師役の室井滋さん、挙動不審の製薬会社営業マン役のきたろうさんの演技が凄く面白かったです。特に室井さん演じる看護師は部屋に入ってきて最初に発する「せんせぇ~」の一言で医師と男女の関係だと分かる、さすがの演技でした。

密室の中で「刑事ごっこをしている」と誤解されながらも懸命に推理する福家と、取調室で窃盗犯容疑者を尋問する石松警部とが最後に同じ事件でつながるシーンは爽快感がありました。
石松警部が福家を「私の部下です」と言った時には、福家の顔が少し明るくなり今までにない穏やかな微笑みが浮かんで、福家が少し心を開いたのかも、と思われました。しかし次の瞬間、石松警部は「君の経歴を調べました。」と切り出したのです。
福家は公安部外事課に勤務し海外の紛争地域に勤務してきたエリートでした。しかし2年前突然自ら希望して捜査一課に異動してきたのです。
「君は一体誰なんです?捜査一課で何をしようとしているんですか?」
石松警部にそう聞かれて、福家の表情は再び凍り付いてしまいます…。

今まではいつも福家警部補の台詞で終わっていましたが、今回のラストシーンは石松警部の上の台詞でした。その為石松警部の問いかけが強く印象に残り、福家の過去に何があったのか、とても知りたくなりました。
第1話からずっと気になっていたエンドクレジットに出てくるポラロイド写真の意味も分かった気がします。海外の災害や内戦のような写真が沢山出てきますが、あれは福家が過去を表しているんですね。

福家警部補が何者なのか、石松警部との関係がどう変わるのか。
最終回に向けてますます面白くなってきました。


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「福家警部補の挨拶」 #8

「オッカムの剃刀・後編」は「福家の逆襲編」のはずでしたが、実際に見てみたら「警察の逆襲編」でした。

自分を脅迫してきた教え子・池内を殺し、カムフラージュの為連続強盗事件をやらせた今井も殺し、しかも証拠は一切残さない「復顔術の神様」こと柳田教授にどう立ち向かうのか。福家と石松警部のやり方の違いがはっきり出て面白かったです。
状況証拠だけでは犯行を立証できないのなら「動機を見つける→自白させる」のが福家のやり方。一連の殺人の動機は23年前の柳田教授夫人の失踪にあると考えた福家は、柳田教授に会いに行き様々な手がかりを小出しにしながら、発言の矛盾を突きます。これは第1話と同じ方法なのですが、これだけでは当然相手はびくともしません。23年前に柳田教授が妻を殺し、その後発見された頭蓋骨をわざと違う顔に復顔したというのはあくまで推論にすぎないからです。しかもその頭蓋骨の鑑定書は科警研から紛失してしまったので、証明のしようがありません。
とそこへ石松警部が紛失したはずの鑑定書を持って颯爽と登場。福家の推論が実は既に立証されているのだと告げます。
「なぜ(鑑定書が)あったんだ!」と動揺する柳田教授に「探せば大抵のものは見つかるんです、我々警察が本気を出せば。」と静かに応える石松警部(くぅーーっ、かっこいい!)。
「私を逮捕すればどれだけ大きな損失になるか。私にしか解決出来ない事件があるんだ!」と最後まで抵抗する柳田教授に、石松警部は「解決して見せますよ。一つ一つ、我々警察は必ず解決します。」と静かにしかしきっぱりと答えます(くぅーーっ、どこまでかっこいいんだ!!)。そして福家に向かい「諸々の件、明日までに必ず報告するように。」と告げて去って行きます(かっこいいぞ、良い所を全部持って行ったぞ!!!)。
ラストシーンの石松警部のかっこよさにメロメロになりました。

でもこれにはちゃんと伏線があったのです。
冒頭、石松警部は柳田教授を疑った福家を謹慎処分にしますが、彼女が撮ったポラロイド写真を見て疑念を抱いたのですね。犯行現場に残された沢山のタバコの吸い殻。福家が二岡君に言ったように、今井が殺害現場でタバコを吸いながら誰かを待っていたのではないか、と考えたのでしょう。そして柳田教授が科警研OBで警察の組織や捜査方法を知り尽くしている事等も考えあわせて疑いを深めていったのでしょう。
今までは福家が単独行動でやっていた捜査と推理を、今回は石松警部の目でもチェックしています。そして最後は福家と石松警部が連携して柳田教授を逮捕しました。福家が無謀とも思える大胆さで柳田教授の元へ乗り込んだのも、実は石松警部(=組織)のバックアップがあったから出来たことなのです。

今回は福家と石松警部との微妙な距離感に加えて石松警部と柳田教授とのぶつかり合いも見応えがありました。古谷一行さんと吾郎はなにしろ「W金田一耕助」ですから、この二人のシーンは貴重でしたね。

石松警部の出演時間が回を重ねるごとに増えてきているのは嬉しい事です。石松警部は福家を補完する存在なので、出番が増えるとストーリーも厚みを増して複雑になる気がします。残り少なくなってきましたが、最後までこの調子で走り続けてほしいと思います。


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「福家警部補の挨拶」 #7

今回のサブタイトルは「オッカムの剃刀」。初めて聞いた言葉なのでwikiを見に行きました。
物事を説明する時はなるべくより少ない条件で簡潔にするのが良い、という意味なのでしょうか?(あまり理解できなかったのですが。)
犯人役は古谷一行さん。これだけの大物俳優さんがゲストなら2時間SPで見たい!と思ったら前後編に分けて放送とか。わ~い♪

今回の犯人、大学教授の柳田は科警研に在籍したことがあり警察内部の事情にも詳しいのでなかなか尻尾をつかませません。連続強盗犯と同じ手口で自分を脅迫する部下を殺し、自分に疑いの目をかけさせないようにします。
それを疑うのが福家の福家らしさですが、今回ばかりは決め手がつかめません。
一方石松警部は5件目の強盗事件がついに殺人事件になってしまった為に焦っていました。部下の田所警部補は石松警部の警察内部での立場が悪くなっていると心配しますが、「大事なのはこれ以上の犠牲者を出さないために何としても犯人を挙げること。私の事は心配いりません。」と努めて平静を保っています。
捜査本部は連続強盗犯の容疑者を絞り込みますが、福家は相変わらず一人で柳田教授への聞き込みを続け、上司への報告もしません。そんな福家についに石松警部は怒りを爆発させます。しかも連続強盗事件の被疑者が遺体で発見され、福家は柳田教授に謝罪することに…。

今回の見どころは何といっても石松警部がブチ切れるシーン。今まで溜まりに溜まった福家への怒りを全部ぶちまけて怖かったです。でも言っている事は警察組織の一員としては正しく正論なのでちょっとスカッとしました。
こういうドラマの場合、天才肌の一匹狼が周りに疎まれながらも事件を解決するのがカッコいいのですが、この「福家」は一味違いますね。天才肌の福家を「お前のやっている事は捜査じゃない。ただの我儘に過ぎない。お前は自分だけが事件を解決したいとでも思っているのか?そんなのは全捜査員が考えている事だ!」と警部は罵倒します。
しかもその最中に被疑者の遺体発見の連絡が入ってきて、事態は最悪に。福家は柳田教授と被疑者との接点を疑いますが、石松警部が耳を貸すわけがありません。

石松警部は、上司に頼まれたから福家の独断的な行動も見て見ぬふりをしてきたと言いました。次の配置換えまで我慢すれば自分のポイントが上がって出世できると考えたのでしょうか。
その一方で石松警部は福家の能力は認めているようです。特に今回の事件では大勢の捜査員が必要なので猫の手ならぬ福家の手も借りたかったのではないでしょうか。第1話で福家を捜査に呼ばなくていい、捜査資料も見せるな、と言ったのとはかなり様子が変わっています。
にもかかわらず福家は単独で行動し自分が掴んだ情報も報告しない。これでは警部が怒るのも無理ないだろうと思いました。

次回では追い込まれた福家がどう逆襲するのかが見どころになるのでしょう。それと同時に今までお互いに敬遠していた福家と石松警部の関係が変化するのかも気になります。

あと古谷一行さんと吾郎と言えば、どちらも金田一耕助を演じた俳優ですよね。次回ではこの「W金田一」が共演する場面もありそうなので期待しています。


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プロフィール

はちミツ

Author:はちミツ
【注意:当ブログの内容の無断転載は禁止します。】

稲垣吾郎さん大好き、5スマ大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は24年目になります。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②吾郎出演映画「少女」は2016年10月8日公開♪
③吾郎出演ドラマ「不機嫌な果実」のDVD、Blu-RayBOXは2016年10月19日発売♪
④「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!


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