サチの母の心境は・・・

昨日の「トライアングル」で特に心に残ったのは殺された佐智絵の手紙を半狂乱で探す母親の姿でした。風吹ジュンさんの演技の迫力にも圧倒され、見ているこちらまで苦しくなって来る位辛かったです。
なぜここまで引き込まれたのか。多分私がこの本を読んでいたからだと思います。

「心にナイフをしのばせて」 奥野 修司 著(文藝春秋)

かなり話題になった本なので、読まれた方も多いと思います。1969年に起きた高校生の少年が同級生の少年に殺された事件のルポルタージュで、被害者家族に丹念に寄り添い、主に被害者の妹さんの 視点で描かれています。そこで描かれた被害者のお母さんの姿は悲惨としか言いようがなく、ページを捲るのも辛かったです。
そのお母さんの姿とサチの母の姿が私の中で重なってしまった訳です。もしかしたら風吹さんはこの本を読んで演技の参考にしたのではないかと思った位です。

実は「トライアングル」のあらすじを最初に聞いた時、真っ先に思い出したのはこの本の事でした。同級生が殺された事によって主人公や周囲の人々の生き方が変わってしまうという内容はこの本とも関連すると思ったからです。「心にナイフをしのばせて」では事件の後被害者家族がいかに傷つき壊れていくかを描くと共に、加害者少年のその後を描いて、罪が無かった事にする(この本では「漂白する」という言葉で表わしています)現行の少年法の問題点を指摘しますが、これも「トライアングル」第1話での黒木舜のセリフ「人を殺した罪は消えない!」と繋がっているように思います。

大変に重くショッキングな本なので、ドラマとの関連で紹介するのは適切でない気もしますが、私が「トライアングル」を2回見た限りではこの本を連想させる部分があるので敢えて触れました。

事件の真相が明らかになった時、サチの母がどう変わるかにも注目したいです。



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