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Walking with GORO

稲垣吾郎さんとSMAPと新しい地図と。すべてが好きな主婦の日記 【無断転載禁止】

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2010-03-28 (Sun)  08:31

20世紀の「病人」、21世紀の「男」

21日と23日(昼の部)に「象」を観劇してからもう1週間。感想を書こうと思うのですが何を書いていいのか分かりません。
でも奇跡的にチケットが取れ(特に23日は譲って頂いたチケットで)観る事が出来たので、その感謝もこめて感想を書こうと思います。
いきなりのお願いを聞いてチケットを譲って下さったCさん本当にありがとうございます。初めてお会いしましたが色々とお話し出来てとても楽しかったです。そして御自分の観劇は夜なのに午前中から来て下さって楽しくお話しして下さったEさんもありがとうございます。
今頭の中は白紙なので多分支離滅裂な感想になりますが、よろしければお付き合い下さい。


以下ネタばれあり

ストーリーと作品のテーマについて

不条理劇なのでストーリーを説明するのは難しいし、理解しようとしてもできないと思います。部分部分では凄く分かりやすいところもあるのですが、全体としては難しいというお芝居でした。
私が2回見た感想は、これは被爆者の話と言うよりは人間関係を描いた話だろうという事です。人と人が関わる難しさ、そこから生まれる孤独の深さを描いた話のように思えました。第2部の初めに通行人2人のシーンがありますが、吾郎も大杉さんも登場しないこの短いシーンが「象」という作品全体のテーマを表しているように思います。知らない者同士が出会い関わりを持とうとして最後に殺し合いになってしまう、と言う展開は戦争の比喩にも、文明以前の人間の姿の様にも見えました。
(ここで脱線しますが、知らない者同士が出会った時相手に敵意を持っていない事を表す為に取った行動が、のちに挨拶になったと聞いた事があります。だから挨拶は大事なのですね。)
被爆のケロイドを人々に見せて拍手を浴びたいという「病人」と、ただ静かに死にたいという「男」の主張はすれ違いお互いに理解し合う事が出来ません。終盤その主張がぶつかりあった結果「男」は「病人」を死なせて(殺して?)しまいます。おそらくその瞬間初めて「男」は自分が生きていると実感したのかも知れません。

人は周りから認められたいし、自分が生きた証を残したいと思うものです。そう考えれば、被爆のケロイドを見せて拍手を浴びたいという「病人」の突飛な思いも実は普通の感情から来ているように私には思えます。「情熱的に生きたいのさ」と「病人」は言いますが、それは人間として自然な欲求でしょう。一方「男」は「何かをしちゃいけない、じっとしてなきゃいけない、愛されたいと思っちゃいけない」と言います。しかしなぜそう思うのか「男」は語りません。ここが不自然な所です。
原作の戯曲を初めて読んだ時、私は「病人」が変わり者で「男」が普通の人のように感じました。しかし舞台を見て、2人に対する印象が180度逆転しました。突拍子もない言動を取る「病人」が実はマトモな人間で、一見マトモに見える「男」の方が実はヘンなのではないかと思えて来たのです。
でも今の日本人は私も含めて「男」の様な人が多いのではないでしょうか。1962年に別役実さんが「男」の人物像を描いた先見性に改めて脱帽です。

それから最初に観た時、「医者」は精神科医ではないかと思いました。どうしてそう感じたかは自分でも分かりませんが・・・。


役者さんについて
これは皆さんが仰っている事ですが、今回吾郎の声がとにかく素晴らしいです!冒頭とラストのモノローグの声が心の中にすっと入って来ます。
正直に言うと吾郎は滑舌は良くないしTVで聞く限りでは美声でもないですし、声で人を魅了するとは思えなかったのですが(吾郎ごめんね)、冒頭の第一声にやられました!こういう吾郎の声は今まで聞いた事がないと思います。静かに響いて人を引き付ける声です。この声を聞くだけでもこのお芝居を見る価値はあると思います。
大杉さんの素晴らしい所は身体の動かし方です。ケロイドを見せるポーズを取るシーンがありますが、この時のゆっくりした動きが素晴らしいのです。筋肉の動きの一つ一つを観客に見せる様な動き方で、やはり舞台で鍛えて来た役者さんだなと感じました。
あと病人の妻役の神野三鈴さんの演技がとても上手だと思いました。


最後にヲタ的萌えポイント
これも皆さん仰っていますが、ふわふわくりんくりんの吾郎の髪がとても可愛いです♪1部の看護婦(奥菜恵さん)と話すシーンでの無邪気な笑顔には萌え死ぬかと思いました。ベッドに横たわるシーンでは布団を半分くらいしかかけなかったので、座席によってはプリ○ツが見られたと思います(←こら)。
そして古着の山の上で横たわるシーンでは美しい寝顔やきれいな足の裏等も拝めてファンのヲタ心を満足させてくれました(勿論それが目的の演出では無いと思いますが)。
23日はオペラグラスを持参して、吾郎をガン見していました。他の役者さんに悪いなとは思いつつも、目の前に吾郎がいると思わずオペラグラスで追っていました。しかしこんなことする人いるのかしら?という気もあったので左隣のCさんをちらりと見ると、Cさんも私と全く同じタイミングで御自分のオペラグラスを上げ下げしていました。幕間にそれをCさんに話して、2人で笑いました。吾郎ファンのヲタ目線は同じなんだ、と実感しました(笑)。


拍手ありがとうございます
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最終更新日 : -0001-11-30

* by 綿星
象の舞台、ほんとうに素晴らしかったですね。私も23日のマチネを観ることができました。
私は、客席全体の真ん中あたりでしたが、すぐ斜め前の男女が早めに立ち上がり拍手を送ってました。ブログめぐりをしたところ、それは吾郎ちゃんの両親だったようで、びっくりしてます。演劇ファンの夫婦のように見え、よほど感動したんだなあと嬉しく思って、私もすぐに立ち上がって拍手しました。吾郎ちゃんが私のほうに向かって手を振る、やはりファンの感動が伝わるんだなあなんて勘違いしてましたが、ご両親に手を振ってたわけで謎は解けました(笑)

家に帰ってからも落ち着けなく、感想を書けてませんが、はちミツさんの感想を興味深く読ませてもらいました。原作やパンフレット、みなさんの感想などを読みながら、なんとか私も感想をあげたいと思ってます。

* by えす
まだまだ興奮冷めやらずの状態ですが、今思い出すとどうしてもカワイイクリンクリンの髪型が脳裏に焼きついちゃってぬけ出れないです~。もうどうしよう・・・。
もう一回当日券GETしたい所ですが、日にちがもう入れ込めないような感じになってきました~。

はちミツさんの感想読んで、やっぱりはちミツさんはスゴイな!って思います。
私もブログ巡りであの時、はちミツさんが観た公演はご両親がいらしてた事を知りました。
はちミツさんが、「前観た時と違う」と言ってて私が「お母さんとかお姉ちゃんが来てたんじゃない?」って言ってたのが当たっててビックリですよ~。冗談だったのに(笑)
でも違いがすぐ分かったはちミツさんにもビックリしました。
その時の回が観られたっていうのはとってもラッキーでしたよね!きっと気合いが違ってたんでしょうね。

p・s 例のもの、送っておきました。遅くなってごめんなさいね!

* by はちミツ
コメントどうもありがとうございます。

>綿星さん
23日マチネをご覧になったのですか!お会いしたかったです。

私の席は綿星さんよりも後ろで舞台に向かって左側でしたが、カーテンコールの時真ん中あたりにいたお二人がいち早く立ったのには気が付きました。家に帰ってブログ巡りをして、吾郎のご両親だと知りビックリしました。道理で吾郎がニコニコして大きく手を振っていた筈ですね(笑)。

今回位感想の上げにくいお芝居は無いと思います。でも一日延ばしにしているとドンドン気が重くなるので、纏まらない頭のままエイヤッと書いてしまいました。実はパンフレットを読まずに書いたのですが、後でパンフを読んだら私の感想は的外れだったみたいです(汗)。でもこういう感じ方もある、という事でご勘弁を。

綿星さんの感想、是非読みたいので、お手の空いたときにupして下さると嬉しいです。


>えすさん
本当に甥っ子吾郎は可愛くて美しかったですね。私も思い出すと思わずウットリしそうになります。
舞台の吾郎はやっぱりすごいですね♪

えすさんの想像は当たっていましたね。ご両親がいらしていたとは思っていなかったのでびっくりでした。
ブログ巡りしてみると毎回結構演技が違うみたいで、何回か観る方はその違いを楽しんでいらっしゃるようです。
えすさんも2回見られて良かったですね♪

例のもの、お手数をおかけしました。どうもありがとうございます。

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象の舞台、ほんとうに素晴らしかったですね。私も23日のマチネを観ることができました。
私は、客席全体の真ん中あたりでしたが、すぐ斜め前の男女が早めに立ち上がり拍手を送ってました。ブログめぐりをしたところ、それは吾郎ちゃんの両親だったようで、びっくりしてます。演劇ファンの夫婦のように見え、よほど感動したんだなあと嬉しく思って、私もすぐに立ち上がって拍手しました。吾郎ちゃんが私のほうに向かって手を振る、やはりファンの感動が伝わるんだなあなんて勘違いしてましたが、ご両親に手を振ってたわけで謎は解けました(笑)

家に帰ってからも落ち着けなく、感想を書けてませんが、はちミツさんの感想を興味深く読ませてもらいました。原作やパンフレット、みなさんの感想などを読みながら、なんとか私も感想をあげたいと思ってます。
2010-03-28-11:40 * 綿星 [ 編集 * 投稿 ]

まだまだ興奮冷めやらずの状態ですが、今思い出すとどうしてもカワイイクリンクリンの髪型が脳裏に焼きついちゃってぬけ出れないです~。もうどうしよう・・・。
もう一回当日券GETしたい所ですが、日にちがもう入れ込めないような感じになってきました~。

はちミツさんの感想読んで、やっぱりはちミツさんはスゴイな!って思います。
私もブログ巡りであの時、はちミツさんが観た公演はご両親がいらしてた事を知りました。
はちミツさんが、「前観た時と違う」と言ってて私が「お母さんとかお姉ちゃんが来てたんじゃない?」って言ってたのが当たっててビックリですよ~。冗談だったのに(笑)
でも違いがすぐ分かったはちミツさんにもビックリしました。
その時の回が観られたっていうのはとってもラッキーでしたよね!きっと気合いが違ってたんでしょうね。

p・s 例のもの、送っておきました。遅くなってごめんなさいね!
2010-03-28-21:53 * えす [ 編集 * 投稿 ]

コメントどうもありがとうございます。

>綿星さん
23日マチネをご覧になったのですか!お会いしたかったです。

私の席は綿星さんよりも後ろで舞台に向かって左側でしたが、カーテンコールの時真ん中あたりにいたお二人がいち早く立ったのには気が付きました。家に帰ってブログ巡りをして、吾郎のご両親だと知りビックリしました。道理で吾郎がニコニコして大きく手を振っていた筈ですね(笑)。

今回位感想の上げにくいお芝居は無いと思います。でも一日延ばしにしているとドンドン気が重くなるので、纏まらない頭のままエイヤッと書いてしまいました。実はパンフレットを読まずに書いたのですが、後でパンフを読んだら私の感想は的外れだったみたいです(汗)。でもこういう感じ方もある、という事でご勘弁を。

綿星さんの感想、是非読みたいので、お手の空いたときにupして下さると嬉しいです。


>えすさん
本当に甥っ子吾郎は可愛くて美しかったですね。私も思い出すと思わずウットリしそうになります。
舞台の吾郎はやっぱりすごいですね♪

えすさんの想像は当たっていましたね。ご両親がいらしていたとは思っていなかったのでびっくりでした。
ブログ巡りしてみると毎回結構演技が違うみたいで、何回か観る方はその違いを楽しんでいらっしゃるようです。
えすさんも2回見られて良かったですね♪

例のもの、お手数をおかけしました。どうもありがとうございます。
2010-03-29-01:29 * はちミツ [ 編集 * 投稿 ]