【TOP記事】 「稲垣吾郎シネマナビ」書籍化に向けて

町山智浩さんゲストのゴロデラで「要望を出すことの大切さ」を改めて教えられたところ、Kazuyoさんの吾郎ファンブログ「天使の呟き」で「an・anの連載コラム『稲垣吾郎のシネマナビ』の書籍化のお願いを出しましょう」という呼び掛けが上がりました。

詳しくは「天使の呟き」のこちらの記事→吾郎さんの映画コラム「シネマナビ」(an・an)を書籍化へ!

ご存知のようにan・anでの吾郎の映画コラムは15年以上続いていて、毎回映画の魅力を独特の言葉で紹介してくれています。映画(DVD)選びの参考になりまた読み物(ライターさんの書き起こしですが)としても楽しめます。ここは是非書籍化して頂きたいです。
なるべく多くの方のご協力を頂きたいです。どうぞよろしくお願い致します。

《葉書の宛先》
〒104-8003 
東京都中央区銀座3-13-10 
株式会社マガジンハウス  アンアン編集部
稲垣吾郎シネマナビ担当御中



拍手ありがとうございます
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字が汚い!! (「ゴロウ・デラックス」 6/16)

オープニング。いつもと違い字幕の「外山恵理」「稲垣吾郎」の字が本人の自筆です♪外山さんの字は初めて見ました。かわいらしくてしっかりした字ですね。
「吾郎さん、コンプレックスってありますか?」(外山さん)
「コンプレックスですか?字が汚い。(きっぱり)」(吾郎)
「じゃあ今日の課題図書は吾郎さんにピッタリ。」(外山さん)
「言ってることとやってることの字が違う。」(吾郎)「吾郎さんっぽくないんだ。」(外山さん)
「だから絶対字は書きたくない!」と吾郎は更にきっぱり。セットに上がりかけて立ち止まったのでプリケツをしっかりと拝めました。サンキューです♪(←不謹慎)

席に着くと吾郎は白い紙を開いて掲げて見せました。「バラエティ番組でこういう手書きのクイズの答えとか。」
「じゃ本当は嫌なんですか?」(外山さん)
「すっごい嫌だ!だから今回この本にめちゃくちゃ共感しちゃいましたよ。」
「『字が汚い!』(笑)」(外山さん)
「だから色々と…まあお会いしてからお話を聞きましょう。」(吾郎)

新保信長(しんぼ のぶなが)さん、52歳。西原理恵子さんの「できるかな」シリーズを担当するフリー編集者であり、ライターとしても数々の著書があります。因みに奥様は「重版出来!」で知られる漫画家の松田奈緒子さんです。その新保さんの最新刊が今回の課題図書です。

課題図書 : 「字が汚い!」 新保信長

「練習すれば字はうまくなるのか?」
「なぜ私の字はこんなに汚いのか?」

自分の字の汚さに気づいた新保さんが、ペン字練習帳で綺麗な字を目指したり様々な手書き文字をリサーチしたり、字をめぐる右往左往を描いた体験ルポです。
「すごいタイトルですね!」(外山さん)「もうそのまんまですね。」(新保さん)
「僕もまさにこれがコンプレックスなので。もうちょっと頑張ればいけるのかな、今からでも何とかなるかなって。」と吾郎はさっそく共感しました。「外山さんはどう?自分の字は。」(吾郎)
「私もあんまり好きじゃないですけど、はがきを書くことが多いのでやっぱり綺麗になりたいなと思いました。」(外山さん)
「自分の名前くらいは綺麗に書けると良いなと思っていろいろやってみました。」(新保さん)
そうそう、やはり自分の名前くらいは綺麗に書けるようになりたいんですよね。更に
「読んでいて(字の)好みってあるんだなって思いました。」(外山)
「さっき僕が言ったことと一緒。字って自分のキャラクターとか生きてきた証じゃない?『自分はこういう人間』って表すものとしてすごく重要だよね。」(吾郎)

新保さんがなぜ自分の字に向き合う事になったのか、そのきっかけの部分を吾郎が朗読。
新保さんは某大物漫画家に手紙を書く事になりました。その大物漫画家抜きでは成り立たないプロジェクトへの協力を求める手紙。アナログ世代編集者としては、ここぞという時には手書きの手紙で誠意を見せたい、という事で何年かぶりで万年筆を手に取り書き始めたのですが…、

1枚目の半分くらいまで書いたところで手が止まった。
「何じゃこりゃ?!」
脳内で故・松田優作のセリフが再生される。
目の前の便箋には自分でイメージしていたよりはるかに汚い文字の羅列。
(中略)
なんというか筆跡そのものが子供っぽくて拙いのだ。
とても五十路を迎えた分別ある大人の字には見えない。
つかそもそも自分が分別ある大人なのかというとかなり疑わしい所ではあるが、
それにしたってこの字はないわ―。


画面にその手紙の画像が映し出されました。
「もうすごくその気持ちわかりますけれども。いい字じゃないですか。」(吾郎)「一所懸命書いてるのが分かりますね。」(外山さん)
「ええ、読めないわけじゃないんですけど子供っぽくて、真剣にお願いしているんだけどふざけた感じに見えちゃうのかな、と。」(新保さん)
「結局その手紙は送ったんですか?」(吾郎)
「いや、これを送ったらかえって逆効果かなと思いまして、結局打ち直して、手書きっぽい書体でプリントしたのを送って…。」(新保さん)
「送らなかったんだ(笑)。でまだオファーの返事がもらえてないとか…。」(吾郎)
「その時はまだだめ、という感じでした。」(新保さん)
たかが字というなかれ、なわけで…、
「綺麗に超したことはないじゃないですか、展覧会とか名前書いてください、ってなるし。」と外山さんが言うと
「そうだ結婚式!結婚式!」と吾郎は顔をしかめました。「縦書きだし難しいよね。」
「筆ペンとか渡されるとどうしよう、と思う。」(外山さん)
「一つ言い訳いいですか?僕左利きなんですよ。漢字の書き順が自分なりの書き順になってることが多いね。うまく書きようがない。…キャラに合っていればいいんだけどね。」(吾郎)
「確かにね、吾郎さんもうイメージが…。」(外山さん)「字、綺麗であってほしくない?」(吾郎)「『ペン字です』くらい綺麗そう。」(外山さん)
「そのパブリックイメージと現実とのギャップにずっと苦しんでいます。」(吾郎)
ファンにとってはそのギャップですら魅力なのですが、吾郎本人にとっては本当にコンプレックスなのですね。

ところで今回の内容は…
【新保さんの手書き文字調査】
1.ペン字練習帳に挑戦!
2.文豪たちはどんな文字だった?
3.理想の字を探す
4.「字は人を表す?」筆跡診断

1.ペン字練習帳に挑戦!
新保さんは自分の字をどうにか綺麗にしようと4冊のペン字練習帳を実践。
「ゆっくり丁寧に書く」「全体的なバランスを考える」など基本的なコツを学びながら実践していった結果、明らかに字が綺麗になっていきました。
一番最初に取り組んだのが「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」。「美文字ブーム」を作った大ベストセラーです。
「すごいね、これを全部やったって。…ちょっと練習してみます?」(吾郎)
「してみたいですね。練習帳ってやったことがないですもんね。…どこが難しかったですか?」(外山さん)
「これは初めは字を書くんじゃなくて、たて線よこ線を引くコーナーがあるんですよ。」(新保さん)
「ほんとだ!『線を書く練習をしよう』。」(外山さん)
「これがまず出来ないですね、まっすぐ線を引くという事が。」(新保さん)
「出来ない。意外とまっすぐ引けない。」と吾郎は悪戦苦闘しています。
「問題の横ですよ。(左利きだから)押して書くの。…横が難しいね。横が欠点なんだ。自分の欠点が分かる。」吾郎は問題点に気付いたようです。
「じゃひらがなも書いてみます?」と新保さんに促され、吾郎は「あ」「い」にもトライ。書きながら今まで気にしていなかったカープの線に気をつけたり、「お」の丸(正確には三角)が小さい事に気付いたり。
「この丸を大きく書くと子供っぽくなります。それから漢字よりひらがなは小さく書くとか。」(新保さん)
「すごいですね、下手だったのが嘘みたいですね。」(外山さん)
4冊のペン字練習帳の中で新保さんが特に「響いた」というのが「練習しないで、字がうまくなる!」だそうです。
「発想の転換があって、どういう風に考えて字を書けばいいか、コツを教えてくれる本です。例えば香典袋とかに名前を書く時には鉛筆で線を引いて、そこに丁寧に名前を書いて後で鉛筆の線を消せばいい。」(新保さん)
「確かに香典袋難しいですもんね。」(外山さん)
「『下手ならひと手間かけろ!』という発想なんですね。なるほどと思いました。」と新保さん。吾郎は笑顔で頷いていました。

2.文豪たちはどんな字だった?
練習していくうちに新保さんは他の人の書く字も気になりだし、文豪たちの字も調べてみたそうです。今回はそのうちのいくつかを紹介。
太宰治の「人間失格」の原稿を見て「太宰っぽくない。」と吾郎が一言。「心中する人の字ではないですね。」と新保さんも同意。
夏目漱石の「道草」には「人が好さそう」と吾郎。
江戸川乱歩が友人に宛てた手紙は筆書きです。「字が雑、おどろおどろしい。」と新保さん。「これで原稿が来たら読めなさそう。」(外山さん)「若干厳しいですね。」(新保さん)
とここで登場した原稿を見て吾郎が
「ちっちゃ!もっと大きく書こうよ!しかも(マスの)右端に…」を思わず叫びました。
「これは直木賞の直木三十五です。この小ささはちょっと不思議ですね。」と新保さん。(ここまで小さいと読みにくいですよね。)
芥川龍之介、谷崎純一郎など作家によって字は様々で見ていると楽しいです。(ちなみに私が気に入ったのは谷崎の字。大きくて堂々として華やかでいいなと思いました。)
一方で、
「でも最近はパソコンが多いのか…。」(吾郎)
「そうですね。年代の上の方はまだ手書きの方もいらっしゃいますけど、若い作家さんは全部パソコンで。」(新保さん)
「その方がやりやすいのかな。」(吾郎)
「ただ、パソコンで書くとああいう手書きの原稿はないわけじゃないですか。ところが芥川賞・直木賞を受賞した作品は、手書きの原稿を日本近代文学館に資料として収めるという慣習がありまして、なのでわざわざ原稿用紙に最初の1枚分を書いてもらってるらしいです。」(新保さん)
「やっぱり字を見たいというのがありますよね、作家さんの。」(外山さん)
「でも編集の方はどうなんだろう。字を見た方が作家さんのその時の気分とか心とかが読み取れるかも…どうなんでしょう。」(吾郎)
「でも原稿を頂くなら、ぶっちゃけメールで頂いた方が間違いも少ないし早いのでありがたい(笑)。」(新保さん)
編集の仕事にとっては手書き原稿よりパソコンの方が便利ですよね。

字について調査する中で新保さんは自分の理想とする時に気付いたそうです。
3.理想の字を探す
ここで外山さんの朗読。

そもそも自分はどんな字を書きたいのか。個人的にはか必ずしもペン習字のお手本のような字を理想としているわけではない。
(中略)
日常的にはむしろちょっと隙があるというか、愛嬌がありつつ全体的には整っていて、読みやすい字が書ければいいなあ、と思うのだ。


「美文字じゃなくていい感じの字が書きたい!という事に気付いたんですよ。」と新保さん。
そんな新保さんの理想の字は…。
「色々な方の字を見てきて、大人っぽさがありつつ愛嬌もあるという点で、アラーキー、荒木経惟さんの字が非常に魅力的だと思いまして。」(新保さん)
「お会いしたけど字は見てなかったね。」(吾郎)
新保さんが文春の雑誌「マルコポーロ」の編集者としてアラーキーさんを取材した時、新刊の写真集をアラーキーさんが贈ってくださったそうで
「その時の編集部の宛先を書いた紙がどう見ても直筆としか思えなくて大切に取ってあるんです。」
(その字の画像も出ましたが、「ダ・ヴィンチ」のアラーキーさんの連載の題字と同じだから確かに自筆ですね。)
「でも物凄い癖のある…味と言うか…。」(吾郎)
「大人の色気ですね。」(新保さん)
吾郎が「これが好き」と言った字はペン字の先生の字でした。
「5回生まれ変わっても無理だね。」
「でも吾郎さん字がそこまできれいになっちゃうとどうします?」(外山さん)「いやいや、綺麗な字になりたいよ。」(吾郎)「だって…それこそ完璧になっちゃう。」(外山さん)
(外山さんの吾郎に対するイメージはどうやら「完璧な人」らしいです。)
「外山さんはどういう字がいい?」吾郎が訊きました。
「私はやはり永(六輔)さんの字が好きでしたね。はがきを持ってきたんですけど。」と外山さんは永さんからのはがきの束を取り出して新保さんと吾郎に見せました。はがきに大きな字で一言書いてあります。
「なんかポッと書いたんだけど…。」(外山さん)
「いいですねえ。」「いやいやいいねえ。」と新保さんと吾郎は感心しています。
「『さん』の書き方とか好きだし…上手じゃないんだけど『永さん』なんですよね、字がね。」と外山さんがしみじみと言いました。
吾郎も言っていましたが、永さんのキャラクターを彷彿とさせる字です。
そして、ただ練習するだけじゃなくて、「こうなりたい」という字を具体的にイメージすることが大事なんですね。

話は変わって。
「『字は人を表す』とも言います。」と外山さん。「字が汚い!」では筆跡診断の方にも取材したそうで、
「ちょっと恐ろしい気もしますが、吾郎さん、今日はいらっしゃってくださっているんですよ。」(外山さん)
「ホントですか?!」吾郎は思わずのけ反って笑いました。…という事で、

4.「字は人を表す?」筆跡診断
新保さんが取材した筆跡診断士の林香都恵さんがスタジオに登場、吾郎と外山さんの字を診断してくださいました。二人が事前に書いたはがきのあて名を元に診断します。
「稲垣さんの字は、とても素直でまじめな方の字です。どの字も(線が)すうっと入っている”起筆すなお型”なんですね。クセ字の方は書く時にガッキンと入ったりとかそういう”起筆ひねり型”で我が強かったりするんですが、稲垣さんも外山さんもすうっと入っているクセのない字なんです。物事を自然に受け入れるすなおな方。すごく良いのは(”郎”の)縦線がグッと長い事。本来日本語の字は縦に書くじゃないですか。だから縦の線が長いというのは自分軸がしっかりしているという事なのでとても良い。花丸です。」(林さん)
「嬉しい!字で初めて言われた!」吾郎はすなおに喜びました。
「外山さんの字はですね…」(林さん)「かわいいね。」(吾郎)
「かわいいですね。それで転折(=曲がり角)が丸いんですね。ですから明るい印象になると同時に効率性を重視したり、新しいアイディアを出すことが上手だったり。クリエイティブなお仕事をされている方にこういう丸っこい字を書く方が多い。」(林さん)
(クリエイティブな人は丸文字…φ(..)メモメモ)
「で、書き出しの位置なんですが。稲垣さんは端に寄って書いていらっしゃる。」(林さん)
住所が本当にはがきの右端に書かれています。
「ちょっと恥ずかしがり屋さん。大体の方はこの郵便番号の一桁目の下から書くのが普通なので。このはがきをお部屋に例えると稲垣さんは壁に寄っていたいのかな、と。」(林さん)
「ありますあります。もうずっと壁に寄っていたい。人前なんかに出たくない。テレビもやだよ。」(スタジオ内爆笑。しかし今この発言はしない方がいいと思うのですが…・冷汗。)
「お二人の文字には共通点がありまして、文字のトメが弱い。シュッと書く。だからお二人共書くのは速いと思います。トメは物事のクロージングを表すと言われています。それが弱いという事は物事を素早く進めモタモタしない。」(林さん)
「ああ、ダラダラするのは嫌ですね。」(吾郎)「私も。せっかち。」(外山さん)
「せっかち、うん。そこは似てると思う、僕も外山さんも。」(吾郎)
「そういう傾向があるかな、とお見受けします。」(林さん)
「トメた方がいいですか?」(吾郎)
「はい、今日はその書き方をお教えします。」(林さん)
「教えてください。下手でいいから名前だけでもちゃんと書きたい!」と吾郎、切実です。

という事で、吾郎の”吾”の字をいい感じに書く方法を教えて頂きました。
横線には法則があります。一番上の線はお皿です。上から降ってくるチャンスや出会いをここで貯めたいんですね。」(林さん)
「これ、転げ落ちてますよ!」吾郎が自分の字を見て言いました。
「で、一番下にくる線は、屋根です。この下でたくさんの人が雨宿りしていいよ、というような優しい屋根を作りたい。そして”口”はエネルギータンク。書いた人の元気さを表すところなので、大きく書きたいんです。ではこの”吾”と言う字を書いてみて頂けるでしょうか。」(林さん)
吾郎、外山さん、新保さんの3人は真剣に紙に向かいペンを動かします。そして新保さんの書いた字を見て
「上手!新保さん『字が綺麗!』って本にした方がいいですよ。」(外山さん)
「僕はこんな感じで。」吾郎も書き上げた字を見せました。
「いいですね、力強い感じで。」(林さん)
「すぐ上手になれそうですね。」と吾郎。それを聞いた外山さんは笑いをこらえきれません。
「なんか良かったねぇ。」と言う吾郎に「自分はね。」と外山さんはバッサリと一言。外山さんのそういうさりげない毒舌が好きです(笑)。

番組はエンディングへ。
「どうでした、吾郎さん。」(外山さん)
「勉強になりました。ホント恥ずかしくて今までなるべく字に触れないで生きてきたので。」(吾郎)
「新保さんのおかげで自分の字に向き合うことが出来ました。」(外山さん)
「そうそう、自分の字に向き合った事がなかった。」(吾郎)
「そうですね、意識するだけで全然違いますからね。」(新保さん)
とそこへAD山田くんが登場。阪神ファンだという新保さんの顔と「六甲おろし」の歌詞を配した消しゴムはんこです。
「山田くんの字、いいよ」と吾郎が声をかけると「そうですか?僕字が汚くて書きたくないんですよ。」と山田くん。
「いや、味ありますよ。」(新保さん)「味あるじゃん。”ぞ”とか。」(吾郎)
「”ぞ”??」と山田くんは戸惑いましたが、歌詞の中に”ぞ”の字を見つけて「ああこれですか」と納得しました。
「全体的にコロコロしていてかわいいですね。」(新保さん)
「もしよければ字コレクションに入れて頂いて。」(吾郎)
「加えさせていただきます」(新保さん)と最後まで和気藹々とした雰囲気でした。

今回のテーマが「字」だったので、エンドロールのスタッフ名もすべて本人の手書きの文字でした。BGMに「太陽にほえろ!」や「六甲おろし」を使うなど、細かなところにまでゴロデラスタッフの心配りが行き届いた楽しい30分でした。


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freebirds

きょう一斉に放送されましたが、

吾郎、剛、慎吾の3人が今年の9月8日をもってジャニーズ事務所とのマネジメント契約を終了する事になりました。

正直ホッとしています。
勿論これからどうなるかはまだ分からないのですが、少なくともこの1年半よりはいい環境で仕事出来るのではと期待しています。

SMAPを作ってくれたのはジャニー社長ですし、その事については感謝していますが、結果としてSMAPはジャニーズ事務所の枠よりずっと大きな存在になっていたのだと思います。派閥とか共演NGとか、みみっちい縛りは彼らには似合わないのです。
今回3人がジャニーズ事務所を離れる事でこれらの縛りから解放され、舞台や映画やドラマは勿論、ネットでも活動出来るようになればいいですね。
そしてジャニーズ事務所残留を決めた中居くんと木村くんは事務所を中から変えてほしいと思います。

具体的にはテレ東の「1位じゃなくっていいじゃない」の新作とか、an・anの「シネマ・ナビ」の書籍化とか、実現してほしいことはいっぱいあります。「編集長稲垣吾郎」や「ゴロウ・デラックス」の続行もお願いしなければなりません。

そしてやはり私はSMAPが大好きです。これから5人がどんな道を歩んでも
SMAPの中居正広が
SMAPの木村拓哉が
SMAPの稲垣吾郎が
SMAPの草彅剛が
SMAPの香取慎吾が
好きだ、と改めて言いたいです。


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フィクションとノンフィクションの間 (「ゴロウ・デラックス」 6/9)

とても面白かったです。30分があっという間でした。

オープニング。吾郎は先週と同じベージュのスーツ。とても上品に着こなしています。
「今日のゲストは日本中を震撼させたある未解決事件をモチーフにした小説が大変な話題になっている方です。」(外山さん)
「どんな方かお会いするのが楽しみですね。」(吾郎)
「本格的なテレビ出演はゴロデラが初めてだそうで。嬉しいですね。」(外山さん)
「そうですか、王様のブランチにやられませんでしたか?」(吾郎)
ゴロデラのライバルは王様のブランチですか?

塩田武士さん、38歳。神戸新聞の記者の傍ら小説を書き続け、2010年将棋を題材にした「盤上のアルファ」で小説現代長編新人賞を受賞し作家デビュー。2016年「罪の声」が一年で最も面白いと評価された小説に贈られる山田風太郎賞を受賞。本屋大賞第3位にも選出され16万部のベストセラーになっています。とてもにこやかで腰の低い方です。
「今回本格的なテレビ出演は初めてだそうで。」(外山さん)
「そうなんですよ。ラジオは結構出させてもらってるんですけどテレビは初めてで。(ラジオに比べると)人数がスゴイなと思って。」と塩田さんは言いましたが
「いやこれすごい少ないですよ。端っこにちょっと…。」と吾郎。テレビに初めて出た人とテレビに出慣れている人との感覚の違いが興味深かったです。
まず、山田風太郎賞の事から話は始まりました。
「ちなみに山田風太郎賞は賞金なんかはあるんですか?」(外山さん)
「賞金は100万円。」(塩田さん)「へえ!」(吾郎)
「遣い道は何に?」(外山さん、現実的な質問を矢継ぎ早に(笑))
「いつの間にか妻に取られてました。」と塩田さんはしょんぼりした顔になりました。「ある日百貨店に連れて行かれて”何か買わされるな”と予感していたら普通に生命保険に入れられました。絶対『売れたら保険に入れよう』とずっと狙っていたと思うんですよ。」
 「でもしっかりした奥さんですね。」「いやいやいいと思いますよ。」と外山さんと吾郎はしっかりフォロー。

課題図書 : 「罪の声」 塩田武士

昭和最大の未解決事件、グリコ・森永事件を題材に、フィクションで推理する社会派ミステリーです。 
現在38歳の塩田さんはグリコ・森永事件の時は4歳でした。
「関西人なので、あの『キツネ目の男』と、おかんに『お菓子食べたらあかん』と言われたのを覚えています。」(塩田さん)
「ワイドショーでよくやっていたのは何となく覚えています。お菓子をこうやって置くところとか…。」(外山さん)
「アレ不気味だったね。」(吾郎)3人にとっては子供の頃のおぼろげな記憶が残っている感じなんですね。
「でも、時効を迎えてしまったんですね。」(吾郎)「2000年に完全時効成立です。」(塩田さん)
「なぜこの事件を題材にしようと思ったんですか?」(吾郎)
「21歳、大学3年の時にグリコ・森永事件についての本を読んでいて、この時初めて”子供の声を録音したテープ”が利用されていたことを知ったわけです。僕と同い年くらいでしかも同じ関西に生まれ育ってる。そう思った瞬間に鳥肌が立って”どっかですれ違っているぞ”というのがあって。この子の人生って一体何だろうということで、この小説を書きたいと思い始めたんです。」(塩田さん)自分と同じ年頃の子供の声が脅迫に使われたと知って、幼い頃のおぼろげな記憶がリアルに甦ったのでしょうか。

が、大学3年生の頃に描いた構想を小説にするまでには紆余曲折があったそうです。
「デビューした2010年に最初の担当編集者にこのプロローグのアイディアを話したんです。そしたら『確かに面白い。ただ今の塩田さんの筆力じゃ書けない。』と言われて。『ただ、このネタは講談社のネタだから他社には絶対言うな』と口止めされて。そこから8作品積み重ねて、2015年にやっと当時の担当編集者と今の担当編集者が『塩田さん、預かっているのをそろそろやりませんか?』と、そう申し出があったんですが、21の時からずっと書きたいと思っていたのでどうしても失敗できない、と怖くなって断ったんです。」(塩田さん)せっかくチャンスが巡ってきたのに尻込みしてしまったんですね。でも
「その2か月後にもう一回来てくれて『僕らも人事異動があります。今だったら講談社が全面バックアップできます。だから今しかないです。』と。人事異動をチラつかせる奥の手ですね(笑)。そこまで言われたら『やります。』と言って、そこから『絶対この作品を書くぞ』って気合が入りましたね。」(塩田さん)
「その思いは伝わったんじゃないでしょうかね。」(吾郎)

「罪の声」はテーラーの曽根俊也と全国紙の記者阿久津英士の二人を軸にして展開する物語です。まず衝撃的なプロローグを吾郎が朗読。
テーラーを営む曽根俊也はある日実家で父の遺品の黒革のノートとカセットテープを見つける。カセットを聞いてみると幼い頃の自分の声。しかし俊也には録音した記憶はなかった。

「きょうとへむかって、いちごうせんを……にきろ、ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの、こしかけの、うら」


紙が変色したノートにはびっしり英文が書かれていたが、俊也はその中に【ギンガ】【萬堂】という言葉を見つける。自分が幼い頃関西で起きた有名な「ギン萬事件」を思い浮かべた。…これは自分の声だ。
「これいきなり掴まれちゃうね。この『ばーすーてーい、』というのは…。」(吾郎)
「これは実際の声です。警察がこのテープを記者に公開したんですが、子供の声が聞こえてきた時びっくりしたって(当時の記者が)言ってましたね。こういう事件だと絶対男の声だと思うじゃないですか。まさか子供を使うとは、という。」(塩田さん)
「しかもこの小説ではそれが自分の声だった、って。」(外山さん)まさに衝撃的です。

ここで人物関係図のフリップを見ながら塩田さんが小説の設定を説明しました。
「曽根俊也というこの人の家からテープが見つかって、それが、この小説では”ギン萬事件”としていますが、グリコ・森永事件に使われた物だと気づく。自分の身内がギン萬事件に関わっていたのではないかと、それが彼。そしてもう一人、全国紙の文化部記者の阿久津英士。彼は文化部で普段からテレビ局なんかも担当しているんですが、社会部の鬼事件デスクに呼び出されて、過去の未解決事件をやるから手伝えと言われる。そこから取材を始めて、それぞれの視点から物語が展開していくんです。」
「(主人公を)テーラーにした理由は?」(吾郎)
「そうですね、最初静かな職人の日常の作業の描写から入って、テープを聞くことで一気に非日常に突き落とされる。この静と動の落差を表現したくて、それには職人がいいな、と。」(塩田さん)
「もう一人(の主人公)は記者。これはご自身の経験で…?」(吾郎)
「そうです。これは勝負作なので自らを出来るだけ投影しようということがあって。で、なぜゴリゴリの事件記者ではなく文化部かというと、文化部だから事件について何も知らなくて自分が調べていく毎に知っていくのは読者目線なんですよ。読者もグリコ・森永事件を知らない。だから阿久津と一緒に学びながらこの事件を追っていくという事なんです。」(塩田さん)
「いつか突然、(この小説に)夢中になっている…」(吾郎)
「はい。ホントにこんな事件があった、ホントに未解決なんだ、という所にどんどん引き込まれていくんです。」(塩田さん)
「やっぱり一人にはしなかったんですね、主人公は。」(吾郎)
「そうですね。やっぱり追う者と追われる者という設定をする。ただ追う者と追われる者だけだと過去と現在の話で終わってしまう。『昭和の未解決事件をなぜ平成の作家が書くんですか?』という事は編集者との話し合いでずっと言ってて。編集者に『なぜ塩田さんが書くんですか?平成の作家が昭和の事件を書いても仕方がない、今の視点を入れるからこぞ面白い。』と言われて、なるほどその通りだと思った時に”未来”というのがハッと閃いて。過去に目を奪われがちなんですが、未解決事件は未解決がゆえに未来を描けるんじゃないか、と。そこで追う者追われる者だった関係が共に追う者に変わる構成が浮かびました。」(塩田さん)
その熱を帯びた語り口に「へえ…」と外山さんは圧倒されたようでした。

山田風太郎賞選考委員の京極夏彦さんは、この小説のすごい所は「ノンフィクションとフィクションの境目が分からないところ」だ、と絶賛しました。
塩田さんがその象徴的なシーンとして選んだ部分を外山さんが朗読。あるドキュメンタリー番組の映像の描写です。
高速道路の捜査は大阪府警が仕切っていたにもかかわらず、滋賀県警がサービスエリアやパーキングエリアに極秘潜入捜査していた。滋賀県警の捜査員はいわゆる『キツネ目の男』を発見、行動を確認。

そして男は屋外のベンチに座り、一目で犯人だとわかるような行動をとる。
捜査員は「一所懸命何かを貼っている状態が確認できた」と言っている。
だが実際指示書が貼り付けられていたのは、いわゆる「観光案内板」の裏だったのだ。
このズレは何だ―――。
キツネ目の男は二人いたのではないか―――。


「うーん、ここからですよ…。えーとこれはノンフィクション?」(吾郎)
「実際に怪しい人間を大阪府警の特殊班も見ているが極秘潜入していた滋賀県警の刑事も見ていたんです。滋賀県警の人はキツネ目の男がベンチの下に貼ってたと言うんですが、1984年11月14日というのは、キツネ目の男の似顔絵が警察内部でもまだ公開されてないんですよ。つまり大阪府警しか知らん可能性が高い。滋賀の人も知ってたかもしれないけど知らん可能性が高いんじゃないかと思うんです。そうなるとあの男は本当にキツネ目の男だったんやろか、という疑問が浮かんで、じゃあ”2人いたんじゃないか?”というのが小説家的な視点です。」(塩田さん)
「へえ…これ、本当の事実関係は分かってないんですか?」(吾郎)
「分かってないです。本当にキツネ目の男かも知れないし、もしかしたら違うかも知れないし。」(塩田さん)
「確認のしようがないですね。」(吾郎)「そうなんです。」(塩田さん)

「読みながら感じましたけど、取材…大変…。今だって何年何月何日ってすっと出てくるくらい読み込んでるってことですよね。」(外山さん)
「これくらい大きな事件になるとかなりの公開情報があるんですね。公開情報ではあるんですけど大体みんな見てなかったりとか忘れられてたりするんです。それを全部読んで、当時の地図を国会図書館でコピーして聞き込みに行ったりとか。」(塩田さん)
今回その資料を塩田さんが持ってきて下さいました。頑丈なキャリーバッグを重そうに開けるとファイルや書類がぎっしり。
「これ見ちゃって大丈夫ですか?」(外山さん)
「ええ…。これは全部脅迫状と挑戦状です。コピーさせてもらって。」塩田さんが紙の束をめくりながらサラリと言ったので吾郎と外山さんは「ええーっ!」とびっくり。
「こういうのは大体捜査資料です。」(塩田さん) 
「記者の方ってスゴイね、こうやってやるんだね。」(吾郎)「取材ってこういう風にするんですね。」(外山さん)
「これはもう厚かましくお願いします、お願いします、って。」(塩田さん)
「でもこれはやっぱり記者時代のさ…だって僕初めて見た、警察の捜査資料なんて。怖かったもん。」(吾郎)
「これは当時の記者はすごく見たかった資料だと思いますよ。」と塩田さんはちょっと得意げでした。

取材以外にも単行本になるまでには大きな試練が待ち受けていました。元々「罪の声」は連載小説だったのですが、
「連載が終わって打ち上げをする予定だったんです。でも編集者の様子がどうもおかしい。なんかしんどそうな顔をしている。(なんでかな?)と思って、でも『楽しみですね発売!』と言ったら『塩田さん、発売できません。この原稿大手術が必要です。…書き直しです。』と言われて。」(塩田さん)
「ええーっ?!」(吾郎・外山さん)
「『全然納得できない。』と僕が言ったら『過去の3人の編集者がエンピツ(=添削)を入れます。それを見てもらえませんか?』と。そう言われたから『じゃあそれ送ってくださいよ。』と言ったら本当に3部届いた。ドン、ドン、ドン、と。」
その3部の原稿もスタジオに持ってきてくださいました。ページ全体にびっしりとダメ出しが書きこまれています。
「とにかく全編直せ」「プロローグが長過ぎる」から始まって
「文章のブラッシュアップ」なんていう基本的な指摘も。更には
「『旅行ガイド/紀行文的な要素は読者はこの本に求めていないと思います。別作品でぜひ。』…こんな冷たい言い方あります?そもそも『別作品でぜひ』はいらんやろ!」(塩田さん)
「ぜひ、は要らないね。」吾郎は笑いましたが
「どう思ったんですか?届いて。」と訊きました。
「最初はひどい会社やな、と思いましたね。それでも(苦笑)、それでも情熱をすごい感じて…。」(塩田さん)
「ご自身としてはそれで書き直したものはやっぱり正しいやり方だった?」(吾郎)
「連載原稿が生まれ変わった瞬間もうこれはイケると思いました。」塩田さんは胸を張りました。その苦労が実ったんですね。

「実はですね、塩田さんからゴロウさんに今回お願いがあるそうで…。」(外山さん)
「はい。僕新聞記者の経験をしてて、当時上司にすごいプレッシャーをかけられていたのを忘れつつあるんです。それじゃダメじゃないかと思って。もう一度厳しくしつけてもらおう、と。で稲垣さんに鬼デスクを完璧な関西弁でやって頂き…」
「ははは!」(吾郎)
「完璧な関西弁でないと当時の僕に帰れない、反省できないんです。」(塩田さん)
「ははは…大丈夫ですか?完璧な、ですよ。」(外山さん)
「大丈夫ですよ。当たり前じゃないですか。」(吾郎)
「で掛け合いをさせて頂きたいと…。」(塩田さん)
「プロですからこっちは。」(吾郎)
「じゃあ、ダメなところがあったらビシビシと…」(外山さん)
「プロと伺ったのでこの原稿を直した編集者のような目で…。」(塩田さん)
…ということで鬼デスクに阿久津がバリバリの関西弁でお説教されるシーンを吾郎と塩田さんで朗読したのですが…
「さすがプロですね…全編やり直しです。」と塩田さんにバッサリ言われ吾郎は爆笑。
「ダメってどのあたりが…。」(外山さん)
「どのあたりがダメって全部だよ。分かんないんだもん関西弁。…でもいずれさ、そういう役が来た時に大変ですよ。」(吾郎)
「そうですよ。だってこの話だって映画化されるかもしれないですよ。」(外山さん)
「いや、原作者の方にこれを見せたら、絶対ないでしょそんな話。」(吾郎)
「関西弁はここから頑張りますから。」と外山さんはフォローしようとしましたが、半笑いしているのを吾郎と塩田さんに突っ込まれていました。
それにしても最近外山さんは「もしかしたらこの本も映画化されるかもしれないし、そうしたらゴロウさんも…。」という発言をよくしますね。なんだか吾郎のマネジャーさんみたいです。

塩田さんは新聞記者時代から小説を書いていましたが、新聞社は兼業禁止の為、会社には内緒にしていたそうです。しかし
「(2010年に)賞を獲って、文化部の部長に言って、編集局長に事情説明に行く事になって。その時に『どっちかにしろ』と言われたら辞めようを思って内ポケットに辞表を入れていたんです。でも本当に理解のある編集局長で『両方頑張ってくれ!頑張れよ!』と言ってくれて『ありがとうございます!』となってああ良かったとホッとしていたら、帰りのエレベーターに乗る時に文化部の部長に『塩田、受賞記事自分で書いて。』と言われて。『え?自分の受賞記事を自分で書くんですか?』『そうや』『なんでですか?』『お前が一番詳しいからや。』と言われて。それで僕本当に自分の記者パソコンで
『本社塩田記者受賞』
と打って、分からないところは講談社に電話して
『すみません、神戸新聞の記者で今回受賞者の塩田と申します。(スタジオ内爆笑)この賞の成り立ちについてちょっと質問したいんですが…。』と質問して自分で記事を書いて。デスクから『絶対訂正出すなよ』と言われたので、生まれて初めて自分の名前を自分の免許証で確認させられて(笑)、よしこれでいこう、と(原稿を)出して。」
その時の記事も画面に出ましたが
「塩田さん、って自分で言ってますよ(笑)。」(吾郎)「ほんとだー!(笑)」(外山さん)
「これ全部自分で書いたんですから。」(塩田さん)「面白いね。間違ってない?」(吾郎)
「そうですね。これ以上正確な報道はないんですけど、ただ…いいんか!」と塩田さんは自分で自分に突っ込みを入れました。

塩田さんはテレビ初出演とは思えないくらいお話の面白い方でした。書く事への情熱も伝わってきました。

今回、吾郎の本にオレンジ色のマーカーで所々線が引かれているのに初めて気付きました。一所懸命読んでいるんだと思って萌えました(⬅所詮ファン目線)。


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呼応する時、呼応する人 (「おじゃmap」 「編集長稲垣吾郎」 6/7)

日付は変わりましたが昨日の「おじゃmap」と「編集長稲垣吾郎」には不思議な共通点を感じました。
共通点というか、呼応しあっている感じがあったのです。

「おじゃmap」では慎吾が津軽鉄道を訪ね、20年前「スマスマ特別篇」で子供たちと一緒に絵を描いた電車に再び絵を描くという内容でした。20年のあいだに電車は傷み、ペンキは剥げ錆も出てぼろぼろの状態。それを当時一緒に絵を描いた子供たちと一緒にペンキを剥がし錆を落としてまた絵を描くという作業を3日間で行いました。
20年の歳月は想像以上に重いものでした。当時の子供たちの中には結婚して子供が出来た人もいれば、東京に出たけれどまた帰ってきた人もいて、人生はさまざま。
そしてもう亡くなった人も…。思えば20年生きてこられた事自体奇跡なのかもしれません。
慎吾は絵を描くことを通して自分の20年に向き合ったのだと思います。最後番組ディレクターに「自分のこの20年を一言で言うと?」と訊かれて慎吾は
「人生トレーニング。良い事も悪い事も本当にたくさん経験した…。今まであってのこれからだね。」
と答えました。その顔を見て、これからも慎吾を信じていこう、と私は思いました。

「編集長稲垣吾郎」の「Goro's Search」では「ヘア・ドネーション」のお話。美容院でカットされた髪からウィッグを作り、病気でウィッグを必要とする18歳以下の子供たちに贈る活動を紹介していました。人毛で作るウィッグはやはりとても質が良いのだそうです。
病気の子供たちがウィッグをつけることによって明るく元気になれる。これも「命を繋ぐ」ための大事な活動ですね。
(「ヘア・ドネーション」については「編集長稲垣吾郎」のHPに詳しい情報が出ていますので、興味がある方は参考になさってください。)
そして番組後半ではドラマ「嘘でもいいから」の話題になりました。「嘘でもいいから」は私が吾郎ファンになるきっかけになったドラマなので懐かしい話が聞けて嬉しかったです。吾郎はこの時共演した樋口可南子さんと「また共演したい」と言い、自分の昔のドラマを見たいのだがあまりDVD化されていないので…とも言いました。吾郎のドラマのDVD化のお願いをまた出さないといけませんね。
今までの経験を大事にして前に進もうとする姿勢は「おじゃmap」の慎吾と同じだと感じました。こちらはラジオなので残念ながら吾郎の顔は見えませんでしたが。

今までがあるから今があり、それがこれからにつながっていく。
「おじゃmap」と「編集長稲垣吾郎」からはそういうメッセージが発せられていたように思います。あった事をなかったようにしようするのは理不尽だし許されない事です。
これからもできる限り声援を送ります、彼らに。


そうそう、慎吾も吾郎も「東京が好き」と言っていて、それもお互いに呼応しているようで嬉しかったです。


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電子辞書で漱石を身近に (「ゴロウ・デラックス」 6/2)

オープニング。ベージュのスーツが吾郎によく似合ってすっきりとした感じです。
「今日のゲストは『声に出して読みたい日本語』の火付け役…」(外山さん)
「これは確か2002年の…僕も読ませて頂きました。声に出して読んでました。」(吾郎)
「私も読んでました。」(外山さん)
「ブームになりましたよね。本当に気持ち良かったんですよ。」と言いながらセットに上がる吾郎の後姿に目が釘付けになりました。先週と2週続けてプリケツを拝めて幸せです(←そこ?)。

今回のゲストは教育学者で明治大学教授の斉藤孝さん。2002年「声に出して読みたい日本語」が260万部超のベストセラーを記録し日本語ブームの火付け役となりました。バラエティ番組などテレビでも活躍中です。
斉藤先生と吾郎は初対面。一方外山さんは
「一度お会いした事があります。永さんが『声に出して読みたい日本語』は素晴らしいと言って一度ゲストに…。」「ラジオでしたね。」(斉藤先生)
「今日は言葉、緊張しちゃいますね。」と吾郎が言うと
「でもね、こちらが言葉遣いを間違えるとするじゃないですか。それを面白い発想ですねって思ってくださるんです。」と外山さんがフォローしました。
「生徒に対しては常にポジティブに(笑)。困った時にはファンタスティック(笑)って。」(斉藤先生)「なるほどファンタスティックなんだ。」(吾郎)

課題図書 : 「漱石を電子辞書で読む」 斎藤孝

本を読んでいる時何気なく見過ごしてしまう単語を電子辞書で調べることで語彙力を上げる新しい斎藤メソッドが書かれた本です。斉藤先生は漱石にまつわる本を6冊出しているほどの漱石ファン。今年は漱石生誕150年ということもあり、「坊ちゃん」と「こころ」に登場する面白い単語を調べて楽しく語彙力をアップする方法を学びます。ちなみに語彙力とは単語・熟語・慣用句などの知識量と利用能力の事です。
それにしても語彙力を上げるのになぜ漱石なのでしょうか。
「今の日本語を作ったのは漱石だと思うんですね。今私たちが普通に使っている日本語を。それ以前はもっと古い日本語だった。漱石なら私たちが今でも読めますよね。」(斉藤先生)
「そうですね。時代劇の台本なんて読むのが大変だものね。」(吾郎)
「そう。漱石が使った日本語がスタンダードになっていったという意味で、漱石の語彙を知ると日本語の基盤が出来る。」(斉藤先生)
ロマンに「浪漫」という字を当てたのも漱石だそう。現代の日本語の原点を作った漱石作品は語彙力アップに最適、と斉藤先生は言います。TVではめったに授業をしない斎藤先生が今回は特別授業をしてくださいます。

まずなぜ電子辞書を使うのでしょうか?斉藤先生はマイ辞書を取り出して
「今日はこれを使います」と言いました。「EX-word」という辞書です。中身が充実しているので言葉に広がりが出るのだそうです。
「昔は紙の辞書で大変でしたよ。机の上に5冊6冊出してやっていたんですからね。嘘の様ですよ。」と斉藤先生。
ここで思い出したのですが、国文学者だった私の祖父も自分の仕事机の隣に小さなサイドテープルを置き、そこに広辞苑、岩波国語辞典、漢和辞典、コンサイス英和辞典など5冊くらいの辞書を積んで、少しでも疑問があるとすぐに引いていました(辞書は本棚に並べるものではなく箱から出して手の届くところに置いておくものだ、と祖父は言っていました。)。

さて、ここから電子辞書を使って「坊ちゃん」を読みます。
「坊ちゃん」は、負けん気が強くいたずらが過ぎたために両親から可愛がられなかった”坊ちゃん”が1人で赴任した四国の中学校での波乱万丈な日々を描いた不朽の名作です。
学校に赴任した坊ちゃんが同僚の教師にあだ名をつける場面を吾郎が朗読。このシーンではどの単語があだ名かが注目ポイントです。吾郎が読み終わると
「いやあ吾郎さんうまいですね。いい朗読。心に入ってきますね。」と斉藤先生は褒めました。
「有難うございます。気持ちいいですね。エクセレントですか?」(吾郎)
「エクセレントですね。ファンタスティックではなくエクセレント。」(斉藤先生)
こう褒められると嬉しいですよね。人を褒める、あるいは良いところを言い表す語彙を豊かにしたいものです。
「ここで何か聞きなれない言葉はありますか?」(斉藤先生)
「そもそも『うらなりの唐茄子』ってどういう野菜ですかね?」(吾郎)
「で、ここでほっとかないで辞書を引いてみる。」(斉藤先生)
「うらなり」を引く。電子辞書には複数の辞書が搭載されているので、意味を比較することで正確に意味を把握できるのです。
「若干外山さんの方が早いような…」斉藤先生は2人の手元を見て言いました。

うらなり(末生・未成)
①瓜などの蔓の末に実がなること。またその実。小ぶりで味も落ちる。
②顔が長く青白くて元気のない人


「これじゃないですか?顔色の青白い元気のない人って。」(吾郎)
「これですね。漱石がそういう意味合いで使ったんですね。」(斉藤先生)
「それが辞書に出てる(笑)。」(吾郎)
「では唐茄子は?今の若い人は唐茄子って何のことか分からないかも知れないですね。」(斉藤先生)
「カボチャのことなんですか。」(吾郎)
「ということは、蔓の末の方にできた栄養の良くないカボチャという意味ですね。他に意味ありますか?」(斉藤先生)
「あります。人をののしる言葉。」(外山さん)
「そうですね。昔は容姿の良くない人を『この唐茄子!』とののしっていた。…これで出てきた人間の青白い顔が思い浮かぶと良い。栄養が行き届いていないそういう人だという事です。」(斉藤先生)
「分かりますね。」(外山さん)
「そう。これはあだ名なんですね。漱石が同僚にあだ名をつけた、その一つがうらなりの唐茄子。漱石はあだ名付けの名人で、それでとても人気があったんです。」(斉藤先生)
続いて外山さんが「坊ちゃん」の冒頭部分を朗読。とても有名な一節ですが、ここに作品全体を物語る重要な単語が入っています。

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。
小学校にいる時分、学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。


「この中には坊ちゃん全体を読み解くキーワードがあるんですがどれでしょう?一つ選ぶとすれば。」(斉藤先生)
「無鉄砲。」(外山さん・吾郎)
「そう、無鉄砲。この無鉄砲が全編通して続くわけです。」(斉藤先生)
「ええ」と言いながら吾郎は電子辞書に手を伸ばしました。それを斉藤先生はすかさず見つけて
「いいですね。こういう生徒がいると助かります。常に準備をしてくれる。…では『無鉄砲』を引いてみましょう。」
「出ました!」(吾郎)「早いですね稲垣君。」(斉藤先生)
「『無手法(むてほう)』の変化した語。…理非や前後をよく考えないで事を行う事。」(吾郎)
「『手法』を引くと『物事のやり方』、という意味が出てきますけれども。では『理非』というのを調べてみましょう。」(斉藤先生)
この場合は「ジャンプ」機能を使うと簡単に調べられます。
「理と非。道理に合っていることと背いていること。」(吾郎)
「道理に合っているのが?」「理」「背いているのが?」「非」
このようにジャンプ機能を駆使することで新しい単語も覚えられるのです。確かに便利だし楽しいですね。
「ではこの意味を踏まえて、外山さんに雰囲気が出るようなテンポで読んでいただきたいと思います。」(斉藤さん)
「親譲りの無鉄砲で、小供の時から損ばかりしている。」外山さんの読み方がさっきよりはきはきとテンポよくなりました。
「さすがアナウンサー、滑舌がいいですね。『無鉄砲』という言葉を最初に出してそれが物語全体を貫いているのが漱石のうまさです。」(斉藤先生)
「漱石さんってすごいですね。」(吾郎)
「冒頭の一文で全てを凝縮して言ってしまうというのがポイントですね。」(斉藤先生)

続いては高校の教科書にも載っていて日本で一番売れている文庫本である「こころ」を読みます。
奇妙な友情で結ばれている「先生」と「私」。ある日「先生」から遺書が届く。そこには「あなただけに私の過去を書きたいのです…」と書かれていた。
先ずは吾郎が「先生」と「私」の重要なやり取りの部分を朗読。繰り返し出てくる単語に注目です。
吾郎が読み終わると先生は「いいですねえ。」と拍手しました。
「朗読CDとして売りたいですね。気品がありますね吾郎さんの声には。」と斉藤先生。
「なんか気分がいいですね。ノッてきましたよ。」(吾郎)
「ではこの中でのキーワードは何でしょう?」(斉藤先生)
「キーワード?…あ、でもここ『真面目』という言葉が4回…」(吾郎)
「ここでこのキーワードが分からなかったらどうしようかと思いましたが(笑)」(斉藤先生)
この「真面目」という言葉は「こころ」の中で20回も出てくる重要な単語だそうです。
「これはこの小説全体を貫く重要なキーワードでもあるんですよ。では『真面目』を電子辞書で引いてみてください。」(斉藤先生)
本気であること。まごころがこもって飾り気がない事。誠意があること。」(吾郎)
「真面目と言う言葉を引くと私たちが普段使っているよりも重い言葉だなという事が分かって頂けると思います。飾り気がないとか誠実とか。今の私たちは軽く『あの子真面目だよねー』とか言いますが、本当はもっと重い言葉だった。」(斉藤先生)
「今は何かカタカナ位の印象がありますね。マジメ、って。」(吾郎)
「漱石の頃の『真面目』は非常に重い言葉で、真面目に生きるかどうかが人物の評価の分かれ目なんです。真面目でないと言われるとダメ人間だと言われているのと同じなわけです。」(斉藤先生)
「これは真面目という言葉を簡単には使えなくなってきますね。」(吾郎)
「『あなたははらの底から真面目ですか』ですから。こんなことを言われたらどうですか?」(斉藤先生)
「ちょっと答えられないですね、そんなことを言われちゃったら。」(外山さん)
「普通に真面目ですけど、って言うと叱られそうですよね。では『はらの底』を電子辞書で引いてみましょう。」(斉藤先生)
こころの奥深いところ。また胸の奥底で考えていること。」(吾郎)
「そう。胸のさらに深いところですね。」(斉藤先生)
「あれ?心の奥なのに腹って…?心ってここじゃないですか。ハート。さらにその下というか奥なんですね。」(吾郎)
「そう。だから切腹っていうのは自分の本心を出す、という事なんですね。」(斉藤先生)
「腹黒い、とか…。」(吾郎)
「腹黒いと言われたら人間として終わってますよ。ただ黒いだけじゃない、心の奥底まで真っ黒だから。」(斉藤先生)
「腹が立つ、というのもそうなんですか。頭にくるとも言いますけど。」(吾郎)
「頭にくる、よりももっと奥底で…」(外山さん)
「はらわたが煮えくり返るような感じですかね。腹が立つ!シックスパッドみたいな感じで(笑)。」(斉藤)

最後に物語のクライマックス、「先生」が「K」の自殺を発見する場面を外山さんが朗読。ここには重要なキーワードが2つあります。

私は顫える手で手紙を巻き収めて再び封の中へ入れました。私はわざとそれを皆なの眼に着くように元の通り机の上に置きました。
そうして振り返って、襖に迸っている血潮を始めてみたのです。


斉藤先生は拍手し、吾郎は「美しい言葉ですね」と言いました。
「美しいですけど怖いですね。」(外山さん)
「ホラーですね。ここで引いてみたい言葉はありますか?」(斉藤先生)
「…血潮。」(吾郎)
「いいですね。じゃ『血潮』を調べてみましょうか。」(斉藤先生)

血潮
1. 潮のように流れ出る血。ほとばしり出る血。鮮血。
2 .燃えるような激しい感情。


「…今はこっちの方じゃないですか?燃えるような激しい感情の例えで。」(吾郎)
「そうですね、そっちですね。」(斉藤先生)
「今は鮮血っていいますもんね。血潮とは言わない。」(吾郎)
「今ほとばしり出る、って言葉がありましたけど、『ほとばしる』も引いてみて…」(斉藤先生)
勢いよく飛び散る、飛び上がる、たばしる…。勢いよくバァーッと…。相当ですね。…迸っている血潮。」(吾郎)
「襖に血潮が、潮のようにバアッと、しかもそれが迸っている…。それを振り返ってはじめて見たわけです。その前にですね、「K」が突っ伏しているのを見ているんですよ。死んでる!…と振り返ったら、
襖に血潮が迸る。
これは絵にしたら怖いですね。これが最後のKの命の形なんです。最後の形を襖絵に残したようなもんです。恐怖の小説…。でここで出てくる『襖』ですけど、実はこれもキーワードなんです。皆さん高校生の時にこの一節を読んだ方は多いと思うんですけど、襖に注目した人はなかなかいないんじゃないか。このたび私が日本初であろう、この小説を『襖小説』と呼ばせて頂きます。」(斉藤先生)
「へえー!」(外山)
「襖というのは部屋と部屋とを仕切るもの。実はこれを書いた「私」と自殺してしまった「K」とは襖一枚で隔てられているんです。だから咳とかの音が聞こえるんです。で、話したいときは襖をちょっと開ける。話したくない時は閉める。開いたり閉まったり。襖1枚でやりとりしている2人の関係性が表れているんですね。襖はまさに2人の関係の象徴。」(斉藤先生)
「なるほど。」(吾郎)
「なんとこの襖、「こころ」という小説の中で21回も出てきます!襖が21回も出てくる小説って珍しいです。」(斉藤先生)
「心理状態を表しているんだねぇ、開いたり閉じたり。でその襖に血潮が飛び散ったという事は…。」(吾郎)
「そう、2人の関係を表している襖に血潮がザァーッと…。これを見た時に、2人を関係づけていた襖がこんな形で現れたらそれを見た私はその光景が忘れられなくなっちゃう、ということなんですね。ですから『真面目』『血潮』『襖』、この辺りはこの小説全体のキーワードです。」(斉藤先生)
「へー、それを踏まえて読むとまた、ね。」(吾郎)
「そうなんですよ!これがまたたまらないでしょ?どんな小説?と聞かれたら真面目小説、血潮小説、襖小説…こんな読み方があったでしょうか。電子辞書を引いたら引いたでゴキゲンになっちゃう。引けば引くほど言葉が楽しくなっちゃう。」(斉藤先生)
「これ高校の時にこういう読み方をしたらもっと面白かったと思う。」(外山さん)
辞書を引く大切さを改めて教えられた授業でした。何冊もの辞書が収録されていて持ち運びも簡単な電子辞書、もっと活用しようと思いました。

「すみません、今日もはんこ作ってきたんで…。」とAD山田くんが入ってきました。
「ああー、先生が千円札になってる!」(外山さん)
「おおー素晴らしい、エクセレント!」と斉藤先生は拍手して「アイディアが素晴らしい、こういうアイディアを工夫して形にするのが私たちが目指している新しい学力です。」と褒めました。
山田くんは「褒められなれてない…。」と照れました。良かったね山田くん。

最後におまけ。斉藤先生曰く「『こころ』は最初は自費出版同然だった。出版社に少しお金が足りなかったので、漱石が『じゃあ、足りない分お金を出そう』と。」面白いエピソードでした。

斉藤先生が仰ったとおり吾郎の声には品があるので、文学作品を朗読したCDは是非出してほしいですね!


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未中年の癒しと焦り (ゴロウ・デラックス」 5/26)

オープニング。
「吾郎さん、仕事で疲れた時はどうしますか?」(外山さん)
「家に帰ると疲れが取れます。」(吾郎)
「いいですねえ。」(外山さん)
「好きなものに囲まれて好きな音楽をかけて…。それでもだめならアレですよ。今夜のテーマ。」(吾郎)
「今週ももうすぐ終わりという事で、今夜は皆さんを癒していただく30分です。」(外山さん)

課題図書 : 「今夜もカネで解決だ」 ジェーン・スー

タイトルは少々どきついですが、内容は身体と心の癒しを求めたマッサージ放浪記。いわば女性版「孤独のグルメ」マッサージ編なのだそうです。
「僕も大好きですからマッサージは。色々お話を伺いたいですね。」(吾郎)
ゴロデラ出演4回目のジェーン・スーさんはもう準レギュラーみたいな感じですね。
女の悲哀や心の叫びを綴ってきたスーさん。TBSラジオで放送中のレギュラー番組も好調です。
なぜ「今夜もカネで解決だ」なのかを吾郎が朗読。ユーモラスな文章を吾郎がいかにも楽しく読みました。
例えば木曜の夜(ゴロデラの放送日ですね♪)、働く女性たちの疲れがピークに達し肩を押すとコチコチ首を回すとシャリシャリ腰もガチガチ。こんな時にはマッサージに行くしかないでしょ!とスーさんは書いています。

稼いで、疲れて、使って、稼ぐ。
激しい紙幣の出入りが起こす摩擦熱で財布は今にも火を噴きそう。


マッサージで癒されると同時に経済も回し続けよう!とスーさんは提案します。

「労働、納税、消費。経済を回さなきゃ。」(スーさん)「回そう、大人なんだから。」(吾郎)
「やっぱり誰かに労ってもらう事で心と体が落ち着いたりとかリニューアルする気がするんです。何ですかねあれ。誰かに気にかけてもらうという。」(スーさん)
「これを読んで、スーさん本当に大変だなって。気にかけてもらいたいって…。気にかけてますよいつも…。」外山さんがしみじみと言ったのが意外だったらしくスーさんは
「あ、ありがとう、お、おぅ…。」とちょっと戸惑いましたが、すぐに続けて、
「気にかけてもらっているのは分かるんですけど、気にかけてもらってこちらがそれを返さなくていい状況ってなかなかないじゃないですか。例えば小さなお土産を貰ったら、次どこか行った時に買ってこなきゃ、というのと同じで、気にかけるのって基本的に気にかけ合いじゃないですか。でもマッサージに行くと、お金を払う事で「気にかけてもらう人」と「かける人」の役割が決まるので、そこで気にかけなくていいんです。」と説明しました。「ふーん、あるある。」と吾郎も納得した様子です。

ここで吾郎が「僕が最近通ってるのが埼玉県の整体院で」と話し始めました。
「えー、埼玉まで通ってるんですか?!」とスーさんはびっくり。
「1時間くらいかけて。そこは「ゴッドハンド」と呼ばれている70歳過ぎの白髪のおじいさまで元々武道家で、骨法という施術法なんですね。」(吾郎)
「どういう事をやるんですか?」(スーさん)
「骨の周りについている筋肉を動かしたり刺激したりすることで体の歪みを整えて骨を正しい位置に持っていくという…。」(吾郎)
「痛そう。」(外山さん)「すんごい痛い…お尻にツボがあって(といきなり立ち上がり女性二人にお尻を向けて)ここと(お尻の頬っぺたの所)とここ(横の所)を叩く、すると「ゴッドハンド」の親指が4㎝位入っていくんですよ。あっはっはっはっは!」と吾郎は豪快に笑って
「…まあ痛いという事は悪いという事だから。でも70歳過ぎのおじいさんと話す機会ってなかなかないじゃないですか。だからおじいちゃんに会いに行く感じで最近すごく癒されてる。」と熱心に語りました。
ここでの最大の見どころは、もちろん吾郎のぷりけつです!いいものを見せて下さってありがとうございます!

およそ20年にわたり毎週のようにマッサージ店を渡り歩いてきた「マッサージジャンキー」のスーさん。ここで症状別にお勧めするマッサージを紹介します。
1.洗髪する体力がない時は…シャンプー店
「あるよねこういう時。」(吾郎)
「これねえ、赤坂にすごくいいお店があったんですが閉店してしまって。ものすごい強い力でぎゅうっと洗ってくれて1500円。」(スーさん)「1500円?!安いね!」(吾郎)
「乾かすのは自分でやるの。」(スーさん)
「髪の毛多い人は大変だよね。」(吾郎)
「そう、長いのが基本の人はね。もう疲れちゃって家に帰ってきて手を上にあげるのもイヤって日があるんですよ。」(スーさん)
「わかる、だからどんどん髪を切ってっちゃう。」(外山さん)
そういえばスーさんも外山さんもショートですね。
「頭皮のマッサージにもなる。」(吾郎)
「そうです、かなりちゃんとやってくれる。それから『ブロウドライ・バー』っていうのがあって、頭を洗って乾かすだけの美容院があるんですよ。そこは女の人の社交場みたいになっているんですよ、シャンパンが出てくる。」(スーさん)「へえ!」(吾郎)
そのお店は広尾の「JETSET DRYBAR」。写真が紹介されましたが、確かに髪を乾かしてもらいながらお客さんがシャンパンを飲んでいます。
「シャンパンを飲みながらみんなで会話をして。ここはすごい素敵でしたよ。床に髪が落ちていないとすごい優雅なんですよ、髪を切らないから。港区にはね、自分で頭を洗わないセレブがいる。」(スーさん)
2.厳しい寒さに耐えられない時は…ヨモギ蒸し
ヨモギ蒸しとはヨモギを煎じて下半身の2つの穴に熱を当て体の芯から温まるリラクゼーションのこと。
「私これ一回行ってみたいんですよ。」と外山さん。
「女性は夏こそ冷えるんですよ、クーラーとか。」(スーさん)
「冷たい物を飲んじゃったりしますよね。」(外山さん)
「これ行きましょうよ。」「行きたい!」と女性2人が盛り上がっていると、
「これ女性だけ?ですよね。でも僕やった事ある。」と吾郎。これには「おおお、どうして?」とスーさんはびっくり。
「僕が行ってるマッサージのお店でたまたまヨモギ蒸しチェアがあって、『これ何ですか?』と話を聞いているうちにやりたくなって。でも『当店では男性のお客様でやった方はまだいませんね』って。」(吾郎)
「初めて聞きました、男性でやったことある人って。」(スーさん)
「で、テルテル坊主になったんですか?!(外山さん)
「そうそうそう」(吾郎)「えええー?!」(外山さん)
「女子は2つあるから入る穴が。こちらは基本1つ…。」(スーさん)
「そういう事だからね、穴から蒸気を吸わせるという…。僕の穴からも入っていくかな?ちゃんと蒸されるかな?って。」
(スーさんも外山さんも大笑い)
「あったかいんですよね。」(スーさん)「あったかい!」(吾郎)「ボーっとなるくらい熱くなるんですよ。」(スーさん)
「全身の血行が良くなる…でも僕は多分半分しか味わってない。(笑)」(吾郎)「…(ボソッと)1つだから(笑)」(外山さん)
「こんな話していいんですか?」(スーさん)
深夜番組だからこその自由な会話ですね。それにしても吾郎がヨモギ蒸しを体験していたとは!どこまで女子力が高いんでしょう!参りました(笑)。
3.痩せて見えなければならない時は…リンパドレナージュ
「痩せるのって無理じゃないですか。痩せられるとしても急には無理。例えば今日みたいにテレビの収録がある、イベントがある、人前に出なければならないのに顔がヒドイ、という時に駆け込むと小顔マッサージとかしてくれて、顔がキュッと上がるんです。」(スーさん)
「顔がほっそりしてね、デコルテラインとか。」と吾郎も頷きました。(←もしかしてこれも体験済み?)
「そう、こういう所を…」とスーさんは隣の外山さんの首筋を押し始めました。「おわー…」と外山さんが思わず声を漏らすとスーさんは「というか、凝ってるじゃないですか、あなた。」と驚きました。吾郎も席を立って外山さんの隣に来ると
「ここ、鎖骨の所に親指を入れて、ここ(あごの付け根)をこう…、この筋を伸ばして…」と外山さんの首に触って説明を始めました。外山さんはスーさんと吾郎に首を抑えられて身動きが取れません(笑)。「この筋肉を伸ばすと顔がすっきりする」と吾郎は詳しく説明しました。(←という事は勿論体験済み!そして吾郎に首をマッサージされた外山さんが羨ましい!)
「首がちょっとね…」と外山さんを触っていたスーさんが「ちょっと、ここが盛り上がってるじゃない!」と声を上げました。外山さんの首の骨が一か所後ろへ飛び出しています。
「すみません、これ埼玉に連れて行って頂けますか?」とスーさんが吾郎に声をかけました。「すごい肩こりなんですよ。」と言う外山さんの所に吾郎が戻ってきて首の後ろを確認すると、「これね、埼玉に行ったら骨一発で引っ込むよ!」と言ったので「連れて行ってもらいなよ」とスーさんも小声で薦めました。
「40代になって何が一番楽しいって、今まで効果が感じられなかったものが俄然効果を感じられるようになること。」とスーさんは言います。
「いろいろ行くのも楽しいかも。」と吾郎。吾郎もいろいろ行くのが好きそうですよね。

ここで外山さんの朗読。今まで言ったあまたあるお店の中からスーさんが見つけた究極のお店について。それによると今までどの店にもあった「もうちょっと」という不満の部分が見事に解消されているお店なのだそうです。
場所は渋谷。「リラクゼーションまるめ」というお店です。取材VTRが紹介されました。
「渋谷の古い雑居ビルにあって入るのにちょっと勇気がいる感じなんですが」(スーさん)
カフェみたいな内装、施術者の服装はカジュアルで清潔感があっておしゃれ、 足湯の桶も民芸風でかわいい。そして最大の特徴はメニューの組み合わせが自由なこと。足湯をしながら相談してどのメニューをどう組み合わせるのか決めます。つまりお客様ごとにその人だけの施術をしてくれるのです。
「ここ行きたい!」と吾郎が言うのも納得です。
「多分オーナーがマッサージにお金を相当突っ込んでると思うんですよ。でも『完璧な店がない!』といって自分で作った店だろうと私は勝手に思ってるんです。オーナーに一番親近感がわく店ですね」とスーさんは絶賛。
その一方で
「この本によると苦手なマッサージ師もいるみたいなんですけど。」と吾郎が言うと
「申し訳ないけどイケメンがダメなんです。」とスーさん。「普通逆でしょ。」(吾郎)
確かに天下のイケメンを前にしてたら言い辛いですよね(笑)。 
「イケメンは施術が下手、とかいう話ではないんです。『可愛いから馬鹿』みたいな裏返しではない。そうではなくて『申し訳ない!』」(スーさん)
「イケメンじゃなかったら申し訳なくないの?」(吾郎)
「ぶっちゃけ申し訳なくないです。」(スーさん)「ははは!」(吾郎)
「イケメンじゃなければ同じ村の人じゃないですか。このイケメン絶対私は一生話すことないもん!人生で、って思うんですよ。そのイケメンが『お疲れ様です!どこが凝ってますか?』って言うと、ホント申し訳ないこんな体を触って頂いて、と思って逆に体がどんどん固まっていくんですよ。」(スーさん)
「ははは!分かる!緊張しますよね。余計肩が凝るみたいな。」(外山さん)
「優しいイケメンなんているわけないじゃん!」(スーさん)ついに吾郎も笑いだしました。
「基本は女性がいいの?」と吾郎が訊くとスーさんは頷いて、
「女性は同士ですから。以前イケメンの店に行っちゃったときに足の裏がガサガサだったことがあって。イケメンにガサガサの足の裏を見せるって、なんの罰ゲームだ!って話になるじゃないですか。私は何を前世でやったんだ…って。でもこれが例えば同年代の女性だと『わかるよ、こういう日もあるよね!』と思ってもらえる気がするんです。」吾郎も外山さんも爆笑です。
「多分イケメンの人も何人も触ってるし分かってるとは思うけど、そう感じちゃうんですよね。」と外山さんが笑いをこらえながら言いました。

ところでスーさんは究極の癒しアイテムを買ったそうです。
「人生最大の買い物でした。」というそれは、30万ちょっとするマッサージチェア。
「本当に買って良かった!あなたご存知?最近のマッサージチェアの進化を。」(スーさん)
「分かってないです。僕も10年くらい前に買ったんです、30万円出して。結局手放しちゃった。だからこの10年間の進化を僕は知らないです。」(吾郎)
「乗った事ないですけど、乗った事ないですけど、ファーストクラスって多分こんな感じ?」というスーさんに
「ある意味安い買い物かも。」と吾郎。すると
「ゴロウさぁ~ん!」とAD山田くんのうっとりした声が聞こえてきました。一足お先にマッサージチェアを体験しています。「これメッチャ気持ちいいですよ。」
それを見た外山さんは「何あれ、足があんなに上がるんですか?!」とびっくり。
という事でスーさんが感激した最新マッサージチェアをスタジオで体験。
吾郎が椅子に座ると「ここに手を入れて下さい」とスーさん。
「あ、これ普段乗っている飛行機の椅子みたい!こんな椅子だ普段乗ってる飛行機の!」(吾郎)「2回言った!(笑)」(外山さん)
始める前からテンションが上がっていますが、スーさんがスイッチを入れると椅子全体が後ろに倒れ…
「首がすごくいいですね…ああ~ぁイイ!(スーさん、外山さん、山田くん爆笑)もう全然違う10年前のと。人の手みたい。」(吾郎)
「そうなんですよ。腰の周りを圧と振動でやってくれるんですけど、今までのでここをやってくれるのってなかったじゃないですか。」(スーさん)
「ホントだ、腰の振動は昔のではないよね。ああ~キター!ああ~!足…。それと手、すごいね。」(吾郎)「この(手を入れているクッション)の中で何かが行われているんですよ。」(スーさん)
「おお~足結構来るね!おおお~こんな来るのかお前!お前こんな来るか!」(吾郎)
吾郎の珍しいお前呼び頂きました!萌えました!マッサージチェアさんありがとうございます!
続いて外山さんも体験。気持ちよさそうです。「一番ヤバいのがこれで宅急便が来たとき。どうしよう動けない!って(笑)。」(スーさん)

話題は変わって。
働く女性を応援してきたスーさんがアラフォーの悲痛な叫びを代弁した新しい言葉があります。

課題図書 : 「未中年」 原作ジェーン・スー 漫画ナナトエリ

「未中年」ではスーさんが初めて漫画の原作を手掛けています。
アラフォーの主人公亜弥(40歳)は職場でも家庭でも満たされず、「大人だって誰かに褒められたい」「もう少し大切にされたい」と思っています。中年だけど心はまだ大人になりきれない「未中年」の葛藤を描きます。
スーさんも吾郎も外山さんも未中年世代。3人は40を超えた今何を思うのでしょうか。
「40歳から先ってぼんやりしてませんでした?昔」(スーさん)「ああ…」(吾郎深いため息をつく)
「で実際なってみて、意外!もっと自分って大人っぽくなると思ってた。こんなとこにまだ私悩むのか、って。」(スーさん)
「思ってる思ってる。自分が想像していた40代じゃないよね。」(吾郎)
「実際なってみて、自分が想像していた40代と一番違っていたところはどこですか?」(スーさん)
「なんかすごく落ち着いていて言葉に重みがあって、そういう存在だと思ってたけど、何にも変わってない20代と今と。」と吾郎は言い「どう、40になって。違う?」と外山さんに訊きました。
「とても40歳とは思えない自分が。すぐ怒るし。」と外山さんが答えると「そうすぐ怒るよね。」とスーさんも同意して
「怒ってるんじゃなくて、外山さんは許せないことを許せないって口に出さないと気が済まないんですね。」と指摘しました。
「正義感が強いとか。そういう所は変えなくていいんじゃない?」と吾郎もフォロー。
「私はね、自分がみっともない嫉妬をしたりする時があって。自分と同じような仕事をしている人がすごく褒められたり…。」(スーさん)
吾郎は深く頷きながら小声で「嫉妬するよ。」
「ね!人に対する期待とかも。仕事もプライベートも『まあこんなもんか』というのが、『人に過剰な期待をしない』という諦めじゃなくて『誰の事も信用してない』という事になると、結局自分の人生の舵を人に渡すことになっちゃうんですよ。外山さんの人生の主人公は外山さんで、私の人生の主人公は私で、私にとって外山さんは私の人生の大事な登場人物なんですけど、この意識をなくすと外山さんの人生の登場人物になる、私が。そうなるとどんどんどんどん人の人生に巻き込まれていくだけで『どうせ私なんか』って自分自身の自尊心が下がっちゃう。だから『その舵を手放すな』と思いますね。」(スーさん)
「いい人ほどなっちゃうかもね。」(吾郎)
「そうなんですよ!人の事を思いやれる人ほど損をしていくのは良くない。」(スーさん)
「諦めると人に興味もなくなっちゃう。それがすごく分かった事があります。」(外山さん)
「これからじゃないですか。これからだ!…って急に慰めあっちゃってる。(笑)」(吾郎)
爆笑に次ぐ爆笑の後のしんみりトークだけに胸にしみました。私も思い当たる所がありますから。

締めの消しゴムはんこですが、山田くんは苦笑いしながら「誰か分からなくなっちゃった…。似てるのはメガネだけ。」と恐縮しています。「頭と体のバランスが悪くない?」(吾郎)「これ、ヨモギ蒸しですよね。」(外山さん)と色々フォローが入りましたが…こんな日もあるさ、次頑張ろう山田くん!

「(マッサージに)行きましょ♪行きましょ♪」と言う吾郎の可愛さも印象強かったです。今回は全体的に吾郎のリアクションが大きくてインパクト大でした。


拍手ありがとうございます




2作目で恋愛とサッカーを語る ({ゴロウ・デラックス」 5/19)

オープニング。吾郎の髭が少しすっきりしたように見えます。いや髪かも?どちらにしろいい感じです。
「今夜のゲストは待望の2作目を出した方です。」(外山さん)
「日本中が注目してる2作目。」(吾郎)
ゴロデラには2015年5月に初出演しデビュー作「火花」は311万部の大ヒット、文学界のスターとなった又吉直樹さん。今月注目の2作目が発表されました。

課題図書 : 「劇場」 又吉直樹

「こんなにも主人公の事が嫌いになったり好きになったりする小説もあまりないよね。これも又吉さんの仕掛けなのかな。」吾郎はいきなり深い指摘をしました。
外山さんに呼ばれて入ってきた又吉さんは初出演の時に比べるとすっかり落ち着いています。作家としての自信も少し見えます。
「結構出て下さってるんですよね。4回目。」(吾郎)
「(古井由吉さん宅の)ロケも含めると。」(外山さん)「ありがとうございます。」(又吉さん)
「どうですか、2作目ができた今のお気持ちは。」(吾郎)
「ようやく書けたな、という感じですね。僕としては満足いくものが時間もかけて作れたと思ってます。」(又吉さん)
「『火花』で芥川賞を取られて、生活は変わりましたか?」
吾郎は芥川賞・直木賞を取った作家さんには必ずこの質問をしますね。
「いや、僕自身の生活は変わらないですけど、仕事のオファーとかは以前とはまた違ういろんなのが…。」(又吉さん)
「どういう仕事が増えるんですか?」(吾郎)
「バラエティには勿論出てるんですけど、何でしょうか、大人の方と喋る機会が増えた。」(又吉さん)
「色々な方と対談とか、報道の番組とかありそう。」(吾郎)
「そうですね。だからバラエティ番組とかで、『先生』って相方とかにいじられている分には良いんですけど、たまに地方に講演に行った時に本当に楽屋に『又吉先生』って書いてあって(笑)、それは本当に恥ずかしかったです。」(又吉さん)

「今書店では又吉さんが帯を書いた本が本当にいっぱいあって。『あ、これも又吉さん、これも又吉さん』って。溢れ返っているんですけど。」(外山さん)ゴロデラならではの鋭い切り口ですね。
又吉さんが帯を書いた本の一覧表が出てきました。
「えー、こんなにあるの?!」(吾郎)「ほんの一部ですけどね。」(外山さん)
「へえ、村上春樹さんも。」(吾郎)
「ええ、先輩の芸人に『お前のオススメの本を読もうと思ったけど、本当のオススメはどれやねん』って。」これには吾郎も外山さんも爆笑です。
「しかもすごい薦めてますよ。」(吾郎)
「いや、全部オススメなんですよ。」(又吉さん)

「2作目のプレッシャーはやっぱりありましたか?」(吾郎)
「そうですね、いろんな方から『2作目が大事だぞ』と言われて。僕自身はもっと気楽でいたんですけど、それだけ言われると『2作目って本当に大事なんだな』って。」(又吉さん)
「『火花』に対する今までの批評や評価は見ましたか?」(吾郎)
「かなり目を通しました。いろんな人の感想を聞くとそれぞれ矛盾していたり。ある人はここはいい、でも他の人はそこはアカンとか…。みんなの意見を聞くと何も残らへん。難しいな、と最初2作目に向かう時に思ったんですけど、途中ですごく当たり前の事を思い出して。子供の頃から僕、そもそもみんなの人気者じゃなかった(笑)。だからみんなの意見を聞く必要が無い、というか。」(又吉さん)
「参考程度に覗くと良かったのかも…。でもいいよね、又吉さんのこのスタイル。読みやすいよね。相方(ピース綾部さん)も今回は読んでくれるんじゃない?」(吾郎)
「今回はね、『最初の何十ページかを我慢してくれたら前より読みやすい』と言ったんですけど。」(又吉さん)
「我慢したのかな?」(吾郎)
「『読まなきゃな』とは言ってたんですけどね。でもそんな気合を入れて読むものでもないし(笑)。」(又吉さん)
「で、結局綾部さんは『火花』は読んだの?」(吾郎)
「『火花』は読んだと言ってました。」(又吉さん)
「感想は?」(吾郎)「長かった、って。」(又吉さん)「長い?!」(吾郎)「長くないです、中編小説ですから。」(又吉さん)
又吉さんと綾部さんの会話を想像すると面白いですね。

「今回は恋愛小説で…。なぜ恋愛小説を?」(外山さん)
「ぼく今まで、『火花』を書く前にエッセイをいっぱい書いてきたんですけど、自分自身の恋愛についてほとんど書いてこなかったんです。でも少しそれらしきものを書いたのを読んだ編集者の方から『又吉さんの感覚で恋愛小説、長いものを作ったら何か面白いものが立ち上がるかも』とアドヴァイスを貰って。確かに恋愛に詳しい人だけが恋愛小説を書いていい訳ではないので、恋愛に苦手な僕が考えているものはどうなのかなと思って、興味が最初に沸いたんです。」(又吉さん)

「劇場」は小劇団「おろか」を主宰する脚本家・演出家の永田と女優を目指し青森から上京してきた専門学生沙希との不器用な恋愛を描いています。
「本当に振り回されたな、主人公に。でも主人公の事をずっと好きでなくてもいいんですよね。」と吾郎が楽しそうに言いました。
「今回いくつかテーマはあるんですけど、その中の一つとして、共感されにくい人物を書きたかったんです。皆さん『面白い』と『共感』が一緒になっていることが多くて。『共感できた』『共感できなかった』ってことが面白いかどうかにつながっているんですけど、実は共感できなくても何かを感じるってことはあるんじゃないかと思って、その辺を描いてみたいなと思いました。」と又吉さん。「火花」で出演されたときにも感じましたが、自分の視点や描き方を明快に説明する方です。
「ああ、それはもう的中しましたよ、僕は。」吾郎、我が意を得たりとニコニコ。目がキラキラと輝いています。

稼ぎの少ない永田は沙希のアパートに居候することに。二人の関係性がよく分かる場面を吾郎と外山さんが対話する形式で朗読。
永田は沙希の些細な一言で自分のちっぽけなプライドが傷ついたと感じ、言いがかりをつけて沙希を泣かせてしまいます。
「永田酷いやつですね。」(又吉さん)
「それを沙希ちゃんがぐっとこらえて…。心配になってくるんですよ、自分が沙希ちゃんの友達みたいな感じで。」(外山さん)
「女性としてはそういう読み方が多いかもね。」(吾郎)
「そういう読み方も嬉しいですね、もちろん、女性がこれでいいんか、っていう。これが昭和なら男が偉そうにして女性が支えるスタイルってあったじゃないですか。今は男女っていう関係性の捉えられ方が変わってきてて、僕も男女が楽しく過ごせるように移行していくのは大賛成。でも時代って移行していく時に次の日から急に考え方や生活のスタイルが変化するわけじゃない。昔のやり方を引きずっているカップルとか夫婦もいて、もしかしたらみんながそうだった時より現代の新しい価値観の中で昔のスタイルをしている人の方が辛いんじゃないかって。沙希は現代の、みんなが男女のあり方に疑問を持っている中でああいう生活になってる人として描いている。」(又吉さん)
「なるほどねえ…。でも女性を描くんですね、又吉さんは。かわいい女性をね。ちょっと恥ずかしくない?」(吾郎)
「まあ、そこを突っ込まれると恥ずかしいですね。」(又吉さん)
「だって、男が理想とするかわいくて性格の良い素直な女性を又吉さんこんなに描くんだ、とも思って。男がこうあってほしい。女の子の仕草とかさ。」(吾郎)
「だろうなと思った、読んでて(笑)。」と外山さん。どうやら沙希ちゃんは吾郎の好きなタイプの女性の様です。
「壁にさ、背中をくっつけて脚を伸ばして指をくにゃくにゃしてるとことかの、描写とか好き(笑顔)。」吾郎、目を輝かせて話しました。本当にこの小説が好きなようです。

「小劇場を舞台にした理由は?」(吾郎)
「今回恋愛小説を書く時に、恋愛と恋愛をしてる人の仕事って関係あるんじゃないか、と思って。サッカー選手だったらサッカーの出来が恋愛にもこぼれてくるというか。恋愛がうまくいけばそれがサッカーにも反映するしその逆も…。恋愛と仕事両方が影響しあう人の方が多いんじゃないか、と僕は思っていて。で(小説の題材は)何がいいんかなと思った時、演劇って…。演劇も脚本があって誰かが演じて、でも思い通りにならなかったりなったり。恋愛も二人が良いビジョンを持つんですけどその通りになったりならなかったり…そこが似てると思ったし、恋愛と演劇はお互いに良い影響を与えあうんじゃないかなと思ったんです。」(又吉さん)

ここで、主人公永田がサッカーゲームで一人遊ぶシーンを吾郎が朗読。永田は著名な作家たちで自分のチームを作っていて、ゲームの中で作家たちはボールを追って躍動します。高校時代サッカーでインターハイに出場した又吉さんの本領発揮ともいうべき活き活きとした描写がユーモラスで笑えます。
「何ですかこれは(笑)」(吾郎)
「小説家の名前がいっぱい出てきましたね。」(又吉さん)
「『芥川が太宰に駆け寄り』(笑)」(吾郎)
「こういう部分は自分もやってました。」(又吉さん)
そこで登場したのは、サッカー解説でおなじみの選手のポジションを示すボード。但し選手の名前は全員作家。ピッチにはこのシーンの描写通りに作家たちが配置されています。
「作家の作品を読んできた中で、サッカーに置き換えたらポジション的にどこか、という事です。」(又吉さん)
「ああ、そうですか。」(吾郎)
「もちろん谷崎純一郎がセンターバック?と思う人は多いと思いますが…」と又吉さんは話し始めました。
「芥川はスピード感があるのでフォワードに置いておきたいし、太宰も華があっていろんなパターンがあるので(フォワード)。」
「ツートップですね。」吾郎は必死でついていきます。
「サイドはトリッキーな人を置きたいので泉鏡花。相手を惑わす幻想的な作品。そして中原中也ですね。『ゆあーん ゆよーん』と相手を惑わすドリブル。」(又吉さん)
吾郎は思わず下を向いて笑いました。
「で、夏目漱石がセンターなんですよね、ゲーム全体を作る。で三島はこの辺(FW芥川とセンター夏目の間)に置きたいと…。」(又吉さん)
「三島そこですか?」(吾郎)
「そこは意見分かれると思うんですけど。」又吉さんは大真面目です。
「言ってみただけですけど…すみません。」と吾郎は恐縮しました。
「三島はもしかしてサイドでもいいかも知れませんね。というのは三島は太宰との関係が良くないので、近くに置くとコンビネーションが取れない、と。」(又吉さん)
「なんか今が一番活き活きしてますねえ。」と外山さん。
又吉さんの作家サッカー談義が止まらないのでVTRを早送り。
「…トップ下に誰を置くかなんですが…。」(又吉さん)
「川端康成さんとかどうですか?」と吾郎。明らかに思いつきですよね。しかし又吉さんは
「いいですよ♡」と川端の名札をトップ下の位置に置きながら「面白いです。」とにっこりしました。
「何となく知っている名前を言っただけなんです。」(吾郎)
「川端はね、また太宰ともめた経験があるんですよ。」(又吉さん)
「あるんですか!伊豆の踊子。」(吾郎)
「『伊豆の踊子』はすごい移動する小説ですから。ものすごく歩くので、サイドで運動量を期待できる。…太宰との関係でいくと(坂口)安吾なんかいいかもしれない、2~3回一緒に飲んだ事がありますから。」(又吉さん)
又吉さんの作家サッカー構想はまだまだ止まりません。
「相手チームの事は考えなかったんですか?」(吾郎)
「海外文学でチームを作ろうと思ったんですが、読むの大変やなって思って。」(又吉さん)
「そのために読むのもおかしいしね。」(吾郎)
「(課題図書で)このシーン長かったですもんね。早くストーリー進めてほしい(笑)。『又吉さんもう分かったから、この先どうなんの、沙希ちゃんと、ねえ!』って(笑)。」(吾郎)
「だって朝までゲームやってるんだもん(笑)。」(外山さん)
「よかったら(このボード)持って帰ってください。」(吾郎)
「あ、いいですか?有難うございます。お正月これで遊べます。」(又吉さん)
思う存分遊んでくださいね。

また話は変わって。
「『火花』と『劇場』って似ていると思ったんですけど。」(外山さん)
「そうですね。編集の方も『どっちがというわけではないけど『火花』『劇場』はレコードのA面とB面の関係だ』とおっしゃってましたし、僕も『火花』と『劇場』は似ていると思いますね。」(又吉さん)
「『火花』を読んだ方は『劇場』を続けて読むとすごくいいですね。こういうスタイルの作家さんなんだなって。やっと分かった気がして、又吉さんの事が。」(吾郎)
「例えば現実の世界に『火花』の徳永や神谷とか『劇場』の永田がいたとして、ピースの又吉として彼らに飲み屋で会ったら、『それ気にし過ぎちゃう?』とか『相手の事をもうちょっと考えてあげたら?』とか僕は助言するんですけど、それを作者が書く時にしていいのか?という問題があるじゃないですか。そしたら今の僕に似たような登場人物ばっかりになってしまうから、僕とは違う自分勝手な部分とかをちゃんと残したいと思っていて。今はそれが出来るけど、この先書きたくもない、こんなこと考えたくもないって言う時代が来るかもしれませんね。そういう意味では今のうちに書いておきたいなっていうテーマではありましたね。」(又吉さん)
今書けることを書く、又吉さんの意欲が伝わってくる言葉でした。

AD山田くんの消しゴムはんこは劇団「おろか」の公演を再現したもの。山田くんも課題図書をしっかり読んでいるんですね。

今回は吾郎が終始ニコニコして熱心に感想を話していたのが印象に残りました。多分「劇場」が本当に気に入ったのだと思います。そして又吉さんを作家としてリスペクトしているのも感じられました。


拍手ありがとうございます




応仁の乱を読み解く (ゴロウ・デラックス 5/12)

オープニング。
「吾郎さん、『ひとのよむなし』って知ってますか?」(外山さん)
「あれでしょ?1467年、応仁の乱。」(吾郎)
「さすがですね!」(外山さん)「いや台本に書いてあった。」(吾郎)
「今夜はですね、その応仁の乱がテーマです。」(外山さん)

課題図書 : 「応仁の乱」 呉座勇一

「応仁の乱」は歴史ジャンルでは異例の35万部以上を売り上げている話題の本です。
応仁の乱とは1467年京都で勃発し西軍と東軍に分かれて11年続いた大乱で、日本史に重大な影響を与えました。しかし応仁の乱の詳しい内容を知っている人は歴史好きの中でもごく少数。登場人物が多く人間関係が複雑なので、始まった理由でさえ専門家によって解釈が違うそうです。その分かりづらいイメージを変えたのがこの課題図書。教科書ではほとんど触れられないある人物を軸にすることで今までとは違う新しい解釈を示したのです。
室町時代が分かるようになれば歴史がさらに面白くなるという、応仁の乱の魅力を学びます。

「ちょっと頑張ればぐいぐい引き込まれていく。でも頑張んないと。半分くらいまで頑張ろ。」(吾郎)「はい…(笑)」(外山さん)
吾郎の口ぶりからは、今回の課題図書と格闘した様子がうかがえます。
「でも応仁の乱って教科書でも一部しか教えてくれなかったですよね。」(外山さん)「そう、教科書でもこんなに人物が登場しなかったし。」(吾郎)「いろいろお話を伺いましょう。」(外山さん)
「よろしくお願いします。」と登場したのは真面目で穏やかな感じの好青年です。呉座勇一さん、36歳。2003年東京大学文学部卒。現在国際日本文化研究センターに所属する中世日本史研究の第一人者です。 
「私この本を読んだ時におじいちゃんが書いた本だと思ったんですが、若い方ですね。」(外山さん)
「引き込まれていきますね。」(吾郎)
まず応仁の乱の概要をおさらい。大きなボードが用意されました。

【学校で習う応仁の乱】 
将軍足利義政の息子足利義尚と将軍の弟足利義視(よしみ)の後継者争い に
幕府No.2細川勝元山名宗全の争い が絡んだ戦い。

「学校で習うのはこんな感じですね。」(外山さん)「ああ、日野(富子)さん!(義尚の)お母さんね!」(吾郎)
「ところがこれだけの事になぜこんな大きなボードかというと、これだけじゃないんです…。吾郎さんめくるの手伝ってくれますか?」(外山さん) 吾郎と外山さんが二人がかりでボードを隠していた大きな紙をめくると…細かい字で人の名前がぎっしり!
「こんなに複雑なんですねえ!」(吾郎)
「実際はもっと多いわけですが、私が書いたこの本では登場人物は300人位。」と呉座先生。ちなみにこの本のボリュームは321ページあります。
「もうちょっと端折ろうとは思わなかったんですか?こんな複雑なものを。」(吾郎)
「いやそうなんですけど!『なんでこんなに難しいんだ』という意見も結構あって、『もっと簡単にしろ』みたいなネットの意見もあったんですけど、これだけ複雑で多くの人が絡んでるというのが、応仁の乱の最大の特色なんです。あまりに複雑なものを単純化し過ぎると意味がない。応仁の乱を理解した事にならないんですね。そこは『お手軽、3分間で分かる』というのは良くない。」(呉座先生)
「申し訳ございません。」(吾郎)
「これだけ複雑な応仁の乱ですが、この本が35万部売れた理由というのは?」(外山)
「逆説的な言い方ですけど、スターがいない、英雄がいないというのが逆にウケたと思っています。僕は応仁の乱って映画「シン・ゴジラ」の前半みたいな話だと思っているんです。何か想定外の出来事が起きて、偉い人たちがどうしようどうしようと慌てふためいて何も決まらなくて時だけが過ぎていく。で、そのままでは映画にならないので「シン・ゴジラ」では後半でみんなで力を合わせてゴジラを退治するんですが、応仁の乱ではその後半は無し、前半だけ。」(呉座先生)
「ああ、あの感じかあ…」(吾郎)
「「シン・ゴジラ」って実は前半が面白いんじゃないかと思うんです、あのドタバタが。あの感じです。」(呉座先生)
30分(実質21分!)ですべてを理解するのは難しいですか、今回は呉座先生に応仁の乱特別授業をして頂きます♪
「嬉しい」と吾郎も興味津々です。

呉座先生の授業内容は以下の3点です。
1.応仁の乱の原因となった人物は?
2.応仁の乱が11年続いた理由
3.応仁の乱のその後の影響

【1.応仁の乱の原因となった人物は?】
先ず応仁の乱の原因となった人物について吾郎が朗読。実はこの人物については教科書ではほとんど触れられていません。

応仁の乱はなぜ起こったのか。(中略)関東統治の政策対立もあったと思われるが遠隔地の利害対立は調整が比較的可能である。在京大名にとって関東で反乱を起こした足利成氏よりも幾南で暴れまわる畠山義就(よしひろ)の方がはるかに切実な問題だったと思われる。よって直接的な要因は畠山義就の上洛である。


「この人知らないよね!教科書に出てこない。」(吾郎)
「私の考えですけど、実は一番重要なのは畠山義就ではないかと。キーパーソンです。この人がこの時代最強の武将であると言われていた。大和(奈良)や河内(大阪)で暴れまわっていたんです。」(呉座先生)
「重要な人物ですね。ここは抑えとかなきゃ。」(吾郎)
応仁の乱の直前、畠山義就は親戚の畠山政長と大和や河内で壮絶な後継者争いをしていました。そこへ将軍家の後継者争い(足利義視対足利義尚)が勃発。1466年、足利義視が将軍義政に謀反を疑われ、山名宗全と細川勝元に泣きつきました。
「そりゃ泣きつくわな。味方になってほしいわな。」(←吾郎のこの言い方が珍しくて萌えました♪)
「足利義視が謀反を起こそうとしているとして、将軍足利義政が義視を殺そうとするんですね。義視は殺されたくないので助けを求めるんですが、力のある人に助けを求めなきゃならない。当時の幕府で将軍以外に力のある人というと山名宗全と細川勝元だったので、二人、主に勝元に助けを求めた。で、結局義視は無実だったという事で、この問題を解決した細川勝元が幕府の実権を握るという形になります。」(呉座先生)
「そうなると山名さんは面白くない。で山名さんはこう考えました。『あの暴れん坊の畠山義就を味方につければ政権奪還できるかも…。』」(外山さん)
「ああ~、危ない。危ない危ない。乱が始まる。」(吾郎の声が今週はセクシィです)
「出てきましたね、畠山義就。」(外山さん)
「これまでの話は京都の中の事なんですね。ところが畠山義就は京都にいたわけじゃない。大和や河内、つまり奈良や大阪で暴れまわっていた。でこの暴れまわっている怪獣をわざわざ京都に呼んだ。」(呉座さん)
「にゃるほど…。(←この舌っ足らずな言い方もかわいい♪)…分かった!畠山義就は…ゴジラなんだ。」(吾郎)
「そういうことですか?」(外山さん)
「そういう事です(笑)。ゴジラが京都に来ちゃったんです。」(呉座先生)
「面白くなってきたねぇ。」(吾郎)
上洛した畠山義就は京都でも政長と激しい後継者争いを続け、ここに山名宗全(義就を後押し)、遅れて細川勝元(政長を後押し)が参戦し、応仁の乱が勃発。それに将軍家や大名たちも巻き込まれる形で戦いは激化していきました。

【2.応仁の乱が11年続いた理由】
「早く終わらせよう、戦。」と吾郎。吾郎は争い事が好きじゃないんですよね。
「そんな中こうなります。1472年(開戦から5年)、山名宗全と細川勝元が『もう戦はイヤ』と言い出す。」(外山さん)
「なんでその二人が?」吾郎はすかさず突っ込みました。「そもそものキーパーソンなのに。」
「応仁の乱が始まるまでは、山名と細川はそんなに仲は悪くなかった。むしろ手を結んでいたんですね。山名宗全の養女が細川勝元の奥さんなんです。つまり山名宗全は義理の父親で細川勝元は義理の息子。むしろこの二人は仲が良い方だったんです。ここも応仁の乱を分かりにくくしている。」(呉座先生)
「なるほど。」(吾郎)
「じゃあなぜこの二人が喧嘩する事になったのかと言えば、要は畠山の問題なんですね。勝元はずっと政長を応援してきて、宗全はそれを知っているにもかかわらず義就を応援したので、それで二人は喧嘩別れをしてしまったんですけど、逆に言えば畠山の問題さえなければ二人は仲直りできる。」(呉座先生)
「確かに。」(外山さん)
「畠山問題はもういいよ、どっちが勝ってもいいじゃないか、という事にしてしまえば二人は仲直りできるんです。」(呉座先生)
「最初からそうすりゃ戦争にならずに済んだのに。」(吾郎)
「そうなんですけど…(笑)、そうですよね。」(呉座先生)
応仁の乱勃発から8年目、こうして東軍総大将の細川勝元と西軍総大将の山名宗全が隠居し戦から撤退しました。
「この二人が抜けた事で戦が終わるのかと思いきや、思いもよらないことが起きてしまいます。」(外山さん)
なんと畠山義就が『俺は絶対戦争やめないぜ』(とこう言ったかは分かりませんが)と主張したのです。
「いやいやいや…また出てきた、畠山さん。なんで継続を主張したんでしょうね?」(吾郎)
「失うものがない人で、むしろこの応仁の乱で頑張って畠山の家督を取ろうとした。ずっと政長が家督という形で京都にいて、義就の方が不利だったんです。それが京都に呼ばれて活躍することで畠山の家督を取れる可能性が出てきた。つまり義就にとっては応仁の乱は大チャンスなんですよね。ここで引いたら政長の勝ちになってしまう。だから西軍が勝つまで戦うという事になります。」(呉座先生)
しかし、盟友たちが次々と撤退を決め、西軍の勝ちがなくなったと判断すると畠山義就は自分も退却、11年続いた応仁の乱は終結しました。

【3.応仁の乱のその後の影響】
「畠山義就は京都から撤退する、と。…で、その末路がどうなったか気になりますよね。こうなりました。」(外山さん)
1477年、畠山義就は河内で大暴れし「河内独立王国」を築きました。
「また大暴れ?」(吾郎)
あはは、と外山さんは笑って「戦うのが好きだなという気がしますが。どういうことなのか朗読させて頂きますね。」

畠山義就にはそもそも幕府の命令に従うという発想がない。(吾郎思わず苦笑)大乱が始まる前から彼は幕府の大軍を向こうに回して河内で孤軍奮闘していたのである。山名宗全に誘われて上洛したため、幕府内の権力闘争に巻き込まれることになったが、彼の本質は幕府の権威に頼ることなく自力で領土を拡張する独立独歩の姿勢にある。(以下略)


外山さんが読み終わると吾郎は手元の資料を見ながら少しの間考え込んでいましたが
「なるほど…。畠山義就は…シャアでもあるね。」と言ったので呉座先生も外山さんも笑いました。
「結局戦いが好きだった。」(吾郎)「ホントですね。」(外山さん)
「応仁の乱が終わった終わったと言いますけど問題は何も解決していなくて、まさにゴジラで、京都で暴れていたのが河内や大和に移ってきただけなので、そういう意味では何も問題は解決していないんですね。」(呉座先生)
「へええ…。これもっと取り上げても良かったね、畠山さんの事ね、歴史の教科書でね。」(吾郎)
「それで応仁の乱って後世にも影響はあったんですか?」(外山さん)
「これはものすごく影響があったんですね。山名も細川も畠山も、もちろん将軍家も、こういう有力者たちは京都で生活してます。地方に領地を持っているけどほとんど行かないで自分たちは京都にいて、地方からは年貢などの収入を受け取っているだけ。その構造が応仁の乱をきっかけに崩れるんですね。今まで京都で暮らしていた有力大名たちが半分そこを引き払う形になって、自分たちの領地に戻って独自の勢力を築いていく。それがいわゆる戦国大名につながっていく訳です。戦国大名は自分が地方にいてその国を治めるんですね。そう大きく変わっていく。で勿論将軍家の力も落ちて、戦国大名が台頭して戦国時代になる。」(呉座先生)
「そうか…。つながっているんですね…。」(吾郎)

「今日は特別授業だよね。すごい面白かった、分かりやすくて。」吾郎が弾んだ声で言いました。呉座先生も嬉しそうです。
「でももしこれが映画化されるとしたら、ゴロウさんはどの役だと思いますか?」と外山さんが訊きました。
「そうですね、あくまでもイメージなので怒らないで頂きたいんですが…、強いて言うと細川勝元…だと思いますね。」と呉座先生。
「勝元って頭も切れて教養人。和歌とか絵も得意な文化人、マルチタレントです。ところが…ところが、先ほどもちょっとお話しましたけど、元々二人の畠山が喧嘩した時、将軍の義政に『お前ら援軍を送るなよ、畠山同士1対1で戦わせろ、絶対に加勢するなよ』と言われて、将軍の命令だからと何もしなかった。でも山名宗全はそれを無視して義就に味方した。これで畠山政長が負けたので勝元はメンツを潰されて『細川勝元は味方を見捨てた』と評判を下げちゃったんですね。」
「でも将軍の命令を聞いただけですよね。」(外山さん)
「だからまあ、稲垣さんが本当はどういう方か分かりませんけれども…分かりませんけれども、自分の得になるよう動くみたいな器用なことが出来ないで、馬鹿正直に言う事を聞いてその結果損をする…。そういう所が近いんじゃない、かなー…。」呉座先生は遠慮がちに言いました。しかし、
「ははは…僕の何を知ってるんですか!」と吾郎が吼えたので
「いやいやいや、だから最初に言ったじゃないですか!」と呉座先生は大慌て(笑)。

3人が笑っているとAD山田くんが登場。スーツ姿の呉座先生が腕組みをしているカッコイイ消しゴムはんこを披露しました。
「すごいですね。先ほど足利義政の話をしましたけど、義政って政治家としてはイマイチでしたけど、銀閣寺を作ったりとか芸術的なセンスはすごかった。そういう意味でこれを見ると、人間だれしも何かしら取り柄がある、と。」
呉座先生が最後にまさかの毒舌!これには山田くんも大笑いでした。


「複雑なことを単純化し過ぎると意味がない。」という呉座先生の言葉は、何でも簡単に分かりやすいのが良い事だという今の風潮に苦言を呈しているように聞こえました。そしてそんなに難しいなら挑戦してみようという気になり「応仁の乱」を買ってきました。
高校では世界史選択だったのでハンディがあるかも知れませんが、吾郎の言う通り頑張って読んでみます。


そして吾郎が演じる細川勝元を見てみたいですね。


拍手ありがとうございます



独身バンザイ?! (「ゴロウ・デラックス」 5/5)

オープニング。
「今夜のゲストとかけまして、新品のメガネと解きます。」(吾郎)
「なぞかけですね?そのこころは。」(外山さん)
「焦点(笑点)がぴったり、視界(司会)も良好です。(ドヤ顔)」(吾郎)
「これは…座布団2枚くらい上げたいところですね(笑)。」(外山さん)「中途半端ですね(笑)。」(吾郎)
そういえばゲストさんはメガネをかけた方です。

今回のゲスト、春風亭昇太さん。私、以前から好きでした。さわやかな笑顔と朗らかな声でテレビの画面を明るくしてきた昇太さんも今年57歳。いつまでも若々しいです。そして最近では笑点の司会で活躍。先輩方をいじりつつ、自身は独身キャラでいじられています。

課題図書 : 「楽に生きるのも、楽じゃない」 春風亭昇太

1万円の高級メロンを一人で食べ尽す、一人で雪見鍋、など、昇太さんならではの楽しい独身生活をユーモラスに書いた本です。
「面白く読ませていただきました。」「面白かったですね。」と吾郎と外山さんは口々に言いました。二人とも笑みがこぼれています。
昇太さんは嬉しそうです。「分かるなー、ってところありました?」
「あります、あります。一人鍋でそういう時間を楽しむ、とか。」(吾郎)「幸せな時間ですよね。」(昇太さん)
「外山さんも分かるよね?」(吾郎)「分かります。」外山さんも楽しそうに笑っています。
「一人鍋は悲しいって事になぜ世間ではなっているんだろう。」3人のホンワカした空気の中で昇太さんは言いました。
「最高ですよ。この3人は近いものを持っていますね。」と吾郎も同意しました。今回は盛り上がりそうな予感がします。

昇太さんが笑点の司会になったのは約1年前ですが、大喜利メンバーに抜擢されたのは10年前でした。その当時の心境の部分を吾郎が朗読。

笑点に出る前よく、早く笑点に出るようになってね、とか、笑点に出たいでしょう、とか言われ、「笑点に出ることが落語家としての成功」のように思われていたが、実はそんな単純な話ではない。笑点メンバーになるということは必ずその中で何かのキャラを背負うということであり、その為に落語がやりにくくなる可能性もある。日本のテレビ史に残る長寿番組「笑点」に飲み込まれてしまっては元も子もないのではないか、と悩んだが、結局出した結論は「出る」というものだった。


「笑点の人にならなきゃいけないんですね…。」と吾郎がしみじみと言いました。自分もグループ内である種の立ち位置を背負っていた事を思い浮かべたのでしょうか。
「でも親孝行だな、と。こんな親孝行ないですよ」と昇太さん。やはりご両親から見れば笑点レギュラーは落語家としての成功なんですね。
「で去年の5月に司会に」(吾郎)
「びっくりですよ…。笑点が高年齢化してきちゃってるから。」(昇太さん)番組若返りの為の抜擢だったんですね。
「1年やってみてどうですか。」(吾郎)
「あのね、本当に言う事を聞かない(笑)。」と昇太さん。
「どなたが?」(吾郎)
「黄色!(=林家木久扇師匠)なんかね、不思議な生き物を見ている感じですよ。」(昇太さん)
「黄色の次には誰が大変?」(吾郎)
「えーと、ピンクかな?(=三遊亭好楽師匠)ものすごいマイペースなんですよ。今から言うのか?みたいなことも普通に言ってくるし。お酒飲みながらやってる感じかな。」(昇太さん)周りは全部先輩だから大変でしょうね。

ところで昇太さんは多趣味の人でもあります。その多趣味ぶりについて外山さんが朗読。

僕は多趣味である。というと聞こえが良いが、目の前に面白そうなことが現れるとすぐに飛びつき、しばらくすると別の面白そうなものに飛びつく、つまり飽きっぽいのである。でも飽きっぽいというよりは多趣味の方が聞こえが良いし、確かに多趣味ではあるのでそれでよしとしよう。面白いことを見つけると後先考えずにお金を遣ってしまうので、人並みに働いているはずなのに銀行の口座残高を見ると淋しくなる。

 

「考えてみると僕の趣味ってお金のかからないものばかりなんですよ。」(昇太さん)「ホントですか?」(吾郎)
「ではこちらに昇太さんの趣味一覧をまとめました。」と外山さんが言うと、AD山田くんがボードを持って入ってきました。
「こっちの山田くんの方がいいね。うちの山田くんは座布団しか持ってこないから。」としっかり笑わせる昇太さん。
昇太さんの趣味は50種類にも及び、楽しすぎて57歳独身でもちっとも寂しくないのだそうです。
「お金かからない趣味が多いですよ。(家庭菜園の)ネギやショウガやミョウガなんて作るのにお金かからないじゃないですか。一人で暮らしてるとネギを買ってきておそばにいれても余っちゃうでしょ。自分で育てていれば生きてるから先をちょっとだけ切って使える。」(昇太さん)
「ベランダでバジルとか育ててたらついたくさん食べちゃう、美味しくて。」と吾郎が言うと「少しだけ不愉快になった。」と昇太さん。
「バジルとかローズマリー、タイムとか。」と吾郎は笑いながらパブリックイメージ通りのキャラを発揮しました。
「この中で一番新しい趣味は何ですか?」(外山さん)
「これ。グループサウンズですね。」と昇太さん。さらにボードには「トロンボーン」とも書いてあります。
「六角(精児)さんとバンドを?」(吾郎)「エレキギターできるんですか?」(外山さん)
「そう。それでトロンボーンは(三遊亭)小遊三師匠がトランペットやってて、音が出たらしくてバンドやりたいって言いだして。で「昇太お前トロンボーンな」と指名されて。六角くんとやってるのは…僕演劇によく出てるんですね。で「ザ・フルーツ」っていう舞台があって、時代に乗り遅れたグループサウンズのバンドの話だったんです。舞台で弾かなきゃいけない。でお芝居以外でもやるようになった。」(昇太さん)
「へえ!いいですねえ。」(外山さん)
と、吾郎が他の趣味に目を止めました。
「日本陸軍の中型戦車(プラモデル)って言うのが気になる。」「あはははは!」と昇太さんは大笑い。
「これ普通ドイツ軍に行くわけです。ソ連の戦車とか。」吾郎は語りたくてうずうずしています。(そしてここでの「普通」の意味が私には分かりません・笑)
「国の雰囲気が出るんですよね。」昇太さんも目を輝かせて身を乗り出しました。同好の士を見つけて嬉しいのが画面から伝わってきます。「ロシアの戦車ってなんか冷たい感じなんですよ。分かるでしょう?(「分かる分かる」と小声で吾郎) ドイツ戦車はいかにもドイツ。で、日本の戦車ですよ。」
「日本陸軍の戦車って第2次世界大戦の時のでしょう?」(吾郎)「はい、そうですね。」(昇太さん)
「左右非対称なんだよね。なぜかわかんないけど。」(昇太さん)「分かる、そういうのある。」(吾郎)と二人が戦車談義を始めたので置いてきぼりになりかけた外山さんが
「何が本職の人だか分からなくなってきた。」と笑い、
「じゃあ、この中で最も熱中しているものは何ですか?」と話題を変えました。
「それは…」(昇太さん)「プラモデルじゃないんですか?!」(吾郎)
「すみません、プラモデルじゃないんですよ、プラモデルも好きですけど。」(昇太さん)
「なあんだ…。」今度は吾郎が置いてきぼりになってしまいました(笑)。

昇太さんが一番熱中しているのは「中世の城郭」。「お城がもう大好き」とうっとりした声で言いました。でも中世城郭って初めて聞く名前です。
「中世のお城っているのは普通のお城と違うんですか?」(外山さん)
「まず、普通のお城って何か?ってことなんですけど…。お城というと皆さんこういうのを思い浮かべるでしょ?」すると画面に立派な天守閣の写真が出ました。「これは松本城。」(昇太さん)「やっぱり分かるんですね。」(外山さん)「僕が撮った写真だから(笑)。」そして、
「こういうお城は、戦国末期から江戸時代初期にしか作られていない。これは日本のお城のスタンダードじゃない。」(昇太さん)
「えー!」と吾郎はびっくり。
「日本のお城のスタンダードは僕が言ってる中世城郭なんです。」(昇太さん)「分かんない分かんない、どういうの?」(吾郎)
「土で作ってるんですよ。山の斜面とか丘とかを削ってそこに堀を掘って、掘った堀を土を盛って、土塁って言うんですけど、土の壁を作るんですよ。そういうのを組み合わせたのが日本のお城の中心なんです。」(昇太さんの説明を漏らさず字幕にして、それを消さずに画面いっぱいに並べたスタッフさんナイス♪)
中世城郭とは平安時代末期から戦国時代末期にかけて山や丘に建てられた城の事で、天守閣や石垣がないのが特徴。日本に3万~4万あるといわれるお城のうち95%は中世城郭なのだそうです。その中世城郭の中でも昇太さんが一番好きなのが
「(上から撮った写真を見ながら)静岡県三島市の山中城です。で、この上からの写真を覚えておいてね。これを下で見るとこうなります。」次の写真では地面に大きな四角い穴が幾つも掘られ、縁の所に人が立っています。「これ僕なんですけど(笑)、これは障子堀といって中に入った人が横に移動できないようになっている。これは北条氏が得意にしていた掘り方なんです。」(昇太さん)
「堀ですよ、堀。建物を見るんじゃない、遺跡を見るんじゃない、堀。」と吾郎は納得したようです。
「中世のお城は丘や山を削って作るから、元々の地形があるじゃないですか。だから(形が)全部違う。それがまた楽しいんですよ。」(昇太さん)
「ほかにお勧めのお城はありますか?」(外山さん)
「じゃ、小幡城(茨城県北茨城郡)を見てもらいましょうか。ここは素晴らしいですよ。」上から撮った写真では緑の木々に包まれた普通の山に見えますが、「この中に中世のお城の遺構があるんです。」次の写真では男の人が山道に佇んでいます。この山道に見えるところも堀だそうで「この人は立川志の輔さん。敵兵はこの堀の中を歩かされる。すると左右の土塁の上からやっつけられちゃう。敵兵の気持ちになってこの堀の中を歩くんです。実際ここを歩いていると方向感覚が失われる。微妙に曲がってるから。」(昇太さん)
「やっぱりそういう風に作られてるんだ。」(吾郎)
「そう、迷路みたい。400年くらい前に考えられた仕掛けを今実体験できるんです。」(昇太さん)
敵兵の気持ちになって堀を歩く為に、昇太さんは何と甲冑を手作りしました。そしてそれを着て歩くのだそうです。その手作り甲冑がスタジオに登場。
「胴はネットオークションで買って着色は自分でした。あと、肩にかける部分はなかったので自分で手作りした。自分の長襦袢の余布に革を貼って穴をあけて、買ってきたひもを通して。でこれはひっかけるやつなんですけど、これはホテルのヘアブラシの柄の部分を切って着色して穴をあけた。」(昇太さん)
「よく考えましたねえ…。」と外山さんは感心。
「で山に登るから軽くするために胴につける垂れは樹脂で作って…。」(昇太さん)
「本当だ、軽い!」(吾郎)
「これをカチャカチャ言わせながら山道を歩くと気分が上がる。」(昇太さん)
「楽しそう。」(吾郎)「楽しいですよ。」(昇太さん)でも
「これはお仲間がいるんですか?」(吾郎)「まだ一人なんですよ。」(昇太さん)
ここまで凝る方は珍しいかも。

この後話題は結婚の事に。中年独身トリオが番組史上最大の意気投合?!。
テーマは「なぜ私たちは結婚できないのか?」

「ホントに多趣味で独身生活を謳歌されている…。」(吾郎)「謳歌してます。」(昇太さん)
「独身じゃなきゃできない!『あなた何やってんの!』って…。」(吾郎)
「さっきの甲冑でもさ、部屋に置いていたら『片づけてよ!』って言われちゃう。」(昇太さん)
趣味に没頭し過ぎると結婚できないらしいことは自覚しているようです。
「でも僕らも独身者だからね。」(吾郎)「そうですね。」(外山さん)
「こういう番組に出て、今回のケースは嬉しいですよ。他の番組だと『どうして結婚しないんですか?』とか聞かれるじゃない。これ絶対言われないもんね。」(昇太さん)
「僕らが言われる方だもんね。」と吾郎が言うと
「言われます?」と昇太さんは驚きました。「言われます、僕43ですから。」と吾郎の歳を聞くと昇太さんは納得したようで
「言われるね…。」としみじみしました。しかし気を取り直して
「僕らはさ、別に結婚したくないわけでもないし。」(昇太さん)
「そう、無理して(結婚)してないわけでもないし。」(吾郎)「無理してないです。」(外山さん)
「したっていいよ、別に。」(吾郎)
「いい人いたらね。」(昇太さん)「そうですそうです」(吾郎)
「だから縁の問題で。」(昇太さん)
「そうですそうですそうです」と吾郎のボルテージが上がってくると
「嬉しいな今日」と昇太さんはニコニコしました。しかし
「あとは相手なんですよね。」と外山さんが言うと昇太さんは急にしんみりしました。
「振り返ると結婚は勢いですね。勢いが大事なんだな、結婚するうえで。」
「ああ、お付き合いしても結婚に至らなかったんですね。」(外山さん)
「ありますよね、これだけ長く生きていると。僕だってなかったわけじゃないし。あれかな、って。今までもあったし。」(吾郎)(←さりげなく過去を告白)
「今振り返るとあの人で良かったのかな、って言うのがあるわけですよ。」(昇太さん)
「あの人じゃなくてあの人って言ってくださいね(笑)。」外山さんが冷静に指摘したので、
「ありがとう、とてもいいアドバイスでした。」と昇太さんが笑いました。それに対して外山さんは
「これ国民的番組なので。」とさりげなく大切なことをアピール。(外山さんありがとう♪)

「最後の勢いがなかったんですね、最後のスパートが。」(吾郎)
「そう、だから申し訳なかったなと思う事もあるし。」(昇太さん)
「なんか独身の幸せって分かっているじゃないですか。楽しいってのが。結婚した時の幸せとか家庭を持った時の幸せは未知数なんですよ。」(吾郎)
「そう。でそれを知りたい気持ちもあるけど、結婚したら相手の人生も左右するわけだから、こちらによっぽどの心づもりがないと申し訳ないじゃないですか。多分僕はね、世界で一番好きなのが僕なんですよ。」(昇太さん)
「ああ~、いるそういう人!」外山さんはのけ反って笑いました。
「僕も!」(吾郎)「そう!」(外山さん)「僕も!!」(吾郎)
「大切な人がいなきゃだめですよ。」(外山さん)
「僕今のところ自分の事が一番好きだもん。僕も!」(吾郎)「僕も!!」(昇太さん)とすっかり二人は意気投合。さらに
「失敗したくないし。」と吾郎が言えば
「そうなんだよ、もう失敗しづらい状態なんだよ。」(昇太さん)
「僕も『43かあ…ほらやっぱり失敗した!』なんて言われたくないし。」(吾郎)と口々に言ったので外山さんが
「でもそこまで好きな人が出来たってことがすごい事だから、いいんじゃないですか失敗しても。見てみたいです、どんな方なのか。」とフォローしました。
「他人同士で暮らすから面倒なことも多いと思う。だって柴門さんの回見たよ?!」と昇太さんはふいに言いました。
「ああ、『結婚の嘘』。」(吾郎)
「あれとこれを一緒に見てほしい。そうすれば結婚っていうのはプラマイゼロなんだろうなって。」(昇太さん)
ということで昇太さんのリクエストにお応えして恋愛漫画の巨匠柴門ふみさんと昇太さん、吾郎のゴロデラスペシャルメドレーが実現しました。
「結婚したくないわけではない」(昇太さん)「明日したっていい」(吾郎)という二人の発言には
「演出された幸せファミリーに騙されてはいけません。」と柴門さんのキツイ一言が。
「いい人いたらね。縁の問題。」発言には
「休日家族でバスケット持って楽しそうにランランラン♪公園に言って犬がいてね…ないですから。」と柴門さんの厳しい指摘が。
「正直あの人で良かったなと思う事はある。」(昇太)「僕もなかったわけではない。」(吾郎)と過去を懐かしむ二人には
「ママ友とか同級生とかが集まったら旦那の悪口しか喋らない。」と柴門さんの身もふたもないお言葉が。
…うーん、昇太さんと吾郎が結婚できない理由が少し分かったような・・・気がし…ます(苦笑)。

「いやあ、今日来て良かったな。こういう番組に来て良かったなと思う事って実は少ないんですよ。『結婚しないんですか?どんな人が好きですか?へえそうなんですか?』とか言われてモヤモヤして帰ることが多いんだけど、今日は良かった。」(昇太さん)
「僕もすっきりしました。」(吾郎)
「一緒に飲みたいもん。」(昇太さん)
「少なくとも50代後半までは大丈夫なんだな、って。」(吾郎←そこで安心してどうする)
何はともあれ昇太さんに喜んで頂けて良かったです。

AD山田くんの消しゴムはんこは昇太さんの「自分が一番好き」発言を受けて「自分と結婚してしまった昇太さん」。教会で結婚式を挙げる新郎昇太さんと新婦昇太さんです。とても良くできたので「山田くん僕のも作っておいて。」と吾郎が言ったほど。
吾郎の作品も見てみたいですね。


PCが立ち上がらなくなってリカバリしていたので、今回はいつも以上に感想を挙げるのが遅くなり、あと3時間後には今週の放送があります。ゲストは。呉座勇一さん。応仁の乱について興味深いお話が聞け層で楽しみです。


拍手ありがとうございます



プロフィール

はちミツ

Author:はちミツ
【注意:当ブログの内容の無断転載は禁止します。】

稲垣吾郎さん大好き、5スマ大好き!の主婦。
吾郎ファン歴は24年目になります。
神奈川県在住。

近況
①毎週水曜日は「an・an」の「稲垣吾郎のシネマ・ナビ」をチェック!。
②吾郎出演映画「少女」は2016年10月8日公開♪
③吾郎出演ドラマ「不機嫌な果実」のDVD、Blu-RayBOXは2016年10月19日発売♪
④「ゴロウ・デラックス」(TBS)もお見逃しなく!


メールは↓へ。
walkwithgoro☆hotmail.co.jp
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