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Walking with GORO

稲垣吾郎さんとSMAPと新しい地図と。すべてが好きな主婦の日記 【無断転載禁止】

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時代に感謝を

「 #SINGING」を繰り返し聴きながら思います。
ネットのある時代で良かった、と。
客観的に見れば、前事務所を退社して以来ゴロデラを除いて地上波にはあまり出られずCDも出せず厳しい状況だと言わざるを得ませんが、ネットに露出の場を作れているのは一条の光です。
そういう時代に生まれついたのも彼らの運の強さでしょう。そして運も実力のうち、という言葉があります。

その運と実力を信じてこれからも応援していきたいです。
だって、今の時代に生きている私たちも運が強いのですから。


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新曲♪新曲♫

今日も怒濤の一日でした。
朝起きてtwitterを見ると飛び上がるほど嬉しいニュースが!

稲垣、草彅、香取が”新しい地図 join ミュージック”として「Amazon Music」TVCMに登場!新曲「#SINGING」をAmazon Musicで独占ストリーミング配信開始! →新しい地図topics

9日のパワスプの最後に突然かかった曲ですね。Amazon MusicのテレビCMは今回が初との事で、そこに起用されるのは彼らが先駆者のイメージにぴったりだからだと思います。曲もとても疾走感があって、SMAPのアルバム曲を思い起こさせます(どの曲かはよく分からないのですが・・・)。そして何より驚いたのが、これを作ったのが15歳の中学生だということ!SASUKEくん!またすごい才能に出会うことが出来ました。これもSMAPの時と同じです。
さっそくダウンロードして繰り返し聴いています。新しい地図のHPにアップされているMVもとても楽しいです。

それからもう一つの新曲、吾郎の「SUZUNARI」も今日の「編集長稲垣吾郎」でフルヴァージョンが紹介されました。こちらはゆったりしたバラードで、吾郎のエンジェルボイスと相まって癒やし効果抜群です。
しかし吾郎は「難しかった。音域は僕に合っているけど、川谷絵音節とも言える独特のメロディで・・・。」と歌うのが大変だった様子。歌詞は吾郎の気持ちにぴったりだったそうで、「川谷さんはなぜ僕のことがこんなに分かるのか。天才ですね。」と絶賛していました。
こちらは21日(金)から配信開始です。待ち遠しいですね。


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名物書店員さんに会いに行こう (「ゴロウ・デラックス」 12/7)

今日はロケです♪二人がやってきたのは夜の神保町。

課題図書 : 「本屋の新井」 新井見枝香 (講談社)

「新井さんのことを知らない人は今の出版業界にいない」(外山さん)と言われるほど有名な書店員さんに会いに来たのです。吾郎はななにーのロケで一度新井さんにお会いしていますね。
「新井さんはゴロウ・デラックス的にも気になる存在ですね。」(吾郎)
ということで、閉店後の三省堂書店神保町本店にお邪魔しました。「蛍の光」をBGMにして中に入っていくのが新鮮です。
1階の目立つ棚にも「本屋の新井」が並んでいました。三省堂書店さんではランキング第5位に入っています。すごい!
二人がエスカレーターで文芸書のフロアに上がると新井さんが売り場の整理をしていました。そこでご挨拶。
「以前お会いしたんですけど、バタバタの生放送で・・・」と吾郎(それ言っちゃう?・笑)
「良かった、会えてまた」と新井さんはにっこり。書店員さんですが本も書いている多彩な方です。
そして何よりも「新井さんが紹介する本は売れる」事で有名。独創的な方法で本を紹介し、多くの作家さんから絶大な信頼を寄せられているのです。
「本屋の新井」は新井さん2冊目のエッセイ集。書店員から見た本屋の日常や裏話が綴られています。
新井さんが担当する売り場は思わず本を買いたくなるアイディアが満載。
まず一番目立つ平台に「新井賞」の帯を掛けた単行本を斜めに並べる。一番売りたい本は右端に置くそうです。平置きの本には高さに変化をつけ、わざと少なく置くこともあるとか。そうすると、
「あ、もう2冊しかない、売れてるんだこれ、と買ってくれる。」と新井さん。もちろんその後でちゃんと補充します。
「分かる分かる、Amazonとかでワインを買う時、残り1本だと買っちゃうヤツ。で次の日見てみると残り5本になってる。そういうことですよね?」(吾郎)
「そうです。」と堂々と認める新井さん、さすがです。
また余っていた昔のブックカバーを掛けた本も。「昔のカバーを好きな方が買ってくれる」とか。倉庫に一箱くらいあったのをもらって勝手にやっているそうですが、それを許してくれるお店も素敵ですね。
さらには「陸王」のPOPに足袋を取り付けたり、目の見えない人を主人公にした小説「闇に香る嘘」の文庫本は黒い箱に入れて手探りで取り出すようにしたり、本をイメージした仕掛けを考え出しています。
「いかに遊んで帰ってもらうか」と新井さん。
独自の工夫で驚異の売り上げを記録する新井さんですが、これらの工夫は売り上げのためだけにやっているのではないのです。
ここで吾郎の朗読。この本は出版業界唯一の専門紙「新文化」の連載をまとめたものです。

その間にたくさんの書店がなくなり、多くの仲間が業界を離れていった。それでも、書くことで何かを変えたいとかいう気持ちは未だに湧いてこない。
本屋で働くことに、特別な意味を見いだせていないし、無理に続ける気もないのだ。

新井さんを突き動かしているのはお金ではなく本に対する愛情なのです。これは2007年27歳でアルバイト店員になった時から変わりません。
例えば池井戸潤さんの「ようこそ、わが家へ」。新井さんは自分が読んだ時感じたストーカーに家を突き止められる恐怖感を表すため、POPにインターホンを取り付けました。お客さんがみんなピンポン♪と押していくのが嬉しかったそうです。しかし意外にも
「工作とか本当に嫌いなので、超面倒くさい。」のだそう。
「それでもこの本を売るにはこの方法しかなかったので、面倒くせえなと思いながら・・・」(新井さん)
「POPをつけるだけでも売り上げって変わるもんですか?」(吾郎)
「すごい変わります。5倍10倍に跳ね上がることも・・・。」(新井さん)

その仕事ぶりが認められ2011年に契約社員になった時、新井さんは本を売るため一人で新たな企画を立ち上げました。
「閉店後の店内で新井ナイトを開催」(外山さん)
「何ですか、新井ナイトって。」(吾郎)
「普通のトークイベントではあるけれど、必ず私が出るんです。作家さんと私で1時間くらい話すんです。」(新井さん)
新刊を出した作家さんはサイン本を書きに書店に来てくれますが、その時に話が盛り上がったため、そこだけではもったいないと新井さんが考えたイベントです。作家の本音が聞ける新井ナイトは今までに300回以上開催され、ジェーン・スーさんや道尾秀介さんなども出演しました。
道尾秀介さんによると
「出版業界がだんだん傾いていると言われている中、新井さんが難病の子どもを救う医師に見えております。ありがとうございます。」
とのこと。道尾さんは2016年「サーモン・キャッチャー」を出した時新井ナイトに出演しましたが会場に行くため本の売り場を通ると
「大きな鮭が棚の上にいるわけですよ。遠くからでも見えるPOPってなかなかない。サイズと鮭のリアルさに驚きました。書店に鮭がいるってみんな足止めますから。」
ととても楽しそうに話してくださいました。道尾さん、コメントありがとうございます。
「覚えてますか?道尾さんとの新井ナイト」(外山さん)
「そうですね、道尾さんもすごい油断してて・・・相手が私なので・・・普段言わないようなこと、ほとんど本と関係ない話になるんです。それをお客さんもすごい喜んでて『あんな道尾さん見たことない』って。」(新井さん)
本への思いなどはインタビューに載っているのでそれは一切聞かず、「昨日何食べましたか?」くらいの話から始めるそうです。
「会社もダメってよく言わないですよね。」と外山さん。鮭やインターホンを使ったPOPといい、余った古いブックカバーを使うことといい、自由にやらせてくれる良い会社だと私も思います。しかし新井さんは
「言われる前に決めちゃうんです。もう止めることは出来ません、って。やっちゃってから結果を出すんです。」ときっぱり。
「すごい。先駆者。」と吾郎は感心しました。

新井さんは2013年に正社員になり、翌2014年には自分の名前を冠した「新井賞」を設立しました。その動機も「本への愛」です。
「芥川賞・直木賞候補が発表されると私も読むんですけど、私が良いと思わなかった作品が受賞した時があって。そうなると本屋としては受賞作を前面に出して、取らなかった候補作は全部返品するんです。『それ、おかしくない?』と思って。私はこれが良いと思ったのに何で下げなきゃいけないの?と思ったところから『新井賞』の帯を作って本に巻いて、芥川賞と直木賞の間に置いてみたんです。」(新井さん)
そうしたらなぜか新井賞が一番売れたそうです。すごい!
「会社から色々言われませんでしたか?」(吾郎)
「会社には何も言わずにやったので、何だろう?という感じで。お客さんの方が詳しくて、毎回新井賞を楽しみにしてくれている人もいますね。」(新井さん)
今までに新井賞を受賞したのは8作品。帯は毎回手作りで、裏には
「子供を返して・・・」(「朝が来る」辻村深月)「絶対絶対おもしろい!」(「イノセントデイズ」早見和真)
など、新井さんのコメントが書かれています。でも新井賞受賞は作家さんには連絡しないそう。
「100万円あげるわけじゃないし」
と新井さんは謙虚ですが、2015年に「朝が来る」で新井賞を受賞し今年「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞した辻村深月さんは、
「(新井さんは)すごく信頼の出来る書店員さんだなと思っています。」
新井賞受賞は文藝春秋の担当さんから連絡をもらって知ったそうで
「新井賞は芥川賞・直木賞と同じ日に発表なんですけど、その時自分はノミネートされた年ではなかったんですが、思いがけないプレゼントをもらってそのお祭りに参加させてもらえたのが嬉しかったです。新井ナイトいつでも行きますのでお誘いお待ちしています。」
とコメントをくださいました。辻村さんありがとうございます。

毎日本を買って帰るという新井さん。
「新井さんの本棚って気になりません?」(外山さん)
「気になりますね。」(吾郎)
ということで番組が新井さんのご自宅にお邪魔すると、お部屋に本棚はなく壁に作り付けの飾り棚に文庫本がぎっしりと詰め込まれています。
「崩れませんか?」とスタッフが聞くと
「何度も崩れてますよ。今落ち着いているので触らないでおこうと。」と新井さん。飾り棚に入りきらなくなった本は床に置いています。読んだ本は処分しジャンル毎に整理しているそうですが、一見すると雑然と積み上げられている感じが・・・(失礼!)。お気に入りの本は上の方に置かれていますが、1、2、3巻はあるのに4巻がなくて探しているうちにどんどん広がったりしてしまうそうです(笑)。
「意外と本少なかったね。」(吾郎)
「どんどん捨てていくのも意外ですね。」(外山さん)
「本は物なので。」と新井さんは読んだ本の大半は捨てています。読み返す本だけ残してあとは「ザクザク捨てちゃう」とか。
ここで書店員の日常が描かれた部分を外山さんが朗読(一部)。

勤務時間中に読書をしたことなど一度もない。
まずはひたすら棚整理。
自宅の本棚は常に雪崩れる5秒前だが、それと仕事っぷりは比例しない。
せり上がった帯を直し、飛び出たスリップを元に戻し、角を整え、減った本を補充する。

「本に塵一つ乗ってるのも嫌なんですよ。(後輩が)『終わりました』って言ってくるんですけど『終わってないじゃん!』って。」(新井さん)
「そこは家とは別なんだ(笑)。」(吾郎)

新井さんは買う本を選べない人のためにお薦めの本の棚を作っています。その中から特に新井さんが読んで欲しい本を紹介してもらいました。
まず、柚木麻子さんの「その手をにぎりたい」。
この本は新井さんが初めてPOPを作った本。鮨を題材にしていることから手の模型の上にトロの握りのサンプルを置いたPOPを作り注目を集めました。
「柚木さんは、僕が時々話す西加奈子さんのお花見会でいつも大フィーバーしててすごく面白いキャラクターなんですよ。」(吾郎)
「はい、新井ナイトにもかなり出てもらってて、すごいパワフル・・・。でも結構シリアスな小説も書いてて。」(新井さん)
「そう?食べ物の小説ばかり書いてるイメージだけど。」(吾郎)
ここで吾郎と新井さんの話が合ったのが良かったです、本を売る人と本を読む人がつながった瞬間を見られた気がして。
そして新井さんお薦めの作家は千早茜さん。「『男ともだち』は是非読んで欲しい」そうです。

「本の見方が変わるし、本屋さんに来たいね。」と吾郎。
AD山田くんの消しゴムはんこもとても可愛らしかったです。

それにしても、本の売り場にあの金だるまがドンと置かれたインパクトと違和感といったら・・・(笑)。今後新井さんが金だるまを使ったPOPを作るかもしれません。


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ロマンチック・ハワイアンズでゴローハ!

そして、吾郎の誕生日にまたまた嬉しいお知らせです。
福島県の「スパリゾートハワイアンズ」のキャンペーン・キャラクターに吾郎が就任、来年3月31日まで様々なコラボ企画が行われます。
スパリゾートハワイアンズの親会社の前身が炭鉱会社だったそうなので、炭つながりで映画「半世界」のスペシャルギャラリーも開かれます。

詳しくは ロマンチック・ハワイアンズHP をご覧ください(新しい地図topicsにも概要が出ています)。
合言葉は「ゴローハ!」

今回吾郎がこのキャンペーンを通じて福島を少しでも盛り上げられるなら嬉しいです。SMAPが毎週スマスマで東日本大震災支援金のお願いをしていたのと志は同じですよね。

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Happy Birthday, Dear Goro!

吾郎45歳のお誕生日おめでとう
今日は大阪の舞台の上でお誕生日を迎えましたね。役者として一番幸せなことでしょう。本当におめでとうございます

昨日からAmazonプライムビデオで「東京BTH」の配信も始まりました。私は第2話まで観ましたが、とても面白いですね。ドラマなのですが途中からフリートークになっていく感じが新鮮です。自由になりすぎてオープニングの設定から外れてしまうのもご愛敬。吾郎と要潤さんと勝地涼さんが楽しく話しているのを観ていると癒やされます。吾郎から素敵なプレゼントをもらった気分です

来年は「半世界」「ばるぼら」の2本の映画と舞台「LIFE LIFE LIFE 人生の3つのヴァージョン」がありますね。これだけたくさんのお仕事がもう発表されているので楽しみしかありません。とても忙しいので、身体にはくれぐれも気をつけて頑張ってください。

それから・・・今日「世界に一つだけの花」を買いました。今の吾郎はもちろん一番素敵ですが、それも今まで築いた実績があればこそ。だからその原点を大事にしたいです。
そしていつか5人が集結できる日が来ることを信じています。

最後に一言。これからも大好きです


拍手ありがとうございます。

東京BTH関連情報

毎日のように朝起きると何か嬉しいお知らせがある。本当に幸せです。この幸せを当たり前と思わずに感謝してかみしめたいです。

1. 主題歌「SUZUNARI」を吾郎が歌う♪
作詞作曲は先日のななにー人狼ゲームに出演してくださった川谷絵音さん(「ゲスの極み乙女」)。先ほどの「編集長稲垣吾郎」で初披露されました。ゆったりとしたバラードで、シェアハウスの中に流れる穏やかな空気を感じさせる曲です。SMAPのアルバム「Mr. S」の「好きよ」に雰囲気が少し似ているかもしれません。「まさか自分が歌うことになるとは思わなかった」と吾郎は言っていましたが、吾郎のまったりとした歌い方は曲調によく合っています。とてもいいです。
「編集長稲垣吾郎」の放送がこれからの地域の方はお楽しみに(radikoのエリアフリーでもう聴かれた方もいらっしゃるでしょうが・・・)。
iTunes、レコチョク、Amazonで12/21(金)から配信開始です。
詳しくは 新しい地図topics をご覧ください。

2. 東京BTHエピソード0配信開始♪
明日からの本編配信開始に先駆けて、「エピソード0」(三人の出会い編)が配信されています。とても面白いドラマになりそうな予感がします。是非観てください。

本当に久々の吾郎主演の連ドラ、期待したいです。


それから来年4月の吾郎の舞台ですが、演目が変わりましたね。こういうこともあるのだとビックリしました。「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」は本当に好きな作品なので観られないのは残念ですが、「LIFE LIFE LIFE 人生の3つのヴァージョン」もとても面白そうなお芝居なので楽しみに待っています。
何より出演者も日程も変更なく公演をしてくれるのが有り難いです。


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今生きている奇跡 (「ゴロウ・デラックス」 11/30)

あろうことかPCが日曜日のななにーの最中に固まってしまい、リセット(リフレッシュ)をする羽目になりました。セットアップに時間と手間をとられましたが、一応調子は良くなったようです。しかしその為こちらの更新がますます滞ってしまっています(汗)。

オープニング。
「今異例の動物図鑑がヒットしているんです。どんな動物図鑑だと思いますか?」(外山さん)
「やっぱり、犬とか猫とかかわいい動物?」(吾郎)
「そう思いますよね。実は絶滅動物の本。」(外山さん)
「…なんで?!」(吾郎)
「今夜のゲストはその絶滅動物に魅了された方です。」(外山さん)
「絶滅動物?」吾郎は狐につままれたような顔をしています。

今夜のゲストは図鑑制作者の丸山貴史さん。大学卒業後「ネイチャー・プロ」の編集室に勤務し、数々の図鑑の編集・執筆・校閲を担当してきた方です。

課題図書 : 「わけあって絶滅しました。」 今泉忠明監修 丸山貴史著 (ダイヤモンド社)

“絶滅”という言葉の持つ暗いイメージとは反対に「絶滅動物を明るく楽しく紹介する」という発想で作られた本です。元々は小学5年生向けなのですが大人にも大好評で、3万部売れればヒットと言われる図鑑の分野で今年40万部売り上げる大ヒットを記録しました。今回は絶滅動物の知られざる世界に迫ります。

まず外山さんの朗読から。そもそも「絶滅」とはどういう事なのでしょうか。

地球にはじめて生命がうまれたのは、およそ40億年前。
たったひとつの「細胞」が、海の中で偶然うまれたようです。
細胞とは、目に見えないほど細かな、いちばん小さい命の単位。これがすべての「命」のはじまりでした。
でも、はじまりがあれば、かならず終わりもあります。
命の終わりは「死」。
そして、種の終わりが「絶滅」です。
絶滅とは、その種類の生き物が、この世から1匹残らず消えること。
強い生き物も、賢い生き物もたくさんいました。
けれど、さまざまな理由で、ほろびていったのです。
実際、今まで地球にうまれた数えきれないほどの生き物のうち、99.9%の種が絶滅しているのです。
地球にうまれた生き物は、いつか絶滅する運命。
むしろ、生き残ることのほうが、例外なのです。

「うん…」(吾郎)
「そう言われると、私たちが尊いものなんだな、という気がしますけれど…」(外山さん)
絶滅の確率99.9%。何とも恐ろしげな数字ですが、丸山さんによると絶滅は地球上に前向きな変化をもたらすそうです。
「絶滅が起きないと新たな進化も起きないんです。地球の環境が大きく変わると、そこにいたものが一掃されるんです。そうすると地球に空白環境が生まれる、何もいない所が。そこでわずかに生き残った生き物たちは広大な空白環境でどんどん種分化といって新たなグループを生み出すんです。普通ならば進化は歩みがゆっくりなんですよ。なぜかというと上がつかえてるから。いわばイス取りゲームですね。普通ならば1つ空いた所にようやく滑り込む所が、イスが全部空いていたら大して適応していないヤツでも座ることが出来る。」(丸山さん)
「増えていくんだ。」(吾郎)
「そう。一気にバリエーションが拡がるんです。」(丸山さん)
つまり絶滅が進化をもたらし、そのお陰で現在私たちが存在しているわけです。
とここで
「吾郎さん!」と外山さんが呼びかけました。
吾郎が振り向くと後ろの出入り口の上に
「動物のいない動物園」
という看板が掲げられています。
吾郎は先頭に立ってそのカーテンをくぐりました。
「こんな狭いの、この入口」と言いながら。
(毎週ゲストの方々はその狭い入口を通って登場していらっしゃるのですね…)
「わぁ、すごい、動物園だ!」と吾郎がいかにもわざとらしく言ったその場所は、パネルが何枚か張られたコンクリートの壁。絶滅動物たちを紹介する動物園です。

絶滅動物 その1.オオツノジカ(哺乳類)
約2000万年前に存在した生き物。特徴は名前にもなっている横幅3m、重さ45kgの大きな角です。しかし…
「角に栄養を取られて絶滅してしまいました。」(外山さん)
「この角は両方合わせて45kg位あるんです。鹿は毎年角を落として新しいものを作らないといけない。」(丸山さん)「え?」(外山さん)
「ニホンジカもそうなんです。春に生えてきて、秋に(他のオスと)戦って落として、また生えてくるというのを毎年繰り返すんです。」(丸山さん)「ああ!」(吾郎)
「角が全部なくなっちゃうんですか?」(富山さん)
だとすると毎年45kgの角を作るのは大変ですね。
「角は主にカルシウムとリンで出来てますから、身体の中から絞り出すわけですよ。骨に蓄積したカルシウムを角に使うので骨がスカスカになっちゃう。」(丸山さん)
「栄養を取られちゃう。」(吾郎)
「で元々は葉っぱをいっぱい食べて何とかやってたみたいなんですけど、やはり環境が変わって森が小さくなってくると充分に食べられなくなって…。でこれ、真横に広がってますからね。ニホンジカ(の角)は上に伸びてるじゃないですか。でもこれは本当に真横ですから森の中を歩けない、邪魔で。頭を下げたってくぐれないですからね(笑)。」(丸山さん)
「何か間違っちゃったね。」(吾郎)
「女性が強かったのかも知れないですね、圧力が。」(丸山さん)
「ね、かわいそう。」(外山さん)
「だいたいそうですよ。メスはなるべく大きなオスと交尾するわけですから、より(角が)大きくなっていくという傾向があるんです。」(丸山さん)
「切ないね、男の性だね。」(吾郎)
「そんな無理しなくて良いのに、と言いたくなっちゃいますね。」(外山さん)
「そういう優しいメスがいれば良かったけど。『もっともっと!もっともっと私を魅了しなさい!』。」(吾郎)
じゃ、どうすれば良かったかというと、
「卵の殻でも食べてカルシウムを補えば良かった」(外山さん)
「貝殻でも良かったですね。」(丸山さん)
絶滅動物その2. ディッキンソニア(エディアカラ生物群)
6億年前、先カンブリア時代の動物です。この時代の生き物の化石はほとんど残っていませんが、このディッキンソニアの化石は奇跡的に残っていたのです。そしてその絶滅の理由は、
「プニプニ過ぎて絶滅」(外山さん)
「先カンブリア時代には体の硬い生き物がまだいなかった。捕食者がいなかったからです。目、口、ヒレを持っている動物がいなかった。追っかけられもしないし、発見されもしないし。だから体を硬くするよりも柔らかい方がエネルギーが少なくてすむ。体を硬くするにはカルシウムが必要ですから。」(丸山さん)
捕食者におびえることもなく、海の中でプニプニと平和に暮らしていたディッキンソニアでしたが、あるハンターの出現で絶滅に追い込まれます。
「目と口を持つ、誰かを傷つけてでも生きていくたくましさを持った生き物。」(丸山さん)
「ああ、その子達がディッキンソニアを食べちゃうんですね。」(外山さん)
「先カンブリア時代はハンターのいない時代だったんですけど、こういうハンターが現れたことで時代がガラッと変わって、カンブリア紀に入っちゃう。目が発達して食うか食われるかの世界になっていく。」(丸山さん)
「戦国時代みたいな・・・。このハンターの一番最後は誰ですか?」(吾郎)
「ハンターの一番最後は分かっていないんですけど、カンブリア紀で有名なのはアノマロカリス。目と口とヒレがあるからすごいんです。あと三葉虫は目を最初に手に入れたといわれています。」(丸山さん)
ハンターの出現は意外な影響も残しました。
「こうなると動物が体を硬くし始める。そうすると、化石に残るんですね。」(丸山さん)「なるほどね。」(吾郎)
そんなディッキンソニアへのアドバイス(?)は、
「だれかを傷つけてでも生きていくたくましさがほしかった」(外山さん)
「これ、全部に言えるじゃない。」(吾郎)
絶滅動物の中には変な進化をしたものもいました。次の生き物は一見すると子供が絵に描いたロボットのような姿形です。
絶滅動物その3. オパビニア(不明)
「これすごくないですか?想像上の生き物みたいな。」(外山さん)
体長は5cmくらい。カンブリア紀中期に絶滅しました。その理由は
「デコりすぎて絶滅」
「(体のパーツが)いっぱいついてますね。」(吾郎)
「だから学会で『こんな動物がいました』と初めて発表された時、真面目な学会なのに博士達が大笑いしたんです。」(丸山さん)「でしょうね。」(吾郎)
「ほんとかよ、そんなわけねぇだろ、って。それくらい信じられなかったんです。」(丸山さん)
博士達が爆笑したというド派手な動物オパビニアが絶滅した理由を、吾郎がオパビニア目線で朗読。

えっとね、まずね、目は5つつけたでしょ。
それで目の形はキノコみたいに高くして、後ろまでよく見えるようにしたの。
あとね、頭の前にゾウの鼻みたいな長いホースもつけた。
あ、でもこれ鼻じゃなくてうでなの。
うでの先にはカニみたいなハサミもついてる。
これでえものをはさんで口に運んでたんだよー。
口は体の下側にあるんだ♪ あとねあとね、体の両側にヒレをつけたんだけど、息をするためのエラもここにある。
べつにつけるの忘れてたわけじゃないよ?あとはなにかな~・・・・・・。
尾の部分をエビみたいな形にしたくらいかな~。
あ!思い出した!体の下にはイボみたいな小さい足をたくさんつけたの!海底をズリズリ歩きた~いと思って!ね~♪
みたいなことしてたら、環境の変化についていけなくて死んだ。

読み終わると吾郎も外山さんも笑い転げました。
「かわいそう!(笑)」(吾郎)「死んだ(笑)」(外山さん)
「やりすぎた!でもよくデコれたね。」(吾郎)
「普通、同時にいくつものパーツが進化してくることってなかなかないんですけど、こいつはこいつだけでオパビニアっていうグループなんですね。近い生物が他にない。」(丸山さん)
「すごいね、唯一無二っていうのが。」(吾郎)
そんなオパビニアはどうすればよかったのかというと・・・
「ほどほどにしておけば良かった」
「いろいろあれば有利ってもんじゃないんですよね。何かに備えてこれもこれも、とやってると、結局そこにエネルギーを使っちゃうので全体の収支が合わなくなる。少ない必要なものだけで構成されたものの方が強いんです。」(丸山さん)
それにしても吾郎の朗読の可愛かったこと!聞いていて思わず頬が緩みました。BGMがショパンの「別れの曲」だったのもツボです(絶滅だから別れ・・・)。
絶滅動物その4. ターパン(哺乳類)
馬と同じ種類の動物。絶滅したのは1909年と最近なので写真も残っています。絶滅した理由は意外にも「ロマンチック」だとか。
「ウマに恋して絶滅」(外山さん)
「え?これはちょっと興味深いですね。」(吾郎)
「似てますもんね。」(外山さん)
ターパンはヨーロッパの森と草原に住んでいましたが、人がどんどん増えて森を伐採し牧場が作られたために、彼らの住んでいた森と草原が分断されてしまいました。そして、その間の牧場で馬が飼われたので、
「ターパンが『あ、あそこにウマがいる!』ということで寄ってきて馬を連れ出しちゃったりとか塀を乗り越えて交尾しちゃったりとか、余計なことをするので、牧場主が激怒して撃ち殺したとか・・・」(丸山さん)
「ひどい(笑)。だって遊びたいですよね、馬と。」(外山さん)
「でも、お前は馬とは違うんだよ、って。人間にとってはね。」(吾郎)
「馬と同じように育てることは出来なかったんですか?」(外山さん)
「やっぱり気性が違うんでしょうね。大きさも違いますし、家畜に余計な血を入れたくないというのもあったと思います。」(丸山さん)
「あと乗用ができなかったんじゃない?馬と違って。」(吾郎)
「(馬より)若干小さいですからね。あと連れ去られちゃう場合もあってそれも困りますし、馬のために用意しておいた飼葉を食っちゃったりとか。」(丸山さん)
「だって食べるものは同じでしょう。」(外山さん)
「そう、結局人間がこいつらが住んでた所に入り込んで、勝手に牧場を作って『ここは俺のとこだ』と言ってるだけですから、ターパンにとってはひどい話なんですけど。」(丸山さん)
「馬に生まれれば良かったね。」(吾郎)「そうですね。」(外山さん)
野生のターパンは1909年までなんとか残っていましたが、家畜のウマと交雑して終いにはいなくなってしまいました。(聞けば聞くほど人間によって絶滅させられてしまった感じがしますね・・・。)
「ただ今の馬の中にターパンの遺伝子は残っているので、完全な絶滅というとどうかな、と。」(丸山さん)
じゃあどうすりゃ良かったかというと、
「人間になんか近づかなければよかった」
「切ないね・・・」(吾郎)

「面白かったなぁ。いろいろな理由があるんですね、絶滅にも。」(吾郎)

そしてこの本には奇跡的に絶滅しなかった動物も記載されています。その中から丸山さんお気に入りの動物を紹介します。
絶滅しそうでしなかった動物その1. オウムガイさん(頭足類)(←なぜかさん付け・笑)
「貝と言ってもタコやイカの仲間ですね。」(丸山さん)
5億年前に現れ現在に至るまでほとんど形を変えずに生きてきたため「生きた化石」と呼ばれます。そんなオウムガイが生き残った理由は
「やる気がなかったから」(思わずスタッフから笑い声が・・・)
「いいですね、やる気がなかったから、って。やる気はあったんでしょうけど、本人達は」(外山さん)
「グループ全体としてはやる気のあるものも出てきたんです。めちゃめちゃデカいのもいましたし。ただ、やる気のあるヤツは海の中の浅いところで頑張ってた。浅いところの方が餌も多いですし。そうやって浅いところで頑張っていたヤツらがどうなったかというと、6600万年前に隕石が落ちてきた時恐竜と一緒に滅びちゃったんですね。でも今生き残ってるオウムガイは、数種類いるんですが、頑張ってる人たちから追いやられて『じゃあ僕たちは深いとこへ行きます』と。で深海でほとんど動かない、ほとんど食べない、でじーっと生き残ってきた。そして深海では隕石が落ちてきても影響が小さかったものですから、知らない間に天災をやり過ごしてしまったんです。で未だに生き残ってる。」(丸山さん)
「何が楽しかったんだろうね。」吾郎がぼそっと言ったので丸山さんは思わず笑いました。
「やっぱり長く生きることが一番の喜びだったんじゃない?それで行こうよ俺たちは、って。」(吾郎)
絶滅しそうでしなかった動物その2. ロードハウナナフシさん
丸山さんが特にお気に入りの動物だそうです。昆虫ですね。
「ナナフシですけど15cmもあって結構ぶっといんですよ。」(丸山さん)
「怖い!ザリガニみたい。」吾郎がそう言うと「お!」と丸山さんが感心した声を上げました。実はロードハウナナフシはその見た目から「陸のザリガニ」と呼ばれているのです(←吾郎さすが!)。
元々の生息地はオーストラリアから400km離れたロード・ハウ島。
「だからロードハウナナフシなんだ。」(外山さん)
「ここにしかいないの?」(吾郎)
「そうです。固有種ですね。だからあれだけデカくなれた。島というのは敵がいないことがあるので。」(丸山さん)
しかし1920年、島に船が難破したことがきっかけでネズミが侵入。ロードハウナナフシは食い尽くされ絶滅したと考えられていました。
「船の難破で!」(吾郎)「大した匹数はいなかったと思うんですけどね・・・」(丸山さん)
しかし彼は生きていたのです!生き残れた理由は
「流木で海を渡っていたから」
「ええっ!そんなことあるの?!」吾郎は叫びました。
「その理由がお気に入りなんですね。」(外山さん)
「ドラマみたい。」(吾郎)「どうやって・・・」(外山さん)
「だからずっと絶滅したと思われてたんですよ。こんなデカいがいたのにもったいねえな、という感じで。それでロード・ハウ島からたった16kmのところに岩礁があるんです、三角の岩がドーンと突き出たボールズピラミッドという岩山が。で変わり者のロッククライマーが船で乗り付けて岩山を登ったりするんですが、1960年代にあるロッククライマーが登ったら、『これロードハウナナフシ?』というような死体を見つけた。それで10年以上経って実際に調査に行ったら、生きてる個体を見つけたんです。」(丸山さん)「へぇ、すごい。」(外山さん)
そして、つい最近遺伝子を調べたところ、そんなに遺伝子が違わないので、ロード・ハウ島から流れ着いたものと考えてよろしい、という結論が出たそうです。
「でもね、本当に岩山で土がほとんどない場所ですから、フトモモという背の低い木が這うように生えてる所で細々と生きてた。世界で一番自然分布域が狭い生き物ですね。」丸山さんは興奮気味に話しました。
「丸山さんハンパじゃない詳しいですね。」吾郎が感心しました。

そんな丸山さんは新しい図鑑を作りたいと思っていますが、色々な出版社から断られているそうです。番組でも「ワン!」と音をかぶせたので、いわゆる放送禁止用語ですね。「形が面白いんですよ」と丸山さんは語り、AD山田君にもウケていましたが、実現は難しそうです。


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【緊急募集!】 週刊文春アンケート

突然のお知らせですが、週刊文春でアンケートを募集しています。
テーマは
「阿川佐和子対談」あなたの心に残るこの人の言葉

締め切りは 12月3日(月) 24時 です。

吾郎がファンに向けて真っすぐに届けてくれたあの言葉は心に残りましたね。改めてその思いを文春編集部に伝えるチャンスです。
締め切りは明日、今日はななにーと忙しくはありますが、何とか書き込もうと思います。

回答は こちら から。
(注 : 回答するにはメルマガへの登録が必要です。


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諸々ありがとう、そしておめでとう!

雑なタイトルですみません。
昨日は「No.9 -不滅の旋律-」の余韻に浸りパンフレットを読み耽っていたら午前0時を過ぎてしまい慌てて寝ました。私の初日は素晴らしかったです。特に第2幕では吾郎にベートーベンが乗り移ったようで、私の目はずっとうるうるしていました。これからご覧になる方はご期待ください。
さて、毎日色々な情報が入ってくるので、まとめて上げますが、あいにくPCが不調で携帯から更新しているので情報ソースのリンクを貼れません。なのでお手数ですが、詳細は検索などしてご確認ください。

1. 吾郎がウィールチェア・ラグビー日本選手権にスペシャル・ゲストとして出演 (12/16)
12月14日から16日まで千葉ポートアリーナで行われるウィールチェア・ラグビー日本選手権の最終日に吾郎がゲスト出演します。吾郎とウィールチェア・ラグビーとの出会いはきっと新鮮でしょうね。
12/2(日) 23:59までチケットの先行抽選の申込を受け付けています。興味ある方は是非。
詳しくは 新しい地図topics をご覧ください。

2. 「略してブラリク」がメルカリアプリで限定配信 (12/1~)
RKB毎日放送(福岡)で放送される「略してブラリク」がメルカリアプリで配信されることになりました。これで地域の壁を越えて全国で見られます。メルカリさんは剛をCMに起用して下さった企業ですね。有り難い事です。詳細は新しい地図topicsをご確認ください。
これで、

東京BTH ➡ Amazonプライム
略してブラリク ➡ メルカリアプリ
ななにー ➡ Abema(無料でも見られますがプレミアムに入ればすべてを見られます。)

とネットとの関わりがますます深くなりましたね。
ここで一つ疑問。スマホを持っていない人はPCで観られるのでしょうか?

3. 吾郎が「Pen クリエイター・アワード2018」を受賞!
今回一番お伝えしたかったのは実はこれです。吾郎おめでとう!話題性だけでなくこの一年の活動が認められての受賞だと思うのでとても嬉しいです。
12/1(土)発売の「Pen」に記事が載ります。


拍手ありがとうございます
(はぁー、やっと書けた)

愛にとって過去とはなにか? (「ゴロウ・デラックス」 11/23)

オープニング。
「吾郎さん、別人になりたいと思った事あります?」(外山さん)
「うーん…一日だけとかね、また戻ってこられれば。」(吾郎)
「やっぱり自分が良いんですね?」(外山さん)
「やっぱり自分が良いね。」と、ちょっとかっこつけてみせる吾郎。
「今夜は別人として生きる人物を通じて愛のかたちを描いた作家さんをお招きしました。」(外山さん)
「ようやく来て下さった。」(吾郎)
吾郎がとても会いたかった作家さんのようです。楽しみですね。

今回のゲストは小説家の平野啓一郎さん。1998年、京大在学中に書いた処女作「日蝕」で第120回芥川賞を受賞。大学生の受賞は石原慎太郎、大江健三郎、村上龍に続き4人目の快挙で「三島由紀夫の再来」「神童」と呼ばれました。最近では「マチネの終わりに」(2016年)が20万部を超える大ヒット。新聞連載中から反響を呼び、完結直後には「マチネロス」という言葉まで生まれたほどです。天才ギタリストと通信社記者との大人の切ない恋愛を描いたこの物語は、来年福山雅治さんと石田ゆり子さんで映画化されます。
今年で作家生活20年。平野さんの作品の魅力に迫ります。

吾郎は林真理子さんと対談した時「マチネの終わりに」を薦められたと話しました。
「“この主人公、吾郎さん良いですよ”って林さんが凄く盛り上がって。それでまあ、映画化されて…福山さんだったんですね(笑)。でも確かにあれはクラシックギターだから…ギターをちゃんと弾ける俳優さんが…うん…。でもちょっとやりたかった。ギター練習したんです。」と吾郎は残念そう(本当はギター弾けるのに…)。
「(その)対談を楽しみにしてて、拝見して。光栄でしたね。」(平野さん)
「有難うございます。嬉しいなあ。」(吾郎)

課題図書 : 「ある男」 平野啓一郎

宮崎県の田舎で暮らす里枝は林業を営む谷口大祐と結婚し、家族4人で幸せな生活を送っていた。しかし夫が伐採中の事故で亡くなってしまう。里枝は夫の一周忌を境に、疎遠だと聞いていた夫の家族と連絡を取る。するとある衝撃の事実が発覚する…!
その衝撃の事実発覚のシーンを外山さんと吾郎で朗読。

大祐の兄・谷口恭一は、手紙を受け取るとすぐに宮崎まで飛んで来た。里枝は仏間に案内して、「どうぞ。」と勧めた。母は少し離れたところから二人の様子を窺っていた。
恭一は、正座をして、しばらく遺影を見ていたあと、
「これは?」と振り返った。
「大祐の遺影はないんですか?」
「……それですけど?」
恭一は、眉間に皺を寄せて、「ハ?」という顔をした。そして、もう一度写真に目を遣って、不審らしく里枝の顔を見上げた。
「これは大祐じゃないですよ。」
「……え?」
恭一は、呆れたような、腹を立てているような眼で、里枝と母を交互に見た。そして、頬を引き攣らせながら笑った。
「……いや、全然わかんない、……ハ?この人が、弟の名を名乗ってたんですか?えっ、谷口大祐、ですよね?」
「そうです。……変わってますか、昔と?」
「いやいや、変わってるとか、そういうんじゃなくて、全然別人ですよ、コレ。」

「……衝撃。」外山さんが囁くような声で言いました。
「ねぇ…。他人に成り代わる設定を使って小説を書こうと思ったきっかけはあったんですか?」(吾郎)
「自分自身が40代になって、人生は1回しかないって事をつくづく考えるようになったんです。普通にしてても他人になりたいと一時的に思う事がありますけど、今の人生がつらかったりすると切実に“違う人生だったら良かったな”と思う事もあるんじゃないか、と。その辺から物語を作り始めたんですけど。」(平野さん)

里枝は夫の正体を知るべく、弁護士の城戸に調査を依頼。大祐の過去を調べる城戸を主人公に物語は進行する。

「弁護士の城戸さんを主人公にした理由はあるんですか?本来ならこっち(大祐)が主人公に…」(吾郎)
「そうですね。この人は一体誰だったんだ?とその人の人生を辿っていく、というのが大きな物語なんですけど、(一体誰なんだ?)とその正体を探っていきながら、段々自分の人生にフィードバックしていって色んな事を考えさせられる人物を設定したかったんです。それは、どこかで人間は他人の人生他人の物語を、生きていく上で必要としているんじゃないか、ということを最近小説を書きながらよく考えていて。」(平野さん)
主人公の城戸は、赤の他人の“ある男”の正体を探っていくうちに自分の人生の見方が変わり自分の悩みに向き合っていく。それとは裏腹に真実を知った里枝はショックを受け、亡き夫への愛を自問する。

愛にとって過去とはなにか?

これは平野さんが「ある男」で一番描きたかったテーマだそうです。
「今回はがテーマです。」(吾郎)「そうですね。」(外山さん)
「(夫に)言われなかったら嫌でしょ。何で言ってくれなかったの?って。」と外山さんは妻の立場を主張しました。
「言ったかも知れないじゃん。次の日に。」(吾郎)「長く生きてるとね。」(外山さん)
二人のやり取りを聞いていた平野さんは
「そんなに綺麗事じゃないんですよね、愛は。続いてくって事が愛にとっては重要で、受け入れがたい事も受け入れて。その時に相手を愛し直すというか、これまで通りの形では続かないけれど、違う形で愛し直す事で続くものもあるんじゃないか、と。」(平野さん)
「なるほどねぇ、そうか…」吾郎は腕組みをしながらしみじみと言いました。
「吾郎さんは、お付き合いしてた方に暗い過去があったとして受け入れられますか?」外山さんの問いに吾郎は一瞬考え込みましたがすぐに目を上げて
「僕はそうですね。ここまでの経験はしてないから分からないけど、どれ位のショックを受けるかとか。でも僕は比較的今を見てると思うし、あまり気にしない。」と答えました。「もちろん過去もあるから今のあなたが好き、というのも間違ってはいないし、過去を知りたくもなるし。男って想像しますよね、子どもの頃どんなだったんだろうとか…。それは思うけど、でもそれが嘘偽りであったとしても、今…でいいかな。」そして平野さんに訊きました。
「未来で過去は変えられますかね?僕は変えられるんじゃないかって。」
「そうですね。その人がどういった人間として生きていくかという事が、未来が過去を変えていく事はあるという気がします。」
吾郎の問いも真っ直ぐ、平野さんの答えも真っ直ぐ。聞いていてとても気持ちの良い対話でした。

近年は話題作を世に送り出す平野さんですが、デビュー当時は文壇の異端児と呼ばれました。その一つがデビューの方法。
「僕は新人賞じゃない形でデビューしたいと思っていて。その時『我々はこういう新人を求める』という企画が『三田文学』という雑誌に載っていて、その編集長に自分の作品を読んでもらいたいという気持ちになって手紙を書いたんです。ただ、そのたった一人の心を動かせないというのは作家になる人間としてどうなんだろうと思って、どうしても僕の書いた小説を読みたくなるような手紙を書いた。」(平野さん)「へぇー!」(吾郎)
「まあ勿論、真面目に自己紹介して、こんな事を考えているという事を一生懸命書いたんですけど、『そこまで言うなら送ってきてください』という話になって。幸いにしてその編集長が僕の作品をすごく評価してくださってデビューになったんです。」(平野さん)
こうしてデビュー作「日蝕」は雑誌「新潮」の巻頭を飾りました。新人の小説が巻頭に載る事は異例だったそうです。「日蝕」の舞台は15世紀末のフランス。神学僧のニコラが錬金術師や両性具有の人造人間など異端の世界に触れるファンタジー小説です。華麗な文体は「三島由紀夫の再来」と評され文壇の注目を集めました。翌1999年には同作で芥川賞を受賞。当時史上最年少の受賞でした。その後、小説の可能性を追求し、視覚的実験作品と呼ぶべき小説を次々と発表します。
「現実がどんどん変わっている中で、文学がそれまでの技法だとその現実を捉えきれなくなっていて。どうやったらそれを上手く書けるか、自分の中で実験しながら探っていた時期なんですね。」(平野さん)
「女の部屋」という小説では、見開き2ページを女性の部屋に見立て、カーテンのある位置にカーテンの描写の文章が、机のある位置に机の描写の文章が来るように配置されています。そして見開きによって文字や文章の配置も違います(とこう書いていても私もどういう事かよく分かりません)。
「(ページによって)全部感覚違うよね。独特な感じになるよね。」(吾郎)
また「氷塊」という作品は喫茶店で偶然視線が合った男子中学生と30代女性の物語ですが、ページの上段は男子中学生の視点、下段は女性の視点で描かれていて2つの別々の物語が並行して進んでいきます。
「2つの物語が別々に進行していて、少年は偶然見かけた女性が死んだと言われている本当の母親ではないかと思いこんでいるんです。で女性の方は不倫をしていて、いつも見かけるあの少年は不倫相手の子でここへ様子を見に来ているんじゃないかと、お互いに勘違いしているんです。その2人が接点のある時だけ文章が共有されてる。結局それぞれ誤解のまますれ違っていくんです。」(平野さん)
「ちょっと最初は迷うけどね。一気に上だけ読んでそれから下を、というのも違うよね。やっぱりずっと(上下を)読まないと。」(吾郎)
「読者も色んな読み方をしていて、最初に上を読んでそれから下を読んで…という人もいるし、女性がこうしている間に少年はどう…とチラチラ見ながら読む人もいますね。」(平野さん)
さらに「閉じ込められた少年」はいじめられた少年が復讐する物語ですが、復讐の場面の文章を中心にして同じ文章が左右対称に綴られています。しかも最初から普通に読んでも違和感なく読めるのです。
「モーツァルトの曲で一枚の楽譜を頭と最後から同時に演奏するとハーモニーになってるというのを見たことがあって。それで小説も最初から読んでいくのと最後から読んでいくのとが同じになって真ん中で交差するものがありえるんじゃないか?と思って。一応(その手法は)テーマとも合致してて、この少年はすごくいじめられててその挙句にいじめっ子を刺しちゃうんです。その思い切った行動の為に、彼は自分のやった事から逃れられなくなっちゃう、記憶の中でも経歴でも。その閉じ込められてる感じを、時間がずっと回り続ける感じで表現しようと。」(平野さん)
「なるほど。」(吾郎)「普通こんな事考えないですよね。」(外山さん)
「僕は自分の中で第2期と呼んでるんですけど。実験をやったので、そこでついていけないという読者もいましたね。でも僕自身にとってはすごく重要な時期だった。」(平野さん)
「第2期は終わって、次は何かやろうかなと考えているんですか?」(外山さん)
「やはり短編を書くと長編のアイディアが纏まることがあるんですね。今しばらく長編を書いているから短編を書きたいですね、実験的なものを。」(平野さん)
「見てみたいね。」(吾郎)

作品によって文体や時代設定も一変させる平野さん。そのインスピレーションの源は何なのでしょうか。
ということで、平野さんの書斎の映像を撮ってきていただきました。書斎の机からは壁一面にびっちり本が並んだ本棚が見えます。
「この圧迫感の中で仕事をしています。」と平野さん。そしてマックス・クリンガーの版画「闘うケンタウロス」が飾られています。
「これを眺めてるとインスピレーションが湧いてくるというか。」
もう一枚のお気に入りは
「畠山直哉さんの『BLAST』という作品です。発破をかけて岩が爆発している写真なんですけど、非常に好きで数年前に購入しました。“破壊的な創造力”を失わないようにという事で刺激的な作品ですね。」
書斎に飾ったお気に入りの版画や写真がインスピレーションを与えてくれるのですね。
「刺激的な作品ですね。」(吾郎)「闘うとか、ボーン(爆発)とか…」(外山さん)
「あんまりそういうキャラじゃないはずなんですけど、言われてみるとそうですね。」と平野さんは笑いました。何か眺めるものがあった方がいいそうです。
「小説に出てくる音楽はご自身でも好きな音楽なんですか?『マチネの終わりに』だったらクラシックギターとか。」(吾郎)
「まあ、自分の知ってる音楽でないとなかなか書けないですけど、音楽ってその人のアイデンティティとすごく関わっていると思うんですよね。だから登場人物のイメージを考えていく時にこの人はどういう音楽を聴くだろう、とは考えますね。」(平野さん)
「なんかさ、知らなかったりするとその場でダウンロードしたり。読みながら結構…。」(吾郎)
「へぇ、これ読みながらダウンロードしてたんだ…」(外山さん)
すると吾郎は「ちょっと見てもらっていい?」とポケットからスマホを取り出して
「これですか?」と画面を平野さんに見せました。どうやら同名異曲だったようですが、「嬉しいです、そんなとこまで(読んでくれて)。」と平野さんはにっこりしました。
吾郎ファンとしては吾郎のスマホが見られて得をした気分でしたね(笑)。

ここで特別企画。「平野さんが吾郎さんを主人公に小説を書くなら?」
「考えて考えて考え込んでしまって、段々分からなくなってきたんですけど(笑)。最初はギャップがある物語がいいと思ったんです。僕、自分自身の憧れもあるんですけど、スイスに『独立時計職人』っているじゃないですか、1年に2個ぐらいすごく複雑な時計を作る人たちが。彼らは本当に『難しい部品を1個設置する』事にその日の全てがかかっているんですよ。『机に噛り付いて』という慣用句がありますけど、本当に彼らは机を噛んで上半身を固定してそーっと部品を置く。とても静かな自然のきれいな所で、その世界の中に吾郎さんがいるイメージが浮かんだんです。1つの見事な時計を静かな環境の中で作ってる。」(平野さん)
「嬉しいなぁ。でも実際の僕はイラチだから『うぅーん!』てなりそう。絶対なるよね。ピンセットとか使えないから。」(吾郎)
「やっぱりね物語はギャップがあった方がいいから、そういう人がやった方がいい。」(平野さん)
「イラチじゃない姿が見られるからいいじゃないですか。」(外山さん)
「やっぱり人がいない場所で何かに没頭している表情を見てみたいですね。」(平野さん)
「嬉しい。いいですね…。じゃあ書きましょう、明日から。」吾郎はすかさず平野さんにおねだりしました。吾郎をも出るに新しい小説が書かれたら嬉しいですね。

AD山田くんの消しゴムはんこは髪いっぱいに平野さんの顔をたくさん押した作品。なかなかの迫力でしたが「それ…似てる?」と吾郎の評価は辛めでした。


時計職人ではないですが、来年になれば炭焼きに没頭する吾郎さんが映画で見られますね!


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プロフィール

はちミツ

Author:はちミツ
【注意:当ブログの内容の無断転載は禁止します。】

稲垣吾郎さん大好き、SMAP大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は25年目になります。
彼らがいつかまた集まりたいと思った時そうできるように、彼らがそれぞれ今いる場所で益々輝いていってほしいと願っています。
だから「SMAP大好き」という気持ちも「新しい地図の3人の活動を応援する」気持ちも私の中では同じ一つの思いなのです。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!
③「稲垣吾郎オフィシャルブログ」、twitterアカウント @ingkgrofficial も必見!

メールは↓へ。
walkwithgoro☆hotmail.co.jp
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