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【TOP記事】 ゴロデラ存続のために

先週のゴロデラの感想を書いていてもう少しで出来上がるのですが、今朝それどころではない情報が入ってきました。

「ゴロウ・デラックス」が今年3月で終了する事が内定した、と日刊スポーツが伝えています。

毎回色々な本と出会えて知的な刺激を受ける番組。なかなかテレビに出ない作家の方々から貴重なお話を伺える番組。吾郎の朗読の美声と美しい横顔を堪能できる番組(ん?)。
吾郎と外山さんが読者目線で作家の方と対話するので共感して観られるのがゴロデラの魅力。純文学だけでなくビジネス書やマニアックな趣味の本まで取り上げられるのも強みです。
作家の皆さんが出演を喜んで下さるのも有難い限りです。直木賞作家の天童荒太さんは「拝見していて、バラエティというよりは今一番しっかりした教養番組のように思ってます。」とまでおっしゃって下さいました。
何より吾郎がこの番組を大事にしていて折に触れ「ずっと長く続けたい」と言っている番組です。「終了内定」という微妙な状況ですが、何とか存続してもらうために一つでも多くの「ゴロデラ愛」の声をTBSさんに届けたいです。
是非とも皆さんのご協力をお願いします。

【ネットから】
・TBS「ご意見・お問い合わせ」は こちら (ここから送ると編成局にメッセージが届きやすいと思います。)
・「ゴロウ・デラックス」番組HP (当ブログのサイドバーにリンクがあります。「ご意見・ご感想」から番組への応援メッセージを是非。)

【葉書で】
〒107-8066
東京都港区赤坂5-3-6
TBSテレビ
「編成局」 御中
または
「ゴロウ・デラックス」 御中

この記事はしばらくトップに置いておきます。他に要望先として考えられるところがあれば、コメント欄から教えて下さい。
要望の声が多ければ多いほど将来に繋がると思いますので、是非皆さんのお力をお貸し下さい。お願いします。(2/5)

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まだまだ続くプロモーション

いよいよ映画「半世界」の公開が明後日に迫りました。先行上映館では明日から公開です。
雑誌、ラジオ、新聞など色々な媒体でプロモーションをしていますが、まだまだあります。
今分かっている範囲でまとめてみます(ほとんど自分用メモです)。

【雑誌】
現在発売中 「週刊朝日」

【TV】
2/14 (木) 23:00~23:30 BS日テレ 「木曜日のシネマ★イブ」 (稲垣吾郎x阪本順治「半世界」) ←明日放送です!

【ラジオ】
2/18 (月) ・ /25 (月) 22:00~23:10 NHK第1 『NHKジャーナル』 (稲垣吾郎、阪本順治)
(※生放送の為、事前の予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください)
2/20 (水) 「編集長稲垣吾郎」 (ゲスト : 阪本順治監督)

拍手ありがとうございます

吉本ばななさん登場 (「ゴロウ・デラックス」 2/8)

今回のゲストさんにもビックリしました。日本だけでなく海外でも有名な吉本ばななさん!滅多にテレビに出ない方だと思いますが、ついにゴロデラに出演して下さって光栄です。
しかも、
「今回は吾郎さんのキャスティングだそうで」(外山さん)
「キャスティングというわけではないんですが、きっかけは僕です。」(吾郎)
どんなお話が伺えるか楽しみです♪

吉本ばななさんは23歳の時のデビュー作「キッチン」が「ばなな現象」と言われるまでの大ベストセラーとなり、世界30カ国で翻訳され累計500万部を超える大ヒットを記録。その後の作品でも国内外の賞を受賞し名実ともに世界的な作家の地位を築きました。

吉本さんと吾郎の最初の出会いは20年前、恵比寿の隠れ家的バーでだったそうです。吉本さんはデザイナーさんと編集者さんと一緒で「ベロンベロン」状態。
「今度うちの雑誌に出て下さいよ。サングラス取って。」
「嫌です」
といったやりとりがあったとか(笑)。
時は流れ、昨年の舞台「No.9」を吉本さんは奥貫薫さんのお客様として鑑賞。楽屋で再会すると今度は吾郎の方から
「出て下さいよ」
と直談判して今回のご出演が決まったのです。

吉本さんは今年で作家生活30年を迎えましたが、なんと5歳の時から小説家になると決めていたそうです。
「他の職業が考えられなかったですね。」(吉本さん)
そして7歳で初めての小説を執筆します。
「(書き方を)誰かに教わったんですか?」(吾郎)
「いえ、自分一人で書いて親にも見せないで。」(吉本さん)
ちなみに吉本さんのお父様は「戦後最大の思想家」と呼ばれる文芸評論家の吉本隆明さんですが、文章を教わった事はなく「そこの恩恵は受けてない」そうです。
「(文章の書き方を)覚えるもんなんですか?7歳で。」
「だんだん上手くなりますね。」
情熱を注いで文章を書いていた吉本さんは1987年、23歳でベストセラー作家になりましたが
「私の人生設計が全部壊れた。動揺した。」作家にはなりたかったがもっと地味にやっていきたかった、と言います。しかしその後、海外でも作品が出版され数々の賞を受賞し世界的に有名な作家になりました。

今回は特別に吉本さんの仕事場を見せていただきました!撮影して下さったのは吉本さんの事務所のスタッフさんです。
吉本さんの主な執筆場所はリビング。ご自分の部屋と机はあるのですが、ペットの世話があるのでリビングで書くそうです。
執筆に欠かせないのはまずヘアバンド。「ちょうど良いゆるさに育った」猫耳付きのヘアバンドをすると、VTRを見ていた吾郎が「あはっ!かわいい!」と笑いました。そしてメモ作成専用機のポメラ。
「なぜかというと、Macだとメールをつい読んじゃったり、お知らせが来てつい開いちゃったりして気持ちがそがれるので。ポメラで下書きをして、SDカードに保存してそれをMacに入れて清書をするんです。これが思いのほか効率が良くて、専用機っていいな、と。」吉本さんは嬉しそうです。
(ブログを書くつもりなのについついtwitterを見てしまうのと同じようなものでしょうか。←絶対違う)

更には本棚もテレビ初公開。ご自分の部屋の本棚には本がぎっしり。本当に大切な本は事務所に置いているので、ここにあるのは「比較的カジュアルな」本だそうです。部屋の隅にはお父様の全集も。そしてクローゼットの中にも本が積まれています。
「うちのトランクルームをお貸ししましょうか」と吾郎が言ったほど本がぎっしりでした。

さて、今回の課題図書は吉本さんが“最も書きたかった”という最新作です。

課題図書 : 「吹上綺譚 第二話 どんぶり」 吉本ばなな (幻冬舎)

異世界への扉があり屍人(しびと)がうごめく不思議な町吹上町での人間模様を描く哲学ホラー小説です。
この小説を書いた動機について吉本さんは
「以前『王国』という続き物の小説を書いたんですけど主人公と気が合わなくて辛かったんです。『どうしてこの人を選んじゃったんだろう』と後悔したので、今度は意見の合いそうな人達で長く書きたいと思ったんです。」と説明しました。
「やっぱり作家さんって登場人物と対話しながら進めていくものですものね。・・・合わなかったんだ。」(吾郎)
「そういうこともあるんですね。」(外山さん)
「役を演じるのも一緒ですね。作家さんの話を聞いていていつも思うんですけど、同じだなって。役と向き合いながら。」(吾郎)
「合わないところもあって。」(吉本さん)「そうですね。」(吾郎)
「でもこの人ならこうするだろうな、と思いながら。」(吉本さん)
「ええ、あくまでも自分であって・・・。そう、その想像のプロセスは非常に俳優と作家は近いなって思います。
吉本さんは吾郎のこの発言に感心されていました。「ゴロウ・デラックス」を8年続けてきた蓄積から生まれた吾郎の言葉ですよね。

“どんぶり”は「キッチン」にも登場していた吉本さんにとって大事なアイテムです。
寝たきりだった主人公の母が親子丼を食べて力を取り戻すシーンを外山さんが朗読。どんぶりのおいしさ温かさ包容力、が文章から伝わってきます。
「命を感じる食べ物、ですよね。」(吾郎)
「どんぶりは包み込む感じがあるし、一食で色々満たされるし、すごく温かい食べ物。」(吉本さん)
「食べたとき、俺元気じゃん、って感じしない?空腹なんだ俺、って。食べ方難しいし。汁残っていっちゃうし(笑)。」と吾郎の話が面白く脱線しかかったところで吉本さんから吾郎にリクエストが。
「純粋に聴きたいのと、最近の映画の予告編で一番良いところを見せちゃう感じで・・・。」ということで、吉本さんがこの作品で伝えたい部分を吾郎が朗読。
幻想的で抽象的で哲学的な言葉を読む吾郎の声はとても柔らかくて聴く人を包み込むようでした。死と生、自然の摂理について淡々と語られる美しい場面でした。
「執念にも抗えないものがある。」読み終わると吾郎が言いました。
「そうですね、自然の法則が一番強いな、と。その事を書きたいと思います。順番とか歪められない時間の流れとか。」(吉本さん)
「そこが哲学。哲学ホラー。」(吾郎)
「哲学が入ってないとただのどんぐりを食べてばっかりになってしまう。」と吉本さんは謙遜しました。

ところでこの小説の執筆中に、吉本さんは大事な方々の死を体験しました。その一人が昨年亡くなった漫画家のさくらももこさんです。
「どんな方だったんですか?」(吾郎)
「落語みたいな。出会ったときからずっとそうで。最初は対談で会ったんです。どんな方かな、漫画家ってナイーブな方が多いからあんまり私もバリバリ話さないでおこう、と思って会ったら、いきなり落語だったのですぐ仲良くなっちゃって。」(吉本さん)
「楽しませて下さる方だったんですか?」(外山さん)
「そうですね。」イメージを損なっちゃうといけないから差し障りのある事は言えないけど、と吉本さんは前置きして
「最後に一緒に飲んだときに、彼女が『ギンギラギンにさりげなく』をめちゃくちゃ踊って歌ってる動画を見せてくれて、『これ最高でしょ?』って。それでアシスタントの方とか息子さんとかがアハハアハハと笑ってて、『私今ちびまる子ちゃんの中にいるみたい』って思いましたね。本当にあのままで。それがいい思い出ですね。」としみじみと言いました。
さくらももこさんが亡くなった事は悲しいですが、こういう形で「ゴロウ・デラックス」に登場して下さった事は嬉しいです。

最後に吉本さんは
「吹上綺譚ってジャンル分けが難しい小説なので、ちゃんと伝わってたって事が分かって嬉しかったです。」
とおっしゃいました。
出演して下さった作家さんに喜んでいただけるのが「ゴロウ・デラックス」の良いところです。本当に続けて欲しい番組ですね。


拍手ありがとうございます

吾郎が「クリムト展」のスペシャルサポーターに!!

ゴロデラの存続のお願いのメールを出したり葉書を書いたりしているところへ今度は嬉しいニュースが入ってきました。

4月から上野で開かれる「クリムト展 ウィーンと日本 1900」のスペシャルサポーターに吾郎が就任しました!
吾郎とウィーンと言えば舞台「No.9」でベートーヴェンを演じた縁もあります。クリムトの世界観と吾郎の雰囲気もあっていると思いますし、適任でしょう。
しかも!音声ガイドも務めるそうなのでとても楽しみです。少し前の吾郎のラジオでもその話題が出ていた気がします。また吾郎の新たな可能性が開かれると思うとワクワクします。早速「鑑賞ガイド付き前売り券」をオムニ7で注文しました(←気の早い^^;)。
舞台「LIFE LIFE LIFE」と一緒に観る事も出来るかも知れませんね。

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
期間: 4月23日(火)~7月10日(水)
場所: 東京都美術館 (東京・上野)

詳しくは 新しい地図topics をご覧下さい。


拍手ありがとうございます

実録企業再生小説 (「ゴロウ・デラックス」 2/1)

初めに正直なことを言うと、今回は私はあまりピンと来ない内容でした、面白くはあったのですが。なので本当にざっくりとした感想になります。

課題図書 : 「破天荒フェニックス」 田中修治 (幻冬舎)

スタジオに登場した田中さんは髪は短く黒っぽいTシャツに茶色のジャケットというシンプルなファッションです。
「目がキレイですね」と吾郎が言うと田中さんは思わず照れました。吾郎にそんな事を言われたら男性でも照れるでしょうね。でも本当に目力の強い方です。
田中修治さんは現在41歳。30歳の時14億円の負債を抱えたメガネチェーン「オンデーズ」を買収し、数々の独創的なアイディアで再生させ、現在では世界12カ国で店舗を展開するまでに成長させました。課題図書は弱冠30歳の若者がある日突然倒産寸前のメガネチェーン店を買収し再生させるまでを小説の形で描いています。
いわゆるビジネス書ではなく小説の形にしたのは、「会社のストーリーを伝えて
ストーリーのファンになって買いに来てもらいたい」から。どこで買ってもメガネは一緒だから、ストーリーを伝える事で他社との違いを出すのだそうです。
「この本を読んでこのお店に行きたいって思いませんでした?私行ってきたんです!」と外山さんが嬉しそうに買ってきたメガネを見せました。それこそが田中さんの狙いなのです。
まず、田中さんが「オンデーズ」を買収しようとしたくだりを吾郎と外山さんが朗読。吾郎が田中さん、外山さんが現在「オンデーズ」の財務を担当している奥野さんの部分を読んだのですが、外山さんの読み方がとても上手くて、奥野さんが買収に猛反対する様子が目に浮かぶようでした。

僕の名前は「田中修治」、30歳。
肩まで伸びた髪の毛を金髪に近い茶色に染め、破れたジーパンに黒いジャケットを羽織ったスタイルをトレードマークに、早稲田の住宅街の片隅で数名の社員たちと、小さなデザイン企画の会社を経営している。
この物語は、そんな流行りの若手IT社長を気取る僕のもとに、仕事を通じて交流のあったビジネス誌の編集者が、全国に60店舗を展開する低価格メガネのチェーン店「オンデーズ」の創業者で、会長職に就いていた松林氏を紹介してきたところから始まった。

「14億円の負債を抱え込んで買収しようとしたのは?」(吾郎)
「今の僕なら買いませんよ。お金があるんで。でも当時は貯金もないし家族もいないし、取られるお金もないし。」(田中さん)失う物がないから14億円の負債もリスクではなかったと言います。
「僕小さな会社をやっていたんですけど、そのまま小さなデザイン会社を経営している33歳と、50~60店舗の会社を買収して倒産させた33歳とでは後者の方が経験値がある分絶対いいじゃないですか。」
(そういう発想を理解できない私は会社の経営に向いていない、とここではっきり悟りました。)
しかし、突如現れた金髪に破れたジーンズ姿の新社長に社員たちは拒否反応を示し「口聞いてくれなかった。でも今当時の自分の写真を見ると『そりゃ口聞かねえわ』と思いますね。」(田中さん)
田中さんは自分を冷静に見る目を持っています。買収に反対した財務の奥野さんも冷静に助言をくれましたし、「冷静さ」を兼ね備える事は社長に必要な条件なのでしょう。

そんな中田中さんは文字通り破天荒な改革を断行します。
1.「なついた社員だけえこひいき」
「言い方が・・・」と田中さんは苦笑。「自分の考えに共感し率先して動いてくれる社員を大事にする方が経営者としてはやりやすい」という意味だそうです。
「でも全員にこうしろ、と強制はしません。」と田中さん。
2.「お金がないのに全品半額セール」
「もう負債を抱えているのにどうして全品半額セールをやったんですか?」(外山さん)
「(売り上げ)20億円で14億円を返すより40億円で14億円を返した方が楽じゃないですか。だからとにかく売り上げを倍にしよう、と。そのためには倍のお客さんに来てもらわなきゃならない。で倍のお客さんに来てもらうためには10倍の人に「オンデーズ」を知ってもらわないといけない。」(田中さん)
「知名度って事ですね。」(吾郎)
「かといってお金ないからテレビCMも出来ないし。(メガネを)2500円で売れば赤字にはならない(原価を割らない)から、店に行列が出来ればそれが宣伝になる。」(田中さん)
その効果はてきめん、5日間で1000人くらいのお客さんが来て、社員たちの気持ちが高ぶったそうです。
「たくさん人が来てくれたら嬉しいですよね。」(外山さん)
3.「資金難でも雑貨チェーン店を買収」
しかし買収した雑貨チェーン店側に騙されピンチに立たされます。
「こわーい!」(吾郎)
「いやでも、自分が本当最悪のピンチで何もかも投げ出したかった時助けてくれたのはムカつく人たちでしたね。仲間じゃないです。苦しくてしんどくて『もう止めようかな』と思ったときに、今までに辞めていった社員とか俺を馬鹿にしてた銀行の人の顔とかが頭に浮かんでくるわけです。ここで俺が今辞めたらあいつらすげぇ喜ぶな、と。その嫌なヤツらが笑うのが許せないから、一番の仕返しは自分が幸せになる事だから。」(田中さん)
「(南海キャンディーズの)山ちゃん式だ!」(外山さん)
「失敗もその後良くなれば失敗じゃなく投資になるんです。」(田中さん)
(ここのくだりが今回私は一番共感できました。)
そしてその絶体絶命の時に救いの手が差し出されました。老舗フレームメーカー「藤田工学」の藤田社長が2億円を出資してくれたのです。その藤田社長は田中さんを「とても商売熱心で、いつも仕事の話してるんですよ。商売のアイディアを。」と評しました。「こんなの売れるよね、こんなことやったらいいよね、と。そこが意気投合して惹かれましたね。『この人は絶対化けるな』と。」
4.「部下が上司を決める総選挙を開催」
「メガネ屋が部長決めてるだけ」(田中さん)なのをここまで派手にする必要があるのか?・・・とも思いますが、総選挙を経験した社員さんは「今まで育ててくれた人たちへの感謝と、周りでその時に一緒に働いてたスタッフに感謝しかない。こういう気持ちも選挙がなかったら持てなかった。」と言います。
「派閥もなくなる」(吾郎)
「この選挙は世界中でやってるんですよ。海外に進出して上手くいったのは選挙が上手くいったからじゃないかな。」

田中さんはオンデーズの将来について、
「医療が進歩すれば、将来メガネはいらなくなるかも知れない。でもメガネがなくなったからと言って全部の店を閉めて社員をリストラするわけにはいかないから、その時は大根を売っても良いし鞄を売っても良い。とにかく世界中の『オンデーズ』というお店には素敵な人たちがいて楽しくなる空間があって・・・と思ってもらえるようにするのが僕らの目標ですね。」と語りました。
モノを売るだけではなくお店に来て買う事をお客様に楽しんでもらいたいのでしょうね。夢のあるお店ってやっぱりちょっと気になります。


ちなみに来週のゲストは吉本ばななさん。海外にもファンの多い著名な小説家です。このようにどんなジャンルの本でも柔軟に紹介できるのが「ゴロウ・デラックス」の良いところ。是非存続して欲しい番組ですね。


拍手ありがとうございます

半世界キックオフ

2月になり、映画「半世界」の公開まで2週間となりました。待ち遠しいですね。
そしてキャンペーンもますます盛り上がってきました。いろいろあり過ぎて覚えきれないほどです。
そこで「新しい地図」のサイトで発表されている物をまとめてみました。

【「半世界」バレンタインデー舞台挨拶中継つき上映&初日舞台挨拶】
公開日は2月15日ですが、前日の14日(バレンタインデー)に舞台挨拶&中継つき先行上映が行われます。そして初日舞台挨拶も。
14日の中継付き舞台挨拶上映はTOHOシネマズ日比谷で2回(15:20開演と19:00開演)。中継を行う劇場は決定次第発表されます。
15日の舞台挨拶はTOHOシネマズ日比谷で1回(9:00開演)、TOHOシネマズ新宿で2回(10:20開演と13:10開演)、TOHOシネマズ府中で1回(13:00開演)。
詳しくは 新しい地図topics をご覧下さい。一番下のリンクから「半世界」公式サイト→チケットぴあの購入サイトへ行けます。
(抽選受付は2月2日(土)11時~2月10日(日)11:00です。)

【ラジオ】
2/4 (月)~2/8(金) 18:00~18:10頃(予定) InterFM897 「Happy Hour!」 映画「半世界」~The Backstage Talk~
2/7 (木) 11:00~11:30 TOKYO FM 「坂本美雨のディア・フレンズ」 ゲスト出演
2/8 (金) TBSラジオ 「金曜たまむすび」 (13:30頃~「ニュースたまむすB」ゲスト出演)
2/8 (金) 文化放送 「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」(17:20頃~「世の中SAKIDORI/ビジネス先取り」ゲスト出演)

この中で私が特に注目しているのは2/8のTBSラジオ「金曜たまむすび」です。というのも、MCが外山アナなのです。「ゴロウ・デラックス」コンビがラジオでどういうトークをするのか楽しみです。

【雑誌】
2/5 (火) 「サンデー毎日」2月17日号 表紙&インタビュー
2/7 (木) 「InRed」3月号
2/7 (木) 「日経WOMAN」3月号

雑誌はまだあるかも知れません。新しい地図HPを小まめにチェックしないといけませんね。

2/16~/18は東京でのファンミがあるので吾郎は本当に大忙しです。こちらも頑張って応援します。


拍手ありがとうございます

雑誌攻勢

毎日のように雑誌を買ってきています。こんなに雑誌に露出した事が今までありましたっけ?
雑誌祭りという言葉は今まで何度も使いましたが、今回は祭りを通り越して攻勢という感じ。次から次へと攻めてくる感じがしませんか?

連載のGLOWにGINGERに25ansにAERA。そしてキネマ旬報。どれもグラビアが素晴らしいですね。特にAERAは蜷川実花さんの撮影で引きつけられます。表紙なのに敢えて伏し目がち。特集が「見るのも見られるのもイヤ」というところまで含めて見事です。
吾郎が自分のラジオ「編集長稲垣吾郎」で絶賛していたGINGERのグラビアは本当に美しいです。ちょっと現実離れした美しさですね。あまりグラビアが美しいとインタビューの内容が頭に入ってきません(こら)。
インタビューと言えば、GLOWが連載ページとは別に2ページのインタビューを載せてくれてとても嬉しいです。これはお礼を出さなければ・・・。
流石だと思うのは、グラビアからは吾郎の自信がインタビューからは吾郎の謙虚さが伝わってくる事です。どの写真を見ても吾郎の強い気持ちが見て取れます。そして吾郎の言葉を読めば、吾郎が今の環境にも今までの経験にも(←ここ重要)感謝している事が分かります。
キネマ旬報の吾郎のインタビューも面白かったです。でも他の記事には映画の内容に触れているところもあるので、映画を見た後ゆっくり読むつもりです。それでも巻末の葉書は出しました。「ばるぼら」の時また掲載して欲しいので。


拍手ありがとうございます


自粛と忖度の平成? (「ゴロウ・デラックス」 1/25)

今回は平成の終わりに相応しい番組でした。
「平成の始まりをタクシーで聞いた」という吾郎。それから30年、吾郎は平成とともに芸能界で生きてきました。
「オーバーに話したりサービストークをしたりしたことはあるが嘘をついたことはない。」ときっぱり。
今回はメディアのあり方、メディアと日本人との関わり方を考えさせられました。

「ゴロウ・デラックスでよくこの本を取り上げな、って思いますよ。」(外山さん)「テレビでどこまで話せるのか。」(吾郎)と二人が少し緊張する中登場したのは、森達也さん。6年ぶりのご出演です。

課題図書 : 「FAKEな平成史」 森達也 (KADOKAWA)

オウム真理教に密着取材した「A」やゴーストライター騒動の佐村河内守氏を取材した「FAKE」など、森さんのドキュメンタリー作品を平成という時代とともに振り返った本です。
森さんの作品は「問題作」「ギリギリ」と評されることが多いですが、ご自身ではそう思っていないそうです。
早速吾郎の朗読。森さんが観客に訴えている「あること」についてです。

「A」を発表したとき、上映会場で時おり、
「やっと真実を知りました」
と言われることがありました。
評価してもらえて嬉しいけれど、でもやはりこれに対しては、
「この映画は僕が撮った真実です。もしもあなたが同じ時期に同じ場所で映画を撮ったとしたら、まったく違う真実が撮れているはずです。」
と答えました。
コップだって下から見れば円に見えるし、横から見れば長方形に見えます。
実際の現象はもっとはるかに多面的で複雑です。
どこから観るかでまったく変わる。
視点は人によって違う。
でも自分はこれを訴えたい。
伝えたい。
そうした文法を使うべきです」

「正しいか正しくないかだけで観ちゃうからね」(吾郎)
「伝える人によって真実は変わる。」(外山さん)
「どれが嘘か本当か、ではなく、どれも本当なんですよ。」と森さん。一人の人間ですらどこから観るかで全然変わる。仕事の時、家にいる時、家族と一緒の時・・・それぞれものの見方や話し方が違う、それらすべてが真実であるように。
真実の形は一つではない
のです。
「発言する側も迷いますよね、僕たち。」(吾郎)
そう、どう伝えるかはメディアの姿勢にかかっているのです。

森さんは映像制作の世界で、吾郎はアイドルの世界で、平成という時代を生きてきました。ここからは「森達也と稲垣吾郎の平成史」。

【平成元年(1989年)】
森さんは製作会社のADとして働き、吾郎は連続テレビ小説「青春家族」に出演。
「それが最初の仕事?」(森さん)
「いえ・・・。この前にグループ、SMAPとかジュニアという形でやってて会社には入ってました。SMAPは最初6人だったんですけど。デビューはまだしてなかったけど6人で色々なところに行って仕事してました。」(吾郎)
「まさかここまでやってるとは・・・。」とつぶやく吾郎に
「まだまだですよ。」と外山さんがはっぱをかけました。

【平成4年(1992年)】
吾郎は月9「二十歳の約束」でドラマ初主演。
そして森さんは「ミゼットプロレス伝説」を制作し深夜番組で放送しました。ミゼットプロレスとは低身長症のレスラーたちが戦う小人プロレスのことです。
「四肢の長さが僕らとは違いますから動きが独特で面白いんですよね。当時は女子プロレスの前座的な扱いで。」(森さん)
実際に観てみると「むちゃくちゃ面白いし、鍛えてるし、すごいプロだと思って」ドキュメンタリーにしたいと思い作った番組でした。
しかし企画書を書いた段階で「絶対こんなの放送できない」と言われてしまったそうです。そもそも当時女子プロレスはクラッシュギャルズなどのスターが出て大人気だったのですが、前座のミゼットプロレスはカットされ放送されなかったのです。
「そういう意味では放送できないものが放送された、という評価はされたかな。」と森さん。
その番組の一部が流れましたが、その中でインタビューを受けたレスラーの方は、
「テレビで放送されて嬉しい。一般の人に観てもらえて楽しんでもらえれば・・・テレビでね。」
とおっしゃっていました。
「実際にテレビに出ることを望まれていた。お客さんの前でやってるわけだから。」(吾郎)
「エンターテインメントをやってる意識がすごくある。」(森さん)
「でもそれを放送してはいけないんじゃないか、という雰囲気があったんですね。」(吾郎)
いわゆる“自粛”“忖度”です。それによってブラックボックスになってしまったことがすごく多い、と森さんは言います。
「小人レスラーについて一番多いのが『あんな可哀想な人をなんで晒し者にするんだ』という声。彼らは(出ることを)望んでるんですよ。でもそういう声が来るとみんな店じまいしてしまうから、彼らは働く場所も失ってしまう。」
そういう善意の抗議で彼らはどんどん追い詰められてしまうのです。
「でも、本人たちはやりたいっておっしゃってるんですよね?」(外山さん)
「そう。だから本当なら、抗議が来たらメディア側が『いや、彼らはやりたいって言ってるんですよ』と反論すれば良いだけなのに、言われたままにしてしまうから。そこはメディアの責任ですね。」(森さん)

「ミゼットプロレスとは違うかもしれませんけど」と前置きをして、吾郎がパラリンピックサポーターの話を始めました。慎吾が平昌パラリンピックを観た感想として、障害者の方たちがスポーツする姿をただ「頑張れ頑張れ」と見守るのではなく
「ブーイングもするしヤジも飛ばすし、ちゃんと試合として見てる、って。皆さんがちゃんとスポーツとして楽しんでる、って。その姿勢に香取くんはすごく影響を受けた、って。」
「いいですね。小人プロレスもそうですけど、見始めたら本当に面白いんです。同時に鍛え方もすごいってよく分かるし、だからもう、一級のエンターテインメントですよ。」(森さん)
「可哀想な人たちを応援するために見に行くものじゃないですよね。」(吾郎)
「見ない人は分からない、見れば分かる。でも見せるためのメディアが全然機能しない。」(森さん)

【平成11年(1999年)】
吾郎は「月晶島綺譚」など舞台やドラマに出演。
森さんは「放送禁止歌」を発表。「放送禁止歌」は誰がなぜ禁止したのか、森さんが取材を重ねていくと

「放送禁止」のルールは存在していなかった

事が判明。ただ「取扱注意」とされていただけだったのです。
「誰も規制していないのにそういう風になっちゃうというのは怖くないですか?」と外山さん。ぞっとする話ですよね。
「怖いですよね。自分たちで仮想の圧力を作ってそれに縛られる。たぶんその方が楽なんですよ。」(森さん)「楽?」(吾郎)
自由だって言われると人は何をして良いのか分からなくなるんです。」と森さん。自発的に自分たちを縛ってしまって安心するのが「放送禁止歌」の本質だと言います。
そしてジョン・レノンの名曲「イマジン」も放送禁止になりかかったとか。
「911のテロの後、戦意高揚しなければいけない時に愛と平和を歌う「イマジン」は相応しくないとある放送局の偉い人がメールを送ったんです。それを見た系列局の中には放送を止めたところもあれば、今まで通り放送したところもあった。」と森さん。「放送禁止」という一律のルールがあったわけではないのです。
「吾郎さん、99年当時、メディアの変化を感じた瞬間はありましたか?」(外山さん)
「いやあ、こっち側にいると変化は感じなかったかな・・・」(吾郎)
「でも、ドラマを見てると昔はタバコを吸ってるシーンがすごく多かったけど、いつの間にか・・・」(外山さん)
「ああ、確かに。僕が初めてドラマに出た頃は、ベッドシーンで普通に僕お尻とか出てました。今はもうあまりないよね。そういう描写はもっと過激だったかな。」(吾郎)

【平成28年(2016年)】
吾郎は映画「少女」に出演。
そして森さんは映画「FAKE」を発表。ゴーストライター騒動の佐村河内守氏に密着取材した映画です。
「僕もお会いしたことがあるんですよね。」吾郎は佐村河内氏の印象を話し始めました。「曖昧な印象はありましたね、聞こえていらっしゃるかどうかは。でもそういう苦しみは僕には到底分からないし、本当につらい思いをしてるんだなという印象しかない、後で何を言われても。」映画「桜、ふたたびの加奈子」の事で迷惑を被ったはずなのに吾郎は佐村河内氏を否定する言葉は発しませんでした。人間の器が大きいと思います。
「感覚は共有できないから佐村河内さんが実際どの程度聞こえているかは分からないけれど」と森さんは前置きして
「難聴ってグラデーションなんですよ。でもメディア的には1か0にしちゃう。詐欺師か全く聞こえないか。彼が責められるべきは彼もそこに乗っかっちゃったこと。」と言いました。1か0かではなく、グラデーションが大事だ、ということです。微妙なことが面白いのにみんなそこには興味を示さなくなってしまって、世界が大味なものだけで構成されてしまう、と。
「それは世界を矮小化しちゃうと思うんです。」
「そういうお仕事をしているはずなのにね、特にテレビのお仕事は。」
吾郎のこの言葉はメディアの抱える問題を浮き彫りにしたように思います。

そして森さんは吾郎にも質問をぶつけました。
「一騒動あったじゃないですか。で5人から3人になるなかでいろんなメディアがいろんな事を書いてて、それを見て『これは違うな、なんでこんな事になっちゃうんだろう』と思ったことがたくさんあったと思うんですけど。」
吾郎が真っ先に言ったのは「ファンの人たちが心配してくれた」こと。やはりそこが一番気がかりだったのでしょう。そして
「自由にやれるところはある感じはするかな・・・最近はね。僕も環境が変わって、仕事に関しては。」吾郎は少し考えながら言いました。
「だって6年前より今日の方が、稲垣さん全然自由に話してる。」と森さん。
「ありがとうございます。よく言われます。今までストレスを抱えていたわけでは全然ないんですが、仕事も楽しいし、曖昧なものもやれてるというか、白か黒かだけではなくて。・・・そうですね・・・特に演じる仕事では・・・色々と・・・映画や舞台はテレビでは通りにくい企画でも通りやすい・・・もちろんテレビドラマもやりたいんだけど、今までやりたくても出来なかったような役とか作品とか今年はすごく恵まれてたので、そういうのが出ているのかもしれないし、すごい楽しいです。」吾郎は一つ一つ考えをまとめながら話しました。話せないこともあるのかもしれませんが、精一杯自分の本当の気持ちを語ってくれたと思います。
すると森さんは、来年か再来年劇映画を撮るつもりだとおっしゃって、
「もしかしたらその時お声をかけるかもしれないので」と思いがけない一言を。
「ありがとうございます。この場でオファー。どういう内容なんでしょうね?」
「テレビじゃ放送できないような内容なので・・・。」(森さん)
「是非。出来ないものはないので。」と吾郎は積極的です。

そこへAD山田くんが登場。今日の消しゴムはんこはなんと、吾郎を撮っている森さん!
「吾郎さんを撮りたい、というのが分かっていたのかな、と・・・」と山田くんはちょっと自慢げでした。山田くんGJ!


森さんはメディアの「自粛」や「忖度」がいかに危険で社会を歪めるかを伝えたかったのだと思います。
そこで思い出したのは、昭和の終わりの「自粛」ムードです。昭和天皇のご病気が長引くにつれて、エンターテインメント業界全体が根拠のない自粛へ向かっていったのは奇妙な感じでした。「平成」という時代はそんな「自粛」の空気の中から生まれたのです。
そして平成の次の時代、メディアはどちらを向いて何を伝えてくれるのでしょう。注目したいと思います。


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予告にワクワク

今はまさに雑誌祭りです。美麗なグラビアと吾郎の思いのこもったインタビューの数々を読むたび、映画への期待が高まります。
そして予告編もアップされています。これも見ていると気持ちが高ぶってきます。

「半世界」予告編は こちら
そして今日、メイキングも公開されました。こちらは新しい地図topicsにリンクがあります。吾郎の目が生き生きと輝いていて素敵です。
新しい地図topicsは こちら

吾郎が出演した映画の中で私が今のところ一番好きなのは「笑の大学」なのですが、「半世界」はもしかしたらそれを超えてくれるかもと期待しています(いや、超えてくれ!)。早く観たいです。

期待と言えば「ばるぼら」も待ち遠しいです。こちらの公開時期は未定ですが、予告編はアップされています。

「ばるぼら」予告編(短いver.)は こちら

これはもう、すべての吾郎ファンが待っていた映画ではないでしょうか。耽美的でエロティックな世界がふんだんに観られるのが嬉しいです。予告編に英語の字幕が付いているのは海外に出す予定があるということでしょう。そちらの展開も楽しみです。

映画館のスクリーンで吾郎に会える、これは本当に幸せです。


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むごたらしく美しく (「ゴロウ・デラックス」 1/18)

今日はロケです。二人の後ろには赤いリースのかかった白いドア。おしゃれな雰囲気です。これから吾郎が大好きだという漫画の制作現場にお邪魔します。

課題図書 : 「イノサンRouge」 坂本眞一 (集英社)

舞台は18世紀のフランス・パリ。ルイ16世やマリー・アントワネットを処刑した実在の死刑執行人一族・サンソン家を描いた物語です。
吾郎もハマった「イノサンRouge」の魅力は、まず圧倒的な絵の美しさ。18世紀フランスの建築や衣装を忠実に細かく描き込み、残酷でグロテスクな処刑シーンですら美しく描いています。坂本さんのが力は世界的にも認められ、世界中の芸術的漫画作品を集めたルーブル美術館特別展「ルーブルNo.9」に展示されたほど。しかし意外にも坂本さんの絵は完全な独学だそうです。
「北斗の拳」に衝撃を受けて漫画を書き始めた坂本さんは18歳で漫画家デビューしましたが、その後約20年間不遇の時代が続きました。しかし38歳の時登山家を描いた「孤高の人」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞して脚光を浴び、2013年の「イノサン」、2015年の「イノサンRouge」で男女問わず人気を博したのです。

坂本さんに案内されて吾郎と外山さんはアトリエの中へ。たくさんのアシスタントさんが作画のお手伝いをしています。しかも全員パソコンで。
「求められるもの、細かすぎません?」
吾郎は、PCでシャンデリアの画像を見ながらシャンデリアの絵を描いているアシスタントさんに声をかけました。まるで写真のように細かく描き込まれています。人物や構成などは坂本さんが、衣装や背景などはアシスタントさんが担当します。
「気が遠くなる・・・機械式時計を作っている職人みたいな。」と吾郎が上手く例えました。
アトリエの壁にちばてつやさんからの直筆メッセージが飾られているのに感動しました。ちばさんも以前「ゴロデラ」に出演してくださいましたね。何かの縁を感じて嬉しかったです。
坂本さんは、作品を描くための資料となるたくさんの本や骨格を意識するための外国人の写真(雑誌のグラビア)や人体模型の他に、18世紀の衣装まで再現してアトリエに置いています。坂本さんはこの衣装をアシスタントさんに着せてポーズを取ってもらい「感情だとか細かい心理を体の指先まで表現してもらう」のだそう。
そこへ衣装を着た男性アシスタントさんが登場。
「僕はちょうど今こんな感じの方たちと共演していますよ。市民革命後のウィーンが舞台なんで。」と吾郎は舞台「No.9」の話をしました。しかしそのアシスタントさんが木製の長い剣を持つと吾郎はすかさず両手を背中に回してそのアシスタントさんの足元にうずくまり、処刑される罪人を演じて見せました。その反応は素早かったです。さすが吾郎!
そうやって坂本さんはアシスタントさんと意見を交わしながら場面を作っていくのです。
坂本さんももちろんパソコンを駆使しています。何度も描き直しが出来るのがデジタルのメリット。そしてその過程をアプリで公開もしています。
坂本さんのアプリ「イノサン画集G」ではここでしか見られない画像や作画の様子を見ることが出来ます。「すごいすごい!」と吾郎は大興奮。
「グロテスクだけど綺麗。グロテスクなものにしかない美しさもあるしね。それを嫌な気持ちにさせないで、美しさだけを感じさせてくれる。」
吾郎のこの言葉に坂本さんも大きく頷いていました。
描いては消し、描いては消し、の作画の過程からは、坂本さんの不安や迷いも感じられます。完成した絵だけではなく、坂本さんの思考までもが見られるのは貴重です。
そして今回「イノサン」の世界観や美しい絵が大好きな吾郎のために、坂本さんが特別に吾郎の似顔絵を描いてくださいました。しかもデジタルではなくアナログで!
「絶対スタッフルームに持って行かないよ。僕がちゃんと家に持って帰るよ。」と吾郎は大喜びです。坂本さんから手渡された箱を開けると額縁に納められたイラストが。
「うわー、きれい!!」吾郎の声が思わず裏返りました。目が乙女になっています。
淡い紫で描かれた吾郎の髪と衣装。胸元に大きな白いリボン。手に白い薔薇を持った姿は稲垣吾郎であると同時に「イノサン」の登場人物にも見えます。
執筆で忙しく休みもない中、時間を見つけては計5時間もかけて手描きしてくださいました。坂本さん本当にありがとうございます。
「このまま漫画の中に登場しても全然違和感ない。」と坂本さんも満足げです。是非「イノサン」の中のどこかの場面にさりげなく登場させていただきたいです!
「スッゴイ嬉しい、本当に嬉しい。」と吾郎は絵をじっと見つめて言いました。吾郎の大好きな白い薔薇が描かれていたのも良かったですね。

絵の美しさだけでなくテーマ性のあるストーリーも「イノサンRouge」の魅力です。
死刑執行人一族のシャルル(兄)とマリー(妹)を主人公にした理由は、
「当時のフランスは職業選択の自由が全くないので、忌み嫌われている職業を生まれた瞬間から背負っている、自分ではどうにも出来ない絶望的な男を主人公にしようと思った。」
からだそう。死刑執行人というと強くて冷酷無比なイメージがありますが
「この作品では固定観念や先入観をぶち壊したくて、シャルル-アンリ・サンソン(フランス革命期に実在した死刑執行人)は泣き虫で臆病で優しい心を持った人物として描きました。」と坂本さん。
兄シャルルとは対照的に、妹マリーは自分の信じた道を突き進みます。そのマリーの人物像がよく表れているシーンを坂本さんのリクエストで吾郎と外山さんが朗読。革命の志士ジャックとマリーがそれぞれ思い描く未来をぶつけ合うシーンです。ジャックが思い描く理想の未来は「街に食べ物があふれ、子どもたちの腹は満たされ笑顔で学び舎に向かう。(中略)男たちは生まれに関係なく職業を選び、家族を守る。」それをマリーは「最悪」と切って捨てます。

「お前の思い描く未来には男しかいねぇのか?たらふく食ってヤりたい女とヤって好きな仕事に就いて、さぞかし男には都合良い世の中だな。
マリーの描く未来は男も女も関係ねぇ。
主役は自分だ!!!」

ジェンダーの問題をマリーに語らせることで当時の差別や虐げられた感情を表現したかった、と坂本さん。当時の革命の限界を描いたシーンでもあるように私は感じました。
「男もつらいよね。男に生まれたからには家族を守らなきゃいけない、という・・・」(吾郎)
「そう、どっちも間違ってはいないんですよ。」(坂本さん)
坂本さんはお子さんが生まれたことをきっかけに、母親や父親の立場を意識するようになったと言います。
「保育園の送り迎えを僕がやってたんですけど、その当時(約10年前)送り迎えに来るパパはそんなにいなくて、かなり浮いている感じになってしまって。自分の常識や先入観や固定観念をぶち壊してもらいたくて。」
ジェンダーレスを理想とするマリーに、坂本さんは自分の思いを託したのです。

そんな坂本さんの3人のお子さんは、なんと全員がレスリングの日本チャンピオン。特に中学3年生の娘・由宇さんはアジア選手権でも優勝し将来オリンピックでの活躍も期待されています。
ここでその由宇さんが登場。レスリングを始めたのは3歳の時。お父さんが家にこもりきりで一緒に遊べないので週末体を動かすためにレスリングに通い始めたらハマってしまったそう。
「本人が頑張っているのを応援しよう、と。どこまで行けるか分からないけど。」
と坂本さんは優しいお父さんの顔になりました。
ちなみに由宇さんは、お父さんの漫画は「読んじゃダメ」と言われているそうです。まだ早いかもしれませんね。

最近出た「イノサンRouge」第9巻ではルイ16世の処刑が描かれています。
「彼の処刑を受けてフランスの民衆が何を感じどう動くのかを是非ご一読いただければ・・・。」と坂本さん。
「すごい緊張感。」吾郎は圧倒された様子です。
グランドジャンプに連載中のこの作品、これからいよいよ盛り上がりそうです。

それにしても吾郎のパブリックイメージにこれほどピッタリな漫画があったとは!嬉しい発見でした。


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